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第1章
第21話
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輝夫は窓の外を見ていた。部屋の窓から漏れている光だけが前庭を照らしていた。左側の木を見つめていた。左側の木の幹のあたりでピンク色の光が輝きだして、その瞬間の後の記憶がなかった。とても長い時間どこか別のところで過ごしたような感覚があった。ピンクの光に気がついた時、腕時計のストップウォッチのスタートボタンを押した。そして気がついて今ストップボタンを押した。経過時間を見た。2秒であった。
輝夫は毎晩目にしている三本の木から発せられている光、それを見た後の一瞬の記憶のない空白時間、別の空間に長い時間いたという感覚にもかかわらずストップウォッチで測った時たった2秒しか経過していなかったこと、これらのことを考えてしばらくの間眠れなかった。ベッドの脇の電気スタンドのスモールライトだけが部屋を照らしていた。輝夫は薄明かりのなかで天井を見ていた。真っ白な天井に、脳裏に浮かんだ太陽系の映像をイメージして映していた。自分がイメージした太陽系のイメージに心地よい感覚が湧き上がってきた。広大な宇宙を思い浮かべた。美しく輝いている無数の星の間を浮かんでいる自分を想像していた。心地よい星々の輝きで瞼を閉じずにはいられなかった。その心地よさが深い眠りへと誘ってくれた。
輝夫は毎晩目にしている三本の木から発せられている光、それを見た後の一瞬の記憶のない空白時間、別の空間に長い時間いたという感覚にもかかわらずストップウォッチで測った時たった2秒しか経過していなかったこと、これらのことを考えてしばらくの間眠れなかった。ベッドの脇の電気スタンドのスモールライトだけが部屋を照らしていた。輝夫は薄明かりのなかで天井を見ていた。真っ白な天井に、脳裏に浮かんだ太陽系の映像をイメージして映していた。自分がイメージした太陽系のイメージに心地よい感覚が湧き上がってきた。広大な宇宙を思い浮かべた。美しく輝いている無数の星の間を浮かんでいる自分を想像していた。心地よい星々の輝きで瞼を閉じずにはいられなかった。その心地よさが深い眠りへと誘ってくれた。
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