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第四章:ケツマ〇コ奴隷カメ
鬼畜ブラザーズ登場
しおりを挟む7月。
梅雨明け夏本番の強い陽射しがジリジリ照り付ける緑の芝生。
高台に建つ西洋風豪邸の、背の高い木々に囲まれた庭先のテラス。
一面総ガラス張りの半円形のサンルームのウッドデッキに、椿は裸で放り出されていた。
首に嵌められた太い鋲の首輪。
ネジで強く締め上げられた乳首のニップルクリックから伸びたワイヤーは、頭の後ろで組まされた両手首の手枷に連結されている。
チンポに突き刺された、前立腺まで届く長い電動ブジ―。
タマ袋とチンポの根もとを縛り上げた縄の先には、ソフトボール大の鉄球がふたつ、ぶら下げられている。
手を頭の後ろで組み、大きく股を開いてしゃがみこみ、アヒルのように不格好な体勢でひょこひょこ歩く椿。
全身からしたたる滝のような汗。
ガクッ、ガクッ、と腕が落ちそうになるたび、ニップルクリップからぶら下がった3連の鈴が、チリチリと鳴る。
あまりの疲労に太腿がけいれんし、股の下の鉄球が、ゴトッ、と床に落ちる。
(……ぐっ……!)
おもわず脚が止まったそのとき、突き抜けるような電流の痛みがブジ―に走った。
「……アッ!? オォッ! おぉ―――――ッ……ンッ!」
「おい、さぼってんじゃねぇぞ、カメ! 罰としてもう10周追加だ!」
サンルームの中から飛んでくる罵声。
「……うっ……うぅっ――は……い……」
――灼熱地獄のなか、1時間以上歩かされているため、喉もカラカラで、かすれた声しか出ない。
すると、
「ちゃんと返事しろ!」
強い電流をリモコンでまた流され、
「アッ! ウッ……! ウグググゥッッ――――ッ……! ……はっ……はいっ! ケッ……ケツマンコ奴隷カメッ! もう10周ッ! いかせていただきますっ!」
焼け付くような痛みに痺れるチンポをブルブル揺らしながら、けんめいに泣き叫ぶ。
「ははっ、ひっでぇなぁ。このクソ暑いなか、いつまでやらせるつもりだよ?」
サンルームのなかにいたもうひとりの男が、ブジ―のリモコンを持った男に聞く。
「さぁな。考えてねぇよ」
リモコンをテーブルに放り投げ、ソファに腰を下ろした男は、スマホを手にする。
明るい陽光の降り注ぐサンルームには、けたたましいパンクミュージックが流れていた。
涼しすぎるほどの空調のなか、ふたりの男が、L字の革張りの白いソファで、スマホをいじったり、タブレットでYouTubeを見たりしている。
彼らは、椿の4歳年上の双子の従弟――三浦 統と三浦 司だった。
外見がそっくりな一卵性双生児のふたりは、昨年からイギリスの同じ大学に留学していた。
現在は、大学の夏休みで帰国してきている。
ふたりとも、身長180センチを超える、目尻の切れ上がった、KPOPアイドルのような風貌のイケメンだ。
「……ん、あいつ、ケツに何入れてんの?」
金色に染めた長髪をハーフアップで結わいた兄の統が、弟の司に聞く。
ゆるいツイストパーマをかけたマッシュルームヘアーの司は、
「ああ、あれ? ソーセージ」
スマホに目を落としたまま答える。
「ドイツかイタリアのでっかいヤツでさ、ネットで見つけて面白そうだから買ったんだ。今日のカメのランチだよ」
……大股びらきの尻のあいだからぶら下がった、直径6センチはある、ビニールに入ったままの腸詰ソーセージ。
「へっ。まるでクソぶら下げてるみたいだな」
「だろ? うんこプラプラさせながら歩いてるみたいで傑作なんだよ」
「あとで撮影しようぜ。動画にあのカット入れたら面白いだろ」
「そうだな。このあとホンモノのクソも漏らしますぅ~ってカメにいわせるか」
はははっ……と兄弟が楽しそうに笑いあうサンルームの外――
照りつける陽射しの下、尻穴にソーセージ、チンポに鉄球をふたつぶら下げられ、乳首をひっぱりあげるチェーンにつながった両手を頭の後ろで組まされた椿は、無様なアヒル歩きを続けていた。
(……あ……あと7周……)
ぴょこぴょこと不自由な姿勢をとらされ続けた脚はもうほとんど、感覚がない。
カラカラに乾いた喉は一滴の唾液すら出ず、頭が割れるように痛む。
――兄弟が帰国してからずっと、椿はこんなふうに理不尽なしごきを受けていた。
バイブが何本入るか試されたり、乳首に手あたり次第いろんなものをぶら下げられたり、浣腸されたまま数時間も放置されたり……
(も……もう……限界……)
ハァハァと犬のように舌を出し、サンルームのなかをのぞく。
大きなソファに寝そべった兄弟が、ペットボトルの炭酸水を飲みながら談笑している姿が目に入る。
(あ……あぁ……)
強烈な喉の渇きに、ごくん、と喉が鳴る。
(い――いいなぁ……の……飲みたい……)
立ち止まり、その炭酸水を凝視していると、スマホから顔を上げた司が、
「おい、なにサボってやがる」
けわしい顔でテーブルのリモコンを取り上げ、ブジ―のスイッチを入れる。
「オッ! おぉっ……!!!」
グイングイン流れだす電流に、
「ひっ! ごっ、ごめんなさいっ! ゆっ、ゆるしてっ! ゆるしてくだひゃいッ……!」
乳首の鈴をチリンチリン鳴らしながら、のけぞり、ゆるしを乞う椿。
ソファから立ち上がり、サンルームの掃き出し窓をガラッと開けた司は、
「サボった罰だ。スクワット20回しろ」
と命じる。
「うっ、うぅっ……! はっ……はいっ……!」
チンポに流れる強烈な電流にヒクヒクしながら、
「い……いっ――ち……」
と腰を落とそうとするものの――足がしびれ、思うようにできない。
「何してる。早くしろ」
電流の強度を上げられ、「うっ、ぐぅっ!」と白目を剥く。
「早くしないと電流MAXにするぞ」
司のおどしにふるえあがった椿は、生まれたての小鹿のようにガクガク揺れる足で、
「いっち……! にぃーいっ……!」
とスクワットをはじめる。
股のあいだで揺れる鉄球が、カチカチと振り子のようにぶつかり合う。
「なっ……なーな……はっ、はーち……」
脚が開くにつれ、尻穴に突き刺さったソーセージが、ムニムニと腹のナカから押し出されてくる。
「ははっ、ソーセージ出てきそうじゃん。うんこ詰まってんじゃねぇの?」
「今日はまだクソさせてないからな。――おい、カメ! ソーセージ出てきてるぞ! ケツ穴きちんと締めておけ!」
ビィーンッ! とさらに強い電流を流され、「アヒッ!」とけいれんする。
「足がとまってるぞ! 最初からやり直し!」
(そ……そんな……!)
屋根もないウッドデッキで、スクワットポーズのまま、愕然とする。
「早くしろ」
「あっ……はっ、はいっ! いっ……いっち……! にぃっ!」
もう何のためにそうしているのかすらわからないまま――開始されるスクワット。
涼しい部屋のなかで、その様子を監視する兄弟。
けっきょく、紳士クラブから逃げ出せたところで、何も変わらなかった。
むしろそのころよりもっとひどい辱めを――椿は鬼畜兄弟から受けていた。
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