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本編
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ばらばら派手な音をさせて登場したカーキ色のヘリコプターは、しばらく病院の屋上に留まっていたが、二十分もすると飛び立っていた。機影は、霧雨にけぶる空にあっという間に消える。
その様子を、誰のものかもわからない車に寄りかかって私は眺めていた。
転落防止のための背丈より高いコンクリート塀に設けられた、小さな長方形の穴の奥から。
26、
震えが止まらない。
腕を抱き小さくなって、なるべく寒さを凌ごうとする。すでに空は夜の暗さになり、雨は霧のように小降りになっている。
ホセたちと別れたビルの屋上で、私は一人で待っていた。そのときが訪れるのを。
視線を横にずらすと、折り重なって倒れた感染者たちの死体がある。
最後に襲ってきた四人を、三人までは無事倒し、最後の四人目に私は銃弾なしで挑んだ。弾切れがあんなに恐ろしいものだとは知らなかった。
四人目は大きなナイフを持った男で、一階の廊下で見かけた死体とよく似たカフェの店員らしい格好をしていた。白いシャツに黒いパンツ、こげ茶色の長いギャルソンエプロン。シャツには派手に返り血を浴びていた。
逆手に持ったナイフを振り下ろしてくる彼の頭に、ショットガンの銃身をぶつけて、ぶつけて、ぶつけた。彼が動かなくなるまで。彼は私の右ふくらはぎにナイフを二度突き立て、続いて頬をざっくり切り裂いて、ようやく動きを止めた。私が喉を裂かれなくて済んだのは、多分、ただの幸運だ。
そこで運を使いきったのだろう。
私は立ち上がれなくなっていた。止血はしてみたけれど、だめだった。足を地面に突くと激痛が走る。足首も捻ったのかもしれない。
みんながちゃんとヘリに乗れているか確認したが、それに意味があったのだろうか。
この調子では凍死か失血死、もしくは餓死によって、また、地下室に出戻ることは確実だ。
――這ってでもエレベーターまで行って、ここから出ればいいのかもしれないが、あいにく、このコンディションでは生還できない。それも仕方がないという馴れと諦念で、私はそのときが来るのを、じっと待っている。
ホセとリーサは、病院にたどり着けただろうか。処置室でぐったりしていた二人は、ヘリに乗り込めただろうか。リアンは、今度こそちゃんと基地に帰れただろうか。
手足の指先がかじかみ、もう感覚がない。そして、疲れと寒さで、頭がぼんやりしてきた。ふくらはぎが疼痛を訴えてくるが、それでも抗えないような眠気だ。
このまま寝たら、次に目が覚めるのはおそらく地下室だろう。
それでいいのだ。そうすれば、また怪我もリセットされる。新しくやり直せる。
――本当は、やり直しなんてしなくてもいい。
◆
強く肩を揺すられ目を開けた。
ぼやける視界に、見覚えのある顔が映っている。険しい表情の、――リアンだ。
「おい、しっかりしろ、俺がわかるか?」
彼は私の頬を、無事な左手で軽く張る。その衝撃でだんだん頭が回復してきた。
最初に感じたのは、強烈な寒さだ。歯の根があわなくて、うう、と変な呻き声が出た。
「体が冷え切ってる。まずは、ここから退避するぞ。……歩けないのか?」
私の脚を見て、彼は眉根を寄せた。そしていつかのように、バックパックの紐を伸ばして、即席のおんぶ紐を作ると、私を担ぎ上げる。彼も負傷しているのに、と思ったが、ろくに言葉も発せずただその背中にしがみつくしかない。
彼の広い背中が熱く感じられる。それだけ、私は冷え切っていたのだろう。
エレベーターに乗り込んだが、思っていたよりあっさり到着したものだから、私は不思議に思って顔をあげた。階数表示のランプは『7』。
ドアが開くと、非常灯がついた薄暗いフロアがあった。カウンターが目の前にあり、その奥にはいろいろなスポーツウエアが置かれている。
そういえば、フロアマップにジムが載っていたっけ。
リアンはためらわずずかずか土足でフロアに踏み込んで、フロアマップを確認した。そのまま奥へ進み、男女のロッカールームの分かれ道を迷わず男性の方に曲がり、並んだロッカーを横切って、最奥の、プールにつながる通路の途中にあるシャワールームに到着する。塩素のにおいが鼻をついた。
リアンは私を手近なシャワーブースに運ぶと、電気を点け、自分は銃器とバックパックをはずして身軽になる。
私は壁に寄りかかって座りこみ、彼がシャワーの温度を調節するのを震えて待っていた。
そして、待ち望んだお湯が、頭上から降ってきた。情けない悲鳴をあげ、身を縮める。リアンが調節してくれたのだから、そう温度が高いはずはないのに、まるで酸をぶっかけられたように痛みに近いしびれが走ったのだ。
やがてじわじわと、肩が、そして背中が温かくなってくる。呼吸が楽になってきて、体の強張りが解ける。しばらくそうしていると、震えは完全に止まった。
「……落ち着いてきたか?」
「……ありがとう」
言葉を返すと、彼はほっとしたように表情をやわらげた。
「タオルを取ってくる。あとは着替えも。そのまま温まってるんだ。傷口はなるべく濡らさないように」
「はい」
私が頷くのを確認して、彼は銃を持って出て行ってしまう。
シャワーの音だけがする。体が温まってくると、びしゃびしゃに濡れた服が体に張り付いて気持ち悪い。ついでにいうと重たい。
靴と靴下を脱いで、裸足になる。開放感に「ああ」と声が漏れてしまった。
ごつごつという靴音とともに戻ってきたリアンは、ジムのロゴが入った青いバスタオルを差し出してきた。
「これで体を拭くといい」
彼は私からシャワーヘッドを受け取りお湯を止めると、タオルを頭からかぶった私の前に跪く。
「補助するから、左足に体重をかけて立てるか」
「やってみる」
「では後ろを向いて」
言われるがままに後ろを向くと、急に脇に太い腕をつっこまれた。驚いて硬直したが、お構いなしに両腕を左手で一気につかまれ、ぐっと前方に向けて体重をかけられた。
「え」
あれ、と思ったらもう立ち上がっていた。右腕をリアンの肩に回すよう誘導される。
どうやったのかちっともわからないけれど、こういうのも、軍では習うんだろうか。
促され、怪我していない方の足に体重をかけて、私はゆっくり歩いた。体重移動の際、どうしても彼に寄りかかるような形になるのがなんだか気まずい。私がびっしょりなせいで、彼も少なからず濡れてしまっている。
こんな状態でも、彼のにおいが懐かしいなんて考えているのんきな自分が少し嫌になる。
どうにかこうにかロッカールームのベンチに腰を下ろした。ベンチには、彼が調達してきてくれた、スポーツメーカーのロゴがプリントされた、グレーのTシャツとネイビーのハーフパンツが置かれていた。
「体を拭いて着替えて。十分したら戻ってくる」
彼が視線で示した壁掛け時計は、五時十三分を示していた。
驚いた。てっきりもっと経っていると思っていたのに。ヘリが飛び立ったのが四時半だとしても、私が眠っていたのはほんの数分だったのか。
リアンは、私の手が届くようにベンチの端に拳銃を一丁置き、用意していたらしいバスタオルを持って、シャワールームへ入っていった。用心のためか、ショットガンを携えていた。
やがて、ざあざあとシャワーの音が聞こえてきた。
彼もだいぶ雨や私の服のせいで濡れてしまったし、風邪を引かないために、体を温めているのだろう。
今のうちに、着替えなければ。
べったり張り付いた服と下着を手早く脱いで、体と髪の毛をぬぐい、用意してもらったウェアを身に着けた。下着の代わりにか、ウェアの下には黒いスイムウェアまで用意してくれていた。……なんともいえない気分になりながらも、彼の心遣いに感謝して身に着ける。微妙に、トップスのサイズが大きいけれど、文句は言えない。
髪の毛をタオルで拭いていると、シャワーブースから声がした。
「そちらに行っても大丈夫か」
「着替え終わったから、どうぞ」
リアンも肩にタオルをかけて、グレーのスポーツウェアを身に着けていた。ハーフパンツをはいていて、整髪料の取れた髪は、ぺたんとしている。
どこからどう見てもジム帰りだ。
その様子を、誰のものかもわからない車に寄りかかって私は眺めていた。
転落防止のための背丈より高いコンクリート塀に設けられた、小さな長方形の穴の奥から。
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震えが止まらない。
腕を抱き小さくなって、なるべく寒さを凌ごうとする。すでに空は夜の暗さになり、雨は霧のように小降りになっている。
ホセたちと別れたビルの屋上で、私は一人で待っていた。そのときが訪れるのを。
視線を横にずらすと、折り重なって倒れた感染者たちの死体がある。
最後に襲ってきた四人を、三人までは無事倒し、最後の四人目に私は銃弾なしで挑んだ。弾切れがあんなに恐ろしいものだとは知らなかった。
四人目は大きなナイフを持った男で、一階の廊下で見かけた死体とよく似たカフェの店員らしい格好をしていた。白いシャツに黒いパンツ、こげ茶色の長いギャルソンエプロン。シャツには派手に返り血を浴びていた。
逆手に持ったナイフを振り下ろしてくる彼の頭に、ショットガンの銃身をぶつけて、ぶつけて、ぶつけた。彼が動かなくなるまで。彼は私の右ふくらはぎにナイフを二度突き立て、続いて頬をざっくり切り裂いて、ようやく動きを止めた。私が喉を裂かれなくて済んだのは、多分、ただの幸運だ。
そこで運を使いきったのだろう。
私は立ち上がれなくなっていた。止血はしてみたけれど、だめだった。足を地面に突くと激痛が走る。足首も捻ったのかもしれない。
みんながちゃんとヘリに乗れているか確認したが、それに意味があったのだろうか。
この調子では凍死か失血死、もしくは餓死によって、また、地下室に出戻ることは確実だ。
――這ってでもエレベーターまで行って、ここから出ればいいのかもしれないが、あいにく、このコンディションでは生還できない。それも仕方がないという馴れと諦念で、私はそのときが来るのを、じっと待っている。
ホセとリーサは、病院にたどり着けただろうか。処置室でぐったりしていた二人は、ヘリに乗り込めただろうか。リアンは、今度こそちゃんと基地に帰れただろうか。
手足の指先がかじかみ、もう感覚がない。そして、疲れと寒さで、頭がぼんやりしてきた。ふくらはぎが疼痛を訴えてくるが、それでも抗えないような眠気だ。
このまま寝たら、次に目が覚めるのはおそらく地下室だろう。
それでいいのだ。そうすれば、また怪我もリセットされる。新しくやり直せる。
――本当は、やり直しなんてしなくてもいい。
◆
強く肩を揺すられ目を開けた。
ぼやける視界に、見覚えのある顔が映っている。険しい表情の、――リアンだ。
「おい、しっかりしろ、俺がわかるか?」
彼は私の頬を、無事な左手で軽く張る。その衝撃でだんだん頭が回復してきた。
最初に感じたのは、強烈な寒さだ。歯の根があわなくて、うう、と変な呻き声が出た。
「体が冷え切ってる。まずは、ここから退避するぞ。……歩けないのか?」
私の脚を見て、彼は眉根を寄せた。そしていつかのように、バックパックの紐を伸ばして、即席のおんぶ紐を作ると、私を担ぎ上げる。彼も負傷しているのに、と思ったが、ろくに言葉も発せずただその背中にしがみつくしかない。
彼の広い背中が熱く感じられる。それだけ、私は冷え切っていたのだろう。
エレベーターに乗り込んだが、思っていたよりあっさり到着したものだから、私は不思議に思って顔をあげた。階数表示のランプは『7』。
ドアが開くと、非常灯がついた薄暗いフロアがあった。カウンターが目の前にあり、その奥にはいろいろなスポーツウエアが置かれている。
そういえば、フロアマップにジムが載っていたっけ。
リアンはためらわずずかずか土足でフロアに踏み込んで、フロアマップを確認した。そのまま奥へ進み、男女のロッカールームの分かれ道を迷わず男性の方に曲がり、並んだロッカーを横切って、最奥の、プールにつながる通路の途中にあるシャワールームに到着する。塩素のにおいが鼻をついた。
リアンは私を手近なシャワーブースに運ぶと、電気を点け、自分は銃器とバックパックをはずして身軽になる。
私は壁に寄りかかって座りこみ、彼がシャワーの温度を調節するのを震えて待っていた。
そして、待ち望んだお湯が、頭上から降ってきた。情けない悲鳴をあげ、身を縮める。リアンが調節してくれたのだから、そう温度が高いはずはないのに、まるで酸をぶっかけられたように痛みに近いしびれが走ったのだ。
やがてじわじわと、肩が、そして背中が温かくなってくる。呼吸が楽になってきて、体の強張りが解ける。しばらくそうしていると、震えは完全に止まった。
「……落ち着いてきたか?」
「……ありがとう」
言葉を返すと、彼はほっとしたように表情をやわらげた。
「タオルを取ってくる。あとは着替えも。そのまま温まってるんだ。傷口はなるべく濡らさないように」
「はい」
私が頷くのを確認して、彼は銃を持って出て行ってしまう。
シャワーの音だけがする。体が温まってくると、びしゃびしゃに濡れた服が体に張り付いて気持ち悪い。ついでにいうと重たい。
靴と靴下を脱いで、裸足になる。開放感に「ああ」と声が漏れてしまった。
ごつごつという靴音とともに戻ってきたリアンは、ジムのロゴが入った青いバスタオルを差し出してきた。
「これで体を拭くといい」
彼は私からシャワーヘッドを受け取りお湯を止めると、タオルを頭からかぶった私の前に跪く。
「補助するから、左足に体重をかけて立てるか」
「やってみる」
「では後ろを向いて」
言われるがままに後ろを向くと、急に脇に太い腕をつっこまれた。驚いて硬直したが、お構いなしに両腕を左手で一気につかまれ、ぐっと前方に向けて体重をかけられた。
「え」
あれ、と思ったらもう立ち上がっていた。右腕をリアンの肩に回すよう誘導される。
どうやったのかちっともわからないけれど、こういうのも、軍では習うんだろうか。
促され、怪我していない方の足に体重をかけて、私はゆっくり歩いた。体重移動の際、どうしても彼に寄りかかるような形になるのがなんだか気まずい。私がびっしょりなせいで、彼も少なからず濡れてしまっている。
こんな状態でも、彼のにおいが懐かしいなんて考えているのんきな自分が少し嫌になる。
どうにかこうにかロッカールームのベンチに腰を下ろした。ベンチには、彼が調達してきてくれた、スポーツメーカーのロゴがプリントされた、グレーのTシャツとネイビーのハーフパンツが置かれていた。
「体を拭いて着替えて。十分したら戻ってくる」
彼が視線で示した壁掛け時計は、五時十三分を示していた。
驚いた。てっきりもっと経っていると思っていたのに。ヘリが飛び立ったのが四時半だとしても、私が眠っていたのはほんの数分だったのか。
リアンは、私の手が届くようにベンチの端に拳銃を一丁置き、用意していたらしいバスタオルを持って、シャワールームへ入っていった。用心のためか、ショットガンを携えていた。
やがて、ざあざあとシャワーの音が聞こえてきた。
彼もだいぶ雨や私の服のせいで濡れてしまったし、風邪を引かないために、体を温めているのだろう。
今のうちに、着替えなければ。
べったり張り付いた服と下着を手早く脱いで、体と髪の毛をぬぐい、用意してもらったウェアを身に着けた。下着の代わりにか、ウェアの下には黒いスイムウェアまで用意してくれていた。……なんともいえない気分になりながらも、彼の心遣いに感謝して身に着ける。微妙に、トップスのサイズが大きいけれど、文句は言えない。
髪の毛をタオルで拭いていると、シャワーブースから声がした。
「そちらに行っても大丈夫か」
「着替え終わったから、どうぞ」
リアンも肩にタオルをかけて、グレーのスポーツウェアを身に着けていた。ハーフパンツをはいていて、整髪料の取れた髪は、ぺたんとしている。
どこからどう見てもジム帰りだ。
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