たとえば僕が死んだら

草野 楓

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第三章:肉便器の恋

BURN OUT①

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 料亭でのレイプのあと、西村は週末ごとに椿を呼び寄せ、犯すようになった。
 
 その場所は料亭や組のアジトや西村の自宅など、さまざまだった。
 紳士クラブでの過酷なショーに加え、週末も休みなく犯され続ける日々に、椿は身も心もボロボロになっていた。

 一月が終わり、二月半ばのスレイブショー。
 その日の目玉は「バレンタイン」イベントだった。

「うっ……! くぅぅぅぅッ……!」

 天井を向いて仰向けになり、大きく股を開いた状態で、両手両足を鎖で吊るされる。
 上半身にぴったり貼りついた黒いボディハーネス。
 首輪からバストまで縦につながったレザーベルト。
 胸の下の丸いリングからウェストまで伸びたV字が、太いベルトの穴につながっている。
 

「さんじゅはち、さんじゅうきゅう~、よんじゅう~♪」

 客のカウントに合わせ、透明なクスコで抉じ開けられた尻穴に、洋酒入りの丸いチョコレートがねじ込まれていく。

「ひっ! いっ! いぃっ……!」
 ブボーンッ! と尻穴から飛び出してくる40個めのチョコ。

「こら、なに漏らしてるんだ。まだ入るだろう」
 ピエロ男にビチーン! と尻を叩かれ、
「もっ! こっ、これ以上はっ! むりですッ……!!!」
 拘束された不自由なからだをギシギシさせて訴える。

「ふん。根性のないヤツだ。――では、『ケツマンコに何個チョコ入るか当てようゲーム』の正解は、39個ということになりました」

「おお! 当たったぞ!」
 意気揚々と立ち上がる客。

「おめでとうございます。ではお手数ですが、このバイブでナカのチョコをかき混ぜていただけますでしょうか?」

「……ウッ! ぐっ! ウゥ――――――ッッッ……!!!」

 クスコを外された尻穴を、長い電動アナルパールでかき回され、
「ごっ! うほっ! オォッ! グオォッッッ!」
 と身悶える椿。
 溶けきれなかったチョコのかたまりが、腹のナカで、ボコッ! ボコッ! と動く。

「すごい振動だ。肘まで伝わってくるわい」
 興奮した客が、パールをさらに奥へと突っ込む。

「うっ! あっ! アァッ!」
 プルルンッ、と横揺れして勃ちあがるチンポ。

「そろそろいい感じに溶けてきたかの」
 アナルパールが抜かれた尻穴から、溶けたチョコがソースとなってドロッと落ち、 
「ははっ! なんだあの黒いかたまりは」
「まるでクソみたいですな」
 客席から失笑が漏れる。

 溶けた洋酒成分で腹がゆるくなり、ブッ! ブブブゥ~ッ! というおならの音が、ステージ上に響く。

「うっ、くっさいのぅ」
「こら、お客様に失礼だぞ!」

 ピエロ男は、調教鞭の先端の四角いパドルで、椿の尻穴をぐいっとめくりあげる。
 抉じ開けられた尻穴から、ビュルッ! とチョコソースが飛び出す。
 ただれた肉襞が丸見えになるほどめくられた穴から、ブッ! ブゥ~ッ! とガスが漏れる。

「こら! また臭い屁をこきやがって!」
 ピエロ男は、もう片方の手の乗馬鞭で、尻を思いきり叩く。

「ぐっ! ウゥッ!!!」

 尻穴をめくりあげられながら、尻を叩かれ、「ヒッ! もっ! ゆっ! ゆるしてッ! ゆるしてくださいッ!」と吊り下げられた不自由なからだを揺らしながら慈悲を乞う。
 叩かれ続けた尻は、木にぶら下がったサルのように真っ赤に腫れあがっていた。

(うっ……も……い……いや……)

 床にボトボトと垂れ落ちる、腹のなかで熟成したチョコレート。
 さしこむように痛む腹に、ピエロ男はシリンジに入ったグリセリン浣腸液を流し込む。
 子供の腕ほどの大きさのシリンジから大量の浣腸液を注入され、「くっ! 苦しいッ! 苦しいれすぅッ!」ともんどり打つ椿。
 グッ! グルルルル~~ッ! という稲妻のように鳴り響く腹。

「おーおー、面白いくらいどんどん入っていきますなぁ」
「相変わらずみっともないボテ腹だ」
「……おや? クリチンポからザーメンが出てきてますよ」
「ほんとうだ」
「まさか浣腸で射精するとは」
「どうしようもないマゾ奴隷ですなぁ」


「こら! 勝手に出しやがって! イくときはちゃんとお願いしろといったろう」
「ごっ! ごめんなさいっ! ごめんなさいっ! ごめんなさぁっ――いッ!!!」


 ――ショーがはじまる直前、椿は大量の催淫剤を飲まされていた。
 イッてしまった罰をたくさん与えようとピエロ男が仕組んだためだ。
 さらに催淫剤には利尿剤も入っていたため――尿意もハンパなかった。


「うっ、ぐっ……! おっ! おしっこ……! おしっこもでますぅっ……!」
「まったく、しまりのないクリチンポめ」
  呆れたようにいったピエロ男が、椿のチンポに、尿道カテーテルを突っ込む。

 太いカテーテルを尿道の奥まで突き刺したピエロ男は、カテーテルにつながった透明なポンプ袋のシリコン製の丸い持ち手を、椿のチンポの根もとにひっかける。
 500mlまで尿が入るそのポンプは、押すと尿を逆流できる仕組みになっていた。

「まずはここにションベンを出せ」

「は……はいっ……!」

 ジンジンする痛みをこらえながら、椿は尿を出す。
 細い管の中を通った黄色い尿が、ポンプの中に落ちてたまる。
 その重みでズンッ、と引っぱられたチンポが無残に垂れ下がる。

「ウッ! ぐっ! うっ……!」

「今日はこのなかにションベンを出させてやる。ただし、出すときはかならず「おしっこさせてください」とお願いするんだぞ。勝手に漏らしたら承知しないからな」
「……わ……わかりました……」
「よし。次はクソだ」


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