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第二章:地下室の奴隷たち
奴隷たちの日常(椿編)③
しおりを挟む――応接室にて。
白いスーツの恰幅のいい男が、高級レザーのソファにふんぞり返っている。
ブランド物のサングラスにボルサリーノハットというイタリアンマフィアのようないでたちのピエロ男。
その正体は、スレイブショーの企画進行を務めるSMショーの興行師だった。
奴隷をとことん苛め抜くサディストぶりで、業界ではちょっとした有名人だ。
「ははっ。傑作だな」
赤ワインのグラスをくゆらしながら、ピエロ男は椿の姿を笑う。
「おまえのサイズに合わせて作らせた特注のスーツだからな。感謝しろよ」
「うっ……! うぅっ……!」
いつもの奴隷ポーズで、手を頭の後ろで組み、股を開いた椿は、すさまじい羞恥にぎゅっと目をつむる。
椿が身に着けさせられていたのは、頭の先から足首までぴっちり覆う黒のラバースーツ。
フルマスクは、目と口と鼻の穴の部分だけ出ている。
スーツは、性器の部分だけが、切り取られていた。
丸く切り取られた小さな穴から飛び出した勃起乳首。
タマ袋とチンポが丸見えの股間。
丸みの強調されたタマ袋は、まるでタヌキの金玉のようだ。
「こいつのタマ袋もうパンパンっすよ」
椿の全身に潤滑油を塗りたくり、ラバースーツに着替えさせたスタッフが、椿のキンタマを手のひらでタプタプさせる。
「オナ禁何日めだ?」
「前回のショーのあとからですから、ちょうど3日ですね」
「ふん。たいしたことないな」
ワイングラスをガラステーブルに置き、立ち上がったピエロ男は、
「おまんこ、何もないとさびしいだろう」
椿の手首に手錠を嵌めた。
「アッ……!?」
怯える椿の眼前に突き付けられたのは、銀光りするメタル製のアナルフック。
傘の持ち手のように丸く曲がった先端をアナルにねじ込まれ、
「ヒィ――――ッ……!」
と絶叫する。
「うるせぇぞおまんこブタ野郎。これくらいガマンしろ」
フックの丸い輪に鎖をつけ、その先端を手錠に連結させたピエロ男は、
「おまんこ体操の時間だ。手を頭の上まで持ち上げてスクワットしろ」
と命じる。
「いっ、いだいっ……!」
ギリギリ尻穴をめくりあげるフックに白目を剥く椿。
「なにしてる。早くしろ」
ピエロ男は、椿の尻を革靴で蹴り上がる。
「うぐっ……!」
おもわず倒れこんだ椿に、
「まったくイライラさせやがって。そんなに仕置きされたいのか」
部屋の隅に置かれた淫具入りの段ボールから、長い鎖のついた鉄球を持ってくると、
「追加でキンタマトレーニングだ」
鉄球の留め具を、椿のタマ袋に嵌め込む。
「ごっ……! おぉ――――ッッ……!」
ボーリングボウルほどの大きさの鉄球に引っぱられ、びろーんと垂れ下がったタマ袋。
「タマは均等に鍛えないとなぁ」
もう片側にも同じ鉄球を付けられ、
「……ッッ! おっ、おっ、おぉっ……んっ!」
とうずくまる。
「しゃきっと立て! このくされタマキン野郎!」
ピエロ男が、椿の肩をつかんでひきずり起こす。
「あっ、あっ……! あぁぁぁっ……!!!」
股のあいだでカチカチぶつかり合う鉄球。
ありえないほどに引き伸ばされたキンタマが、真っ赤に腫れ上がる。
「この大きさだとタマが壊死してもげるぞ。早く外してもらいたかったらおまんこ体操はじめるんだな」
「ひっ……いっ、いやっ……!」
椿は、脚をガクガクさせながら、
「……おっ! おっ! おまんこ体操第一っ! はじめさせていただきますっ!」
アナルフックにつながった手首を、大きく持ち上げた。
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