たとえば僕が死んだら

草野 楓

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第三章:肉便器の恋

出張レイプ⑪

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 長い長い放尿がようやく終わり――片足を上げたままふるえる椿に、
「下りて来い、ションベン垂れ犬」
 西村は命じる。

 よろよろと這った椿は縁側の前に戻る。

「……30秒待ていうたのに、10秒しか待てへんかったな」
「は……はい……」
「ションベンさせてもらって礼もいえんのか」
「あっ……もっ――申し訳ありませんっ……!」
 慌てて砂利に額をこすりつけた椿は、
「……が、ガマンのきかないダメチンポ奴隷に犬のようにおしっこさせていただき――ほんとうにありがとうございました……」
 降りしきる雪のなか、震えのやまないからだを縮ませる。
 
「ふん……」
 西村は腕組みすると、
「……窓を開けたら、なんや冷えたな。わしもションベンしとうなった。――ケツ穴拡げて、便壺になれ」
「えっ……?」
 顔を上げた椿に、
「聞こえんかったか。おまんこでションベン受けろというたんや」
「そ……そんな……」
「たった30秒、ガマンできなかった罰や。――おい、おまえらも、この子にションベンかけてやりぃ」
「そりゃ、おもろい」
「ちょうどションベンしに行こうと思っていたところです」

 西村と幹部たちと舎弟たち――合わせて5人、パンツのジッパーを下げ、ペニスを取り出す。
 ずらりと並んだ男たちの、大きさも色もさまざまな性器に、椿は、「あ……」と目を見はる。

「早く準備しろ、便所!」
 矢のような怒号に、びくっ、とすくみあがる。

「縁石の上に乗って、こっちにケツ向けるんや」

 細長い縁石の上に乗った椿は、尻に手をかける。
「くっ……! ウゥッ……!」
 ふるえる指で、アナルを左右に押し開く。
「もっと大きく開かんかい!」
「うっ! はっ、はいっ!」
 突っ込んだ指で尻穴を全開する。
 くぱぁっ、とぬめった肉の奥まで丸見えになるアナル。

「おまえは今日からおれたちの共同便所や。便壺、しっかり拡げておけよ」
 
 椿のアナルめがけ、西村は小便をする。

「ぐっ! アッ! アァァァァ――――――ッッッ……!!!」

 指をはじき、尻穴にドボドボ注ぎ込まれる生温い尿。

 幹部たちも順番に小便をする。
 尻や背中や太腿にビシャビシャ降り注ぐ尿。
 アナルに注がれた尿が、あまりの多さに、ボコッ、と逆流する。

「こら、しっかり便壺にためておけと言っただろ!」
「もっ、申し訳ありませんっ……!」
 次々と注ぎ込まれる尿に、尻穴の中がボコボコと白く泡立つ。

「きったないのぉ~」
「ホンマもんの肉便器やな」
「ションベンでからだあったまったかぁ? 肉便器」


 ブッ! ブビッ! ブッピッ! ピィ~! というみっともないマン屁が漏れる。

「ははっ。屁で返事しやがった」
「ん? またションベン漏らしてないか、こいつ?」

 チョロッ、チョロロロッ……と太腿を滑り落ちていく椿の尿。

「あんだけションベンしたのにまだでるんか」
「勝手に出しやがって」
「おい、なに勝手にションベンしてるんだ、このザコ!」

「うっ……! ひぃっ! もっ……! もうひわけっ……! ありませっ……!」

 縁石の上でだんご虫のように身を丸め、尿まみれの尻穴を指でけんめいに開いた椿は、あまりの寒さにガタガタ震えながらちびり続ける。
 
「おら、いくぞ、しっかり受け止めろよ、便所!」

 前に出た舎弟が、立ち小便する。
 放物線を描いて尻穴にヒットした尿が、尻、背中へとビチビチ跳ねていく。

「おっ、いいぞ、ホールインワンだ!」
「くっそー、負けてらんねぇ」
 もうひとりの舎弟が、ペニスを取り出し、小便する。
「あっチクショー、ずれた。もうちっと右――か」

 ブピッ! とアナルから飛び出てくる尿。そこにまた飛び込んできた小便に、椿は、「あっ……! うぅっ……!」と尻穴を拡げながら、泣き濡れる。

 丸い雪のかたまりが、尿まみれのみじめなからだを冷たく濡らしていった。







 
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