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中等部 編
14歳、1年越しの頼みごと(後編)
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──そして、週末。
ミネルの家にお邪魔し部屋に入ると、テーブルの上には資料の山!!
週末までの間にこんなに調べておいてくれたんだ。
「通ってる学校がどういう経緯でできたのかなど、調べてみた。で、これが調べた事をまとめたものだ」
私が部屋に入るなり、ミネルがものすごい勢いで話し始める。
……最初イヤがってたけど、なんだか楽しそう??
「なんだ? ニヤニヤして?」
「いや、なんでもない。ごめん、話を続けようか」
危ない、危ない。
『楽しそうだね』なんて言ってしまったら、ミネルの機嫌を損ねるところだったかもしれない。
「ボーッとしている時間はないぞ。資金集めにはまず、出資者へのメリットを考えなければいけない」
「そうだね。出資してくれた人が経営者だった場合、将来優秀な人たちを雇う事ができるっていうメリットはあるけど……」
メリットがざっくりし過ぎてるよなぁ~と悩んでいると、ミネルがそっと口を開いた。
「……お前は将来の可能性を広げたくて学校を作りたいんだよな?」
「うん!」
「それなら全員が同じことを学ぶ学校ではなく、専門職を学べる学校にするのはどうだ?」
──専門学校か!
「確かにそれなら、一から仕事を教えてなくても卒業後すぐに即戦力として働けるね!」
「ああ」
「ただ自分に合った職種がすぐに見つけられるとは思えないから……1年目は同じ事を学んで、2年目から自分に合った学科を専攻するとかにしたいな」
あれ? ミネルが黙ってる。
イマイチな提案だったのかな?
「いいんじゃないか? 今までにないな。面白い」
「良かった!」
「それなら学校を通う生徒には、無料で仕事を手伝ってもらうっていうのはどうだ?」
「無料?」
私がミネルに質問をすると、ミネルの気分が乗ってきたのか、いきいきと話し始めた。
「ああ。出資者は先行投資という形で、無料で仕事を手伝ってもらえる。ただし、学生の本分である学業を疎かにしないレベルでの手伝いだ。この辺はちゃんとした契約書や取り決めが必要だな。仕事を手伝う生徒については、学費の免除、または、減額するなどのメリットをつける」
なるほど。
出資者も労働者に払うお金だと思えば損はないし、生徒も学費が安くなる、または免除なら、それが労働の賃金になる。
つまりは、お互いにWin-Win(ウィンウィン)の関係という事だ。
「いいね! まずはそれで提案をしてみよう!!」
「僕の方は、出資してくれそうな所のピックアップと、提案資料を作る。お前は寄付を集める方法を考えろ」
「分かったよ!」
「資金集めもそうだが、並行して、学校を建てるのになるべく費用を安く抑える方法も考えないとな」
それについては、すでに考えていた事がある。
私は自分の案をミネルに伝えた。
「学校を建てられそうな場所については、色んな土地を回ってる調査チームに相談に乗ってもらおうって思ってるんだよね」
「知り合いもいるみたいだし、いいんじゃないか? 建築費はどうする?」
そう。それについても考えていた事があったので、相談してみる。
「実際、学校に入りたい人とかに手伝ってもらえないかな? って思ってるんだ」
「……なるほどな。だが、“金持ちの道楽で作る学校”としか考えてもらえないかもしれないぞ」
「うん。そこも調査チームのモハズさんに協力してもらおうかなって」
モハズさんにはまだ伝えてないけど、この前『当分調査に行けないし、雑用で暇だから近々会おうよ~』って連絡がきた。
一般家庭の人たちとのパイプラインがない私としては、モハズさんに頼んで協力してもらうしかない!!
「あとは私たちが通ってる学校を巻き込めないかな? って。例えば授業の一環として、学校の建築を手伝うとかなら、費用も安くすませられるんじゃないかなぁって思ってるんだよね」
ミネルは何も言わず、私の話に耳を傾けている。
多分ミネルのことだから、聞きながらも色々な事を考えてくれてるんだろうな。
「《土の魔法》や《緑の魔法》を使うって事か。生徒に手伝ってもらう事はできそうだが、学校自体を巻き込むのは、なかなか大変だぞ」
「そうだよねぇ……」
「セレスやルナには相談したのか?」
「いや、まだ話してない」
多分、2人に相談したら手伝うって言ってくれると思う。
ミネルは強制的に仲間に引き込んじゃったけど、なるべくなら無理やりとかじゃなく、自発的にやりたいって思ってほしくて、声を掛けられないでいる。
2人に話していない理由をミネルに説明すると……予想通りの反応が返ってきた。
「お前! 僕の事は無理やり巻き込んだだろう!?」
やっぱり、怒った。
「まぁ、まぁ」
私がミネルをなだめると「はぁ~」と大きなため息をつかれた。
「お前は変なところで遠慮するんだな。どうせなら、もっと違うところで遠慮した方がいいぞ。あの2人なら多分、相談してくれない、頼ってくれない方が寂しいんじゃないか?」
「そうかな?」
「ああ。セレスの場合は、寂しいじゃないな。きっと怒るぞ」
「それはイヤだな……」
ミネルって、意外にも幼なじみの事をちゃんと見てるんだな。
話してみて良かったかも。みんなにも相談してみよう。
そう決意した私に、ふと、ミネルが尋ねてきた。
「そういえば、親に協力は仰がないのか?」
「うん。親を頼る事は出来るけど、頼るのが当たり前になると自分でちゃんと考えて行動するっていう事を怠けてしまいそうで……。結果として協力してもらう事になるかもしれないけど、まずはやれるとこまでやってみようと思ってる」
「……その考え方はキライじゃない」
おぉ! ミネルが珍しく褒めてくれた!?
普段褒めない人に褒められると嬉しいかも。
「それと最後にもう一つ、学校の経営者となってくれる人を探さないといけないな」
「そうなんだよねぇ。協力してくれる大人を探さないとね」
やっぱりミネルも気がついていたか。
私たちは学生だし、年齢的にも責任能力がない。
だからこそ、私たちの考えに賛同して、学校の経営者となってくれる人を探さないと!
その後も延々と話が盛り上がり、すっかり遅い時間になってしまった。
「それじゃあ、今日はそろそろ帰るね」
「ああ。ちゃんと寄付について、考えておけよ」
「もちろん! 今日はありがとう」
帰り際、ミネルのお母さんであるメーテさんが挨拶に来てくれた。
それと……妹のウィズちゃん!!
「あーちゃん」
私の名前を呼んで駆け寄って来てくれた。
いつ見てもかわいいー!!
こんなに可愛い子がミネルの妹だなんて、本当に信じられない!!
私はウィズちゃんを抱っこし、メーテさんに挨拶をする。
そんな中、私の横にいるミネルが質問をしてきた。
「そういえば、弟には協力してもらわないのか?」
「エレ? エレには話したよ。協力したいって。本当は今日も一緒に来るはずだったんだけど……ミネルも知ってるよね? 最近、魔法を使える人が行方不明になっている事件……」
「……ああ、知ってる」
そう、最近この国では、魔法を使える人が行方不明になるという事件が増えている。
《禁断の魔法》を使う集団と関係があるのかはまだ分かっていないけど……どちらにせよ、イヤな事件だ。
「それもあるから、お父様がエレを心配して、防犯になりそうな武器とかを一緒に買いに行ってるの」
「そうか……」
「ミネルも気をつけてね。メーテさん達も気をつけてくださいね」
私の言葉にミネルとメーテさんが返事をする。
「ああ」
「ありがとう。アリアちゃんも気をつけてね」
「お母様、こいつは大丈夫です。魔法を使えないから」
……確かにそうだけど、さ。
ミネルのセリフに、メーテさんが微笑みながらも「そういう事を言ってはダメよ」と注意している。
ウィズちゃんをメーテさんに渡すと、そのまま別れを告げ、ミネルの家を後にした。
事件もそうだけど、学校については“気がかりな事”もある。
まずはできる事から……“寄付を集める”方法を考えよう。
ミネルの家にお邪魔し部屋に入ると、テーブルの上には資料の山!!
週末までの間にこんなに調べておいてくれたんだ。
「通ってる学校がどういう経緯でできたのかなど、調べてみた。で、これが調べた事をまとめたものだ」
私が部屋に入るなり、ミネルがものすごい勢いで話し始める。
……最初イヤがってたけど、なんだか楽しそう??
「なんだ? ニヤニヤして?」
「いや、なんでもない。ごめん、話を続けようか」
危ない、危ない。
『楽しそうだね』なんて言ってしまったら、ミネルの機嫌を損ねるところだったかもしれない。
「ボーッとしている時間はないぞ。資金集めにはまず、出資者へのメリットを考えなければいけない」
「そうだね。出資してくれた人が経営者だった場合、将来優秀な人たちを雇う事ができるっていうメリットはあるけど……」
メリットがざっくりし過ぎてるよなぁ~と悩んでいると、ミネルがそっと口を開いた。
「……お前は将来の可能性を広げたくて学校を作りたいんだよな?」
「うん!」
「それなら全員が同じことを学ぶ学校ではなく、専門職を学べる学校にするのはどうだ?」
──専門学校か!
「確かにそれなら、一から仕事を教えてなくても卒業後すぐに即戦力として働けるね!」
「ああ」
「ただ自分に合った職種がすぐに見つけられるとは思えないから……1年目は同じ事を学んで、2年目から自分に合った学科を専攻するとかにしたいな」
あれ? ミネルが黙ってる。
イマイチな提案だったのかな?
「いいんじゃないか? 今までにないな。面白い」
「良かった!」
「それなら学校を通う生徒には、無料で仕事を手伝ってもらうっていうのはどうだ?」
「無料?」
私がミネルに質問をすると、ミネルの気分が乗ってきたのか、いきいきと話し始めた。
「ああ。出資者は先行投資という形で、無料で仕事を手伝ってもらえる。ただし、学生の本分である学業を疎かにしないレベルでの手伝いだ。この辺はちゃんとした契約書や取り決めが必要だな。仕事を手伝う生徒については、学費の免除、または、減額するなどのメリットをつける」
なるほど。
出資者も労働者に払うお金だと思えば損はないし、生徒も学費が安くなる、または免除なら、それが労働の賃金になる。
つまりは、お互いにWin-Win(ウィンウィン)の関係という事だ。
「いいね! まずはそれで提案をしてみよう!!」
「僕の方は、出資してくれそうな所のピックアップと、提案資料を作る。お前は寄付を集める方法を考えろ」
「分かったよ!」
「資金集めもそうだが、並行して、学校を建てるのになるべく費用を安く抑える方法も考えないとな」
それについては、すでに考えていた事がある。
私は自分の案をミネルに伝えた。
「学校を建てられそうな場所については、色んな土地を回ってる調査チームに相談に乗ってもらおうって思ってるんだよね」
「知り合いもいるみたいだし、いいんじゃないか? 建築費はどうする?」
そう。それについても考えていた事があったので、相談してみる。
「実際、学校に入りたい人とかに手伝ってもらえないかな? って思ってるんだ」
「……なるほどな。だが、“金持ちの道楽で作る学校”としか考えてもらえないかもしれないぞ」
「うん。そこも調査チームのモハズさんに協力してもらおうかなって」
モハズさんにはまだ伝えてないけど、この前『当分調査に行けないし、雑用で暇だから近々会おうよ~』って連絡がきた。
一般家庭の人たちとのパイプラインがない私としては、モハズさんに頼んで協力してもらうしかない!!
「あとは私たちが通ってる学校を巻き込めないかな? って。例えば授業の一環として、学校の建築を手伝うとかなら、費用も安くすませられるんじゃないかなぁって思ってるんだよね」
ミネルは何も言わず、私の話に耳を傾けている。
多分ミネルのことだから、聞きながらも色々な事を考えてくれてるんだろうな。
「《土の魔法》や《緑の魔法》を使うって事か。生徒に手伝ってもらう事はできそうだが、学校自体を巻き込むのは、なかなか大変だぞ」
「そうだよねぇ……」
「セレスやルナには相談したのか?」
「いや、まだ話してない」
多分、2人に相談したら手伝うって言ってくれると思う。
ミネルは強制的に仲間に引き込んじゃったけど、なるべくなら無理やりとかじゃなく、自発的にやりたいって思ってほしくて、声を掛けられないでいる。
2人に話していない理由をミネルに説明すると……予想通りの反応が返ってきた。
「お前! 僕の事は無理やり巻き込んだだろう!?」
やっぱり、怒った。
「まぁ、まぁ」
私がミネルをなだめると「はぁ~」と大きなため息をつかれた。
「お前は変なところで遠慮するんだな。どうせなら、もっと違うところで遠慮した方がいいぞ。あの2人なら多分、相談してくれない、頼ってくれない方が寂しいんじゃないか?」
「そうかな?」
「ああ。セレスの場合は、寂しいじゃないな。きっと怒るぞ」
「それはイヤだな……」
ミネルって、意外にも幼なじみの事をちゃんと見てるんだな。
話してみて良かったかも。みんなにも相談してみよう。
そう決意した私に、ふと、ミネルが尋ねてきた。
「そういえば、親に協力は仰がないのか?」
「うん。親を頼る事は出来るけど、頼るのが当たり前になると自分でちゃんと考えて行動するっていう事を怠けてしまいそうで……。結果として協力してもらう事になるかもしれないけど、まずはやれるとこまでやってみようと思ってる」
「……その考え方はキライじゃない」
おぉ! ミネルが珍しく褒めてくれた!?
普段褒めない人に褒められると嬉しいかも。
「それと最後にもう一つ、学校の経営者となってくれる人を探さないといけないな」
「そうなんだよねぇ。協力してくれる大人を探さないとね」
やっぱりミネルも気がついていたか。
私たちは学生だし、年齢的にも責任能力がない。
だからこそ、私たちの考えに賛同して、学校の経営者となってくれる人を探さないと!
その後も延々と話が盛り上がり、すっかり遅い時間になってしまった。
「それじゃあ、今日はそろそろ帰るね」
「ああ。ちゃんと寄付について、考えておけよ」
「もちろん! 今日はありがとう」
帰り際、ミネルのお母さんであるメーテさんが挨拶に来てくれた。
それと……妹のウィズちゃん!!
「あーちゃん」
私の名前を呼んで駆け寄って来てくれた。
いつ見てもかわいいー!!
こんなに可愛い子がミネルの妹だなんて、本当に信じられない!!
私はウィズちゃんを抱っこし、メーテさんに挨拶をする。
そんな中、私の横にいるミネルが質問をしてきた。
「そういえば、弟には協力してもらわないのか?」
「エレ? エレには話したよ。協力したいって。本当は今日も一緒に来るはずだったんだけど……ミネルも知ってるよね? 最近、魔法を使える人が行方不明になっている事件……」
「……ああ、知ってる」
そう、最近この国では、魔法を使える人が行方不明になるという事件が増えている。
《禁断の魔法》を使う集団と関係があるのかはまだ分かっていないけど……どちらにせよ、イヤな事件だ。
「それもあるから、お父様がエレを心配して、防犯になりそうな武器とかを一緒に買いに行ってるの」
「そうか……」
「ミネルも気をつけてね。メーテさん達も気をつけてくださいね」
私の言葉にミネルとメーテさんが返事をする。
「ああ」
「ありがとう。アリアちゃんも気をつけてね」
「お母様、こいつは大丈夫です。魔法を使えないから」
……確かにそうだけど、さ。
ミネルのセリフに、メーテさんが微笑みながらも「そういう事を言ってはダメよ」と注意している。
ウィズちゃんをメーテさんに渡すと、そのまま別れを告げ、ミネルの家を後にした。
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