たとえば僕が死んだら

第三章：肉便器の恋

出張レイプ⑬

「おっ！　アッ！　おおっ！　うぉっ……ンッ！！！」
　チンポにぶっ刺された伊勢海老の痛みに、のたうち回る椿。
「これもどうやっ！」
　もうひとりの幹部が、床の間の正月飾りの「迎春」という金色の扇子のピックを突き刺す。
「ひっ！　いぃっ！！！」

「おー、ぐっとめでたさが増したわぁ。……っと、海老が一個ではバランスわるいな」
　扇子を中心に対になるよう、もうひとつの海老をグリグリ亀頭にねじ込む。

「ええチンポ飾りができたのう」
　筆書きの「迎春」扇子と、伊勢海老を二匹、チンポに突っ込まれた椿の姿を満足そうに眺めた西村は、
「早うコップの中にザーメン出せ」
　椿の腹にこぶしを打ち込む。

「ぶほッ……！」
　尻穴に突っ込まれたコップに飛び出すザーメン。
　
「おー、出てきた、出てきた」
「出やすいよう手伝ってやるでぇ」
　幹部たちが椿の下腹部を殴る。
　容赦ない暴力でひねりだされる男たちの凌辱の残滓ざんしが、コップの中にたまっていく。
　
（いっ……痛いッ！　苦しいッ！　痛いっ……！）

　長時間のレイプで身も心もボロボロになった椿。
　
「い……いや――もう……」
　ぐったりとテーブルに横臥し、
「い……いや――もう……殺して……」
　と口走る。

「もういっそ――殺して――ください……」

　そのことばを聞いた瞬間、西村は、ピクッ、と眉根を寄せた。

「……なに甘ったれたこというとるんや――」
　椿の尻穴からコップを抜き取り、
「そんなに死にたいんなら、ケツ穴えぐられて地獄に落ちい」
　開いたアナルにズボッと手を突っ込む。

「……アッ！？　やっ……！　アァァァー――ッ！！！」

「そう簡単に死なさへんぞ。ボロ雑巾みたいに搾り取って、地獄へ連れていってやる」

「……うっ……！？　ウッ……！？　ギャー―――――ッッッ！！！」

　ずっぽりと手首まで入れられ、絶叫する。

「ほら、グッ、パー、グッ、パーや。わかるか？」

　腹のなかで手を開かれ、この世のものとは思えぬ痛みにのけぞった椿のチンポから、扇子と伊勢海老が落ちる。

「チッ、落としやがって。まあしゃあない――おい、縁側に移動するぞ」
　西村の拳をアナルに突っ込まれたまま、舎弟たちに両足首をつかまれ逆さ吊りで、雪見障子の前まで連れていかれる。
　ガラッ、と窓を開ける西村。

「……おお、いつの間に、こんなに降っていたんか」
　ひんやりとした空気が流れこみ、椿は、ぶるっと身震いする。

　――窓の外は一面雪景色。
　椿が隠れていたモミジの木も、よじのぼって小便をさせられた岩も、真っ白な雪化粧に覆われている。

「死んでもうたらこんなきれいな景色も見れへんぞ」
　西村は、椿の前立腺を直につまみ上げる。
　その強引な愛撫に、萎えていたチンポが勃ちあがる。
「おっ、チンポ、ムクムクしてきたぞ。さすがドマゾや」