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冒険者になりました4

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「では、こちらが正式なギルドカードになります。ランクはCです」

 昼間の冒険者ギルドは、みんな出払っているのかいていて、すぐにカードを受け取れた。

「ありがとうございます。仕事は、掲示板のものから選ぶんですよね?」

「はい。ですが、一部、全員にお見せしていない依頼もあります。パーティーメンバーの募集などは、一般公開せずに依頼される場合が多いです」

「パーティー募集……」

 ゲームでも、最大5人のプレイヤーでパーティーを組んで戦っていた。ジョブによってできることが限られるので、強敵とソロで戦うのは難しいのだ。

「モンスター討伐は命がけです。信頼できるメンバーを揃えることが、非常に重要になります」

 ……そうか。こっちの世界でモンスター退治の依頼を受けると、命がけで戦うことになるのか。

「なるほど」

 どうしようかな。王都で基盤を持たない私が、身一つでお金を稼ぐには、ダンジョンに入る必要があるけど……。

「ヒーラーの募集は多いです。スズキさんは、どこかのパーティーに入る予定は、決まっていますか?」

「いいえ」

「でしたら、募集から紹介を……。いえ、スズキさんは神聖術士でしたね」

「はい」

「希少職、それも治癒系の価値は非常に高いです。こちらとしても信頼できる人を紹介したいです。確認しますが、パーティーを組んで討伐依頼をするつもりはありますよね」

 受付の美人お姉さんがジッとこちらを見た。
 ……そうだなぁ。ダンジョンといっても、レベル20向きとかレベル30向きとか、難易度が色々ある。私のレベルは50だから、低レベルダンジョンならソロでも何とかなる。
 冒険者ギルドが信頼できる人を紹介してくれるのなら、頼んでみるかな。弱めのダンジョンに潜って、こちらの冒険者のやり方を経験しておくと、先々で活動しやすくなるかもしれない。

「はい。やってみたいと思います」

「それなら、ちょうど良い人がいます。ベテランを紹介させていただきます」

 おぉ、ベテランさん。優しい人だといいなぁ。あ、でも……、

「紹介していただいたのに相性が悪くて抜ける場合、ペナルティなどはありますか?」

「特にありません。しっかり相性を見てパーティーを決めてください」

 と、受付のお姉さんは私の目を見て言った。彼女はとてもしっかりしていて頼りになる感じだ。異世界キャリアウーマンかな。

「ありがとうございます。紹介をお願いします」

「承りました。紹介状を書きます。先方は自宅をお持ちですので、そちらへ訪問して面接を受けてください」

「ありがとうございます」

 私は紹介状を受け取って、面接先の住所を教えてもらった。
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