俺、トカゲ。

最悪はいつも最高の淵にあり。

俺はハナコ。Halloweentownではビルと言う名だ。


「久しいな…ケルベロスの時以来だ。」
「ええ、そうね。それから、今の私には『フテラ』なんて名前は相応しくないわ。ほら。」


……？

…………！！


「悪い。が、用件はなんだ？俺は急いでる。無いなら行くぞ。」
「まぁ、そんな焦らないで。一つ伝えたいことがあるのよ。」
「早くしろ。でないと…」
「…“木乃伊”を見たって言う情報があるのよ。確か…四丁目だったわ。」

木乃伊……？
ケルベロスに加えて厄介な奴が…

「なんだ？昔の罪滅ぼしか？」
「ウッフフ。そうね。そうかもしれないわ。じゃあ、また今度ね。」

フテラは『歩いて』裏道の奥へと消えて行った。

「『相応しくない』か。俺には綺麗な羽が視えたけどな。」



ーーー続くーーー