たとえば僕が死んだら

草野 楓

文字の大きさ
上 下
74 / 143
第三章:肉便器の恋

BURN OUT⑥

しおりを挟む

「あっ、あひっ♡ いっ♡ イグゥッ!」
 亀頭とサオにピンクローターを装着されたチンポから、ザーメンが飛び散る。
「こら、なに勝手にイッてる!」
 すかさず飛んでくる鞭に、「うぐっ!」と床にひっくり返る。

「あーあ」
「お仕置き決定だな」
「おい、限界まで膨らませて抜いてやれ!」 
 客の要望を受けたピエロ男が、バルーンに空気を送り込む。
 
「うっ! くっ! くるしッ……! 死ぬッ! 死んじゃうッッッ!」
 のたうち回る椿のキンタマを、ふたたびハンブラーで固定するスタッフ。
 両手両足をまとめて麻縄で縛られ、からだを「く」の字に折り曲げた状態で、ぱっくり開いたケツ穴を晒される。

「うっ! うぅッ……!!!」

「これはすごい」
「よくもまぁここまで拡がったな」
「そのままの大きさで景気よく抜いてやれ!」
 ワインに酔った客たちが、「おまんこバルーン!」「おまんこバルーン!」とテーブルを叩いて合唱する。

「了解です。では――いきますね」
 ピエロ男が、尻穴から出たバルーンのコードを引っぱる。
 バルーンが押し出されるにつれ、メリメリと大きく盛り上がっていくケツ襞。

「おお、すごい吸いつきだ」
「おっ、少し出てきたぞ!」

「うっ、ぐっ、ぐぅっ! うぅ――――――ッッッ!!!!」
 巨大な黒いかたまりが頭をのぞかせる。

「いっ! いだっ! いだいっ! いだいようッッッ!!!!!」
 のけぞったとたん、金玉をハンブラーで締め付けられ、「ぐうっ!」と白目を剥く。

「ははっ、大きなかぶみたいだなぁ」
「それ! オーエス! オーエス!」

 くぱぁっ! と全開になった尻の奥から全体が現われ――

「「「せーのっ!」」」

 客全員が声を合わせて叫んだその瞬間、勢いよくバルーンが飛び出した。
 大砲のように吹っ飛んだバルーンの空気がシュルルルッと抜け、床に落ち、もとのディルドの大きさに戻っていく。
 小玉スイカほどの大きさまで開いた尻穴から、ブッ、ブブ――ッ! という大きなおならと、腸液があふれだす。
 さらにチンポから、ジョロロローと黄色い小便がこぼれ、「ひっ……あぅぅっ……!」と両手両足を縛られた不自由なからだを揺らし身悶える。

「きったないのぉ」
「チンポもおまんこもガバガバだ」

(うっ……うぅっ……!)

 涙と小便が混じって、口のなかに入る。

「こら。誰がションベンを漏らせといった」
 ピエロ男が、乗馬鞭のパドルで、椿のアナルをぐいっとめくる。
「あっ……ひっ……もっ、申し訳っ……ありませっ……!」
 開ききった尻穴から、ブピッ、ブピィッ、と湿った屁が漏れる。
「まったく慎みのないおまんこだ。もう少し品よくできないのか」
 パドルで尻穴の奥をツンツン突つかれ、
「もらした分は全部舐めろ。それからお客様の席まで行って、バルーンを出させていただいたお礼をいえ」
 と命じられる。

 尿をすべて舐め取ったあと、ハンブラーと縄とローターを外され、首に縄を巻かれ、罪人のように引っぱられて客席に下り、
「バ……バルーンを抜いていただき……ありがとうございました……!」
 テーブルを回り、四つんばいになって、自らの指で尻穴を抉じ開ける。
「ははっ、トマトみたいに真っ赤だな」
 尻穴を覗き込んだ客が、
「がんばったごほうびをやろう」
 フィルムケースほどの大きさのプラスチックケースを中にねじ込む。
 透明なケースのなかには、チップの札が折り畳んで入っていた。

「あっ、ありがとうございますうっ……!」
 ケツ穴をヒクヒクさせながら、床に頭をこすりつける。
 次のテーブルでも、同じようにチップをもらい、無様な全裸土下座で礼を言う。
 
 ステージに戻った椿は、用意されていた銀色のトレーを跨ぎ、
「で、では、みなさまいただいたチップ……こちらに出させていただきますっ♡」
 客に尻を向け、ひきつった笑顔で、「ふっ、ううっ、んっ!」とふんばる。
 尻穴から飛び出してきたケースが、トレーの上にカタンッ、と落ちる。
 まるで和式トイレでうんこをしているかのような格好に、

「ははっ、相変わらずみっともないのう」
「そんな格好してるとクソしたくなったんじゃないのか?」
「最後にもういちど浣腸してやろうか~?」
 客席から野次が飛ぶ。

 そのとき、
「おや――これは――」
 ビニール手袋を嵌めた手で、トレーに落ちたケースを拾い上げたピエロ男は、
「うんこがついてます」
 と顔をしかめる。
「あれだけ出させたのに。どれだけクソをため込んでいるんでしょうね」

 高々と掲げられたケースが、スクリーンに大映しになる。

「ほんとうだ」
「きったないのぉ」
「やっぱり浣腸させろ!」
「チップをあげた客に浣腸をさせるのはどうだ?」

 そして――――

 チップをあげた10人の客が、楽しそうにステージに上がる。
 ビニール手袋を嵌めた彼らの手に握られたいちじく浣腸。

 手を前に突き、大きく股を開いて排泄用の洗面ボウルを跨いだ椿の尻穴に、次々にひねりこまれていく浣腸。
 ひとつ入れられるごとに、
「クソだめケツマンコッ! きれいにしていただきっ、ありがとうございますぅッ!」
 と叫ばねばならない。
 

「まったく世話のやけるダメまんこめ」
 ニヤニヤと笑いながら、浣腸を突っ込む客。
「おい、『おかわり』はできるのか?」
「もちろんです」

 ふたつ、みっつ、と立て続けに入れていく客もおり、大量の浣腸液に椿の腹がボコボコ膨れあがる。

「おっ……! おぉ――――ッッ!!!」
 ギュル~! ギュルル~ッ! と稲妻のように鳴り響く腹の音。

「おっ! もっ……! 我慢できなひぃッ!」
 
 パクパクとひくつく尻穴から、ブボーッ! と腸液混じりの浣腸液が飛び出す。

「うっ!」
「相変わらずくっさいのぉ~」
「おい、クソ出すときはきちんと申告しろ!」

「アッ……うっ、うんこっ、出るッ! アッ! ザーメンもッ……でますぅっ……!」

 首の縄を締め上げられ、ボウルを跨いだ脚をガクガクさせながら、椿は倒錯した汁をまき散らした。


 
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

モルモットの生活

麒麟
BL
ある施設でモルモットとして飼われている僕。 日々あらゆる実験が行われている僕の生活の話です。 痛い実験から気持ち良くなる実験、いろんな実験をしています。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

催眠アプリ(???)

あずき
BL
俺の性癖を詰め込んだバカみたいな小説です() 暖かい目で見てね☆(((殴殴殴

双葉病院小児病棟

moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。 病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。 この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。 すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。 メンタル面のケアも大事になってくる。 当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。 親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。 【集中して治療をして早く治す】 それがこの病院のモットーです。 ※この物語はフィクションです。 実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

皇帝陛下の精子検査

雲丹はち
BL
弱冠25歳にして帝国全土の統一を果たした若き皇帝マクシミリアン。 しかし彼は政務に追われ、いまだ妃すら迎えられていなかった。 このままでは世継ぎが産まれるかどうかも分からない。 焦れた官僚たちに迫られ、マクシミリアンは世にも屈辱的な『検査』を受けさせられることに――!?

処理中です...