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第六話
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期せずして一つ目の依頼を達成できたクライブたちはホーンドッグの角を狙うため、森を南に抜けた草原へと向かう。
「ホーンドッグと森狼ってどっちが魔物として強いんだったかな?」
ふとクライブはそんなことを呟いてしまう。
口にしたあとに、ガルムに対して失礼だったことに気づいて頬に一筋の汗をつたわせながらゆっくりと視線をガルムに送る。
しかし、ガルムは気にする様子なく、それどころか機嫌よく尻尾を振りながらクライブの隣を歩いていた。
「えっと……ごめん」
「ガウ、ガウガウガー(すぐわかるから、大丈夫)」
ガルムは自分の力に自信を持っており、強さを見せることでどちらが上かを証明しようと考えていた。
「ガウ、ガウガウガウ(まだ、力見せてないからね)」
また同時に、クライブがこんな発言をしてしまうのも仕方のないことだとわかっていた。
「いや、はい。うん、理解して頂けて助かります」
クライブは自分よりも落ち着いた考えを持っているガルムに対して、思わず敬語で返事をしていた。
そして、こんなことではダメだと自分の頬を軽くパンパンと叩くクライブ。
そんな彼のことをガルムとプルルは首を傾げながら不思議なものを見る目で見ていた。
気を取り直したクライブは森を抜けたところで足を止める。
少し進んだところには草原が広がっている。
草原の草の高さはそれほど高くない。
だが注意をしていないと足元にいる魔物を見落とす可能性があるため、ここからは慎重に進む必要があった。
「とりあえずは、中央に通っている道を進んでいこうか」
クライブの提案に異論はないようで、ガルムがクライブの隣を、プルルはクライブの後ろをついていく。
しばらく進んだところで、ガルムが足を止めた。
「ガルル(いるよ)」
その言葉のとおり、草が踏まれる音とともにホーンドッグがその姿を現した。
「きゅー!(やるぞー!)」
プルルも臨戦態勢をとっている。
クライブも二人にだけ戦いを任せるわけでなく、ナイフを構え、戦える準備をする。
「俺も戦うぞ、と武器を構えてみたものの……多くないかな?」
姿を現したホーンドッグの数はクライブの視界にいるだけで、十を超えている。
「きゅー(うしろもー)」
そして、後方にも数体のホーンドッグがいるとプルルからの報告が耳に入る。
「ガルム、プルル、いけるか?」
自分一人では死を覚悟するような場面だったが、今は仲間がいる。
「ガウガウ(いけるよ)、ガウガウガー!(一気にいくね!)」
ガルムはそう言うと、地面を蹴ってホーンドッグの群れに向かって行く。
「速い!」
その動きはクライブが知っている森狼のソレではなく、素早い動きでホーンドッグとの距離を詰めている。
「ガウ!」
そして、そのままの勢いで一体に体当たりをぶちかました。
数メートルほど後方に吹き飛んだホーンドッグはピクピクと痙攣して、数秒後動きを止める。
「えっ?」
口にしたのはクライブだったが、他のホーンドッグも同じ気持ちだった。
森狼が体当たりをしただけで、一体が絶命した。
そんなありえない光景を目の当たりにすれば、思考がストップするのも当然のことだった。
しかし、当のガルムは次々に敵を倒していき。
わずか一分足らずで五体のホーンドッグを倒していた。
「ガウガウ(まあまあかな)」
自らの力を示せただろうと一息つくと、ガルムはクライブに視線を送る。
「す、すごい! ガルム、すごいぞ! 圧倒的だ!」
これほどに実力差があるものなのかと、クライブはガルムの強さに驚き感動していた。
「ワンワン!」
しかし、後方のホーンドッグたちは無傷であるため、そのうちの一体の角がクライブに襲い掛かる。
「わっ、こ、こっちを狙ってきたのか!?」
鳴き声と足音に気づいて振り返るクライブだったが、ホーンドッグの動きは一歩早く、攻撃に対応しきれない。
「きゅうううう!」
しかし、クライブとホーンドッグの間にプルルが割り込んで角の一撃を受け止める。
「プルルーーー!」
クライブが慌てて名前を呼ぶ。
鋭い角による一撃。それはグリーンスライムくらいならあっさりと突き破ってしまうくらいの威力がある。
「きゅー?(よんだ?)」
慌てた様子のクライブとは対照的に、プルルはのんびりした口調で返事をする。
角はといえば、プルルの身体を貫くことはなくはじき返されていた。
「ワ、ワン?」
はじき返された当の本人は、何が起こったのか理解できず首を傾げていた。
「ガウガウ、ガルル、ガウウー(あれくらいなら、プルルには、効かないよ)」
ガルムはこれくらいは当然のことだと思っていたらしく、驚く様子なく説明する。
「もしかして……二人ってすごく強い?」
クライブの質問にガルムは首を傾げている。
「ガーウ、ガウガウガーガウ(うーん、契約前はそうでもなかったかも)」
そう言われて、エラリアにもらった魔物使いについての本のことを思い出すが、契約すると魔物が強化されるということは書かれていなかったはずだとクライブも首をひねる。
「きゅ、きゅきゅきゅー?(ねー、たおしてもいいの?)」
クライブとガルムが力について話し合っているところに、プルルがじれて質問をしてくる。
その質問を受け手、未だ戦いの最中であることをクライブとガルムは思い出す。
「い、いいぞ! 角だけ残してくれ!」
「ガウ!(了解)」
「きゅー!(おっけー)」
クライブの指示を受けて、二人は次々にホーンドッグを倒していく。
ガルムは噛みつきと体当たりで撃破していき、プルルは口元に巻き付いて窒息させたり、身体を溶かして倒していた。
「……結局俺は何もすることなく全滅させたな」
クライブはナイフを片手に、二人が倒し終えたホーンドッグの死体を見ていた。
「ガウガウ(疲れたー)」
「きゅきゅー?(ツノはとる?)」
戻ってきた二人の声を聴いて、クライブは本来の目的を思い出す。
「角は俺が回収するから二人は休んでいてくれ。これくらいはやらないと……」
そういって、クライブは倒れたホーンドッグに近づき角を根元から切り取っていく。
なれない作業に手間取るが、クライブはなんとかして角を回収する。
「結構硬いな。もっと根元から切っていかないと……」
三本程手に入れたところで、プルルが近づいてくる。
「きゅきゅー(まかせて)」
そう言うと、プルルがホーンドッグの死体を包み込んでいく。
すると、徐々に身体が溶けていき、最後には角だけが残る。
「す、すごい! 二人とも、俺の力がかすむくらいにすごいな……!」
クライブはガルムとプルルの能力に驚いている。
「ガウガウ……(怪我してた……)」
「おっ、やっと俺の出番か!」
足に怪我をしていることを申告してきたガルムを見て、クライブはガルムのもとへと移動する。
「ほら、見せてごらん」
「ガウ」
ガルムは痛めている右前足をあげてクライブに差し出す。
「ほら、ヒーリング」
クライブの手とガルムの傷口が光り輝き、あっという間に怪我が治る。
「ガウガーウッ!(治ったー!)」
ガルムは喜んで周囲を飛び跳ねまわる。
その様子を見て、自らの力が魔物に効果があることを再認識してクライブは笑顔になる。
「やっぱり俺の一番の力はこの回復魔術だな。プルルも怪我してるじゃないか、こっちにこい」
クライブが声をかけるとぴょんぴょん跳ねて、近づいてくる。
先ほどと同じように回復魔術を使用すると、プルルの怪我も一瞬で治り飛び跳ねまわって喜ぶ。
ガルムとプルルがクライブの前に並んで立つ。
「あれ? なんだか、二人とも光っていないか?」
クライブの言葉の通り、ガルムとプルルの身体は光を放っていた。
その光は徐々に強まっていき、二人の身体を包み込んでその身体が光で見えなくなる。
「ぐっ、ま、眩しい」
あまりの光の強さにクライブは腕で光を遮った。
しばらくして、光が弱まったところで腕をどかして二人の姿を確認しようとする。
「ぶ、無事か? ……えっと、えぇっ??」
二人の姿を確認しようとしたクライブは、目の前にいる二人の姿を見て首を傾げる。
ガルムは森狼よりも一回り大きく、身体の色は緑から青みがかっている。
プルルはグリーンスライムよりも一回り大きく、身体の色もガルムと同じく緑から青になっている。
「ガル?(なにか?)」
「キュー?(なに?)」
二人は自分に何があったのか理解しておらず、クライブ同様首を傾げていた。
「ホーンドッグと森狼ってどっちが魔物として強いんだったかな?」
ふとクライブはそんなことを呟いてしまう。
口にしたあとに、ガルムに対して失礼だったことに気づいて頬に一筋の汗をつたわせながらゆっくりと視線をガルムに送る。
しかし、ガルムは気にする様子なく、それどころか機嫌よく尻尾を振りながらクライブの隣を歩いていた。
「えっと……ごめん」
「ガウ、ガウガウガー(すぐわかるから、大丈夫)」
ガルムは自分の力に自信を持っており、強さを見せることでどちらが上かを証明しようと考えていた。
「ガウ、ガウガウガウ(まだ、力見せてないからね)」
また同時に、クライブがこんな発言をしてしまうのも仕方のないことだとわかっていた。
「いや、はい。うん、理解して頂けて助かります」
クライブは自分よりも落ち着いた考えを持っているガルムに対して、思わず敬語で返事をしていた。
そして、こんなことではダメだと自分の頬を軽くパンパンと叩くクライブ。
そんな彼のことをガルムとプルルは首を傾げながら不思議なものを見る目で見ていた。
気を取り直したクライブは森を抜けたところで足を止める。
少し進んだところには草原が広がっている。
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だが注意をしていないと足元にいる魔物を見落とす可能性があるため、ここからは慎重に進む必要があった。
「とりあえずは、中央に通っている道を進んでいこうか」
クライブの提案に異論はないようで、ガルムがクライブの隣を、プルルはクライブの後ろをついていく。
しばらく進んだところで、ガルムが足を止めた。
「ガルル(いるよ)」
その言葉のとおり、草が踏まれる音とともにホーンドッグがその姿を現した。
「きゅー!(やるぞー!)」
プルルも臨戦態勢をとっている。
クライブも二人にだけ戦いを任せるわけでなく、ナイフを構え、戦える準備をする。
「俺も戦うぞ、と武器を構えてみたものの……多くないかな?」
姿を現したホーンドッグの数はクライブの視界にいるだけで、十を超えている。
「きゅー(うしろもー)」
そして、後方にも数体のホーンドッグがいるとプルルからの報告が耳に入る。
「ガルム、プルル、いけるか?」
自分一人では死を覚悟するような場面だったが、今は仲間がいる。
「ガウガウ(いけるよ)、ガウガウガー!(一気にいくね!)」
ガルムはそう言うと、地面を蹴ってホーンドッグの群れに向かって行く。
「速い!」
その動きはクライブが知っている森狼のソレではなく、素早い動きでホーンドッグとの距離を詰めている。
「ガウ!」
そして、そのままの勢いで一体に体当たりをぶちかました。
数メートルほど後方に吹き飛んだホーンドッグはピクピクと痙攣して、数秒後動きを止める。
「えっ?」
口にしたのはクライブだったが、他のホーンドッグも同じ気持ちだった。
森狼が体当たりをしただけで、一体が絶命した。
そんなありえない光景を目の当たりにすれば、思考がストップするのも当然のことだった。
しかし、当のガルムは次々に敵を倒していき。
わずか一分足らずで五体のホーンドッグを倒していた。
「ガウガウ(まあまあかな)」
自らの力を示せただろうと一息つくと、ガルムはクライブに視線を送る。
「す、すごい! ガルム、すごいぞ! 圧倒的だ!」
これほどに実力差があるものなのかと、クライブはガルムの強さに驚き感動していた。
「ワンワン!」
しかし、後方のホーンドッグたちは無傷であるため、そのうちの一体の角がクライブに襲い掛かる。
「わっ、こ、こっちを狙ってきたのか!?」
鳴き声と足音に気づいて振り返るクライブだったが、ホーンドッグの動きは一歩早く、攻撃に対応しきれない。
「きゅうううう!」
しかし、クライブとホーンドッグの間にプルルが割り込んで角の一撃を受け止める。
「プルルーーー!」
クライブが慌てて名前を呼ぶ。
鋭い角による一撃。それはグリーンスライムくらいならあっさりと突き破ってしまうくらいの威力がある。
「きゅー?(よんだ?)」
慌てた様子のクライブとは対照的に、プルルはのんびりした口調で返事をする。
角はといえば、プルルの身体を貫くことはなくはじき返されていた。
「ワ、ワン?」
はじき返された当の本人は、何が起こったのか理解できず首を傾げていた。
「ガウガウ、ガルル、ガウウー(あれくらいなら、プルルには、効かないよ)」
ガルムはこれくらいは当然のことだと思っていたらしく、驚く様子なく説明する。
「もしかして……二人ってすごく強い?」
クライブの質問にガルムは首を傾げている。
「ガーウ、ガウガウガーガウ(うーん、契約前はそうでもなかったかも)」
そう言われて、エラリアにもらった魔物使いについての本のことを思い出すが、契約すると魔物が強化されるということは書かれていなかったはずだとクライブも首をひねる。
「きゅ、きゅきゅきゅー?(ねー、たおしてもいいの?)」
クライブとガルムが力について話し合っているところに、プルルがじれて質問をしてくる。
その質問を受け手、未だ戦いの最中であることをクライブとガルムは思い出す。
「い、いいぞ! 角だけ残してくれ!」
「ガウ!(了解)」
「きゅー!(おっけー)」
クライブの指示を受けて、二人は次々にホーンドッグを倒していく。
ガルムは噛みつきと体当たりで撃破していき、プルルは口元に巻き付いて窒息させたり、身体を溶かして倒していた。
「……結局俺は何もすることなく全滅させたな」
クライブはナイフを片手に、二人が倒し終えたホーンドッグの死体を見ていた。
「ガウガウ(疲れたー)」
「きゅきゅー?(ツノはとる?)」
戻ってきた二人の声を聴いて、クライブは本来の目的を思い出す。
「角は俺が回収するから二人は休んでいてくれ。これくらいはやらないと……」
そういって、クライブは倒れたホーンドッグに近づき角を根元から切り取っていく。
なれない作業に手間取るが、クライブはなんとかして角を回収する。
「結構硬いな。もっと根元から切っていかないと……」
三本程手に入れたところで、プルルが近づいてくる。
「きゅきゅー(まかせて)」
そう言うと、プルルがホーンドッグの死体を包み込んでいく。
すると、徐々に身体が溶けていき、最後には角だけが残る。
「す、すごい! 二人とも、俺の力がかすむくらいにすごいな……!」
クライブはガルムとプルルの能力に驚いている。
「ガウガウ……(怪我してた……)」
「おっ、やっと俺の出番か!」
足に怪我をしていることを申告してきたガルムを見て、クライブはガルムのもとへと移動する。
「ほら、見せてごらん」
「ガウ」
ガルムは痛めている右前足をあげてクライブに差し出す。
「ほら、ヒーリング」
クライブの手とガルムの傷口が光り輝き、あっという間に怪我が治る。
「ガウガーウッ!(治ったー!)」
ガルムは喜んで周囲を飛び跳ねまわる。
その様子を見て、自らの力が魔物に効果があることを再認識してクライブは笑顔になる。
「やっぱり俺の一番の力はこの回復魔術だな。プルルも怪我してるじゃないか、こっちにこい」
クライブが声をかけるとぴょんぴょん跳ねて、近づいてくる。
先ほどと同じように回復魔術を使用すると、プルルの怪我も一瞬で治り飛び跳ねまわって喜ぶ。
ガルムとプルルがクライブの前に並んで立つ。
「あれ? なんだか、二人とも光っていないか?」
クライブの言葉の通り、ガルムとプルルの身体は光を放っていた。
その光は徐々に強まっていき、二人の身体を包み込んでその身体が光で見えなくなる。
「ぐっ、ま、眩しい」
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しばらくして、光が弱まったところで腕をどかして二人の姿を確認しようとする。
「ぶ、無事か? ……えっと、えぇっ??」
二人の姿を確認しようとしたクライブは、目の前にいる二人の姿を見て首を傾げる。
ガルムは森狼よりも一回り大きく、身体の色は緑から青みがかっている。
プルルはグリーンスライムよりも一回り大きく、身体の色もガルムと同じく緑から青になっている。
「ガル?(なにか?)」
「キュー?(なに?)」
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❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
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