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優雅に娶られる
*
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「月夜の海って、寂しさも込み上げてくるものなのかな。」
私は麟斗に問う。
「さあ、確かに夜風は冷えるけども。」
「ここじゃ俺達は、近づけないな。」
彼が私に答える。
「ここじゃ近づけないってことは、わかってるんだ、俺も。」
私達は、もう夫婦なのだ。もっと、近づいていいんだから。
「レストランを出た後に、泊まるところは予約してるんだ。」
「逃げないで。」
麟斗が切なく言う。
私は彼を拒否なんてしたくない。
共にいきたい。
「お願い、一緒に泊まろ?」
私は恋人らしく、甘く囁く。
「初めての泊まりデートだな。」
「いや、昔同じ屋根の下で過ごしてたけれどもな。」
大人同士で、二人だけの宿泊デート。
今更だけど、初めてのデート。
「やっぱり、白城グループのホテルなの?」
気になって、聞いてみる。
「まぁ…、そうだ。うちのホテルなら、特別な夜が過ごせるから、さ。」
麟斗は、ぎこちなく答える。
「白城グループのホテルの枕は、安眠を保証するから、ね。」
私は麟斗に問う。
「さあ、確かに夜風は冷えるけども。」
「ここじゃ俺達は、近づけないな。」
彼が私に答える。
「ここじゃ近づけないってことは、わかってるんだ、俺も。」
私達は、もう夫婦なのだ。もっと、近づいていいんだから。
「レストランを出た後に、泊まるところは予約してるんだ。」
「逃げないで。」
麟斗が切なく言う。
私は彼を拒否なんてしたくない。
共にいきたい。
「お願い、一緒に泊まろ?」
私は恋人らしく、甘く囁く。
「初めての泊まりデートだな。」
「いや、昔同じ屋根の下で過ごしてたけれどもな。」
大人同士で、二人だけの宿泊デート。
今更だけど、初めてのデート。
「やっぱり、白城グループのホテルなの?」
気になって、聞いてみる。
「まぁ…、そうだ。うちのホテルなら、特別な夜が過ごせるから、さ。」
麟斗は、ぎこちなく答える。
「白城グループのホテルの枕は、安眠を保証するから、ね。」
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►Attention
※他サイトからの転載(2018/11に書き上げたものです)
※表紙は「かんたん表紙メーカー2」様で作りました。
※※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
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