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露店市での再会1
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翌日は、みんなお休みということになった。
「ちょっとお庭のスペースを使いたいんですけど……」
朝ごはんを食べたあと、私は宿ではできなかったことをやってみることにした。
アンジェラさんの家は、商業区にあり、もとはお店だった建物を家として使っていた。裏庭に、作業をするための屋根つきの広いスペースがあった。
そこで、私はアイテム枠から機織りと裁縫の生産道具を出した。
「な……、どこからそんなでかいもの取り出したんだい!??」
何をするのか見に来ていたアンジェラさんがびっくりして声を上げた。
「アイテム鞄です。作業が終わったら片付けますので、しばらく場所を借りますね」
うん。お店の作業スペースだったところだし、生産道具も安定して置けた。
私はまず、自分の着ていた白のローブを修理することにした。昨日のダンジョン探索でだいぶん損傷してたし。裁縫の作業道具を持っていてよかった。
「よし。ちゃんと直った」
よしよし。生産はこっちでも同じ感じでできそう。
それじゃあ、バザー用の売り物も作ってみよう。
手持ちのアイテム枠にあったのは、初心者用のローブの材料だった。ゲームの知り合いに頼まれた分+販売用でいくつか作るつもりだったんだと思う。
そのまま、10着のローブを作った。アイテム枠に収まりきらなかった分は手持ちだ。
「器用なもんだねぇ。質の良いローブだ。ローラが欲しがりそうだよ」
「そうなんですか? それじゃあ、1着はローラさん用に残しておきますね」
ローラさんとジョンさんは、さっき出かけて行った。多分デートだと思う。羨ましい。
時刻は朝の10時くらい。朝市には間に合わなかったけど、これからバザーでこのローブを売ってみよう。
「これ、売りに出かけてきます」
伝えると、アンジェラさんに止められた。
「ロシェも連れて行きな。ついでに、私もついて行こう」
3人で露店市まで行くことになった。2人とも、過保護じゃないかなぁ。
「ちょっとお庭のスペースを使いたいんですけど……」
朝ごはんを食べたあと、私は宿ではできなかったことをやってみることにした。
アンジェラさんの家は、商業区にあり、もとはお店だった建物を家として使っていた。裏庭に、作業をするための屋根つきの広いスペースがあった。
そこで、私はアイテム枠から機織りと裁縫の生産道具を出した。
「な……、どこからそんなでかいもの取り出したんだい!??」
何をするのか見に来ていたアンジェラさんがびっくりして声を上げた。
「アイテム鞄です。作業が終わったら片付けますので、しばらく場所を借りますね」
うん。お店の作業スペースだったところだし、生産道具も安定して置けた。
私はまず、自分の着ていた白のローブを修理することにした。昨日のダンジョン探索でだいぶん損傷してたし。裁縫の作業道具を持っていてよかった。
「よし。ちゃんと直った」
よしよし。生産はこっちでも同じ感じでできそう。
それじゃあ、バザー用の売り物も作ってみよう。
手持ちのアイテム枠にあったのは、初心者用のローブの材料だった。ゲームの知り合いに頼まれた分+販売用でいくつか作るつもりだったんだと思う。
そのまま、10着のローブを作った。アイテム枠に収まりきらなかった分は手持ちだ。
「器用なもんだねぇ。質の良いローブだ。ローラが欲しがりそうだよ」
「そうなんですか? それじゃあ、1着はローラさん用に残しておきますね」
ローラさんとジョンさんは、さっき出かけて行った。多分デートだと思う。羨ましい。
時刻は朝の10時くらい。朝市には間に合わなかったけど、これからバザーでこのローブを売ってみよう。
「これ、売りに出かけてきます」
伝えると、アンジェラさんに止められた。
「ロシェも連れて行きな。ついでに、私もついて行こう」
3人で露店市まで行くことになった。2人とも、過保護じゃないかなぁ。
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