たとえば僕が死んだら

番外編その２：バカンスの獲物

砂浜の奴隷②

「ははっ。すっげー、ケツ穴くぱくぱしてんぞ。相変わらずみっともないおまんこだな」
　
　おねだりダンスを鼻で笑った統が椿の前に来る。

「もうスケベ汁垂れてきてんじゃん」
　白いロープでグルグル巻きにされたチンポから糸を引くガマン汁に、
「勝手にイッたら司にまたお仕置きされんぞ」
　ロープを強く締め上げる。

「ぐっ……！」
　
「これ、乳首にひっかけたら面白いんじゃね？」
　余っていたロープを乳首のリングピアスに通し、下に引っぱる。

「ぎゃっ！　ぎゃぁぁぁッッ……！」

　チンポからつながったロープに、びろーん、と乳首を引き伸ばされ、
「いっ！　いだっ！　いだいですっ！」
　鼻水をダラダラ垂らしながら泣きわめく。
「おい、ケツ振りがとまってんぞ！」
　後ろにいた司に、尻を叩かれ、
「あっ、あひぃっ……！　ごっ、ごめんなひゃいッ……！」
　へコへコと腰を振る。

「もっとアへらせてやるよ」
　ロープを片手で持った統が、もう片方の手ですくいとったオイルを、椿の乳首に塗りたくる。

「おっ……！　ほっ……♡　おっ、ほっ！　おぉっ……んッ♡」

「ぶははっ。鼻の下めっちゃ伸びてる。傑作だな。写真撮っておこ♡」
　統が、サーフパンツのポケットから取り出したスマホを構える。
　洗濯物干し用の白いロープで乳首のピアスを引き伸ばされ、オイルでテカテカになりながら、穴を開きケツを振るドマゾ奴隷の姿が、パシャッ、とフラッシュに照らされる。

　司が、たっぷりオイルをすくった指を、椿の尻穴にねじ込む。
「あっ！　あっ、あはぁっ……んっ♡♡♡」
　ぱくっ、ぱくぅっ、とひろがるアナルにオイルを塗り込んだ司は、仕上げに錨いかり型のアナルストッパーを挿入する。

「おっ……！　おお―――――ッ……！！！」

　ゴリッ、ゴリッ、とスクリューするようにねじこまれていく、黒いバイブ。
　前立腺まで届くそのバイブは、リモコン操作でバイブレーションが10段階操作可能だった。
　あまったオイルを、司は、椿の尻に塗りたくる。
「チンポにも塗るから。ロープ外してアニキ」
「オッケー。もうすっかりピンコ勃ちだぜ、このエロまんこ」
　乳首ピアスからロープを抜き、クルクルと逆回転させたロープを外す統。

「あっ！　アァッ……！」
　反り返ったチンポが、へその下を、ぺチン、ぺチン、と叩く。
　司が、その根もとに素早くコックリングを嵌める。
「くっ……！　ウゥッ！」
　射精をせきとめられたチンポにオイルを塗りたくった司が、
「へへっ。すげー、チンポビクンビクン揺れてんぞ。イきたくてしかたねぇんだろ？」
　とあざ笑う。



「あっ、うぅっ……は――はい……」

　顔を真っ赤にした椿が、こくんとうなずく。
「――さっき教えたとおりにきちんとやれよ。わかったな？」
「わ、わかりました……」
「よし。これを穿け」

　司が椿のチンポにひっかけたのは――腰の部分を紐で結わく、超マイクロミニの紫のビキニパンツ。
　椿は、バイブの上からパンツを穿く。
　ほとんど隠す布のない小さな前部分から、チンポの先が、ぴょこん、とこんにちはする。

「ははっ、おまえのザコチンでもはみ出すのか」
　
　司が笑いながら、椿の亀頭のピアスに、ある文字の書かれた短冊の糸を括りつける。　
　布のなかにチンポを折り曲げて入れられ、
　「おっ……！　ほっ！　おぉっ――うッ……！」
　ガニ股服従ポーズをとらされた椿は、呻き声をあげる。
　Tバックの尻側は、黒いアナルストッパーが丸見えだ。

「乳首はこれ？」
「そうそう。首飾りとつながってるやつ」
「けっこうゴージャスだな」
「だろ？　ネットで買ったんだ」

「ひっ……！　いぃっ……！」

　屹立したチンポがマイクロビキニから、ひょこっ、と顔をのぞかせ、
「まだ出すなって言ってんだろ」
　亀頭ピアスをぐいぐい引かれ、「うっ！　ぐぅぅっ！　ごっ、ごめんなさいッ！」と鼻水を垂らしながら、痛みをこらえる。

「よし。こんなもんかな」
　腰の下まで覆う赤いマントの紐を軽くゆわいた司が、
「行ってこい」
　高さ10センチはあろうかという赤いピンヒールを、椿に穿かせる。

「は……はい……」
　テントを出た椿は、外の眩しい陽射しに目を細める。



　8月の太陽に照らされたビーチは、キラキラとまぶしく光り輝いていた。