15 / 62
第5章
第1話
しおりを挟む
学校には僕は相変わらず一番に登校して、自分の席に座っている。
他にすることもないし、奏の姿を少しでも長く見ていたいから。
それなのになぜかお昼休みには、岸田くんのつくる教室での群れの仲間に入れられてしまった。
「だから宮野はさぁ、なんで飯くわねぇの?」
だけどここは水泳部ではないから、岸田くんは比較的大人しくしている。
人間というのは、時間と場所によって群れるメンバーが異なり、その中での役割も変わるのだと知った。
「どれもマズい。口に合わない」
「お前、今までどういう暮らししてきたんだよ」
「どうって……」
そんなことを聞かれても、話せることは少ないし、話す気もない。
陸で手に入る魚はどれも生臭いし、変な切られ方をしている。
そもそも死んだ魚を並べられても、食べようという気にならない。
くらげも細切れだし、口に入れていいと思えるのは海藻とアサリくらいだ。
「肉食え、肉!」
「肉ねぇ……」
結局、以前岸田くんにもらったゼリーが、のどごしがよくて味にクセもなく、そればかりを腹に入れている。
他のモノにはチャレンジする勇気もなければ、興味も引かれない。
「そんなんじゃあ、丈夫な体になれねぇぞ」
バシンと背中を叩かれる。
口にくわえていたゼリーのパックを、落としそうになった。
なんだかすっかり口に馴染んでしまって離せなくなったそれを、口元でゆらゆらさせながら、教室の向こうにいる奏を見ている。
岸田くんは、そんな僕を見ながら言った。
「今日の部活も筋トレだからな。黙ってちゃんとやれよ」
真冬の雲はゆっくりと灰色の空を流れてゆき、日差しに温かさの気配が宿り始めていた。
プール周りに植えられた背の低い木にも、活動の兆しを感じる。
岸田くんの宣言通り、プールの更衣室から出てきた僕に、奏と黄色い長い髪の女の子が近づいてきた。
「ね。宮野くん。いずみが宮野くんのための筋トレメニューを考えてきてくれたよ」
「いずみって?」
「うちのマネージャーよ。いい加減、他のメンバーの名前も覚えてくんない?」
午後の薄曇りの中で、一瞬さした光りが奏と黄色い長い髪の女の子を照らす。
彼女の名前は「いずみ」。覚えた。
「宮野くんは柔軟は問題ないけど、体力ないから。ほら、これがそのメニュー表とチェックリスト。スマホで動画見られるでしょ?」
奏はいずみに僕と話すよう促しているみたいだけど、そのいずみの方はあまり乗り気ではないみたいだ。
ムスッとしたまま、こっちを見ようともしない。
僕は気にせず奏に答える。
「スマホって?」
「鞄は?」
「置いて来た。教室」
「あぁ。分かった。もういいよ。あとはいずみから聞いて。ちゃんといずみの言うこと聞くんだよ」
せっかく奏の方から声をかけてきてくれたのに、もう行ってしまう。
本当は追いかけて行きたいけど、僕は奏との約束をちゃんと守ると決めているので、そうはしない。
少し離れたところにたたずむ、黄色い長い髪の女の子を振り返る。
奏に仲良くしろって言われたから、そうするだけ。
彼女はうつむいたまま、怯えたようにちらちらと僕を見ていた。
「いずみっていうの?」
彼女はビクリと体を震わせてから、ゆっくりとうなずく。
「よろしくね」
そう言うと、彼女はギュッと固く口を結んだまま、視線を左右に泳がせた。
彼女が何かしゃべるのを待っていたけど、何にもしゃべりたくないらしい。
「ねぇ。それを見せてくれるんじゃないの?」
彼女の抱える小さな板には、奏の説明していた紙がある。
僕はそれを見せてもらおうと、彼女に近寄った。
「いやっ!」
ドンっと押しのけられ、地面に尻もちをつく。
痛い。
だからさ、僕のお尻は出来たてほやほやなんだから、もう少し大切に扱ってほしいんだけど。
「宮野! いずみに何をした!」
彼女の叫び声を聞いた岸田くんが飛んでくる。
彼女は彼の背にパッと隠れた。
「何にもしてないよ! てゆーか、僕が突き飛ばされたんだけど」
「ご、ごめん……」
黄色い長い髪のいずみは、岸田くんの後ろでこそっとつぶやく。
「ちょ、ちょっと、あのヒトが怖かっただけだから……」
「いずみ。お前、こっち来い」
岸田くんに連れられ、彼女は学校の縁に沿って植えられている木の方へ行ってしまった。
僕は痛むお尻をさすりながら立ち上がる。
奏がやって来て、僕を見上げた。
「私、ちゃんと見てたよ。宮野くん、何もしてなかった。いずみが急に突き飛ばしただけだよね」
「奏が分かってくれてるんだったら、それでいい」
そう。奏以外のことなんて、どうだっていい。
他のことは全て、なんだっていい。
その髪に触れたい。手を握りたい。
だけど彼女は、今は真剣な目で僕を見上げているから、その黒い目をじっと見つめ返す。
「大丈夫だよ。私が後で……。ちゃんとあの二人に言っておくから」
静かに微笑んで、彼女はうつむく。
その視線はなんだか寂しそうに、ゆっくりとこちらに背を向けている二人に向かう。
岸田くんはいずみの肩に腕を回し、親しげに額を寄せ合い、黄色い長い髪の女の子と何かを相談してるみたいだ。
「いいな。いずみがうらやましい」
まだ肌寒い曇り空が、そのまま奏を取り込んでしまったみたいだ。
彼女のそんな顔を、初めてみた。
「私なのかなーって思ってた時期もあったけど、そうじゃなかったみたい」
「あの二人は、仲良しなんだね」
「そうかな。そうでもないと思うけど」
奏の目は、じっと二人の背中を追っている。
いずみが岸田くんになにかを言って、彼の手が彼女の頭をくしゃりと撫でた。
「別に。岸田くんは……。普通にああいうことが、誰にでも出来ちゃう人だから」
「奏は、あれがしてほしいの? 岸田くんが、いずみにしたみたいに」
奏が寂しそうにそう言うから、僕がやってあげる。
僕は岸田くんのマネをして彼女の肩に腕を回し、額を寄せその短いクセのある髪に指を絡める。
「こんな感じ?」
「だからさぁ! それがやりすぎだって言ってんの!」
パシリと手を払われる。
突然の奏の大声に、岸田くんといずみが振り返った。
「ねぇ、ちょっと聞いて!」
彼女はすぐさま岸田くんに駆け寄る。
いずみの肩に回っていた彼の手が解かれ、その腕はだらりと垂れ下がった。
奏はその彼の腕に触れる。
ここからは少し遠くて、奏が岸田くんに何を言っているのかまでは聞こえない。
だけど、彼に一生懸命何かを訴える彼女の目には、岸田くん以外見えていないようだ。
岸田くんは彼がさっきまでいずみにやっていたのと同じように、そしてそれはさっき僕がやったのとも同じように、彼女の頭を撫でた。
それを奏は、今度は嫌がりもせず、されるがままに許している。
僕の中で、何か知らないものがドロリと動いた。
息が苦しい。
体の内側から黒くドロリとしたモノが湧き上がる。
こんな体の重みを、海にいた時には一度だって感じたことはなかった。
吐き気がする。
気持ち悪い。
岸田くんは、さっきまでいずみにしていたのと同じように、奏の肩に腕を回す。
奏に何かをささやくと、今度はすぐにそれを外した。
僕の中で、その何かが怒りとしてはっきりと自覚される。
僕はいま、腹を立てているんだ。
何に対して?
奏に対して?
「かなでー! こっち戻って来てー! 早くー」
三人の視線が、僕に集まった。
みんな何事かって顔してる。
「かなでー! すぐ来てー!」
奏だけを呼んだつもりだったのに、岸田くんといずみもついてきた。
「なに? どうしたの?」
奏は一番に僕に声をかけてくれる。
僕は奏を、誰にもとられたくない。
「奏が僕から離れたから」
他にすることもないし、奏の姿を少しでも長く見ていたいから。
それなのになぜかお昼休みには、岸田くんのつくる教室での群れの仲間に入れられてしまった。
「だから宮野はさぁ、なんで飯くわねぇの?」
だけどここは水泳部ではないから、岸田くんは比較的大人しくしている。
人間というのは、時間と場所によって群れるメンバーが異なり、その中での役割も変わるのだと知った。
「どれもマズい。口に合わない」
「お前、今までどういう暮らししてきたんだよ」
「どうって……」
そんなことを聞かれても、話せることは少ないし、話す気もない。
陸で手に入る魚はどれも生臭いし、変な切られ方をしている。
そもそも死んだ魚を並べられても、食べようという気にならない。
くらげも細切れだし、口に入れていいと思えるのは海藻とアサリくらいだ。
「肉食え、肉!」
「肉ねぇ……」
結局、以前岸田くんにもらったゼリーが、のどごしがよくて味にクセもなく、そればかりを腹に入れている。
他のモノにはチャレンジする勇気もなければ、興味も引かれない。
「そんなんじゃあ、丈夫な体になれねぇぞ」
バシンと背中を叩かれる。
口にくわえていたゼリーのパックを、落としそうになった。
なんだかすっかり口に馴染んでしまって離せなくなったそれを、口元でゆらゆらさせながら、教室の向こうにいる奏を見ている。
岸田くんは、そんな僕を見ながら言った。
「今日の部活も筋トレだからな。黙ってちゃんとやれよ」
真冬の雲はゆっくりと灰色の空を流れてゆき、日差しに温かさの気配が宿り始めていた。
プール周りに植えられた背の低い木にも、活動の兆しを感じる。
岸田くんの宣言通り、プールの更衣室から出てきた僕に、奏と黄色い長い髪の女の子が近づいてきた。
「ね。宮野くん。いずみが宮野くんのための筋トレメニューを考えてきてくれたよ」
「いずみって?」
「うちのマネージャーよ。いい加減、他のメンバーの名前も覚えてくんない?」
午後の薄曇りの中で、一瞬さした光りが奏と黄色い長い髪の女の子を照らす。
彼女の名前は「いずみ」。覚えた。
「宮野くんは柔軟は問題ないけど、体力ないから。ほら、これがそのメニュー表とチェックリスト。スマホで動画見られるでしょ?」
奏はいずみに僕と話すよう促しているみたいだけど、そのいずみの方はあまり乗り気ではないみたいだ。
ムスッとしたまま、こっちを見ようともしない。
僕は気にせず奏に答える。
「スマホって?」
「鞄は?」
「置いて来た。教室」
「あぁ。分かった。もういいよ。あとはいずみから聞いて。ちゃんといずみの言うこと聞くんだよ」
せっかく奏の方から声をかけてきてくれたのに、もう行ってしまう。
本当は追いかけて行きたいけど、僕は奏との約束をちゃんと守ると決めているので、そうはしない。
少し離れたところにたたずむ、黄色い長い髪の女の子を振り返る。
奏に仲良くしろって言われたから、そうするだけ。
彼女はうつむいたまま、怯えたようにちらちらと僕を見ていた。
「いずみっていうの?」
彼女はビクリと体を震わせてから、ゆっくりとうなずく。
「よろしくね」
そう言うと、彼女はギュッと固く口を結んだまま、視線を左右に泳がせた。
彼女が何かしゃべるのを待っていたけど、何にもしゃべりたくないらしい。
「ねぇ。それを見せてくれるんじゃないの?」
彼女の抱える小さな板には、奏の説明していた紙がある。
僕はそれを見せてもらおうと、彼女に近寄った。
「いやっ!」
ドンっと押しのけられ、地面に尻もちをつく。
痛い。
だからさ、僕のお尻は出来たてほやほやなんだから、もう少し大切に扱ってほしいんだけど。
「宮野! いずみに何をした!」
彼女の叫び声を聞いた岸田くんが飛んでくる。
彼女は彼の背にパッと隠れた。
「何にもしてないよ! てゆーか、僕が突き飛ばされたんだけど」
「ご、ごめん……」
黄色い長い髪のいずみは、岸田くんの後ろでこそっとつぶやく。
「ちょ、ちょっと、あのヒトが怖かっただけだから……」
「いずみ。お前、こっち来い」
岸田くんに連れられ、彼女は学校の縁に沿って植えられている木の方へ行ってしまった。
僕は痛むお尻をさすりながら立ち上がる。
奏がやって来て、僕を見上げた。
「私、ちゃんと見てたよ。宮野くん、何もしてなかった。いずみが急に突き飛ばしただけだよね」
「奏が分かってくれてるんだったら、それでいい」
そう。奏以外のことなんて、どうだっていい。
他のことは全て、なんだっていい。
その髪に触れたい。手を握りたい。
だけど彼女は、今は真剣な目で僕を見上げているから、その黒い目をじっと見つめ返す。
「大丈夫だよ。私が後で……。ちゃんとあの二人に言っておくから」
静かに微笑んで、彼女はうつむく。
その視線はなんだか寂しそうに、ゆっくりとこちらに背を向けている二人に向かう。
岸田くんはいずみの肩に腕を回し、親しげに額を寄せ合い、黄色い長い髪の女の子と何かを相談してるみたいだ。
「いいな。いずみがうらやましい」
まだ肌寒い曇り空が、そのまま奏を取り込んでしまったみたいだ。
彼女のそんな顔を、初めてみた。
「私なのかなーって思ってた時期もあったけど、そうじゃなかったみたい」
「あの二人は、仲良しなんだね」
「そうかな。そうでもないと思うけど」
奏の目は、じっと二人の背中を追っている。
いずみが岸田くんになにかを言って、彼の手が彼女の頭をくしゃりと撫でた。
「別に。岸田くんは……。普通にああいうことが、誰にでも出来ちゃう人だから」
「奏は、あれがしてほしいの? 岸田くんが、いずみにしたみたいに」
奏が寂しそうにそう言うから、僕がやってあげる。
僕は岸田くんのマネをして彼女の肩に腕を回し、額を寄せその短いクセのある髪に指を絡める。
「こんな感じ?」
「だからさぁ! それがやりすぎだって言ってんの!」
パシリと手を払われる。
突然の奏の大声に、岸田くんといずみが振り返った。
「ねぇ、ちょっと聞いて!」
彼女はすぐさま岸田くんに駆け寄る。
いずみの肩に回っていた彼の手が解かれ、その腕はだらりと垂れ下がった。
奏はその彼の腕に触れる。
ここからは少し遠くて、奏が岸田くんに何を言っているのかまでは聞こえない。
だけど、彼に一生懸命何かを訴える彼女の目には、岸田くん以外見えていないようだ。
岸田くんは彼がさっきまでいずみにやっていたのと同じように、そしてそれはさっき僕がやったのとも同じように、彼女の頭を撫でた。
それを奏は、今度は嫌がりもせず、されるがままに許している。
僕の中で、何か知らないものがドロリと動いた。
息が苦しい。
体の内側から黒くドロリとしたモノが湧き上がる。
こんな体の重みを、海にいた時には一度だって感じたことはなかった。
吐き気がする。
気持ち悪い。
岸田くんは、さっきまでいずみにしていたのと同じように、奏の肩に腕を回す。
奏に何かをささやくと、今度はすぐにそれを外した。
僕の中で、その何かが怒りとしてはっきりと自覚される。
僕はいま、腹を立てているんだ。
何に対して?
奏に対して?
「かなでー! こっち戻って来てー! 早くー」
三人の視線が、僕に集まった。
みんな何事かって顔してる。
「かなでー! すぐ来てー!」
奏だけを呼んだつもりだったのに、岸田くんといずみもついてきた。
「なに? どうしたの?」
奏は一番に僕に声をかけてくれる。
僕は奏を、誰にもとられたくない。
「奏が僕から離れたから」
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
推活♡指南〜秘密持ちVtuberはスパダリ社長の溺愛にほだされる〜
湊未来
恋愛
「同じファンとして、推し活に協力してくれ!」
「はっ?」
突然呼び出された社長室。総務課の地味メガネこと『清瀬穂花(きよせほのか)』は、困惑していた。今朝落とした自分のマスコットを握りしめ、頭を下げる美丈夫『一色颯真(いっしきそうま)』からの突然の申し出に。
しかも、彼は穂花の分身『Vチューバー花音』のコアなファンだった。
モデル顔負けのイケメン社長がヲタクで、自分のファン!?
素性がバレる訳にはいかない。絶対に……
自分の分身であるVチューバーを推すファンに、推し活指南しなければならなくなった地味メガネOLと、並々ならぬ愛を『推し』に注ぐイケメンヲタク社長とのハートフルラブコメディ。
果たして、イケメンヲタク社長は無事に『推し』を手に入れる事が出来るのか。
ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる
Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした
ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。
でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。
彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。
最後の恋って、なに?~Happy wedding?~
氷萌
恋愛
彼との未来を本気で考えていた―――
ブライダルプランナーとして日々仕事に追われていた“棗 瑠歌”は、2年という年月を共に過ごしてきた相手“鷹松 凪”から、ある日突然フラれてしまう。
それは同棲の話が出ていた矢先だった。
凪が傍にいて当たり前の生活になっていた結果、結婚の機を完全に逃してしまい更に彼は、同じ職場の年下と付き合った事を知りショックと動揺が大きくなった。
ヤケ酒に1人酔い潰れていたところ、偶然居合わせた上司で支配人“桐葉李月”に介抱されるのだが。
実は彼、厄介な事に大の女嫌いで――
元彼を忘れたいアラサー女と、女嫌いを克服したい35歳の拗らせ男が織りなす、恋か戦いの物語―――――――
幸せの見つけ方〜幼馴染は御曹司〜
葉月 まい
恋愛
近すぎて遠い存在
一緒にいるのに 言えない言葉
すれ違い、通り過ぎる二人の想いは
いつか重なるのだろうか…
心に秘めた想いを
いつか伝えてもいいのだろうか…
遠回りする幼馴染二人の恋の行方は?
幼い頃からいつも一緒にいた
幼馴染の朱里と瑛。
瑛は自分の辛い境遇に巻き込むまいと、
朱里を遠ざけようとする。
そうとは知らず、朱里は寂しさを抱えて…
・*:.。. ♡ 登場人物 ♡.。.:*・
栗田 朱里(21歳)… 大学生
桐生 瑛(21歳)… 大学生
桐生ホールディングス 御曹司
二人の甘い夜は終わらない
藤谷藍
恋愛
*この作品の書籍化がアルファポリス社で現在進んでおります。正式に決定しますと6月13日にこの作品をウェブから引き下げとなりますので、よろしくご了承下さい*
年齢=恋人いない歴28年。多忙な花乃は、昔キッパリ振られているのに、初恋の彼がずっと忘れられない。いまだに彼を想い続けているそんな誕生日の夜、彼に面影がそっくりな男性と出会い、夢心地のまま酔った勢いで幸せな一夜を共に––––、なのに、初めての朝チュンでパニックになり、逃げ出してしまった。甘酸っぱい思い出のファーストラブ。幻の夢のようなセカンドラブ。優しい彼には逢うたびに心を持っていかれる。今も昔も、過剰なほど甘やかされるけど、この歳になって相変わらずな子供扱いも! そして極甘で強引な彼のペースに、花乃はみるみる絡め取られて……⁈ ちょっぴり個性派、花乃の初恋胸キュンラブです。
一夜限りのお相手は
栗原さとみ
恋愛
私は大学3年の倉持ひより。サークルにも属さず、いたって地味にキャンパスライフを送っている。大学の図書館で一人読書をしたり、好きな写真のスタジオでバイトをして過ごす毎日だ。ある日、アニメサークルに入っている友達の亜美に頼みごとを懇願されて、私はそれを引き受けてしまう。その事がきっかけで思いがけない人と思わぬ展開に……。『その人』は、私が尊敬する写真家で憧れの人だった。R5.1月
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
隠れオタクの女子社員は若社長に溺愛される
永久保セツナ
恋愛
【最終話まで毎日20時更新】
「少女趣味」ならぬ「少年趣味」(プラモデルやカードゲームなど男性的な趣味)を隠して暮らしていた女子社員・能登原こずえは、ある日勤めている会社のイケメン若社長・藤井スバルに趣味がバレてしまう。
しかしそこから二人は意気投合し、やがて恋愛関係に発展する――?
肝心のターゲット層である女性に理解できるか分からない異色の女性向け恋愛小説!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる