3 / 92
本編
3
しおりを挟む
背が弓形になる。急に視界がクリアになる。
周りを見る。
また、ここ。たしかにさっき私は、撃たれた。そして、ここにいる。
薄暗い倉庫に、両手首両足首を拘束されて、私は椅子に座っていた。
3、
なんなんだろう。この繰り返しは。頭がおかしくなったのだろうか。三度目だ。やり直している。この地下の倉庫から逃げる、というだけのことを。
どうしたらいいのかわからない。だが、死の直前の痛みは思い出すだけで吐き気がする。致命傷を受け、その苦痛から解放されるまでの一瞬がなにより恐ろしい。
だから、いずれやってくるかもしれない、鉈を持った少女との遭遇を避け、私は金切鋏をつかって手足首の拘束を解き、一階のロビーまで出てきた。
この先の出口に近づけば、また撃たれるかもしれない。
あのときまで撃たれたことなんてないけれど、あれはきっと銃で撃たれたのだ。そうとしか思えない。そうじゃなきゃ反応もできない速さで胸に穴を開けるなんてことできるだろうか。それ以外の可能性があるなら、ぜひ、教えてほしい。
……それにしても、一体誰が、なんのために私を撃ったのだろうか。撃たれたと確信しながら現実感がまったくわかない。
疑問を持たずにはいられないが、優先すべきはこの場の離脱だ。別の出口を探すため、壁の案内図を見ると非常口があった。奥の処置室横から外に出られるようだ。
処置室に向かおうとして、足を止めた。床に、前回も見た誰かの足跡があり、それは処置室まで続いている。よく見ると、私の足よりもだいぶ大きい。靴を履いているようで、靴底の滑り止めの形がくっきりしていた。そして、どうやら、一人ではないようだ。ひとつはスニーカーのようなゴム底だとわかる靴跡、もう一つは全体的にフラットな靴跡。二人組の男だろうか。
さきほどの少女ではないとわかって少しだけほっとしたが、すぐに気を引き締める。
撃たれたことを忘れたのか。なにがあるかわからないのだ。用心しなければ。さもなければ、……また死ぬことになる。
金切鋏をしっかり持ち直して、処置室の扉の前で立ち止まる。
処置室の扉は薄っすら開いていた。中は薄暗くてよく見えない。人がいるかもわからない。音もせず、なにかが動く気配もない。
じっと見つめていても変化はないように思えた。そっとそこを離れる。
処置室の先の曲がり角の上には、非常口のマークのライトがあったけれど、電球が切れているのか、光ってはいなかった。
角を曲がると、非常口と書かれた鉄の重そうな扉があった。駆け寄ってドアノブを回し――天を仰ぐ。そこには薄汚れた天井しかなかった。
回し方が悪かったのか、ドアノブがぼきりと折れてしまった。これも地下のドアと同じ、古くさい丸いドアノブだ。腐食していたらしく、折れた部分は赤く錆が浮きぼろぼろだった。断じて私が怪力だからじゃない。
なんとか開かないかとドアを押したり引いたりしても、びくともしない。鍵がかかっているのかと思い、折れたノブの上の鍵のつまみを回しても、手応えはなかった。
「ああもうっ」
腹立たしさに、思わずドアを思い切り蹴り飛ばした。鈍い音がして私のつま先が猛烈に痛くなっただけで、結局ドアは開かない。
「動くな」
低い声。背中に、硬い感触。
私は、反射的に両手を上にして身を硬くした。それが何かはわからないけれど、おそらく凶器になり得るものを突きつけられている。心拍が上がり、肩が上がる。
「……言葉がわかるか? ゆっくり振り返れ」
日本語だった。たとえ英語で言われても同じようにしただろう。
相手を刺激しないよう気を付けながら、ゆっくりと振り返る。
男が立っていた。白人――いや、アジアの血も混じっているか。
短く刈り込んだ茶色の髪の毛に、高い鼻、かなり背も高く、がっしりとしている。拳銃を隙なく構えるその姿は、まるでどこかの兵士のようだ。
歳の頃は三十代半ばか。無精髭の生えた口元を強く引き結んでいるが、敵意というより警戒心が見て取れる。証拠に、薄い緑の双眸は落ち着いていて、私の様子を観察しているようだ。
彼は武装していた。もちろん、拳銃を持っているのも武装のうちに入るが、それだけでなくさらに念入りに。
肩にくくりつけられた大きなナイフ、腰にはもう一丁大型の拳銃と、銃身を切り落としたショートバレルのショットガンをぶら下げている。防弾衣だか防刃衣だかわからないベストを上着の下に着込んでいて、足下は歩きやすいようにかふくらはぎ半ばまである編み上げのブーツを履いている。
拳銃の実物を見るのは、これが初めて。私はその黒い凶器をじっと見る。まさかモデルガンではないだろう。だったとしても私のほうが非力だ。緊張で心臓が騒がしい。もしかしてこの男が前回私を撃ったのか、という考えが一瞬頭の端をかすめた。銃を持っている人間なんて、日本じゃまずいない。特定の職務に従事する者以外には。
「君は誰だ。ここで何をしている」
「私は、……私は磯波美鹿。ここには、……気付いたら、ここに拘束されていて」
我ながら意味がわからない説明だ。説明になっていない。とはいえ、そうとしか言えないのだから仕方がない。
男は、いぶかしげに眉を顰めたが、そのわりに穏やかな声で続けた。
「職業は? もしかして学生か? とりあえず、手のものをこちらに」
伸ばされた男の手に金切鋏を載せた。彼の方に持ち手を向けて。彼はそれを床に捨て、足で蹴って遠くにやる。訓練された兵士の動き、もしくは警察とかそういった職業の人の動きなのではないだろうか。落ち着き払っていて、対応に慣れている気がする。
「ただのエンジニアよ。中目黒でインフラ系のシステムを開発している」
言葉にしながら、そうだ、そうだった、と私は思った。落ち着いてみれば、自分の経歴を思い出すことができた。ここまでずっと焦っていて、そんなこと振り返りもしなかった。
「なぜこんなところに?」
「わからない」
私が首を振ると、彼は少し考えたあと、ゆっくりと銃を降ろした。
「銃を突き付けてすまなかった。俺は柏田リアン。自衛軍所属だ。ここへは、勝田駐屯地から出動して、立ち寄ったんだが――」
「自衛軍?」
聞き慣れない言葉に私は瞬きする。
「ねえ柏田君、もういいかな」
曲がり角の向こうから、また男の声。柏田と比べると少し高めの。
「塩野、問題ない。彼女は無害だ」
「じゃあ生存者だ! やったね!」
現れたのはスーツ姿の男だった。歳は柏田より若く、おそらく二十代後半だろう。ダークブルーのスーツに、グレーのシャツ、黒い革靴。さきほどの足跡の片方は彼のものだろう。
アジア系と一目で見て分かる顔立ちをしており、背はおそらく175センチ程。痩せていて、柏田と並ぶと華奢に見えた。
「磯波美鹿……です」
「宜しくお願いします」
いそいそと懐から取り出した名刺入れから、シンプルなデザインの名刺が抜き取られて、差し出された。
……これは彼なりのユーモアだろうか。つい、名刺交換の礼に則り、軽く会釈しながら受け取る。製薬会社の営業部所属、塩野はじめとあった。
「いやー、嬉しいね! 久々に普通の女の子を見た! 心が踊る!」
彼はおそらく飲み会好きだ。というか、合コンとか大好きだろうな。勝手にそんな印象を抱く。
「久々に? どういうこと」
私の問いに、彼らは顔を見合わせた。
塩野が整えられた眉を大げさにひそめる。
「ミシカちゃん、ここがいま、どういう状況だかわかるよね?」
馴れ馴れしくいきなり名前を呼ばれたことは置いておいて。
私は首を横に振った。
塩野がさらに問う。
「ここがどこだかは? ……ここは、茨城県水戸市。現在絶賛閉鎖中の、研究学園都市だよ」
周りを見る。
また、ここ。たしかにさっき私は、撃たれた。そして、ここにいる。
薄暗い倉庫に、両手首両足首を拘束されて、私は椅子に座っていた。
3、
なんなんだろう。この繰り返しは。頭がおかしくなったのだろうか。三度目だ。やり直している。この地下の倉庫から逃げる、というだけのことを。
どうしたらいいのかわからない。だが、死の直前の痛みは思い出すだけで吐き気がする。致命傷を受け、その苦痛から解放されるまでの一瞬がなにより恐ろしい。
だから、いずれやってくるかもしれない、鉈を持った少女との遭遇を避け、私は金切鋏をつかって手足首の拘束を解き、一階のロビーまで出てきた。
この先の出口に近づけば、また撃たれるかもしれない。
あのときまで撃たれたことなんてないけれど、あれはきっと銃で撃たれたのだ。そうとしか思えない。そうじゃなきゃ反応もできない速さで胸に穴を開けるなんてことできるだろうか。それ以外の可能性があるなら、ぜひ、教えてほしい。
……それにしても、一体誰が、なんのために私を撃ったのだろうか。撃たれたと確信しながら現実感がまったくわかない。
疑問を持たずにはいられないが、優先すべきはこの場の離脱だ。別の出口を探すため、壁の案内図を見ると非常口があった。奥の処置室横から外に出られるようだ。
処置室に向かおうとして、足を止めた。床に、前回も見た誰かの足跡があり、それは処置室まで続いている。よく見ると、私の足よりもだいぶ大きい。靴を履いているようで、靴底の滑り止めの形がくっきりしていた。そして、どうやら、一人ではないようだ。ひとつはスニーカーのようなゴム底だとわかる靴跡、もう一つは全体的にフラットな靴跡。二人組の男だろうか。
さきほどの少女ではないとわかって少しだけほっとしたが、すぐに気を引き締める。
撃たれたことを忘れたのか。なにがあるかわからないのだ。用心しなければ。さもなければ、……また死ぬことになる。
金切鋏をしっかり持ち直して、処置室の扉の前で立ち止まる。
処置室の扉は薄っすら開いていた。中は薄暗くてよく見えない。人がいるかもわからない。音もせず、なにかが動く気配もない。
じっと見つめていても変化はないように思えた。そっとそこを離れる。
処置室の先の曲がり角の上には、非常口のマークのライトがあったけれど、電球が切れているのか、光ってはいなかった。
角を曲がると、非常口と書かれた鉄の重そうな扉があった。駆け寄ってドアノブを回し――天を仰ぐ。そこには薄汚れた天井しかなかった。
回し方が悪かったのか、ドアノブがぼきりと折れてしまった。これも地下のドアと同じ、古くさい丸いドアノブだ。腐食していたらしく、折れた部分は赤く錆が浮きぼろぼろだった。断じて私が怪力だからじゃない。
なんとか開かないかとドアを押したり引いたりしても、びくともしない。鍵がかかっているのかと思い、折れたノブの上の鍵のつまみを回しても、手応えはなかった。
「ああもうっ」
腹立たしさに、思わずドアを思い切り蹴り飛ばした。鈍い音がして私のつま先が猛烈に痛くなっただけで、結局ドアは開かない。
「動くな」
低い声。背中に、硬い感触。
私は、反射的に両手を上にして身を硬くした。それが何かはわからないけれど、おそらく凶器になり得るものを突きつけられている。心拍が上がり、肩が上がる。
「……言葉がわかるか? ゆっくり振り返れ」
日本語だった。たとえ英語で言われても同じようにしただろう。
相手を刺激しないよう気を付けながら、ゆっくりと振り返る。
男が立っていた。白人――いや、アジアの血も混じっているか。
短く刈り込んだ茶色の髪の毛に、高い鼻、かなり背も高く、がっしりとしている。拳銃を隙なく構えるその姿は、まるでどこかの兵士のようだ。
歳の頃は三十代半ばか。無精髭の生えた口元を強く引き結んでいるが、敵意というより警戒心が見て取れる。証拠に、薄い緑の双眸は落ち着いていて、私の様子を観察しているようだ。
彼は武装していた。もちろん、拳銃を持っているのも武装のうちに入るが、それだけでなくさらに念入りに。
肩にくくりつけられた大きなナイフ、腰にはもう一丁大型の拳銃と、銃身を切り落としたショートバレルのショットガンをぶら下げている。防弾衣だか防刃衣だかわからないベストを上着の下に着込んでいて、足下は歩きやすいようにかふくらはぎ半ばまである編み上げのブーツを履いている。
拳銃の実物を見るのは、これが初めて。私はその黒い凶器をじっと見る。まさかモデルガンではないだろう。だったとしても私のほうが非力だ。緊張で心臓が騒がしい。もしかしてこの男が前回私を撃ったのか、という考えが一瞬頭の端をかすめた。銃を持っている人間なんて、日本じゃまずいない。特定の職務に従事する者以外には。
「君は誰だ。ここで何をしている」
「私は、……私は磯波美鹿。ここには、……気付いたら、ここに拘束されていて」
我ながら意味がわからない説明だ。説明になっていない。とはいえ、そうとしか言えないのだから仕方がない。
男は、いぶかしげに眉を顰めたが、そのわりに穏やかな声で続けた。
「職業は? もしかして学生か? とりあえず、手のものをこちらに」
伸ばされた男の手に金切鋏を載せた。彼の方に持ち手を向けて。彼はそれを床に捨て、足で蹴って遠くにやる。訓練された兵士の動き、もしくは警察とかそういった職業の人の動きなのではないだろうか。落ち着き払っていて、対応に慣れている気がする。
「ただのエンジニアよ。中目黒でインフラ系のシステムを開発している」
言葉にしながら、そうだ、そうだった、と私は思った。落ち着いてみれば、自分の経歴を思い出すことができた。ここまでずっと焦っていて、そんなこと振り返りもしなかった。
「なぜこんなところに?」
「わからない」
私が首を振ると、彼は少し考えたあと、ゆっくりと銃を降ろした。
「銃を突き付けてすまなかった。俺は柏田リアン。自衛軍所属だ。ここへは、勝田駐屯地から出動して、立ち寄ったんだが――」
「自衛軍?」
聞き慣れない言葉に私は瞬きする。
「ねえ柏田君、もういいかな」
曲がり角の向こうから、また男の声。柏田と比べると少し高めの。
「塩野、問題ない。彼女は無害だ」
「じゃあ生存者だ! やったね!」
現れたのはスーツ姿の男だった。歳は柏田より若く、おそらく二十代後半だろう。ダークブルーのスーツに、グレーのシャツ、黒い革靴。さきほどの足跡の片方は彼のものだろう。
アジア系と一目で見て分かる顔立ちをしており、背はおそらく175センチ程。痩せていて、柏田と並ぶと華奢に見えた。
「磯波美鹿……です」
「宜しくお願いします」
いそいそと懐から取り出した名刺入れから、シンプルなデザインの名刺が抜き取られて、差し出された。
……これは彼なりのユーモアだろうか。つい、名刺交換の礼に則り、軽く会釈しながら受け取る。製薬会社の営業部所属、塩野はじめとあった。
「いやー、嬉しいね! 久々に普通の女の子を見た! 心が踊る!」
彼はおそらく飲み会好きだ。というか、合コンとか大好きだろうな。勝手にそんな印象を抱く。
「久々に? どういうこと」
私の問いに、彼らは顔を見合わせた。
塩野が整えられた眉を大げさにひそめる。
「ミシカちゃん、ここがいま、どういう状況だかわかるよね?」
馴れ馴れしくいきなり名前を呼ばれたことは置いておいて。
私は首を横に振った。
塩野がさらに問う。
「ここがどこだかは? ……ここは、茨城県水戸市。現在絶賛閉鎖中の、研究学園都市だよ」
0
お気に入りに追加
204
あなたにおすすめの小説
The Last Night
泉 沙羅
ホラー
モントリオールの夜に生きる孤独な少女と、美しい吸血鬼の物語。
15歳の少女・サマンサは、家庭にも学校にも居場所を持てず、ただひとり孤独を抱えて生きていた。
そんな彼女が出会ったのは、金髪碧眼の美少年・ネル。
彼はどこか時代錯誤な振る舞いをしながらも、サマンサに優しく接し、二人は次第に心を通わせていく。
交換日記を交わしながら、ネルはサマンサの苦しみを知り、サマンサはネルの秘密に気づいていく。
しかし、ネルには決して覆せない宿命があった。
吸血鬼は、恋をすると、その者の血でしか生きられなくなる――。
この恋は、救いか、それとも破滅か。
美しくも切ない、吸血鬼と少女のラブストーリー。
※以前"Let Me In"として公開した作品を大幅リニューアルしたものです。
※「吸血鬼は恋をするとその者の血液でしか生きられなくなる」という設定はX(旧Twitter)アカウント、「創作のネタ提供(雑学多め)さん@sousakubott」からお借りしました。
※AI(chatgpt)アシストあり



サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
不労の家
千年砂漠
ホラー
高校を卒業したばかりの隆志は母を急な病で亡くした数日後、訳も分からず母に連れられて夜逃げして以来八年間全く会わなかった父も亡くし、父の実家の世久家を継ぐことになった。
世久家はかなりの資産家で、古くから続く名家だったが、当主には絶対守らなければならない奇妙なしきたりがあった。
それは「一生働かないこと」。
世久の家には富をもたらす神が住んでおり、その神との約束で代々の世久家の当主は働かずに暮らしていた。
初めは戸惑っていた隆志も裕福に暮らせる楽しさを覚え、昔一年だけこの土地に住んでいたときの同級生と遊び回っていたが、やがて恐ろしい出来事が隆志の周りで起こり始める。
経済的に豊かであっても、心まで満たされるとは限らない。
望んでもいないのに生まれたときから背負わされた宿命に、流されるか。抗うか。
彼の最後の選択を見て欲しい。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる