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第6章
第2話
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岸田くんの横顔は、引いては押し寄せる荒海のように揺れている。
黙り込んだまま動けなくなった彼の向こうに、赤い傘が見えた。
いずみだ。
「宮野くん」
彼女はその傘をやっぱり僕にかざすと、僕の頭にタオルを乗せる。
「頭拭いて。風邪ひくよ」
少し背伸びをしたいずみは、タオル越しに僕の頭をぐしゃぐしゃとかき混ぜた。
「長山くんと松下くんも、早く教室戻って。みんなで動画みてフォームの確認してるから」
「俺らはまだ、認めてねぇからな」
2人は行ってしまった。
いずみと交代で、岸田くんの傘が僕の上に重なる。
「あいつらのことは気にすんな。濡れるから、こっち来いよ」
岸田くんに連れられ、校舎に入った。
薄暗い冷たい春休みの学校の廊下には、今は僕たちしかいない。
入り口のところで、二人は傘を畳んでいる。
今なら。
ちょっとだけなら。
この二人にだったら。
聞きたいことが聞けるのかもしれない。
本当は僕にだって、あの2人の言い分は理解出来る。
それはずっと、僕自身につきまとっているものだから。
「ねぇ。やっぱり、僕はヘンかな。みんなと違って、どっかおかしなところがあるかな」
その言葉に、二人が振り返る。
いずみは意を決したように言葉を切った。
「宮野くん。宮野くんはさ、かな……」
「ヘンじゃねぇよ!」
彼女の言葉を遮り、岸田くんは言った。
「誰にだって、他のみんなと同じところもあれば、変わったところくらいあるだろ。気にすんな」
岸田くんは持っていた傘を、投げるようにして傘立てに戻した。
僕は自分の手を広げ、じっとそれを見る。
少し前まで、この手の指の間には膜が張り、伸びた爪と固い鱗に覆われていた。
「僕は……。みんなと同じようになれるかな」
「さぁな。知らねぇよ」
岸田くんは、じっと力のこもった目で僕を見下ろす。
「だけどさ、少なくとも俺といずみは……。お前に味方するよ。多分だけど。そう決めたから」
黄色い長い髪のいずみも、雨の降る冷たい玄関でコクリとうなずいた。
どうしてこの二人は、僕に優しくしてくれるんだろう。
なんだかそのことに、彼らを騙しているようで胸が苦しくなる。
「ねぇ、僕ってへん? みんなと本当に違わない?」
僕にとってそれは、一番の不安。最大の秘密。
僕が人魚で、人間になるためにここに来たってことを誰かに知られてしまったら、僕はもう人にはなれない。
岸田くんはゆっくりと目を閉じてから、それを閉じたのと同じ速度で開いた。
「誰とも違わない奴なんていねぇよ。みんなどこかは同じように見えて、それでもどこかは絶対に違ってる」
だけど僕は、本当にみんなとは違うから……。
その証拠に、傘だって持っていない。
明日になったら、一番に傘を買いに行こう。
人は、雨が降る日には、傘をさすものだと知ったから。
いずみは動かなくなってしまった僕に、首を少し傾けて言った。
「シャツ。濡れてるけど、大丈夫?」
「うん。濡れてるのは平気だから」
僕が濡れていることなんかより、いずみはもっと大切なことを言った。
「……。奏が待ってる。行こう」
彼女の言葉に促され、静まりかえった廊下を歩き出す。
雨は季節の変わり目を知らせる春の雨で、きっとこれからは今よりもずっと温かくなる。
僕のこと、いずみと岸田くんは、きっと嫌いじゃないよね。
探しにきてくれたんだもの。
そんなことを聞いたって、彼らはちゃんと答えてはくれないだろうけど、きっとそうなんだろうってことくらいは、僕にだって分かった。
他に誰もいない廊下で、歩きながらベタつくシャツを脱いだら、いずみに驚かれる。
「ちょ、いきなり脱がないでくれる!」
「え、でも……」
そんな僕を、岸田くんは笑った。
「はは。絞って干しときゃ、乾くだろ」
なんだか岸田くんがそうやって笑ってくれると、僕も安心する。まだここに居ていいんだって思える。
その場でジャーっと絞ったら、またいずみに叱られた。
「ちょ、ちょっと待って! 宮野くん。廊下で絞らないで、流しでやってくれる?」
「え? そうなの? ここでやっちゃダメなの?」
「ダメ!」
「ははは」
人間ってのは、色々と決まりがあるから面倒くさい。
だけどそれが分からないから、『ヘン』って言われるのかな。
岸田くんは笑っていて、いずみは怒っている。
その違いがよく分からない。
僕はこれから、色んなことを一つ一つ知っていかなくちゃいけない。
そしたらきっと、本当の人間に近づける。
岸田くんといずみに連れてこられたのは、来たことのない知らない部屋だった。
階段状の床に長い机が並び、黒板の代わりに大きなスクリーンがある。
「お前、なんだよその格好」
いつものメンバーがそこに揃っていて、上半身裸の僕を見て笑った。
「宮野くん!」
奏だ。 奏がいる。
彼女は僕に駆け寄ってくると、僕を見上げた。
「どうしたの!」
「どうもしないよ。よかった。やっと奏と会えた」
僕は彼女と出会うために、ここに来たんだ。
彼女が僕を一生懸命に見上げてくれるから、もう他のことなんて全てがどうでもいい。
「心配してくれた?」
「し、心配はしてたけど……」
短くて黒い僕と同じようにくるくるした髪に、そっと触れる。
彼女はその僕の手を掴んだ。
「なんで裸? 風邪ひくって! ほら、手だって冷たいし、体だって……」
奏は自分の手を僕の胸に重ねる。
うれしくて、つい腕を伸ばし抱き寄せてしまいそうになったところで、彼女はすぐ一歩後ろに下がった。
「だから、これ以上は禁止」
「奏に会いたくて、ここに来たんだ」
「だからそれが分からないって言ってんの!」
「じゃあ分かってもらえるようにする」
もう一度彼女の髪に手を伸ばそうとしたら、後ろから岸田くんの大きなため息が聞こえてきた。
「お前ら、いちゃつくなら終わってからにしてくれ」
せっかく奏の方から近寄ってきてくれたのに、彼女は僕から離れてゆく。
その顔はムッとして、暗く沈んでいた。
奏は岸田くんのことが好きって言ってたけど、本当は嫌いなのかな。
だけどそんなことは聞けないから、僕は天井からぶら下がる大きな画面を見上げる。
「なに? これ」
「去年の競技会の動画。お前も出るつもりなら、ちゃんと見とけ」
ようやく全員が揃って、みんなでその映像を見る。
学校にある汚い水の塊とは全然違う、青い四角い水の中で、たくさんの人間が泳いでいた。
黙り込んだまま動けなくなった彼の向こうに、赤い傘が見えた。
いずみだ。
「宮野くん」
彼女はその傘をやっぱり僕にかざすと、僕の頭にタオルを乗せる。
「頭拭いて。風邪ひくよ」
少し背伸びをしたいずみは、タオル越しに僕の頭をぐしゃぐしゃとかき混ぜた。
「長山くんと松下くんも、早く教室戻って。みんなで動画みてフォームの確認してるから」
「俺らはまだ、認めてねぇからな」
2人は行ってしまった。
いずみと交代で、岸田くんの傘が僕の上に重なる。
「あいつらのことは気にすんな。濡れるから、こっち来いよ」
岸田くんに連れられ、校舎に入った。
薄暗い冷たい春休みの学校の廊下には、今は僕たちしかいない。
入り口のところで、二人は傘を畳んでいる。
今なら。
ちょっとだけなら。
この二人にだったら。
聞きたいことが聞けるのかもしれない。
本当は僕にだって、あの2人の言い分は理解出来る。
それはずっと、僕自身につきまとっているものだから。
「ねぇ。やっぱり、僕はヘンかな。みんなと違って、どっかおかしなところがあるかな」
その言葉に、二人が振り返る。
いずみは意を決したように言葉を切った。
「宮野くん。宮野くんはさ、かな……」
「ヘンじゃねぇよ!」
彼女の言葉を遮り、岸田くんは言った。
「誰にだって、他のみんなと同じところもあれば、変わったところくらいあるだろ。気にすんな」
岸田くんは持っていた傘を、投げるようにして傘立てに戻した。
僕は自分の手を広げ、じっとそれを見る。
少し前まで、この手の指の間には膜が張り、伸びた爪と固い鱗に覆われていた。
「僕は……。みんなと同じようになれるかな」
「さぁな。知らねぇよ」
岸田くんは、じっと力のこもった目で僕を見下ろす。
「だけどさ、少なくとも俺といずみは……。お前に味方するよ。多分だけど。そう決めたから」
黄色い長い髪のいずみも、雨の降る冷たい玄関でコクリとうなずいた。
どうしてこの二人は、僕に優しくしてくれるんだろう。
なんだかそのことに、彼らを騙しているようで胸が苦しくなる。
「ねぇ、僕ってへん? みんなと本当に違わない?」
僕にとってそれは、一番の不安。最大の秘密。
僕が人魚で、人間になるためにここに来たってことを誰かに知られてしまったら、僕はもう人にはなれない。
岸田くんはゆっくりと目を閉じてから、それを閉じたのと同じ速度で開いた。
「誰とも違わない奴なんていねぇよ。みんなどこかは同じように見えて、それでもどこかは絶対に違ってる」
だけど僕は、本当にみんなとは違うから……。
その証拠に、傘だって持っていない。
明日になったら、一番に傘を買いに行こう。
人は、雨が降る日には、傘をさすものだと知ったから。
いずみは動かなくなってしまった僕に、首を少し傾けて言った。
「シャツ。濡れてるけど、大丈夫?」
「うん。濡れてるのは平気だから」
僕が濡れていることなんかより、いずみはもっと大切なことを言った。
「……。奏が待ってる。行こう」
彼女の言葉に促され、静まりかえった廊下を歩き出す。
雨は季節の変わり目を知らせる春の雨で、きっとこれからは今よりもずっと温かくなる。
僕のこと、いずみと岸田くんは、きっと嫌いじゃないよね。
探しにきてくれたんだもの。
そんなことを聞いたって、彼らはちゃんと答えてはくれないだろうけど、きっとそうなんだろうってことくらいは、僕にだって分かった。
他に誰もいない廊下で、歩きながらベタつくシャツを脱いだら、いずみに驚かれる。
「ちょ、いきなり脱がないでくれる!」
「え、でも……」
そんな僕を、岸田くんは笑った。
「はは。絞って干しときゃ、乾くだろ」
なんだか岸田くんがそうやって笑ってくれると、僕も安心する。まだここに居ていいんだって思える。
その場でジャーっと絞ったら、またいずみに叱られた。
「ちょ、ちょっと待って! 宮野くん。廊下で絞らないで、流しでやってくれる?」
「え? そうなの? ここでやっちゃダメなの?」
「ダメ!」
「ははは」
人間ってのは、色々と決まりがあるから面倒くさい。
だけどそれが分からないから、『ヘン』って言われるのかな。
岸田くんは笑っていて、いずみは怒っている。
その違いがよく分からない。
僕はこれから、色んなことを一つ一つ知っていかなくちゃいけない。
そしたらきっと、本当の人間に近づける。
岸田くんといずみに連れてこられたのは、来たことのない知らない部屋だった。
階段状の床に長い机が並び、黒板の代わりに大きなスクリーンがある。
「お前、なんだよその格好」
いつものメンバーがそこに揃っていて、上半身裸の僕を見て笑った。
「宮野くん!」
奏だ。 奏がいる。
彼女は僕に駆け寄ってくると、僕を見上げた。
「どうしたの!」
「どうもしないよ。よかった。やっと奏と会えた」
僕は彼女と出会うために、ここに来たんだ。
彼女が僕を一生懸命に見上げてくれるから、もう他のことなんて全てがどうでもいい。
「心配してくれた?」
「し、心配はしてたけど……」
短くて黒い僕と同じようにくるくるした髪に、そっと触れる。
彼女はその僕の手を掴んだ。
「なんで裸? 風邪ひくって! ほら、手だって冷たいし、体だって……」
奏は自分の手を僕の胸に重ねる。
うれしくて、つい腕を伸ばし抱き寄せてしまいそうになったところで、彼女はすぐ一歩後ろに下がった。
「だから、これ以上は禁止」
「奏に会いたくて、ここに来たんだ」
「だからそれが分からないって言ってんの!」
「じゃあ分かってもらえるようにする」
もう一度彼女の髪に手を伸ばそうとしたら、後ろから岸田くんの大きなため息が聞こえてきた。
「お前ら、いちゃつくなら終わってからにしてくれ」
せっかく奏の方から近寄ってきてくれたのに、彼女は僕から離れてゆく。
その顔はムッとして、暗く沈んでいた。
奏は岸田くんのことが好きって言ってたけど、本当は嫌いなのかな。
だけどそんなことは聞けないから、僕は天井からぶら下がる大きな画面を見上げる。
「なに? これ」
「去年の競技会の動画。お前も出るつもりなら、ちゃんと見とけ」
ようやく全員が揃って、みんなでその映像を見る。
学校にある汚い水の塊とは全然違う、青い四角い水の中で、たくさんの人間が泳いでいた。
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