コンビニバイト店員ですが、実は特殊公安警察やってます(『僕らの目に見えている世界のこと』より改題)

岡智 みみか

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第24章

第4話

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「これが都庁ロボの実態だ」

ディスプレイに、そう説明されなければ何だか分からない図面が浮かびあがった。

「ロボットの各パーツは分割され保管整備されている。合体の信号を受けた瞬間、これらの固い殻を破って生まれ変わる」

壁の隙間、柱の中……なるほど、全てが一つになった時、あそこから飛び出すのか。

「03はパーツの位置を変えずに配線を入れ替えている。操縦プログラムのセキュリティも未だ突破できていない。操縦室の位置は判明しているが、中への侵入経路は不明」

ゴクリと唾を飲み込む。

「完全無人の遠隔操作に切り替える予定だったんだ。そのプログラムは完成していると思え」

だからロボ化の日時を予告しても、平気だったんだ。

「その発信源をキャッチすれば……」

「それで03の確保は出来ても、ロボ化を止められる保証はない」

莫大な国家予算をかけているこのロボットを、傷つけるわけにも破壊するわけにもいかない。

もちろん重大な国家機密を世界中にバラされたとなれば、国際的な信用問題にも発展する。

各国主要都市の建物がロボ化するのは、世界の常識だ。

「竹内はすでに操縦室へ向かった。お前も後を追え。旧マニュアルの方は支部に送信してあったはずだ。役に立つかどうかは分からんが、参考にはなるだろう」

隊長からの、新たな指示が発令された。

「お前たちは操縦室に侵入し、ロボ化を止めろ。新たな情報は随時展開する。急げ。タイムリミットは近い」

作業服に着替え、廊下に出た。

都庁の中で常に何かの工事が行われているのは、こういうことだったんだ。

腕に巻かれた時計型の端末をチラリと見る。

時刻は11時20分を指していた。

ロボ化予告時間は14時。

俺は都庁前広場にいたネット配信動画の撮影隊を思い出していた。

どんな偶然でも、起こしてはいけない偶然がある。

それを偶然という言葉で、片付けてはいけないんだ。

周囲を慎重に見渡す。

俺は意を決して、竹内との通信を再開した。
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