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中等部 編
閑話、とあるお昼のお話
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ルナと普通に言葉を交わせるようになったある日、幼なじみ達とお昼を食べる為、一緒に庭園へと向かった。
いつものように8人で会話をしつつ、お弁当を口へと運びながら、ふと思い出した。
お父様が『近々お茶会が開催されるけど、行けそうかい?』って言ってたけど、みんなは行けるのかな?
「お父様から近々お茶会を開くって聞いたけど、みんなは参加するの?」
「うーん。その日は行けるか分からないなー」
「お父様とお母様は参加するみたいだけど、私もまだ行けるか分からないんだよね」
エウロとマイヤが悩ましげに答える。
学校に通いだしてから、やっぱり習い事などでみんな忙しいみたいだ。
「そっかぁ」
「私もとっても忙しいから、まだ行けるか分からないわ」
「僕も行かないな、多分……」
「そうだなぁ。スケジュール次第かな?」
セレスとミネル、オーンもまだ行けるか分からないんだ。
本当にみんな忙しいなぁ。
カウイとルナはどうなんだろう?
「アリアは?」
行けるかどうかの返事よりも先に、ルナが尋ねてくる。
それと同時に、私以外の幼なじみ達が一斉にルナへと注目した。
み、みんな急にどうしたんだろう!?
何か驚いた顔をしてるけど……。
オーンだけは動揺する事もなく、静かに微笑んでる。
この表情、確か前にも見たな。
ルナはいつも通りの表情で、見られている事にも気づいていない様子。
みんなが何に驚いたかは分からないけど、まあ、いいや。
「私ね、今回は久しぶりに参加するよ! お父様とお母様にも伝えた。エレも行くって」
私の参加表明にセレスが驚いた顔を見せる。
最近ずっと行ってなかったから、今回も欠席だと思ってたのかな?
「私も行く」
「ルナも行けるんだ! さすがに大人の中に私とエレだけじゃ寂しいなあって思ってたから、嬉しい」
ルナの参加に喜んでいると、私の正面に座っていたセレスが、険しい顔で私とルナを交互に見始めた。
ど、どうしたんだろう。
たまに見せる情緒不安定……じゃなく、起伏の激しさが表面化している……。
困惑する私を余所に、カウイが私の方へと顔を向けてくる。
「僕も参加するよ」
「カウイも! クラス離れたから、久しぶりにたくさん話ができるね」
「そうだね」
2人で笑い合っていると、またしてもセレスが険しい顔で私とカウイを交互に見た。
意を決したように、その場でバッと立ち上がる。
「私も行けるわ!!!」
「あれ? セレス、大丈夫なの?」
「ええ、多忙だけど……その日は参加できるわ。いえ、してみせるわ!」
「行けるなら、嬉しいけど……」
嬉しいという言葉に、セレスは「そうでしょう?」と言わんばかりに満足げな笑みを見せ、再び腰を下ろした。
あっ、情緒不安定……じゃなく、起伏の激しさが落ち着いた。
ただ、なぜかルナの方をチラチラと見ている。
何か気になる事でもあったんだろうか……?
すると、セレスの隣に座っていたオーンが何か考え込むような表情をした後、そっと口を開いた。
「僕もスケジュールを調整して参加しようかな。……なんか楽しそうだし」
おお、オーンも参加できるって。 よかったね! セレス!!
私がセレスの方へと視線を向けるも、やっぱりルナを気にしてる。
おーい! オーンも参加するってさ。聞いてる……よね?
「お前、参加するんだな」
不意にミネルから話し掛けられる。相変わらず、淡々とした口調だなぁ。
「うん。久しぶりにウィズちゃんに会いたいしね!」
ミネルの妹であるウィズちゃんも、もう2歳。
お父様から、ウィズちゃんもメーテさん(ミネルのお母さん)に連れられて毎回お茶会に参加していると聞いている。
今度のお茶会では久しぶりにウィズちゃんとも会えるんだ! 楽しみ!!
「……そうか。お前のバカさをウィズに移されるのはごめんだ。今回は参加することにした」
なにー! ウィズちゃんに近づかせない為に参加するのー!?
いやいや、そっちがその気であろうと関係ない!
ウィズちゃんを抱っこして、絶対に「アリアちゃん」って言ってもらうんだ!
……あれ? 2歳ってはっきり話せたっけ??
「えっ! 俺とマイヤ以外、みんな参加決定!? ……それなら、俺もどうにかして参加しようかなぁ」
「私もみんなが参加するなら、習い事の日付を変えてもらおうかな」
エウロとマイヤも参加できるかも!?
なんだ。お父様が「学校に通い始めて忙しくなってから、子供たちの参加率が悪くなったよ」って少し寂しそうに言ってたけど……。
どうやら、そんな事もないみたいだよ?
その日、家に帰った私は、エレに幼なじみ達が全員お茶会に参加できる事を伝えた。
「やっぱり……。セレスとカウイさんは来ると思ってたけど……他の人も来れるんだ」
「うん、みんな来れるって。楽しみだね!」
エレが一瞬、微妙そうな顔をしたように見えたけど気のせいかな?
今はもう、いつもと変わらぬ天使の笑顔で微笑んでいる。
「そうだね、楽しみだね」
いつものように8人で会話をしつつ、お弁当を口へと運びながら、ふと思い出した。
お父様が『近々お茶会が開催されるけど、行けそうかい?』って言ってたけど、みんなは行けるのかな?
「お父様から近々お茶会を開くって聞いたけど、みんなは参加するの?」
「うーん。その日は行けるか分からないなー」
「お父様とお母様は参加するみたいだけど、私もまだ行けるか分からないんだよね」
エウロとマイヤが悩ましげに答える。
学校に通いだしてから、やっぱり習い事などでみんな忙しいみたいだ。
「そっかぁ」
「私もとっても忙しいから、まだ行けるか分からないわ」
「僕も行かないな、多分……」
「そうだなぁ。スケジュール次第かな?」
セレスとミネル、オーンもまだ行けるか分からないんだ。
本当にみんな忙しいなぁ。
カウイとルナはどうなんだろう?
「アリアは?」
行けるかどうかの返事よりも先に、ルナが尋ねてくる。
それと同時に、私以外の幼なじみ達が一斉にルナへと注目した。
み、みんな急にどうしたんだろう!?
何か驚いた顔をしてるけど……。
オーンだけは動揺する事もなく、静かに微笑んでる。
この表情、確か前にも見たな。
ルナはいつも通りの表情で、見られている事にも気づいていない様子。
みんなが何に驚いたかは分からないけど、まあ、いいや。
「私ね、今回は久しぶりに参加するよ! お父様とお母様にも伝えた。エレも行くって」
私の参加表明にセレスが驚いた顔を見せる。
最近ずっと行ってなかったから、今回も欠席だと思ってたのかな?
「私も行く」
「ルナも行けるんだ! さすがに大人の中に私とエレだけじゃ寂しいなあって思ってたから、嬉しい」
ルナの参加に喜んでいると、私の正面に座っていたセレスが、険しい顔で私とルナを交互に見始めた。
ど、どうしたんだろう。
たまに見せる情緒不安定……じゃなく、起伏の激しさが表面化している……。
困惑する私を余所に、カウイが私の方へと顔を向けてくる。
「僕も参加するよ」
「カウイも! クラス離れたから、久しぶりにたくさん話ができるね」
「そうだね」
2人で笑い合っていると、またしてもセレスが険しい顔で私とカウイを交互に見た。
意を決したように、その場でバッと立ち上がる。
「私も行けるわ!!!」
「あれ? セレス、大丈夫なの?」
「ええ、多忙だけど……その日は参加できるわ。いえ、してみせるわ!」
「行けるなら、嬉しいけど……」
嬉しいという言葉に、セレスは「そうでしょう?」と言わんばかりに満足げな笑みを見せ、再び腰を下ろした。
あっ、情緒不安定……じゃなく、起伏の激しさが落ち着いた。
ただ、なぜかルナの方をチラチラと見ている。
何か気になる事でもあったんだろうか……?
すると、セレスの隣に座っていたオーンが何か考え込むような表情をした後、そっと口を開いた。
「僕もスケジュールを調整して参加しようかな。……なんか楽しそうだし」
おお、オーンも参加できるって。 よかったね! セレス!!
私がセレスの方へと視線を向けるも、やっぱりルナを気にしてる。
おーい! オーンも参加するってさ。聞いてる……よね?
「お前、参加するんだな」
不意にミネルから話し掛けられる。相変わらず、淡々とした口調だなぁ。
「うん。久しぶりにウィズちゃんに会いたいしね!」
ミネルの妹であるウィズちゃんも、もう2歳。
お父様から、ウィズちゃんもメーテさん(ミネルのお母さん)に連れられて毎回お茶会に参加していると聞いている。
今度のお茶会では久しぶりにウィズちゃんとも会えるんだ! 楽しみ!!
「……そうか。お前のバカさをウィズに移されるのはごめんだ。今回は参加することにした」
なにー! ウィズちゃんに近づかせない為に参加するのー!?
いやいや、そっちがその気であろうと関係ない!
ウィズちゃんを抱っこして、絶対に「アリアちゃん」って言ってもらうんだ!
……あれ? 2歳ってはっきり話せたっけ??
「えっ! 俺とマイヤ以外、みんな参加決定!? ……それなら、俺もどうにかして参加しようかなぁ」
「私もみんなが参加するなら、習い事の日付を変えてもらおうかな」
エウロとマイヤも参加できるかも!?
なんだ。お父様が「学校に通い始めて忙しくなってから、子供たちの参加率が悪くなったよ」って少し寂しそうに言ってたけど……。
どうやら、そんな事もないみたいだよ?
その日、家に帰った私は、エレに幼なじみ達が全員お茶会に参加できる事を伝えた。
「やっぱり……。セレスとカウイさんは来ると思ってたけど……他の人も来れるんだ」
「うん、みんな来れるって。楽しみだね!」
エレが一瞬、微妙そうな顔をしたように見えたけど気のせいかな?
今はもう、いつもと変わらぬ天使の笑顔で微笑んでいる。
「そうだね、楽しみだね」
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