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この娘、晴明の子孫である。
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丑三つ時、都会のど真ん中を駆け抜ける少女。
目の前には妖怪の姿が。
「ノウマク、サンマンダ、バザラダン、カン。」
少女が妖怪に攻撃をしかけるも、避けられてしまった。
「なんてすばしっこいの!持っちょとゆっくり走りなさいよ!」
少女は逆ギレじみたことを叫びながら、妖怪を追いかける。
「力を借りるしかないか。」
しょうが無いといった感じで少女はつぶやく。
そしていきを吸い込み、それはもう大きな声で叫ぶ。
「行くよ、玄武!敵の動きを止めて!」
すると、一人の少年が現れた。
玄武、かつて安倍晴明に使えた十二神将の一人。
見た目は10代後半の美少年。玄武はいささか耳が痛そうにしながらも頷き、手を掲げる。
すると、どこからともなく水がロープ状に現れ妖怪を縛る。
「行きます!」
そう言って、少女は手を打ち鳴らす。
「ノウマク、サンマンダ、バザラダン、カン。」
凛とした声が響く。
そして今度こそ命中し、ゆっくりと妖怪が消滅していく。
完全に消えたのを見届けて、少女は伸びをした。
「うーん、終了かな!」
そう言って、帰ろうとした少女を玄武は不満げに眺める。
「どうしたのよ玄武?」
玄武はしばらく考えたあと口を開く。
「いや、この場所で俺を呼ぶのは不適切ではないかと思ってな。」
玄武はそう言った。まだまだ言いたいことがあるが、今はひとつだけにしておこうといった感じである。
少女は目を瞬かせる。
そう言えば、玄武は十二神将の中で水を操る水将である。こんな都会の真ん中では確かに力を出しきれない。
「たしかにそうだね!」
そう言って、笑い始めた少女を横目に玄武はため息をつく。
玄武は、笑い事ではないのだがと呆れた。そして、こいつが安倍晴明をも超える天才、安倍晴夏だと誰も気づくまい。玄武はそう考えて、さらに深いため息をつく。玄武が、そんなことを考えているなんて知らずに晴夏は、のんきに手を振りながら玄武を呼んでいる。
玄武は更にため息をつき、晴夏に駆け寄って行った。
目の前には妖怪の姿が。
「ノウマク、サンマンダ、バザラダン、カン。」
少女が妖怪に攻撃をしかけるも、避けられてしまった。
「なんてすばしっこいの!持っちょとゆっくり走りなさいよ!」
少女は逆ギレじみたことを叫びながら、妖怪を追いかける。
「力を借りるしかないか。」
しょうが無いといった感じで少女はつぶやく。
そしていきを吸い込み、それはもう大きな声で叫ぶ。
「行くよ、玄武!敵の動きを止めて!」
すると、一人の少年が現れた。
玄武、かつて安倍晴明に使えた十二神将の一人。
見た目は10代後半の美少年。玄武はいささか耳が痛そうにしながらも頷き、手を掲げる。
すると、どこからともなく水がロープ状に現れ妖怪を縛る。
「行きます!」
そう言って、少女は手を打ち鳴らす。
「ノウマク、サンマンダ、バザラダン、カン。」
凛とした声が響く。
そして今度こそ命中し、ゆっくりと妖怪が消滅していく。
完全に消えたのを見届けて、少女は伸びをした。
「うーん、終了かな!」
そう言って、帰ろうとした少女を玄武は不満げに眺める。
「どうしたのよ玄武?」
玄武はしばらく考えたあと口を開く。
「いや、この場所で俺を呼ぶのは不適切ではないかと思ってな。」
玄武はそう言った。まだまだ言いたいことがあるが、今はひとつだけにしておこうといった感じである。
少女は目を瞬かせる。
そう言えば、玄武は十二神将の中で水を操る水将である。こんな都会の真ん中では確かに力を出しきれない。
「たしかにそうだね!」
そう言って、笑い始めた少女を横目に玄武はため息をつく。
玄武は、笑い事ではないのだがと呆れた。そして、こいつが安倍晴明をも超える天才、安倍晴夏だと誰も気づくまい。玄武はそう考えて、さらに深いため息をつく。玄武が、そんなことを考えているなんて知らずに晴夏は、のんきに手を振りながら玄武を呼んでいる。
玄武は更にため息をつき、晴夏に駆け寄って行った。
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