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中等部 編
10歳、久しぶりの学校スタート!(後編)
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学校に戻ってから数日が経った。
未だに周りから注目されてはいるけれど、今はそれ以上の悩みができた。
……なんか腫れもの扱いなんだよなぁ。
幼なじみ達はいつもと変わらず接してくれるけど、一部の先生と同級生の態度に違和感がある。
一部の先生は、多分優しさなんだろうけど、私に対してもの凄く気を遣っている。
同じクラスの人たちはといえば、私に関わると退学にさせられるとでも思っているのだろうか?
必要以上の会話をしてこない。
さっきなんて、私にプリントを渡すと同時にすぐ去って行ってしまい、お礼を言う事すらできなかった。
んー、腫れ物扱いも時間とともになくなっていくかなぁ?
できれば、クラスの人達とも仲良くなりたいんだけど……。
---------------------------------------
さらに1ヶ月が過ぎた頃、私の心配は杞憂だったと分かった。
時間の経過とともに生徒達の関心は薄まり、同じクラスの人達もだいぶ普通に接してくれるようになった。
75日を待たずして平穏な日々が送れるようになるなんて! 我慢した甲斐があったなぁ。
これで人から見られる事もほぼなくなるだろう、と思っていたんだけど……。
私の気のせいじゃなければ、ずっと誰かの視線を感じるんだよなぁ。
とはいえ、振り返っても誰もいないし……。
何もないとは思うけど、念の為、みんなに相談してみようかな?
お昼になり、いつものようにセレスやカウイと一緒に幼なじみ達が待つ庭園へと向かう。
その途中、私は気になっていた事を2人に相談してみた。
「なんかね、気のせいじゃなければ、最近視線を感じるの」
「あら視線? 私はいつも人々の視線を感じながら生きてるけど。それとは違う視線かしら?」
「…………」
セレスらしい返答だけど……相談する相手を間違えたかな?
私が呆れ気味にセレスを見ていると、カウイが心配そうな顔で質問してきた。
「今までみたいな“好奇心”や“興味本位”の視線とは違うって事だよね? 嫌な感じの視線?」
「嫌な視線ともまた違うんだよね。ただ歩いてる時もずっと同じ視線を感じていて……気味が悪いというか……なんというか」
「歩いてる時も、という事は後をつけられているかもしれないって事だね。今も感じる?」
「今は話してたから特に意識してなかったけど、感じるかも!」
改めて周りを意識してみると、確かに同じような視線を感じる。
私の言葉に、セレスは「なんですって?」と目を見開き、キョロキョロと辺りを見渡している。
カウイは何かを考えるように少しだけ目線を下げた後、私達に真剣な表情を向けてきた。
「もし誰かが見ているんだとしたら……アリアが1人になるのを待っている可能性が高いんじゃないかな」
同じクラスという事もあり、私はセレスとカウイ、どちらかと一緒に行動する事が多い。
特にケガをしてからというもの、誰か彼かが側にいてくれるようになった。みんな心配性だよなぁ。
でも、そう考えるとカウイの予想は的を射てるのかも。
セレスと私を近くに呼んだカウイが、小さい声で「“視線の犯人”を捕まえよう」と提案してきた。
私達が同意すると、カウイはそのまま犯人を捕まえる為の作戦について話し始めた。
「……あら、楽しそうじゃない。分かったわ。やってみましょう」
「うん、やってみる」
カウイの話に大きくうなずく。
この間も変わらず視線を感じていた為、私達はさっそく行動に移す事にした。
「あっ、忘れ物をしたみたい。一度教室に戻るね」
自分で言うのもなんだけど、こんなんで騙されてくれるか不安になるほどの棒読み……。
「分かったわ。アリアったら忘れ物なんてドジねぇ。先に行ってるわよ!」
「気をつけてね」
カウイはいつも通りだけど、セレスはノリノリだな(笑)
セレスとカウイに手を振ると、私は1人になるべく、作戦通りに教室へと向かう振りをして歩き出す。
2m先にある角を曲がり、私がセレスとカウイの視界から完全に消えた時に“視線の犯人”が現れるはず、というのがカウイの予想。
“視線の犯人”が私を追ってきたタイミングで、2人が犯人を捕まえる……というのが今回の作戦だ。
もうすぐだ! と、ドキドキしながら角を曲がる。
数歩足を進めたところで、セレスとカウイの声が聞こえてきた。
「この男よ! 絶対に逃がさなくってよ!!」
「……き、君は!!」
作戦通り、セレスとカウイが“視線の犯人”を捕まえてくれたらしい。
2人の声に私が振り向くと、そこには……なんとオリュンの子分がいた!
そうか、1人だけ学校を辞めていないんだった。
それにしても、なんで私の後なんて……まさか! ふ、復讐とか!?
私が身構えていると、カウイが強めの口調で子分に話し掛けた。
「アリアに何の用?」
「えっ? えっ? 誰なの? この男は?」
セレスが不思議そうな表情で子分と私達を見つめる。
そっか。セレスは事件の事は知っているけど、子分の顔は知らないんだ。
「オリュンの友人」
私が詳しい説明をせずに答えると、頭の回転が速いセレスは全てを察したようだ。
セレスの表情が不快そうに歪んでいる。
「あら。あなたがアリアを傷つけた男の友人だったの」
カウイとセレスの言葉に、何も言わずうつむいていた子分が突然、深々と頭を下げた。
怯えたように、体はカタカタと震えている。
「す、す、すいませんでした! 謝ってすむことじゃないのは十分承知してますが、本当にすいませんでした!!」
私に向かって謝ると、顔を上げる事もなく必死に話し続ける。
「まさか、あんな事になるなんて思わなくて……。アリアさんの状態を聞いて、大変な事をしてしまったって思って。ずっと謝りたいと思っていたんですけど……なかなか勇気がでなくて。本当にすいませんでした!」
頭を下げたまま、私の返答を待っているように見える。
怒ったセレスが何か言おうと口を開けたが、「セレス、ちょっと待って」と私が制した。
セレスは私の気持ちを察してくれたのか、怒ってはいるようだけど声には出さず、静かに聞く姿勢を取ってくれる。
「セレスありがとう。……顔を上げて下さい」
子分は私に言われた通り、震えながらもゆっくりと顔を上げた。表情も強張ったままだ。
「あなたは何に対して謝っているんですか? 私がケガをした事ですか?」
私とは目は合わせず、ただ黙ってうなずく。
「だとしたら、私は何年経ってもあなたを許しません! あんな事になるなんて……という考えがそもそも間違いです。私がケガをする前にあなた達がやっていた事をちゃんと思い出してください。謝るのはケガをした私だけではないはずです! それも分からず謝っているようなら、あなたは何も反省していないと思います!!」
「えっ……」
謝れば許してもらえる、とでも思っていたんだろうか。
許さないと言われた事に戸惑う子分に向かって、私はさらに怒りをぶつけた。
「あなたはただケガをした私に許されたくて、自分の為に謝っているだけのように感じます。何が悪かったのかちゃんと考えてください。それが分かった時にもう一度話を聞きます」
なんでそんな事を言われたか分からない顔をしている。
私も敢えて、何に対して反省して欲しいか、は告げなかった。
そもそも“あの事件”の発端はカウイだ。彼らがカウイをイジメなければ、あんな事にはならなかった。
イジメた事に対して、人が痛めつけられている姿を笑いながら見ていた事に対して、謝れないのなら意味がない。
自分が悪かったと気づき、心から反省しなきゃ、この人はきっとまた同じ事を繰り返す。
実際、私の横にいるカウイについては気にもなっていない様子。
多分だけど、カウイに対して悪い事をしただなんて思ってもいないんだろうな。
ちゃんと考えて反省してくれるかどうかは分からないけど、ひとまず言いたい事は全部伝えた。
ふぅっ……よし!
深呼吸し、嫌な気持ちを切り替える。
ふと隣に目を遣れば、カウイが私の事をじっと見つめていた。
「カウイどうしたの?」
「……ううん、なんでもない」
それ以上は口にせず、カウイはただ穏やかに微笑んでいる。
何か言いたそうな顔をしていたと思うんだけど、私の気のせいかな?
やっぱり最近のカウイは、前とは違う表情をする時があるなぁ。
「さてと! セレス、カウイ。みんなを待たせてるから、お昼食べに行こっか!」
「そうだね」
同意したカウイと言い足りなそうなセレスを無理やり連れ、みんなが待つ庭園の方へと走り出す。
子分は呆然とした表情を浮かべたまま、その場に立ち尽くしていた。
それきり私の前に子分が現れることは無く、1年目の学校生活が終わろうとしていた。
未だに周りから注目されてはいるけれど、今はそれ以上の悩みができた。
……なんか腫れもの扱いなんだよなぁ。
幼なじみ達はいつもと変わらず接してくれるけど、一部の先生と同級生の態度に違和感がある。
一部の先生は、多分優しさなんだろうけど、私に対してもの凄く気を遣っている。
同じクラスの人たちはといえば、私に関わると退学にさせられるとでも思っているのだろうか?
必要以上の会話をしてこない。
さっきなんて、私にプリントを渡すと同時にすぐ去って行ってしまい、お礼を言う事すらできなかった。
んー、腫れ物扱いも時間とともになくなっていくかなぁ?
できれば、クラスの人達とも仲良くなりたいんだけど……。
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さらに1ヶ月が過ぎた頃、私の心配は杞憂だったと分かった。
時間の経過とともに生徒達の関心は薄まり、同じクラスの人達もだいぶ普通に接してくれるようになった。
75日を待たずして平穏な日々が送れるようになるなんて! 我慢した甲斐があったなぁ。
これで人から見られる事もほぼなくなるだろう、と思っていたんだけど……。
私の気のせいじゃなければ、ずっと誰かの視線を感じるんだよなぁ。
とはいえ、振り返っても誰もいないし……。
何もないとは思うけど、念の為、みんなに相談してみようかな?
お昼になり、いつものようにセレスやカウイと一緒に幼なじみ達が待つ庭園へと向かう。
その途中、私は気になっていた事を2人に相談してみた。
「なんかね、気のせいじゃなければ、最近視線を感じるの」
「あら視線? 私はいつも人々の視線を感じながら生きてるけど。それとは違う視線かしら?」
「…………」
セレスらしい返答だけど……相談する相手を間違えたかな?
私が呆れ気味にセレスを見ていると、カウイが心配そうな顔で質問してきた。
「今までみたいな“好奇心”や“興味本位”の視線とは違うって事だよね? 嫌な感じの視線?」
「嫌な視線ともまた違うんだよね。ただ歩いてる時もずっと同じ視線を感じていて……気味が悪いというか……なんというか」
「歩いてる時も、という事は後をつけられているかもしれないって事だね。今も感じる?」
「今は話してたから特に意識してなかったけど、感じるかも!」
改めて周りを意識してみると、確かに同じような視線を感じる。
私の言葉に、セレスは「なんですって?」と目を見開き、キョロキョロと辺りを見渡している。
カウイは何かを考えるように少しだけ目線を下げた後、私達に真剣な表情を向けてきた。
「もし誰かが見ているんだとしたら……アリアが1人になるのを待っている可能性が高いんじゃないかな」
同じクラスという事もあり、私はセレスとカウイ、どちらかと一緒に行動する事が多い。
特にケガをしてからというもの、誰か彼かが側にいてくれるようになった。みんな心配性だよなぁ。
でも、そう考えるとカウイの予想は的を射てるのかも。
セレスと私を近くに呼んだカウイが、小さい声で「“視線の犯人”を捕まえよう」と提案してきた。
私達が同意すると、カウイはそのまま犯人を捕まえる為の作戦について話し始めた。
「……あら、楽しそうじゃない。分かったわ。やってみましょう」
「うん、やってみる」
カウイの話に大きくうなずく。
この間も変わらず視線を感じていた為、私達はさっそく行動に移す事にした。
「あっ、忘れ物をしたみたい。一度教室に戻るね」
自分で言うのもなんだけど、こんなんで騙されてくれるか不安になるほどの棒読み……。
「分かったわ。アリアったら忘れ物なんてドジねぇ。先に行ってるわよ!」
「気をつけてね」
カウイはいつも通りだけど、セレスはノリノリだな(笑)
セレスとカウイに手を振ると、私は1人になるべく、作戦通りに教室へと向かう振りをして歩き出す。
2m先にある角を曲がり、私がセレスとカウイの視界から完全に消えた時に“視線の犯人”が現れるはず、というのがカウイの予想。
“視線の犯人”が私を追ってきたタイミングで、2人が犯人を捕まえる……というのが今回の作戦だ。
もうすぐだ! と、ドキドキしながら角を曲がる。
数歩足を進めたところで、セレスとカウイの声が聞こえてきた。
「この男よ! 絶対に逃がさなくってよ!!」
「……き、君は!!」
作戦通り、セレスとカウイが“視線の犯人”を捕まえてくれたらしい。
2人の声に私が振り向くと、そこには……なんとオリュンの子分がいた!
そうか、1人だけ学校を辞めていないんだった。
それにしても、なんで私の後なんて……まさか! ふ、復讐とか!?
私が身構えていると、カウイが強めの口調で子分に話し掛けた。
「アリアに何の用?」
「えっ? えっ? 誰なの? この男は?」
セレスが不思議そうな表情で子分と私達を見つめる。
そっか。セレスは事件の事は知っているけど、子分の顔は知らないんだ。
「オリュンの友人」
私が詳しい説明をせずに答えると、頭の回転が速いセレスは全てを察したようだ。
セレスの表情が不快そうに歪んでいる。
「あら。あなたがアリアを傷つけた男の友人だったの」
カウイとセレスの言葉に、何も言わずうつむいていた子分が突然、深々と頭を下げた。
怯えたように、体はカタカタと震えている。
「す、す、すいませんでした! 謝ってすむことじゃないのは十分承知してますが、本当にすいませんでした!!」
私に向かって謝ると、顔を上げる事もなく必死に話し続ける。
「まさか、あんな事になるなんて思わなくて……。アリアさんの状態を聞いて、大変な事をしてしまったって思って。ずっと謝りたいと思っていたんですけど……なかなか勇気がでなくて。本当にすいませんでした!」
頭を下げたまま、私の返答を待っているように見える。
怒ったセレスが何か言おうと口を開けたが、「セレス、ちょっと待って」と私が制した。
セレスは私の気持ちを察してくれたのか、怒ってはいるようだけど声には出さず、静かに聞く姿勢を取ってくれる。
「セレスありがとう。……顔を上げて下さい」
子分は私に言われた通り、震えながらもゆっくりと顔を上げた。表情も強張ったままだ。
「あなたは何に対して謝っているんですか? 私がケガをした事ですか?」
私とは目は合わせず、ただ黙ってうなずく。
「だとしたら、私は何年経ってもあなたを許しません! あんな事になるなんて……という考えがそもそも間違いです。私がケガをする前にあなた達がやっていた事をちゃんと思い出してください。謝るのはケガをした私だけではないはずです! それも分からず謝っているようなら、あなたは何も反省していないと思います!!」
「えっ……」
謝れば許してもらえる、とでも思っていたんだろうか。
許さないと言われた事に戸惑う子分に向かって、私はさらに怒りをぶつけた。
「あなたはただケガをした私に許されたくて、自分の為に謝っているだけのように感じます。何が悪かったのかちゃんと考えてください。それが分かった時にもう一度話を聞きます」
なんでそんな事を言われたか分からない顔をしている。
私も敢えて、何に対して反省して欲しいか、は告げなかった。
そもそも“あの事件”の発端はカウイだ。彼らがカウイをイジメなければ、あんな事にはならなかった。
イジメた事に対して、人が痛めつけられている姿を笑いながら見ていた事に対して、謝れないのなら意味がない。
自分が悪かったと気づき、心から反省しなきゃ、この人はきっとまた同じ事を繰り返す。
実際、私の横にいるカウイについては気にもなっていない様子。
多分だけど、カウイに対して悪い事をしただなんて思ってもいないんだろうな。
ちゃんと考えて反省してくれるかどうかは分からないけど、ひとまず言いたい事は全部伝えた。
ふぅっ……よし!
深呼吸し、嫌な気持ちを切り替える。
ふと隣に目を遣れば、カウイが私の事をじっと見つめていた。
「カウイどうしたの?」
「……ううん、なんでもない」
それ以上は口にせず、カウイはただ穏やかに微笑んでいる。
何か言いたそうな顔をしていたと思うんだけど、私の気のせいかな?
やっぱり最近のカウイは、前とは違う表情をする時があるなぁ。
「さてと! セレス、カウイ。みんなを待たせてるから、お昼食べに行こっか!」
「そうだね」
同意したカウイと言い足りなそうなセレスを無理やり連れ、みんなが待つ庭園の方へと走り出す。
子分は呆然とした表情を浮かべたまま、その場に立ち尽くしていた。
それきり私の前に子分が現れることは無く、1年目の学校生活が終わろうとしていた。
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