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第十七話
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涙が止まったフィオナはクライブの問いに答える形で自分の状況を説明することとなる。
「親は?」
「ふたりともしんじゃった」
「他に家族は?」
「かあさまのおとうとさん、おじさんがいた。いっしょにここまでたびをしてきたの」
「なんで一人でいたんだ――その母親の弟……おじさんは?」
「ここにくるまでのとちゅうでまものにおそわれてしんじゃった。だから、ひとりでもりをあるいていたの」
「住んでたところから、どうやってここまで来たんだ?」
「さいしょはそらとぶちいさなりゅうさんにのってきた。とちゅうからはあるき。ずっとずっとあるいたの」
「これからどうする?」
「……」
実際にはもう少し細かいやりとりがあったが、大まかにはこのようなやりとりだった。
クライブに問われるまま、フィオナはじっと彼の目を見つめながらぽつりぽつりと小さくもしっかりとした声で答えた。
沈黙のままでは空気が重くなってしまうので、クライブは話を続ける。
「なるほど、ということはフィオナは親族がいない、ただ一人ということか……」
「うん……」
改めて口にされると、フィオナに悲しみが襲っていた。
「それじゃあ、俺と同じだな」
「えっ?」
明るく言うクライブの言葉に、フィオナがきょとんとした表情で顔をあげる。
「俺の両親も冒険者だったんだけど、父さんは物心つく前になくなってさ。母さんも俺が冒険者として旅立つ前に病気で……それで俺も冒険者として食っていこうとしたものの、大したことができず野垂れ死にしそうになっていた。そこでこいつらと出会ったんだよ。な、同じだろ?」
フィオナも今にも死にそうな状態にあったが、そこでクライブたちに出会って九死に一生を得た。
そんなところにも、クライブは親近感を抱いていた。
フィオナが悲しまずに済むように少しわざとらしく明るめの口調で語りかけた。
「まあ、今はこいつらが家族みたいなもんなんだけどな」
そう言いながら優しい表情で笑ったクライブはガルムの頭を撫でて、手の中にいるプルルの身体を揺らす。
「そう、なんだ」
クライブも自分と同じように本当の家族がいないときいたフィオナはどう反応していいか困っているようだった。
「まあ、俺の場合は昔のことだから気にしなくていいんだけど、問題はフィオナだよな」
「……うん」
どうしたらいいのか、途方に暮れている。
目的は叔父が知っていたようで、フィオナはどこに行くのかも知らされていなかった。
どこかにアテがあったのかもしれないが、今となってはそれもわからない。
しばしの沈黙の後、クライブが口を開く。
「フィオナ、提案なんだが……」
「?」
クライブの言葉にフィオナが首を傾げる。
「――俺と一緒に行かないか?」
「!?」
昨日今日あったばかりの関係である自分に対して、そんな申し出をしてくれるクライブにフィオナは驚き、声がでない様子だった。
「さっきも言ったけど、俺は人の家族がいないから身軽だ。だから、誰かにお伺いをたてることなくフィオナと共にいると決断できる。これもさっき言ったけど、俺はもうダメだと思った時にこいつらに助けられた。だから、今度は俺がフィオナの力になりたい」
自分がしてもらったことを、他の人にも返してあげたい。クライブはそんなことを考えていた。
「……うん、あの、わたしはなにもわからなくて、めいわくかけるかもしれないけど、でも」
「いいんだよ!」
ニッと笑ったクライブはフィオナの頭を少し強めに撫で始めた。
「子どもは遠慮しなくていいんだ。まあ、会ったばかりの俺なんかを信用していいかどうかっていうのは不安かもしれないけどな」
苦笑しながらクライブは頭を掻く。
「ううん! クライブ、さんのことはしんじられる! わたしのことをかんがえてくれてるし、まものさんたちからもしたわれてるし、やさしいし! しんじられるの!」
自分の恩人が、自身を卑下しているのを見てフィオナはいてもたってもいられずにまくし立てた。
「あ、あぁ、ありがとう。でも、うん、そう言ってくれると助かるよ。俺が優しいかはよくわからないけど、俺なんかでよければ一緒に行こう」
「うん!」
クライブが手を差し出すと、フィオナはそれを強く握り返し、こうして二人はともに行くことになった。
「さて、一緒に行くとして、色々と情報共有をしておこう。まず俺のことについて」
「クライブ、さんのこと?」
フィオナが聞き返すのを見て、クライブは苦笑する。
「フィオナ、俺のことはクライブでいいよ。これから出会う目上の人はさん付けで呼んだほうがいいこともあるかもしれないけど、俺たちは、ほら、な。家族、だろ?」
今日から家族として一緒にいるからこそ、気軽に呼んでほしい。クライブはそう説明する。
「かぞく……うん! クライブよろしくね!」
満面の笑みでフィオナが頷き、クライブもガルムもプルルも頷いて返した。
「さて、それでは話に戻ろう。俺が冒険者をやっていることを話したけど……って今更な確認だけど、冒険者はわかるか?」
「うん、きいたことある。なんか、いろいろたのまれておしごとするひとでしょ?」
ざっくりとはしていたが、その認識であっていると判断したクライブは続きを話すことにする。
「その冒険者をやっているんだが、冒険者っていうのはそれぞれ得意な戦い方とかがあるんだ。それで、俺のメインの職業は回復魔術士、普通の人間には効かないんだけど魔物と魔族には効くみたいなんだよ。フィオナの怪我を治せたのもそのおかげだな」
クライブがそう言うと、フィオナは自分の身体を改めて確認する。
「そういえば……けががない!」
色々と怪我をしていたことを思い出したフィオナは、綺麗に治っている自分の身体に驚いていた。
「それが俺の魔術の力というわけだ。魔に属する人間や魔物なんかに有効なんだよ。それで、俺はガルムやプルルなんかと契約をしていて一緒に戦っているんだ。普通は魔物の怪我を治したりできないんだけど、俺は……」
そこまで言ってクライブがニヤリと笑う。
「かいふくまじゅつし!」
答えを求められているとわかったフィオナが元気よく答える。
「ははっ、いい声だ。正解。俺は回復魔術を使うから魔物と一緒に戦うことができる。他のやつは魔物を治せないから、今は魔物と一緒に戦う冒険者もほとんどいないらしい。しかも俺は契約している魔物の数が多いんだ。普通は一体だけ、多くても2から3くらいらしい」
クライブの説明を聞いてフィオナは首を傾げている。
見える範囲にはガルムとプルルの二人しかいない。
その反応を見たクライブはニヤリと笑う。
「プルル、全員呼び出せるか?」
「きゅー(うん)!」
クライブの問いかけに返事をすると、プルルはぷるぷると元気よく揺れてからぱーんと一気に分裂した。
「わ、わわわわああああ!」
たくさんのスライムが降り注ぐその光景を見たフィオナは驚いて、目を白黒させながら声をあげている。
「と、まあこういうことなんだ。普段から全員だしているとこんなにたくさんになるから、合体してプルルの中にいるんだよ。というわけで……」
「というわけで?」
フィオナが目を丸くして、オウム返しする。
「回復魔術のことやこれだけの数の魔物と契約していることは、秘密だぞ?」
内緒だというように指を立ててニコリと笑いながらクライブが言う。
「うん!」
すると、フィオナも満面の笑顔で返事をしていた。
「これが俺についてのことで、次はフィオナのことになる。その、フィオナが魔族だっていうのはその角があるから多くの人が気づくと思うんだ。俺が今拠点としている街では魔族がいないからみんながどんな反応をするかわからないけど」
「かくしていたほうがいい?」
クライブが言いたいことを理解して、先にフィオナのほうから質問をしてくる。
「そのとおりだ。フィオナの人間性を知ればそんなことを気にしなくなるかもしれないけど、色々な人がいるからな。魔族というだけで嫌う人もいるかもしれない。だから、街では何かで角を隠しておいたほうがいいと思うんだ」
フィオナは深く頷く。クライブの言葉に嫌な顔一つしない。
彼女は自分たち魔族がどのように思われているかを知っており、なおかつクライブに迷惑をかけたくないという気持ちが強かった。
「それじゃあ、とりあえずはこれだ」
クライブはカバンから柄物のバンダナを取り出してフィオナの頭に巻く。ピンク色の下地に、ハートの刺繍がなされているもので、以前セットで買った布の中に混ざっていたものだった。
女の子らしすぎて使い道を悩んでいたが、フィオナにぴったりだとクライブは思った。
「かわいい!」
バンダナを見た瞬間、フィオナは喜び、頭に巻いてもらうのをウキウキしながら待っていた。
「よし、これでいいかな。しっかり巻いたからそう簡単には取れないはずだ」
クライブが言うとフィオナは立ち上がって、手でそっとバンダナに触れて笑顔になる。
「クライブ、わたしかわいい?」
「あぁ、可愛いよ」
「うふふーっ!」
その返事に満足したフィオナはしばらくクルクルとその場を回ったりして喜んでいた。
「親は?」
「ふたりともしんじゃった」
「他に家族は?」
「かあさまのおとうとさん、おじさんがいた。いっしょにここまでたびをしてきたの」
「なんで一人でいたんだ――その母親の弟……おじさんは?」
「ここにくるまでのとちゅうでまものにおそわれてしんじゃった。だから、ひとりでもりをあるいていたの」
「住んでたところから、どうやってここまで来たんだ?」
「さいしょはそらとぶちいさなりゅうさんにのってきた。とちゅうからはあるき。ずっとずっとあるいたの」
「これからどうする?」
「……」
実際にはもう少し細かいやりとりがあったが、大まかにはこのようなやりとりだった。
クライブに問われるまま、フィオナはじっと彼の目を見つめながらぽつりぽつりと小さくもしっかりとした声で答えた。
沈黙のままでは空気が重くなってしまうので、クライブは話を続ける。
「なるほど、ということはフィオナは親族がいない、ただ一人ということか……」
「うん……」
改めて口にされると、フィオナに悲しみが襲っていた。
「それじゃあ、俺と同じだな」
「えっ?」
明るく言うクライブの言葉に、フィオナがきょとんとした表情で顔をあげる。
「俺の両親も冒険者だったんだけど、父さんは物心つく前になくなってさ。母さんも俺が冒険者として旅立つ前に病気で……それで俺も冒険者として食っていこうとしたものの、大したことができず野垂れ死にしそうになっていた。そこでこいつらと出会ったんだよ。な、同じだろ?」
フィオナも今にも死にそうな状態にあったが、そこでクライブたちに出会って九死に一生を得た。
そんなところにも、クライブは親近感を抱いていた。
フィオナが悲しまずに済むように少しわざとらしく明るめの口調で語りかけた。
「まあ、今はこいつらが家族みたいなもんなんだけどな」
そう言いながら優しい表情で笑ったクライブはガルムの頭を撫でて、手の中にいるプルルの身体を揺らす。
「そう、なんだ」
クライブも自分と同じように本当の家族がいないときいたフィオナはどう反応していいか困っているようだった。
「まあ、俺の場合は昔のことだから気にしなくていいんだけど、問題はフィオナだよな」
「……うん」
どうしたらいいのか、途方に暮れている。
目的は叔父が知っていたようで、フィオナはどこに行くのかも知らされていなかった。
どこかにアテがあったのかもしれないが、今となってはそれもわからない。
しばしの沈黙の後、クライブが口を開く。
「フィオナ、提案なんだが……」
「?」
クライブの言葉にフィオナが首を傾げる。
「――俺と一緒に行かないか?」
「!?」
昨日今日あったばかりの関係である自分に対して、そんな申し出をしてくれるクライブにフィオナは驚き、声がでない様子だった。
「さっきも言ったけど、俺は人の家族がいないから身軽だ。だから、誰かにお伺いをたてることなくフィオナと共にいると決断できる。これもさっき言ったけど、俺はもうダメだと思った時にこいつらに助けられた。だから、今度は俺がフィオナの力になりたい」
自分がしてもらったことを、他の人にも返してあげたい。クライブはそんなことを考えていた。
「……うん、あの、わたしはなにもわからなくて、めいわくかけるかもしれないけど、でも」
「いいんだよ!」
ニッと笑ったクライブはフィオナの頭を少し強めに撫で始めた。
「子どもは遠慮しなくていいんだ。まあ、会ったばかりの俺なんかを信用していいかどうかっていうのは不安かもしれないけどな」
苦笑しながらクライブは頭を掻く。
「ううん! クライブ、さんのことはしんじられる! わたしのことをかんがえてくれてるし、まものさんたちからもしたわれてるし、やさしいし! しんじられるの!」
自分の恩人が、自身を卑下しているのを見てフィオナはいてもたってもいられずにまくし立てた。
「あ、あぁ、ありがとう。でも、うん、そう言ってくれると助かるよ。俺が優しいかはよくわからないけど、俺なんかでよければ一緒に行こう」
「うん!」
クライブが手を差し出すと、フィオナはそれを強く握り返し、こうして二人はともに行くことになった。
「さて、一緒に行くとして、色々と情報共有をしておこう。まず俺のことについて」
「クライブ、さんのこと?」
フィオナが聞き返すのを見て、クライブは苦笑する。
「フィオナ、俺のことはクライブでいいよ。これから出会う目上の人はさん付けで呼んだほうがいいこともあるかもしれないけど、俺たちは、ほら、な。家族、だろ?」
今日から家族として一緒にいるからこそ、気軽に呼んでほしい。クライブはそう説明する。
「かぞく……うん! クライブよろしくね!」
満面の笑みでフィオナが頷き、クライブもガルムもプルルも頷いて返した。
「さて、それでは話に戻ろう。俺が冒険者をやっていることを話したけど……って今更な確認だけど、冒険者はわかるか?」
「うん、きいたことある。なんか、いろいろたのまれておしごとするひとでしょ?」
ざっくりとはしていたが、その認識であっていると判断したクライブは続きを話すことにする。
「その冒険者をやっているんだが、冒険者っていうのはそれぞれ得意な戦い方とかがあるんだ。それで、俺のメインの職業は回復魔術士、普通の人間には効かないんだけど魔物と魔族には効くみたいなんだよ。フィオナの怪我を治せたのもそのおかげだな」
クライブがそう言うと、フィオナは自分の身体を改めて確認する。
「そういえば……けががない!」
色々と怪我をしていたことを思い出したフィオナは、綺麗に治っている自分の身体に驚いていた。
「それが俺の魔術の力というわけだ。魔に属する人間や魔物なんかに有効なんだよ。それで、俺はガルムやプルルなんかと契約をしていて一緒に戦っているんだ。普通は魔物の怪我を治したりできないんだけど、俺は……」
そこまで言ってクライブがニヤリと笑う。
「かいふくまじゅつし!」
答えを求められているとわかったフィオナが元気よく答える。
「ははっ、いい声だ。正解。俺は回復魔術を使うから魔物と一緒に戦うことができる。他のやつは魔物を治せないから、今は魔物と一緒に戦う冒険者もほとんどいないらしい。しかも俺は契約している魔物の数が多いんだ。普通は一体だけ、多くても2から3くらいらしい」
クライブの説明を聞いてフィオナは首を傾げている。
見える範囲にはガルムとプルルの二人しかいない。
その反応を見たクライブはニヤリと笑う。
「プルル、全員呼び出せるか?」
「きゅー(うん)!」
クライブの問いかけに返事をすると、プルルはぷるぷると元気よく揺れてからぱーんと一気に分裂した。
「わ、わわわわああああ!」
たくさんのスライムが降り注ぐその光景を見たフィオナは驚いて、目を白黒させながら声をあげている。
「と、まあこういうことなんだ。普段から全員だしているとこんなにたくさんになるから、合体してプルルの中にいるんだよ。というわけで……」
「というわけで?」
フィオナが目を丸くして、オウム返しする。
「回復魔術のことやこれだけの数の魔物と契約していることは、秘密だぞ?」
内緒だというように指を立ててニコリと笑いながらクライブが言う。
「うん!」
すると、フィオナも満面の笑顔で返事をしていた。
「これが俺についてのことで、次はフィオナのことになる。その、フィオナが魔族だっていうのはその角があるから多くの人が気づくと思うんだ。俺が今拠点としている街では魔族がいないからみんながどんな反応をするかわからないけど」
「かくしていたほうがいい?」
クライブが言いたいことを理解して、先にフィオナのほうから質問をしてくる。
「そのとおりだ。フィオナの人間性を知ればそんなことを気にしなくなるかもしれないけど、色々な人がいるからな。魔族というだけで嫌う人もいるかもしれない。だから、街では何かで角を隠しておいたほうがいいと思うんだ」
フィオナは深く頷く。クライブの言葉に嫌な顔一つしない。
彼女は自分たち魔族がどのように思われているかを知っており、なおかつクライブに迷惑をかけたくないという気持ちが強かった。
「それじゃあ、とりあえずはこれだ」
クライブはカバンから柄物のバンダナを取り出してフィオナの頭に巻く。ピンク色の下地に、ハートの刺繍がなされているもので、以前セットで買った布の中に混ざっていたものだった。
女の子らしすぎて使い道を悩んでいたが、フィオナにぴったりだとクライブは思った。
「かわいい!」
バンダナを見た瞬間、フィオナは喜び、頭に巻いてもらうのをウキウキしながら待っていた。
「よし、これでいいかな。しっかり巻いたからそう簡単には取れないはずだ」
クライブが言うとフィオナは立ち上がって、手でそっとバンダナに触れて笑顔になる。
「クライブ、わたしかわいい?」
「あぁ、可愛いよ」
「うふふーっ!」
その返事に満足したフィオナはしばらくクルクルとその場を回ったりして喜んでいた。
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