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本編
19
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車は、低速で走る。
車中で、リアンたちは様々なことを話していた。業務的な内容がほとんどで、私は口を挟まず、耳だけを傾け、外の様子をなんとなしに眺めていた。
二度ほど、同じような軍用車両にすれ違った以外、車らしい車に遭遇しなかった。通行人もほとんどいない。
夜中の静まり返った街の様子は、柵の中と大差ないように感じた。
19、
「まずは、あなたも簡単に検査してもらったほうがいいんじゃない」
楢原の提案に、リアンは頷いた。
「生水は口にしなかったが、念のため、簡易検査を受けることにする。ただ、先に基地で報告したい。そう人数は多くないと思うが、まだ遭難中の人たちが確実にいる」
「そうね。あなたが救出に行った後、二回ほど別の班が派遣されたわ。その二班はもう無事に帰還しているけど、彼らも同じ見解だったわ。ただ、数は減っているはずよ、感染者、遭難者双方ともに」
どういうことだろう、と私は思わず楢原の方を見た。
「もう、事件発生から三日経つ。運の良い遭難者は食料と水をうまく確保できているとして、そうじゃない人たちは、そろそろ脱水症状や怪我で脱落しているはずよ。そして、それは感染者も同じ。彼らは、どうやら、日常生活で通常行っていた、食などに関しても意識が向かなくなりがちだということが報告されている。アドレナリンの関係じゃないかといわれているけれど。気にならないだけで、もちろん、体は普通の人間だもの、動けなくなるのは確実よ」
となると、救助に関してはかなり逼迫した状態ということだろうか。
「そうであれば、そろそろ鎮圧も本腰に?」
リアンが問うと、楢原は右手の人差し指を立てて、彼の言葉を訂正した。
「感染者の保護、よ。上の言い方を真似ればね。武装している者たちはともかく、彼らも被害者だからね。なるべく無事に保護しないとならない。実は今日、感染者保護チームの第二陣が踏み込んで、三十名以上の感染者を保護、隔離したわ」
「第二陣?」
「第一陣は、あなたが突入した直後に派遣されている。でも、そのときは現場が相当混乱していて、パニック状態の遭難者たちと感染者がもみ合うのを治めるのに手間取って、はかばかしくなかったみたい。救助班から奪取したらしいアサルトライフルを持った感染者がいたから、スタングレネードを投げ込んだら、気絶するどころか、弾切れになるまで乱射して、死傷者がでたそうよ。さらにはそのスタングレネードで、救助したひとりが心臓発作を起こしたとか。一命はとりとめたみたいだけれど」
スタングレネード? 聞きなれない単語に瞬きすると、リアンが、音と光を発生して、敵を無力化する手榴弾だ、と説明してくれた。イメージしたのは、パーティーのときに使うクラッカーだけれど、無力化となると、衝撃はその比じゃないんだろう。
「俺たちが突入したときは、地獄絵図だったからな。とくに、人が密集していた大学ではパニック状態だった。暴動の鎮圧とはわけが違った」
「正常な意識があれば、銃を見たらある程度は躊躇するからね。距離をとったり」
肩を竦める楢原に、リアンは頷いてみせた。
「俺の班で、他に逃げ切った奴は?」
彼の問いに、楢原は首を横に振った。
「他にも二班、連絡が途切れているけれど、彼らはまだ帰ってきていないわ。彼らの保護も、明日の第三、第四の保護チームと、救助チームが探すわ。生存確率はそんなに低くないはず。むしろ、遭難者の保護を優先して、うかつに出歩けないと判断した可能性が高い」
「あれ、警察?」
前の席に座った男性が声を上げた。
白と黒の警察車両が三台、道をふさいでいた。道路左車線の路肩を包囲するように互い違いに停車し、サイレンは鳴らしていないが、ルーフに装備されたワーニングライトは全車両とも赤く光っている。
民家の前だ。異様な雰囲気だった。
「確認してくる」
助手席の男性がそう言うと、車は停まった。小銃片手に、パトカーに近寄っていく彼の後ろ姿を見て、楢原がつぶやいた。
「おそらく、感染者の保護じゃない?」
「やはり、市街地にも広がっているのか?」
「え!?」
私は腰を浮かせる。リアンは、まったく動じた様子もなく、外を見ながら説明してくれた。
「感染の中心になった学園都市は、速やかに閉鎖されたが、それでも閉鎖前に出入りした人間はいる。ウイルスは潜伏期間があるからな。学園都市内で感染し、外で発症する人間は一定数いるだろう」
「やっかいなのは、出張なんかで別のところからきて、感染して、全国に散らばった人がいるってことね。昨日は新宿で、一人、発症確認されたわ。同僚が意識不明になるまで殴りまくったそうよ、OLが」
ぞっとした。水戸市はとにかく、他の地域でもあの廃墟の病院のように、襲い掛かってくる人がいるかもしれないということに。
戦慄している私に気づいて、楢原はからからと笑った。
「大丈夫よ、そんな顔しなくても。潜伏期間は長くて三日。学園都市が閉鎖されて、三日目。キャリアたちはそろそろみな、発症するはず。数日は全国的にばたばたするけれど、これ以上の感染拡大はないはずよ」
そう楽観的に構えていられるのは、彼女が非常時に備えて訓練を受けてきた人だからじゃないだろうか。私の気持ちを読み取ったのか、運転席の男性が補足してくれた。
「最初の発症者が確認されたのが、三日前。つまり、彼が感染したのは、長く見積もって、六日前。遊びをもたせて、七日前をエックスデイとして、七日前から、今日までの学園都市の入場者数は三万二千人ほど。ただ、これは、毎日あの都市に出入りすることが決まっている固定の人間も含まれる。ゲートの外への通過者をユニークでしぼり重複せずカウントすると、約四千六百人ほど。さらに、ここから、脱出ししかるべき処置を受けたのが確認できたのが三千と二百人。まだ脱出が確認できていないのが、六百人ほど。残りの千人は、基本的にゲートの通行確認時のID照合で、身元が確認されているから、順次、しかるべき場所でしかるべき検査と処置を受けることに決まっている」
滔々と説明されて、私は頭の中で計算するのでやっとだった。つまり、学園都市のあのゲートのおかげで、出入りした人の身元はほぼ確認できていて、ちゃんと検査を受けるよう促す体制が整っているということだろうか。
ただし、私の計算が間違えていなければ、引き算していった人数はまだ帳尻があわない。二百ほど、身元がわからない人がいるはずだ。
「身元がわからない人は? なんで?」
「出入りの業者に発行されている、企業IDを使用した人間だな。だが、それも企業にその日、その職務を行った人間を確認すればわかることだ。今のところ、八割以上が、この茨城県内に拠点を持つ企業で、派遣された人間もほぼ地元出身だということがわかっている。そちらも順次、企業に協力を得て、検査をしてもらう手はずになっている。もちろん、すでに潜伏期間はすぎているから、今発症していなければ、非感染者とみなしていいという話も聞くがね」
「……そうなんだ。ありがとうございます、わかりやすかったです」
実際の数字を聞いて。危険視するのは、二百人ほど、ということでいいのだろうか。
けれど、その二百人のうち、まだ検査をすりぬけていて、しかも発症する可能性がある人がいるというのは、たしか。新宿の話もそうだし、この民家のこともそう。
不安はぬぐえない。
顔に出ていたのか、楢原が励ますように私の肩をたたいた。
「大丈夫よ、水戸の人たちは、避難所に自主避難するよう促されているし、軍と警察が協力して、対応にあたっているの。なにかあっても、大事になる前に対処できる。でも用心して外出を控えたり、なるべく一人で行動しないようにね、あなたも。せっかく還ってきたんだもの」
それはそうなんだけれど。なぜだろう、時限爆弾を抱えているような気がしてならないのは、私だけだろうか。
小銃を持って様子を見に行っていた男性が、小走りに戻ってきて席に座った。
「どうやら、もう確保できたらしい。窓を割って騒ぎまくっていたところ、隣の住人が通報したとか。単に酒で酔っての行動だったようだ」
やれやれ人騒がせな、と彼は笑った。車内の雰囲気が少し和む。
その中で、私だけ笑えなかった。
車中で、リアンたちは様々なことを話していた。業務的な内容がほとんどで、私は口を挟まず、耳だけを傾け、外の様子をなんとなしに眺めていた。
二度ほど、同じような軍用車両にすれ違った以外、車らしい車に遭遇しなかった。通行人もほとんどいない。
夜中の静まり返った街の様子は、柵の中と大差ないように感じた。
19、
「まずは、あなたも簡単に検査してもらったほうがいいんじゃない」
楢原の提案に、リアンは頷いた。
「生水は口にしなかったが、念のため、簡易検査を受けることにする。ただ、先に基地で報告したい。そう人数は多くないと思うが、まだ遭難中の人たちが確実にいる」
「そうね。あなたが救出に行った後、二回ほど別の班が派遣されたわ。その二班はもう無事に帰還しているけど、彼らも同じ見解だったわ。ただ、数は減っているはずよ、感染者、遭難者双方ともに」
どういうことだろう、と私は思わず楢原の方を見た。
「もう、事件発生から三日経つ。運の良い遭難者は食料と水をうまく確保できているとして、そうじゃない人たちは、そろそろ脱水症状や怪我で脱落しているはずよ。そして、それは感染者も同じ。彼らは、どうやら、日常生活で通常行っていた、食などに関しても意識が向かなくなりがちだということが報告されている。アドレナリンの関係じゃないかといわれているけれど。気にならないだけで、もちろん、体は普通の人間だもの、動けなくなるのは確実よ」
となると、救助に関してはかなり逼迫した状態ということだろうか。
「そうであれば、そろそろ鎮圧も本腰に?」
リアンが問うと、楢原は右手の人差し指を立てて、彼の言葉を訂正した。
「感染者の保護、よ。上の言い方を真似ればね。武装している者たちはともかく、彼らも被害者だからね。なるべく無事に保護しないとならない。実は今日、感染者保護チームの第二陣が踏み込んで、三十名以上の感染者を保護、隔離したわ」
「第二陣?」
「第一陣は、あなたが突入した直後に派遣されている。でも、そのときは現場が相当混乱していて、パニック状態の遭難者たちと感染者がもみ合うのを治めるのに手間取って、はかばかしくなかったみたい。救助班から奪取したらしいアサルトライフルを持った感染者がいたから、スタングレネードを投げ込んだら、気絶するどころか、弾切れになるまで乱射して、死傷者がでたそうよ。さらにはそのスタングレネードで、救助したひとりが心臓発作を起こしたとか。一命はとりとめたみたいだけれど」
スタングレネード? 聞きなれない単語に瞬きすると、リアンが、音と光を発生して、敵を無力化する手榴弾だ、と説明してくれた。イメージしたのは、パーティーのときに使うクラッカーだけれど、無力化となると、衝撃はその比じゃないんだろう。
「俺たちが突入したときは、地獄絵図だったからな。とくに、人が密集していた大学ではパニック状態だった。暴動の鎮圧とはわけが違った」
「正常な意識があれば、銃を見たらある程度は躊躇するからね。距離をとったり」
肩を竦める楢原に、リアンは頷いてみせた。
「俺の班で、他に逃げ切った奴は?」
彼の問いに、楢原は首を横に振った。
「他にも二班、連絡が途切れているけれど、彼らはまだ帰ってきていないわ。彼らの保護も、明日の第三、第四の保護チームと、救助チームが探すわ。生存確率はそんなに低くないはず。むしろ、遭難者の保護を優先して、うかつに出歩けないと判断した可能性が高い」
「あれ、警察?」
前の席に座った男性が声を上げた。
白と黒の警察車両が三台、道をふさいでいた。道路左車線の路肩を包囲するように互い違いに停車し、サイレンは鳴らしていないが、ルーフに装備されたワーニングライトは全車両とも赤く光っている。
民家の前だ。異様な雰囲気だった。
「確認してくる」
助手席の男性がそう言うと、車は停まった。小銃片手に、パトカーに近寄っていく彼の後ろ姿を見て、楢原がつぶやいた。
「おそらく、感染者の保護じゃない?」
「やはり、市街地にも広がっているのか?」
「え!?」
私は腰を浮かせる。リアンは、まったく動じた様子もなく、外を見ながら説明してくれた。
「感染の中心になった学園都市は、速やかに閉鎖されたが、それでも閉鎖前に出入りした人間はいる。ウイルスは潜伏期間があるからな。学園都市内で感染し、外で発症する人間は一定数いるだろう」
「やっかいなのは、出張なんかで別のところからきて、感染して、全国に散らばった人がいるってことね。昨日は新宿で、一人、発症確認されたわ。同僚が意識不明になるまで殴りまくったそうよ、OLが」
ぞっとした。水戸市はとにかく、他の地域でもあの廃墟の病院のように、襲い掛かってくる人がいるかもしれないということに。
戦慄している私に気づいて、楢原はからからと笑った。
「大丈夫よ、そんな顔しなくても。潜伏期間は長くて三日。学園都市が閉鎖されて、三日目。キャリアたちはそろそろみな、発症するはず。数日は全国的にばたばたするけれど、これ以上の感染拡大はないはずよ」
そう楽観的に構えていられるのは、彼女が非常時に備えて訓練を受けてきた人だからじゃないだろうか。私の気持ちを読み取ったのか、運転席の男性が補足してくれた。
「最初の発症者が確認されたのが、三日前。つまり、彼が感染したのは、長く見積もって、六日前。遊びをもたせて、七日前をエックスデイとして、七日前から、今日までの学園都市の入場者数は三万二千人ほど。ただ、これは、毎日あの都市に出入りすることが決まっている固定の人間も含まれる。ゲートの外への通過者をユニークでしぼり重複せずカウントすると、約四千六百人ほど。さらに、ここから、脱出ししかるべき処置を受けたのが確認できたのが三千と二百人。まだ脱出が確認できていないのが、六百人ほど。残りの千人は、基本的にゲートの通行確認時のID照合で、身元が確認されているから、順次、しかるべき場所でしかるべき検査と処置を受けることに決まっている」
滔々と説明されて、私は頭の中で計算するのでやっとだった。つまり、学園都市のあのゲートのおかげで、出入りした人の身元はほぼ確認できていて、ちゃんと検査を受けるよう促す体制が整っているということだろうか。
ただし、私の計算が間違えていなければ、引き算していった人数はまだ帳尻があわない。二百ほど、身元がわからない人がいるはずだ。
「身元がわからない人は? なんで?」
「出入りの業者に発行されている、企業IDを使用した人間だな。だが、それも企業にその日、その職務を行った人間を確認すればわかることだ。今のところ、八割以上が、この茨城県内に拠点を持つ企業で、派遣された人間もほぼ地元出身だということがわかっている。そちらも順次、企業に協力を得て、検査をしてもらう手はずになっている。もちろん、すでに潜伏期間はすぎているから、今発症していなければ、非感染者とみなしていいという話も聞くがね」
「……そうなんだ。ありがとうございます、わかりやすかったです」
実際の数字を聞いて。危険視するのは、二百人ほど、ということでいいのだろうか。
けれど、その二百人のうち、まだ検査をすりぬけていて、しかも発症する可能性がある人がいるというのは、たしか。新宿の話もそうだし、この民家のこともそう。
不安はぬぐえない。
顔に出ていたのか、楢原が励ますように私の肩をたたいた。
「大丈夫よ、水戸の人たちは、避難所に自主避難するよう促されているし、軍と警察が協力して、対応にあたっているの。なにかあっても、大事になる前に対処できる。でも用心して外出を控えたり、なるべく一人で行動しないようにね、あなたも。せっかく還ってきたんだもの」
それはそうなんだけれど。なぜだろう、時限爆弾を抱えているような気がしてならないのは、私だけだろうか。
小銃を持って様子を見に行っていた男性が、小走りに戻ってきて席に座った。
「どうやら、もう確保できたらしい。窓を割って騒ぎまくっていたところ、隣の住人が通報したとか。単に酒で酔っての行動だったようだ」
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