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第12章
第3話
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竹内の言葉通り、飯塚さんの追跡に本部はかかりきりになってしまった。
換気ダクトの出力を最大値に設定して、籠もった湿気を外に出す。
サーバーは入れ替えることが決定した。
それだけでも大きな損害を出している。
コンビニは営業停止の張り紙をして、店舗用アンドロイドをお掃除片付けロボに書き換えた。
時間はもう、夜9時をまわっている。
ここにはもういない、飯塚さんといづみの人形も動いていた。
「飯塚さん!」
俺はそれに向かって、大声を上げる。
「はい。なんでしょうか」
『飯塚』と名札のついているアンドロイドは、搭載されたAIで返事を返す。
「いつからこんなことを!」
「つい先ほどです。片付けを優先するようにしています」
「何を考えてんだよ」
「すみません、申し訳ございません」
「……本当に、何考えてんだよ……」
俺はそのロボットの肩に手をかけた。
触れた感触も、人の肩と変わらない。
「申し訳ございません。私にはそれに対する答えを、持ち合わせておりません」
鼻水をすする。
なんだよその答え……。
「答えなんかないさ。あるとしたら、さっさと片付けを終わらせることだ。重人、ちょっとこっち来い」
竹内は支部のメインディスプレイを操作した。
「飯塚さんの電波ジャックは全国放送だった。あの破壊された噴水はすでに民間レベルで特定されている」
ネットは騒然としていた。
破壊された噴水の残骸画像が、世界中にあふれる。
「これ、横浜方面の公園だ」
横浜といっても、ずいぶんと田舎の山奥だ。
人気もなかったのだろう。
特定されるまでに、しばらく時間がかかっている。
換気ダクトの出力を最大値に設定して、籠もった湿気を外に出す。
サーバーは入れ替えることが決定した。
それだけでも大きな損害を出している。
コンビニは営業停止の張り紙をして、店舗用アンドロイドをお掃除片付けロボに書き換えた。
時間はもう、夜9時をまわっている。
ここにはもういない、飯塚さんといづみの人形も動いていた。
「飯塚さん!」
俺はそれに向かって、大声を上げる。
「はい。なんでしょうか」
『飯塚』と名札のついているアンドロイドは、搭載されたAIで返事を返す。
「いつからこんなことを!」
「つい先ほどです。片付けを優先するようにしています」
「何を考えてんだよ」
「すみません、申し訳ございません」
「……本当に、何考えてんだよ……」
俺はそのロボットの肩に手をかけた。
触れた感触も、人の肩と変わらない。
「申し訳ございません。私にはそれに対する答えを、持ち合わせておりません」
鼻水をすする。
なんだよその答え……。
「答えなんかないさ。あるとしたら、さっさと片付けを終わらせることだ。重人、ちょっとこっち来い」
竹内は支部のメインディスプレイを操作した。
「飯塚さんの電波ジャックは全国放送だった。あの破壊された噴水はすでに民間レベルで特定されている」
ネットは騒然としていた。
破壊された噴水の残骸画像が、世界中にあふれる。
「これ、横浜方面の公園だ」
横浜といっても、ずいぶんと田舎の山奥だ。
人気もなかったのだろう。
特定されるまでに、しばらく時間がかかっている。
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