25 / 46
第二十五話
しおりを挟む
途中の休憩ポイントというのは休憩小屋のことで、そこは近くの街や村などの善意によって建てられており、中にあるベッドなどの手入れも定期的に行われている。
「おー、これはすごいな。雨風をしのげるだけでもありがたいのに、料理スペースもあるのか」
休憩小屋とはいったがかなりの広さがあり、調理場、食事部屋、ベッドが置いてある寝室が三つある。
そして、各寝室には四つずつベッドが設置されていた。
複数の組が同時に宿泊することができ、かつ部屋を分けることで他の組との衝突を避ける狙いもあった。
「ベッドふかふかー」
フィオナはご機嫌でベッドに飛び乗ると、嬉しそうに転がった。
これはクライブたちがこれから向かう予定の街の寝具店からの寄付で、状態保持、清潔維持の魔法がかけられている特別性のものだった。
「こんなに良いものを試せると、ついつい買いたくなるな」
寝具店としてはやはり商売屋でもあるため、ただただ提供するだけでなく、自らの商品を試してもらうことも視野にいれていた。
それを示すように、ベッド脇には店の名前と店の場所が書かれた地図がはりつけられていた。
そんな商魂たくましい努力は、この小屋を利用した旅人の心を見事キャッチして多くの売上を残している。
「とまあ、寝具屋の営業努力に感心していても仕方ないので、使うベッドを決めたら……」
「うえがいい!」
クライブの話の途中で、ぴょんと飛び起きたフィオナは二段ベッドの上に急いで駆け上がって行った。
「あぁ、まあ落ちないように気をつけてくれればいいよ。俺が下を使って、フィオナが上として、まずは食事にするか。調理場もあるから、そこを使わせてもらおう。フィオナは休んでるか?」
愛らしいフィオナの行動にほおを緩めながらクライブは外を見る。
到着した時間は予定のとおり夕方で、もう既に外は薄暗くなってきていた。
そのため、クライブは夕食の準備にうつろうとしていた。
「てつだうー!」
「えっ!?」
ベッドから慌てて降りたフィオナの申し出にクライブは驚いてしまう。
「あ……えっと、だめ、かな?」
伺う様に上目遣いで質問してくるフィオナ。
少しでもクライブの役に立ちたいという気持ちと、料理に対して興味を持つ好奇心――その二つから出た、自然な言葉だった。
「いや、だめじゃない。ダメじゃないぞ! うん、手伝ってくれるの嬉しい。助かるよ」
徐々に片言になっていくクライブは自身の言葉に違和感を覚えたため一度首を横に振る。
「助かるが、怪我をしないように気をつけるんだぞ?」
「はい!」
真剣な表情で言うクライブに対して、フィオナもまじめな表情で返事をする。どこかで見たのか、兵士の敬礼のようなポーズととっていた。
「よし、行くぞ!」
調理場へと向かおうとフィオナに背を向けたクライブだったが、その顔はニヤニヤしていた。
(やべえ、くっそ可愛い!)
そんな顔をフィオナに見られまいと、やや足早になっていた。
今日は他の組は小屋を利用しておらず、調理場も自由に使うことができる。
村を出発する前に料理の材料は仕入れており、まずは野菜を切るところから始めていく。
「さて、フィオナ。今日は野菜のスープ、それから焼いた肉をパンにはさんだものを食べる予定だ」
「はい!」
クライブが野菜の一つをフィオナに手渡す。まな板が置いてあるカウンターはフィオナの身長からすると高すぎるため、ここでもプルルが足台代わりになっている。
「まずはどうするかわかるか?」
「えっと……かわをむく?」
その答えを聞いてクライブは一本立てた人差し指を横に振る。
「それは次の段階だな。まずは、食材を洗うところから始めよう。ほら、こっちに来て。この水の魔道具にちょっとだけ魔力を流すとしばらくの間、水が流れる。止める時は、手を当てて魔力を引き上げるイメージを持つんだ」
クライブの説明を聞くと、フィオナはゆっくりと手を伸ばして魔力を流す。
すると、蛇口から水が流れ出てくる。
「わっ! でてきた! クライブ、でてきたよ!」
ただ水が出てきただけだったが、フィオナは初めての経験らしく驚きながらもきゃっきゃと喜んでいた。
その様子が微笑ましいと思うクライブはそれと同時に余計なことを考えそうになるが、首を横に振って、続きを説明していく。
野菜を洗う、皮を剥く、切る。
それを湯通しする、煮込む。調味料はどれを使うか。
などなど、説明をしていき手伝いはしたもののフィオナ主体で野菜スープは作られていく。
そのかたわらで、クライブはメインの料理を作る。
フィオナの様子を確認しながらであったため、少し肉を焦がしてしまうが、それでもなんとか形になる。
一時間ほどして、料理は完成し二人は食事部屋に料理をもって移動して夕食を食べていく。
「んまい!」
これはクライブの反応だった。
最初に口をつけたのはもちろんフィオナが作った野菜スープである。
クライブがスプーンを口に運ぶ様子をじっと見て、フィオナはずっとドキドキしていた。
「よ、よかったあ」
それもクライブの反応を見て、落ち着きを見せる。
先ほどまで全身に力が入り、ハラハラした様子のフィオナだったがクライブのスプーンが止まらないのを見て心底安堵していた。
「うん、美味いぞ! 初めて、だよな?」
この確認にフィオナは静かに頷く。
「だったら、すごいことだぞ! 俺が教えたってのはあるだろうけど、それにしてもちゃんとできてる。これならいいお嫁さんになりそうだ!」
自分が作った料理を食べつつも、どんどんスープを飲んでいくクライブの皿はあっという間に空になっていた。
「うふふー、うれしいなあ……およめさん。うふふっ」
クライブの言葉が余程嬉しかったのか、フィオナは身体を横に揺すりながら上機嫌になっていた。
しばらくして落ち着いてきたフィオナは、そこでやっと食事を開始して、自分が作ったスープが意外や意外に美味しかったことに驚き、クライブが作った肉サンドの美味さにもビックリして、作り方をクライブに伝授してもらうこととなった。
結局、クライブたち以外の旅人が訪れることはなく、小屋は二人の貸し切りとなっていた。
翌日、朝食を食べたあと一行は小屋をあとにして出発する。
「この小屋からは休憩ポイントがないから、野宿をすることになる」
「のじゅくならしたことあるから、だいじょうぶ」
クライブの言葉に反応したフィオナは力こぶを作って、自信満々なポーズをとる。
叔父との旅では野宿が基本であったため、そのことになんの抵抗もなかった。
「まあ、野宿は最悪の場合ってことで……俺たちはこの馬車の能力を使いこなせていない。だから……」
「だから?」
「ここからは、馬に頑張ってもらって速度を上げて街を目指すぞ!」
「おー!」
気合を入れたクライブは手綱を握ると、パシンと音を立てて馬に合図を出し速度を上げさせる。
衝撃が極力軽減される作りとなっており、車輪や車軸の強度も高いため、急がせても耐えられるだけの強さを馬車は持っている。
「はやいはやいー! すごい!」
「ははっ、確かにすごいな。揺れがかなり抑えられているぞ!」
二人は別々のことに感動していたが、互いが笑顔でいることを喜ばしく思いながら街へと向かって行く。
「おー、これはすごいな。雨風をしのげるだけでもありがたいのに、料理スペースもあるのか」
休憩小屋とはいったがかなりの広さがあり、調理場、食事部屋、ベッドが置いてある寝室が三つある。
そして、各寝室には四つずつベッドが設置されていた。
複数の組が同時に宿泊することができ、かつ部屋を分けることで他の組との衝突を避ける狙いもあった。
「ベッドふかふかー」
フィオナはご機嫌でベッドに飛び乗ると、嬉しそうに転がった。
これはクライブたちがこれから向かう予定の街の寝具店からの寄付で、状態保持、清潔維持の魔法がかけられている特別性のものだった。
「こんなに良いものを試せると、ついつい買いたくなるな」
寝具店としてはやはり商売屋でもあるため、ただただ提供するだけでなく、自らの商品を試してもらうことも視野にいれていた。
それを示すように、ベッド脇には店の名前と店の場所が書かれた地図がはりつけられていた。
そんな商魂たくましい努力は、この小屋を利用した旅人の心を見事キャッチして多くの売上を残している。
「とまあ、寝具屋の営業努力に感心していても仕方ないので、使うベッドを決めたら……」
「うえがいい!」
クライブの話の途中で、ぴょんと飛び起きたフィオナは二段ベッドの上に急いで駆け上がって行った。
「あぁ、まあ落ちないように気をつけてくれればいいよ。俺が下を使って、フィオナが上として、まずは食事にするか。調理場もあるから、そこを使わせてもらおう。フィオナは休んでるか?」
愛らしいフィオナの行動にほおを緩めながらクライブは外を見る。
到着した時間は予定のとおり夕方で、もう既に外は薄暗くなってきていた。
そのため、クライブは夕食の準備にうつろうとしていた。
「てつだうー!」
「えっ!?」
ベッドから慌てて降りたフィオナの申し出にクライブは驚いてしまう。
「あ……えっと、だめ、かな?」
伺う様に上目遣いで質問してくるフィオナ。
少しでもクライブの役に立ちたいという気持ちと、料理に対して興味を持つ好奇心――その二つから出た、自然な言葉だった。
「いや、だめじゃない。ダメじゃないぞ! うん、手伝ってくれるの嬉しい。助かるよ」
徐々に片言になっていくクライブは自身の言葉に違和感を覚えたため一度首を横に振る。
「助かるが、怪我をしないように気をつけるんだぞ?」
「はい!」
真剣な表情で言うクライブに対して、フィオナもまじめな表情で返事をする。どこかで見たのか、兵士の敬礼のようなポーズととっていた。
「よし、行くぞ!」
調理場へと向かおうとフィオナに背を向けたクライブだったが、その顔はニヤニヤしていた。
(やべえ、くっそ可愛い!)
そんな顔をフィオナに見られまいと、やや足早になっていた。
今日は他の組は小屋を利用しておらず、調理場も自由に使うことができる。
村を出発する前に料理の材料は仕入れており、まずは野菜を切るところから始めていく。
「さて、フィオナ。今日は野菜のスープ、それから焼いた肉をパンにはさんだものを食べる予定だ」
「はい!」
クライブが野菜の一つをフィオナに手渡す。まな板が置いてあるカウンターはフィオナの身長からすると高すぎるため、ここでもプルルが足台代わりになっている。
「まずはどうするかわかるか?」
「えっと……かわをむく?」
その答えを聞いてクライブは一本立てた人差し指を横に振る。
「それは次の段階だな。まずは、食材を洗うところから始めよう。ほら、こっちに来て。この水の魔道具にちょっとだけ魔力を流すとしばらくの間、水が流れる。止める時は、手を当てて魔力を引き上げるイメージを持つんだ」
クライブの説明を聞くと、フィオナはゆっくりと手を伸ばして魔力を流す。
すると、蛇口から水が流れ出てくる。
「わっ! でてきた! クライブ、でてきたよ!」
ただ水が出てきただけだったが、フィオナは初めての経験らしく驚きながらもきゃっきゃと喜んでいた。
その様子が微笑ましいと思うクライブはそれと同時に余計なことを考えそうになるが、首を横に振って、続きを説明していく。
野菜を洗う、皮を剥く、切る。
それを湯通しする、煮込む。調味料はどれを使うか。
などなど、説明をしていき手伝いはしたもののフィオナ主体で野菜スープは作られていく。
そのかたわらで、クライブはメインの料理を作る。
フィオナの様子を確認しながらであったため、少し肉を焦がしてしまうが、それでもなんとか形になる。
一時間ほどして、料理は完成し二人は食事部屋に料理をもって移動して夕食を食べていく。
「んまい!」
これはクライブの反応だった。
最初に口をつけたのはもちろんフィオナが作った野菜スープである。
クライブがスプーンを口に運ぶ様子をじっと見て、フィオナはずっとドキドキしていた。
「よ、よかったあ」
それもクライブの反応を見て、落ち着きを見せる。
先ほどまで全身に力が入り、ハラハラした様子のフィオナだったがクライブのスプーンが止まらないのを見て心底安堵していた。
「うん、美味いぞ! 初めて、だよな?」
この確認にフィオナは静かに頷く。
「だったら、すごいことだぞ! 俺が教えたってのはあるだろうけど、それにしてもちゃんとできてる。これならいいお嫁さんになりそうだ!」
自分が作った料理を食べつつも、どんどんスープを飲んでいくクライブの皿はあっという間に空になっていた。
「うふふー、うれしいなあ……およめさん。うふふっ」
クライブの言葉が余程嬉しかったのか、フィオナは身体を横に揺すりながら上機嫌になっていた。
しばらくして落ち着いてきたフィオナは、そこでやっと食事を開始して、自分が作ったスープが意外や意外に美味しかったことに驚き、クライブが作った肉サンドの美味さにもビックリして、作り方をクライブに伝授してもらうこととなった。
結局、クライブたち以外の旅人が訪れることはなく、小屋は二人の貸し切りとなっていた。
翌日、朝食を食べたあと一行は小屋をあとにして出発する。
「この小屋からは休憩ポイントがないから、野宿をすることになる」
「のじゅくならしたことあるから、だいじょうぶ」
クライブの言葉に反応したフィオナは力こぶを作って、自信満々なポーズをとる。
叔父との旅では野宿が基本であったため、そのことになんの抵抗もなかった。
「まあ、野宿は最悪の場合ってことで……俺たちはこの馬車の能力を使いこなせていない。だから……」
「だから?」
「ここからは、馬に頑張ってもらって速度を上げて街を目指すぞ!」
「おー!」
気合を入れたクライブは手綱を握ると、パシンと音を立てて馬に合図を出し速度を上げさせる。
衝撃が極力軽減される作りとなっており、車輪や車軸の強度も高いため、急がせても耐えられるだけの強さを馬車は持っている。
「はやいはやいー! すごい!」
「ははっ、確かにすごいな。揺れがかなり抑えられているぞ!」
二人は別々のことに感動していたが、互いが笑顔でいることを喜ばしく思いながら街へと向かって行く。
0
お気に入りに追加
1,740
あなたにおすすめの小説
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
白い結婚を言い渡されたお飾り妻ですが、ダンジョン攻略に励んでいます
時岡継美
ファンタジー
初夜に旦那様から「白い結婚」を言い渡され、お飾り妻としての生活が始まったヴィクトリアのライフワークはなんとダンジョンの攻略だった。
侯爵夫人として最低限の仕事をする傍ら、旦那様にも使用人たちにも内緒でダンジョンのラスボス戦に向けて準備を進めている。
しかし実は旦那様にも何やら秘密があるようで……?
他サイトでは「お飾り妻の趣味はダンジョン攻略です」のタイトルで公開している作品を加筆修正しております。
誤字脱字報告ありがとうございます!
侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!
珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。
3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。
高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。
これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!!
転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

異世界に落ちたら若返りました。
アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。
夫との2人暮らし。
何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。
そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー
気がついたら知らない場所!?
しかもなんかやたらと若返ってない!?
なんで!?
そんなおばあちゃんのお話です。
更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる