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中等部 編
ルナのつぶやき
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ルナ視点の話です。
---------------------------------------
「いつかルナの事を分かってくれる人に出会えるよ」
──“ある事”がきっかけで、兄さまから言われた言葉。
信じてなかったわけじゃないけど、出会えたのが幼なじみの、それもほとんど話した事もないアリアだとは思わなかった。
私は小さい頃から、お父さまとお母さまに似たのか、感情が表に出にくいらしい。
その上、口ベタという事もあり、自分から話題を振る事もできない。
入学して間もない頃、近くの席になった事もあり、よく話し掛けてくれる子がいた。
「ルナちゃんのお兄さんって、剣術の大会ですごい成績を収めたんでしょ?」
「うん」
兄さまは高等部に入ってすぐ、15歳という年齢にも関わらず、剣術大会で5位に入賞した。
それをクラスメイトが知ってくれてた事が嬉しかった。
「私ね、剣術に興味があるから、今度お兄さんに教えてもらいたいな」
言ったことを真に受け、兄さまにその子と一緒に剣術の稽古をしてくれるようお願いをした。
兄さまは快く承諾してくれて、それ以上に、私がクラスメイトを家に招いた事を喜んでくれた。
約束の日、その子はどこかのパーティーに参加するのかと勘違いするほどの正装でやってきた。
とても剣術をするとは思えない格好だ。
“剣術を始める前に着替えるのかもしれない”と、若干不安になりながらも自分にそう言い聞かせていたけど、そんな様子もなく、ずっと兄さまと会話をしている。
兄さまも気になっていたみたいで、話の途切れたタイミングを見計らい「そろそろ剣術の稽古でも始める?」と切り出した。
「えっ? 今日は剣術のお話を聞く為にきたので……。ルナちゃんにも言ったよね? だから、リーセさんのお話をぜひ聞かせてください!」
結局、その子は最後まで兄さまとお話だけをして帰って行った。
私のクラスメイトという事もあり、 兄さまも邪険にはせず、最後まで付き合ってくれた。
……だけど、“兄さま目当て”で来たって事は、私も兄さまも途中から気づいていた。
後日、その子が「またリーセさんの話を聞きに行っていい?」と言ってきたので「無理」と断ったら、泣かれてしまった。
「ルナちゃんは最初から私が話し掛けても反応が薄いし、無視された時もあった。私の事バカにしてるんでしょ!」
無視した事もバカにした事もないけど、ずっとそう思われてたんだな。
「違う」とだけ伝えたけど、それ以降、そのやり取りを見ていたクラスメイトの女の子達が私に話し掛けてくる事はなくなった。
面倒な事に関わるのなら、1人の方が楽かもしれない。
兄さまだけ分かってくれればそれでいい。
自分の気持ちをぶつけた時、兄さまに言われたセリフが「いつかルナの事を分かってくれる人に出会えるよ」だった。
「そんな人いるのかな?」と疑う私に、兄さまが穏やかな表情で問い掛けてくれた。
「ルナさ、一度だけケガをした幼なじみの話をしてくれた時があったよね? ケガをして、人の事を気遣う余裕もないはずなのに、医務室に来てくれた事を笑いながら感謝してくれたって。そもそもルナはなんでアリアに会いに行こうと思ったの?」
……なんで? あの時は、エウロに「アリアの様子だけでも見に行かないか?」と誘われたから?
もちろんそれもある。きっと声を掛けてもらわなかったら、行かなかったと思う。
……でも、それだけ?
その時は兄さまが出した質問の答えが分からなかった。
分からないまま2年目を迎えた学校生活は、クラスメイトになったマイヤとたまに話す程度で終わった。
そして、3年目。
アリアと同じクラスになり、剣術の授業でペアになった時、アリアが「ルナって表情豊かだったんだね」と、兄さまと同じ事を言った。
兄さまと同じ事を言う人が現れた!
あり得ないと思ってた事が起こり、興奮気味に兄さまへ伝えた。
1年の時以来、学校の話を一切しなかった私が“学校での出来事”や“アリアの話”をしたので、兄さまは喜んで話を聞いてくれた。
過去の経験からアリアに声を掛けるのをためらっていた私を、兄さまは優しく諭してくれた。
「ルナには勇気を持ってほしいんだ。前へと一歩踏み出す為にも、アリアに“剣術の稽古をしよう”って自分から誘ってごらん」
兄さまの後押しもあり、私からアリアに声を掛けてみる事にした。
……とはいえ、今まで友人を誘った事がなかった私は、正直どう切り出せばいいか分からなかった。
まずは兄さまが帰ってくる事を伝えてみよう。
「今週末、兄さまが帰って来て、剣術の稽古をつけてくれるって……」
「お兄さん帰ってくるんだ。それは楽しみだね!」
アリアは自分の事のように喜んでくれたけど、誘わないとこのまま会話が終わってしまう。
何か言わないと……なんて言おう……。
「なんかあったの?」
なぜかは分からないけど、アリアの方から聞いてくれた。
せっかくの機会を逃すわけにはいかない。
「アリアは剣術どうかなって……」
「一緒にどうかな」って、伝え忘れた……。
それに、アリアは別に兄さまに剣術を教えてほしいって言ってきたわけでもない。
誘われても迷惑かもしれない……と悩んでいたら、またアリアから話し掛けてくれた。
「私も今度ルナのお兄さんに稽古をつけてもらいたいな」
稽古したいと思ってくれてるなら……とやっとの思いで誘う事ができた。
アリアがタイミングが良く聞いてくれて助かった。
当日、アリアから誘われたわけではないにせよ、不安はあった。
兄さまも私の不安を感じ取っていたんだと思う。
1年の時の事を覚えていたからこそ、兄さまはアリアのやる気満々の姿を見て安心したんだろう。
実際、アリアは稽古も真剣に行っていたし、積極的に兄さまに剣術についての質問もしていた。
休憩中、アリアと魔法の話、セレスの話など色々な話をした。
セレスって、誰にでも刺々しくて、特に私は敵対視されていた気がする。
そんなセレスに『話が長いって言ったよ』って普通に言うから、笑っちゃった。
そういえば、セレスは昔と違って刺々しさが消えて、私に対しても普通に接してくれるようになったな。
いつからだろう? アリアとよく話すようになってからのような……。
そんな他愛もない話をしていて気がついた。
アリアとはなぜか会話が続く。私が黙ってしまっても、タイミングよく話し掛けてくれる。
兄さまに「アリアに新しいタオルを持ってきてあげて」と頼まれ、取りに行っている間もずっと会話が続く理由を考えていた。
……そうか。
私のことを“表情豊か”だって言ったアリアは、私の表情から、どう思っているか考えながら話してくれてるんだ。
ふとアリアは同じクラスになる前から、決して愛想がいいとは言えない私に、毎回明るく声を掛けてくれてた事を思い出した。
そんなアリアに、心のどこかでずっと興味を持ってたから、ケガをした時、医務室まで様子を見に行ったのか……。
私が難しくしていただけで、答えはとても単純なものだったんだ。
1人の方が楽かもしれない、なんて私の強がりだった。
兄さまは、その事を分かっていたからこそ、私に一歩踏み出して欲しかったんだ。
帰り際、「アリアなら、兄さまと結婚してもいいよ」と思いつきで言ってみると、アリアと兄さまが本気で驚いてた。
なんか2人が焦ってる姿が面白い。
アリアが安心したように「冗談かー」と笑う姿をみて、私も一緒に笑っちゃったけど……。
結構、本気なんだけどな。
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「いつかルナの事を分かってくれる人に出会えるよ」
──“ある事”がきっかけで、兄さまから言われた言葉。
信じてなかったわけじゃないけど、出会えたのが幼なじみの、それもほとんど話した事もないアリアだとは思わなかった。
私は小さい頃から、お父さまとお母さまに似たのか、感情が表に出にくいらしい。
その上、口ベタという事もあり、自分から話題を振る事もできない。
入学して間もない頃、近くの席になった事もあり、よく話し掛けてくれる子がいた。
「ルナちゃんのお兄さんって、剣術の大会ですごい成績を収めたんでしょ?」
「うん」
兄さまは高等部に入ってすぐ、15歳という年齢にも関わらず、剣術大会で5位に入賞した。
それをクラスメイトが知ってくれてた事が嬉しかった。
「私ね、剣術に興味があるから、今度お兄さんに教えてもらいたいな」
言ったことを真に受け、兄さまにその子と一緒に剣術の稽古をしてくれるようお願いをした。
兄さまは快く承諾してくれて、それ以上に、私がクラスメイトを家に招いた事を喜んでくれた。
約束の日、その子はどこかのパーティーに参加するのかと勘違いするほどの正装でやってきた。
とても剣術をするとは思えない格好だ。
“剣術を始める前に着替えるのかもしれない”と、若干不安になりながらも自分にそう言い聞かせていたけど、そんな様子もなく、ずっと兄さまと会話をしている。
兄さまも気になっていたみたいで、話の途切れたタイミングを見計らい「そろそろ剣術の稽古でも始める?」と切り出した。
「えっ? 今日は剣術のお話を聞く為にきたので……。ルナちゃんにも言ったよね? だから、リーセさんのお話をぜひ聞かせてください!」
結局、その子は最後まで兄さまとお話だけをして帰って行った。
私のクラスメイトという事もあり、 兄さまも邪険にはせず、最後まで付き合ってくれた。
……だけど、“兄さま目当て”で来たって事は、私も兄さまも途中から気づいていた。
後日、その子が「またリーセさんの話を聞きに行っていい?」と言ってきたので「無理」と断ったら、泣かれてしまった。
「ルナちゃんは最初から私が話し掛けても反応が薄いし、無視された時もあった。私の事バカにしてるんでしょ!」
無視した事もバカにした事もないけど、ずっとそう思われてたんだな。
「違う」とだけ伝えたけど、それ以降、そのやり取りを見ていたクラスメイトの女の子達が私に話し掛けてくる事はなくなった。
面倒な事に関わるのなら、1人の方が楽かもしれない。
兄さまだけ分かってくれればそれでいい。
自分の気持ちをぶつけた時、兄さまに言われたセリフが「いつかルナの事を分かってくれる人に出会えるよ」だった。
「そんな人いるのかな?」と疑う私に、兄さまが穏やかな表情で問い掛けてくれた。
「ルナさ、一度だけケガをした幼なじみの話をしてくれた時があったよね? ケガをして、人の事を気遣う余裕もないはずなのに、医務室に来てくれた事を笑いながら感謝してくれたって。そもそもルナはなんでアリアに会いに行こうと思ったの?」
……なんで? あの時は、エウロに「アリアの様子だけでも見に行かないか?」と誘われたから?
もちろんそれもある。きっと声を掛けてもらわなかったら、行かなかったと思う。
……でも、それだけ?
その時は兄さまが出した質問の答えが分からなかった。
分からないまま2年目を迎えた学校生活は、クラスメイトになったマイヤとたまに話す程度で終わった。
そして、3年目。
アリアと同じクラスになり、剣術の授業でペアになった時、アリアが「ルナって表情豊かだったんだね」と、兄さまと同じ事を言った。
兄さまと同じ事を言う人が現れた!
あり得ないと思ってた事が起こり、興奮気味に兄さまへ伝えた。
1年の時以来、学校の話を一切しなかった私が“学校での出来事”や“アリアの話”をしたので、兄さまは喜んで話を聞いてくれた。
過去の経験からアリアに声を掛けるのをためらっていた私を、兄さまは優しく諭してくれた。
「ルナには勇気を持ってほしいんだ。前へと一歩踏み出す為にも、アリアに“剣術の稽古をしよう”って自分から誘ってごらん」
兄さまの後押しもあり、私からアリアに声を掛けてみる事にした。
……とはいえ、今まで友人を誘った事がなかった私は、正直どう切り出せばいいか分からなかった。
まずは兄さまが帰ってくる事を伝えてみよう。
「今週末、兄さまが帰って来て、剣術の稽古をつけてくれるって……」
「お兄さん帰ってくるんだ。それは楽しみだね!」
アリアは自分の事のように喜んでくれたけど、誘わないとこのまま会話が終わってしまう。
何か言わないと……なんて言おう……。
「なんかあったの?」
なぜかは分からないけど、アリアの方から聞いてくれた。
せっかくの機会を逃すわけにはいかない。
「アリアは剣術どうかなって……」
「一緒にどうかな」って、伝え忘れた……。
それに、アリアは別に兄さまに剣術を教えてほしいって言ってきたわけでもない。
誘われても迷惑かもしれない……と悩んでいたら、またアリアから話し掛けてくれた。
「私も今度ルナのお兄さんに稽古をつけてもらいたいな」
稽古したいと思ってくれてるなら……とやっとの思いで誘う事ができた。
アリアがタイミングが良く聞いてくれて助かった。
当日、アリアから誘われたわけではないにせよ、不安はあった。
兄さまも私の不安を感じ取っていたんだと思う。
1年の時の事を覚えていたからこそ、兄さまはアリアのやる気満々の姿を見て安心したんだろう。
実際、アリアは稽古も真剣に行っていたし、積極的に兄さまに剣術についての質問もしていた。
休憩中、アリアと魔法の話、セレスの話など色々な話をした。
セレスって、誰にでも刺々しくて、特に私は敵対視されていた気がする。
そんなセレスに『話が長いって言ったよ』って普通に言うから、笑っちゃった。
そういえば、セレスは昔と違って刺々しさが消えて、私に対しても普通に接してくれるようになったな。
いつからだろう? アリアとよく話すようになってからのような……。
そんな他愛もない話をしていて気がついた。
アリアとはなぜか会話が続く。私が黙ってしまっても、タイミングよく話し掛けてくれる。
兄さまに「アリアに新しいタオルを持ってきてあげて」と頼まれ、取りに行っている間もずっと会話が続く理由を考えていた。
……そうか。
私のことを“表情豊か”だって言ったアリアは、私の表情から、どう思っているか考えながら話してくれてるんだ。
ふとアリアは同じクラスになる前から、決して愛想がいいとは言えない私に、毎回明るく声を掛けてくれてた事を思い出した。
そんなアリアに、心のどこかでずっと興味を持ってたから、ケガをした時、医務室まで様子を見に行ったのか……。
私が難しくしていただけで、答えはとても単純なものだったんだ。
1人の方が楽かもしれない、なんて私の強がりだった。
兄さまは、その事を分かっていたからこそ、私に一歩踏み出して欲しかったんだ。
帰り際、「アリアなら、兄さまと結婚してもいいよ」と思いつきで言ってみると、アリアと兄さまが本気で驚いてた。
なんか2人が焦ってる姿が面白い。
アリアが安心したように「冗談かー」と笑う姿をみて、私も一緒に笑っちゃったけど……。
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