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オレの親友に、吉岡というバカがいる。
幅広の二重に、黒目の大きい瞳、顔の中心を真っすぐ走る高い鼻筋に、愛嬌のある大きい口と、全体的に小顔に見える細い顎。
そして、その下のスラッと伸びた首は、あと少しで、掌で一掴み出来そうな細さだ。
澄ましていれば、整っている部類なので、ここが男子校でなければ、きっと彼女の1人や二人はいただろう。
そう思って、半年程前に、聞いた事がある。
中学時代、吉岡が付き合っていた彼女はいるのかと。
すると、吉岡は、正面からオレの首に両腕を絡め、口元を引き上げてニッコリと笑って。
「やだな。まだ童貞に決まってるじゃん」
と、自分の鼻先をオレの鼻先へ押し付けた。
キス・・されるのかと思った。
思わず、ゴクリと唾を飲み込み、吉岡から俄に視線を外し、オレは吉岡の肩を両手で押し返した。
「誰が童貞か聞いたんだよっ付き合ってた女はいたのかって聞いただけだろ!」
吉岡を意識している自覚は無かったが、この時の事はよく覚えている。
吉岡相手に赤面した自分が恥ずかしいのに、心臓がバクバク言うのを抑えられなかった。
男相手に意識して、どうすんだよ・・っ
この頃の自分の葛藤が、傷ましい。
自分は吉岡なんか好きじゃない、と、何度、胸の奥で叫んだ事か。
なのに。
不意にアイツは、置いてかれた子犬みたいな顔をするから、心臓に悪い。
「じゃあ甲斐谷は?エッチした事あんの?」
吉岡の逆襲に、オレはフンと鼻を鳴らして、無表情に答えた。
「ああ、あるぜ。オレ剥けてるし」
おまけの一言は、悪戯心で言ってみただけだった。もちろん、思春期特有の男のアレの話だ。
なのに吉岡は、衝撃を受け悲壮感漂う目を見開くと、あからさまに焦った顔で、ワナワナと手を震わせて、オレの肩を掴んだ。
「甲斐谷・・やって・・!」
「・・は?」
「オレの、やって・・っ頼む・・!」
そう言って、吉岡はオレの胸に抱きついた。
神様、この生き物は、なんですか・・?
これは、オレが好きにしてもいいって・・事ですか?
いや、いや、いや・・・っ
何考えてんだ!?オレは・・!?
「こ、今度な?」
そう言って、やんわりと吉岡の腕を自分の体から解く。
ああ、なんかよくわかんないけど、オレ、ダメな方向に行こうとしてる。
人間として、そっち行っちゃダメだろって方向に、オレ、潜り込もうとしてる。
何がどうダメなのか。
具体的に考えたら、もう吉岡との関係が終りな気がして、オレは、窓の外に意識を逸らした。
初夏の日差しに、徐々に気温を上げつつあるグラウンド。
グラウンドを囲むフェンス沿いには、年代ものの桜の並木が連なっている。
春に、グラウンドや沿道の上へ薄紅色の花びらを振り撒いた木の枝は、今や青々と生い茂り、その幹からは早生まれの蝉の泣き声が時々響いてくる。
夏になったら選手権だ。
スポーツ特待生として、その意地とプライドを掛けて、県内全260校の頂点を目指し、予選を突破しなければいけない。
そのために自分達はスカウトされ、掻き集められた人員なのだ。
集中しろ・・。
今は、余計な事考えてる暇なんか、ねえだろう。
そう自分に言い聞かせ、こっそり深呼吸をして、オレは淫らに暴れる心臓を大人しくさせる。
なのに。
「甲斐谷、約束な?」
吉岡がそう言って、目線を下から窺い見るように合わせてきて、ドキリとした。
まるで、ゲージの中で買われる事を請う子犬のような目。
そんな吉岡に、また心臓が飛び跳ねる。
いや、それどころか、一瞬で怒りさえ湧いた。
その衝動で、オレは吉岡の頭にゲンコツを落としていた。
「イタイッ!なんで、ぶつんだよ~~!?」
「・・お前が、バカだからだろ」
無愛想に言い捨て、吉岡を置き去りに廊下を進む。
平常心を装ってはいるが、内心では、吉岡が童貞だった事を喜んでいる自分がいた。
その時点でーーー
オレは、アウトだった。
彼女がいた事もあったし、セックスした事もある。
なのに、どうして、男相手にこんな気持ちになるのか不思議でならない。
ここが男子校、所以か。
毎日、毎日、男ばっかりの世界にいるから、おかしくなるんだろうか。
そうだ、偶には、男だけじゃない世界に出ないとダメなんだ。
一種類しかいないから、そこ(吉岡)に目がいくんだろう。
人類は男だけじゃない。
自分さえやる気になれば、女の子はそこかしこにいる筈だ。
そう自分を奮い立たせた、日曜の午後。
午前練だけで終った部活から帰ると、オレは久しぶりに近くのショッピングモールに出掛けてみた。
日曜だけあって、店内は女子同士や家族連れが多く、賑わっていた。
特に、アイスクリーム屋の回りには、色とりどりの女の子が列を成している。
華やかで、可愛らしい。
男と違って、体の線が細くて、肩幅だって頼りなげで、スカートから伸び出た膝から下の足の綺麗さに、やっぱ女の子っていいな・・と、しみじみしてしまう。
そして、自分は正常だと、確信する。
良かった。オレは、普通だ。大丈夫だ。
やっぱ男より、女の子の方が落ち着く。
そうホッと息を吐いて、すぐに自分の思考に、疑問を抱いた。
落ち着く?オイオイ、落ち着いてどうすんだよ・・
もっと、こう、ドキドキして、触りたい!とか、エッチしたい!とか、下半身が落ち着かなくなるような・・
そんな気持ちになってねえのか、オレは!?と思った瞬間だった。
「甲斐谷、はっけーーーーん!」
そう言って、背中からドンっと衝撃を受けて振り返ると、今、まさに自分を悩ませている頭痛の種とも言える吉岡の顔が、すぐそこにあった。
オレの体におぶさるように吉岡が抱きついている。
「わッ」
驚きに声を上げると、イタズラが成功したと吉岡が大喜びでケラケラと笑う。
近過ぎるだろ・・!
こういうスキンシップ過剰なコイツが悪いんだ・・!
コイツにはいつもいつも驚かされてばっかで、だから、オレの心臓は毎回毎回コイツの顔を見ると・・
そう思って、甲斐谷は吉岡の体を嫌な顔で押し返した。
それに気付いているのかいないのか、吉岡は今の悪ふざけで乱れた長めの前髪を掻き上げ、回りを見渡す。
「関(セキ)見なかった?」
「いや、見てない。来るのか?」
吉岡の口から出た、同じチームメートの名前に、回りを見回した。
「うん。なんか、星苑高校の女子連れて来るから、会って欲しいって言われて」
「は!?なんだ、それ。オレを差し置いて、そんなイベント企画してたのかよ」
舌打ちすると、吉岡が目を眇めてオレを非難する。
「声掛けようと思ったら、速攻で帰ったのお前だろ」
そう言われてみて、確かに部活が終ると同時に、急いで帰った事を思い出した。
吉岡と離れるチャンスをやっと掴んだと思ったのに、結局、出掛けた先でまで、一緒にいる。
これじゃあ、出掛けて来た意味ねえんだよ・・
そう溜め息を吐きそうになった甲斐谷の腕を、吉岡が掴んで引いた。
「いた!関ーーーー!」
吉岡が腕を大きく振る先に、関と可愛らしい女の子が二人いる。
そう、肩まで伸ばした髪が風に揺れている、可愛い女の子だ。
なのに、オレは、今、吉岡に腕を組まれて引っ張られてる事にドキドキしてる。
こんな事、いつもの事なのに。
いつもやってた事なのに、バカみたいに心臓が痛くなる。
こんな事は間違ってる。
こんな気持ちは、間違ってる。
目の前でピンクに頬を染めて自分達を見上げてる可愛らしい女の子より、隣の男の方が気になるなんて・・・
オレは、一体いつから、こんなおかしな体になっちまったのか。
好き・・・なんだろうな。
きっと、オレは、コイツの事が、好きなんだ・・。
どんなに頭では否定しようとしても、体が反応してしまう。
吉岡の隣にいる時だけ、やたら鼓動が大きくなる。
吉岡の手がオレに触れる度、掌の温度が熱くなる。
決定的、ーーーだ。
オレは絶望の淵に追い込まれながら、せっかく目の前に女の子がいるというのに、その時間を全て上の空で過した。
そんな自分に反して、女子を前にキラキラ笑う吉岡に、項垂れる。
そうだよ。普通、女の子が居たら、そういう反応だろ?
おかしいのは自分なんだ。
好きだと、気付かなければ良かった。
だって、お前はオレの事、そんな風には見ない。
目の前の女の子とメアド交換する吉岡を横目に、オレは流れていく人の波を無感動にぼんやりと眺めていた。
幅広の二重に、黒目の大きい瞳、顔の中心を真っすぐ走る高い鼻筋に、愛嬌のある大きい口と、全体的に小顔に見える細い顎。
そして、その下のスラッと伸びた首は、あと少しで、掌で一掴み出来そうな細さだ。
澄ましていれば、整っている部類なので、ここが男子校でなければ、きっと彼女の1人や二人はいただろう。
そう思って、半年程前に、聞いた事がある。
中学時代、吉岡が付き合っていた彼女はいるのかと。
すると、吉岡は、正面からオレの首に両腕を絡め、口元を引き上げてニッコリと笑って。
「やだな。まだ童貞に決まってるじゃん」
と、自分の鼻先をオレの鼻先へ押し付けた。
キス・・されるのかと思った。
思わず、ゴクリと唾を飲み込み、吉岡から俄に視線を外し、オレは吉岡の肩を両手で押し返した。
「誰が童貞か聞いたんだよっ付き合ってた女はいたのかって聞いただけだろ!」
吉岡を意識している自覚は無かったが、この時の事はよく覚えている。
吉岡相手に赤面した自分が恥ずかしいのに、心臓がバクバク言うのを抑えられなかった。
男相手に意識して、どうすんだよ・・っ
この頃の自分の葛藤が、傷ましい。
自分は吉岡なんか好きじゃない、と、何度、胸の奥で叫んだ事か。
なのに。
不意にアイツは、置いてかれた子犬みたいな顔をするから、心臓に悪い。
「じゃあ甲斐谷は?エッチした事あんの?」
吉岡の逆襲に、オレはフンと鼻を鳴らして、無表情に答えた。
「ああ、あるぜ。オレ剥けてるし」
おまけの一言は、悪戯心で言ってみただけだった。もちろん、思春期特有の男のアレの話だ。
なのに吉岡は、衝撃を受け悲壮感漂う目を見開くと、あからさまに焦った顔で、ワナワナと手を震わせて、オレの肩を掴んだ。
「甲斐谷・・やって・・!」
「・・は?」
「オレの、やって・・っ頼む・・!」
そう言って、吉岡はオレの胸に抱きついた。
神様、この生き物は、なんですか・・?
これは、オレが好きにしてもいいって・・事ですか?
いや、いや、いや・・・っ
何考えてんだ!?オレは・・!?
「こ、今度な?」
そう言って、やんわりと吉岡の腕を自分の体から解く。
ああ、なんかよくわかんないけど、オレ、ダメな方向に行こうとしてる。
人間として、そっち行っちゃダメだろって方向に、オレ、潜り込もうとしてる。
何がどうダメなのか。
具体的に考えたら、もう吉岡との関係が終りな気がして、オレは、窓の外に意識を逸らした。
初夏の日差しに、徐々に気温を上げつつあるグラウンド。
グラウンドを囲むフェンス沿いには、年代ものの桜の並木が連なっている。
春に、グラウンドや沿道の上へ薄紅色の花びらを振り撒いた木の枝は、今や青々と生い茂り、その幹からは早生まれの蝉の泣き声が時々響いてくる。
夏になったら選手権だ。
スポーツ特待生として、その意地とプライドを掛けて、県内全260校の頂点を目指し、予選を突破しなければいけない。
そのために自分達はスカウトされ、掻き集められた人員なのだ。
集中しろ・・。
今は、余計な事考えてる暇なんか、ねえだろう。
そう自分に言い聞かせ、こっそり深呼吸をして、オレは淫らに暴れる心臓を大人しくさせる。
なのに。
「甲斐谷、約束な?」
吉岡がそう言って、目線を下から窺い見るように合わせてきて、ドキリとした。
まるで、ゲージの中で買われる事を請う子犬のような目。
そんな吉岡に、また心臓が飛び跳ねる。
いや、それどころか、一瞬で怒りさえ湧いた。
その衝動で、オレは吉岡の頭にゲンコツを落としていた。
「イタイッ!なんで、ぶつんだよ~~!?」
「・・お前が、バカだからだろ」
無愛想に言い捨て、吉岡を置き去りに廊下を進む。
平常心を装ってはいるが、内心では、吉岡が童貞だった事を喜んでいる自分がいた。
その時点でーーー
オレは、アウトだった。
彼女がいた事もあったし、セックスした事もある。
なのに、どうして、男相手にこんな気持ちになるのか不思議でならない。
ここが男子校、所以か。
毎日、毎日、男ばっかりの世界にいるから、おかしくなるんだろうか。
そうだ、偶には、男だけじゃない世界に出ないとダメなんだ。
一種類しかいないから、そこ(吉岡)に目がいくんだろう。
人類は男だけじゃない。
自分さえやる気になれば、女の子はそこかしこにいる筈だ。
そう自分を奮い立たせた、日曜の午後。
午前練だけで終った部活から帰ると、オレは久しぶりに近くのショッピングモールに出掛けてみた。
日曜だけあって、店内は女子同士や家族連れが多く、賑わっていた。
特に、アイスクリーム屋の回りには、色とりどりの女の子が列を成している。
華やかで、可愛らしい。
男と違って、体の線が細くて、肩幅だって頼りなげで、スカートから伸び出た膝から下の足の綺麗さに、やっぱ女の子っていいな・・と、しみじみしてしまう。
そして、自分は正常だと、確信する。
良かった。オレは、普通だ。大丈夫だ。
やっぱ男より、女の子の方が落ち着く。
そうホッと息を吐いて、すぐに自分の思考に、疑問を抱いた。
落ち着く?オイオイ、落ち着いてどうすんだよ・・
もっと、こう、ドキドキして、触りたい!とか、エッチしたい!とか、下半身が落ち着かなくなるような・・
そんな気持ちになってねえのか、オレは!?と思った瞬間だった。
「甲斐谷、はっけーーーーん!」
そう言って、背中からドンっと衝撃を受けて振り返ると、今、まさに自分を悩ませている頭痛の種とも言える吉岡の顔が、すぐそこにあった。
オレの体におぶさるように吉岡が抱きついている。
「わッ」
驚きに声を上げると、イタズラが成功したと吉岡が大喜びでケラケラと笑う。
近過ぎるだろ・・!
こういうスキンシップ過剰なコイツが悪いんだ・・!
コイツにはいつもいつも驚かされてばっかで、だから、オレの心臓は毎回毎回コイツの顔を見ると・・
そう思って、甲斐谷は吉岡の体を嫌な顔で押し返した。
それに気付いているのかいないのか、吉岡は今の悪ふざけで乱れた長めの前髪を掻き上げ、回りを見渡す。
「関(セキ)見なかった?」
「いや、見てない。来るのか?」
吉岡の口から出た、同じチームメートの名前に、回りを見回した。
「うん。なんか、星苑高校の女子連れて来るから、会って欲しいって言われて」
「は!?なんだ、それ。オレを差し置いて、そんなイベント企画してたのかよ」
舌打ちすると、吉岡が目を眇めてオレを非難する。
「声掛けようと思ったら、速攻で帰ったのお前だろ」
そう言われてみて、確かに部活が終ると同時に、急いで帰った事を思い出した。
吉岡と離れるチャンスをやっと掴んだと思ったのに、結局、出掛けた先でまで、一緒にいる。
これじゃあ、出掛けて来た意味ねえんだよ・・
そう溜め息を吐きそうになった甲斐谷の腕を、吉岡が掴んで引いた。
「いた!関ーーーー!」
吉岡が腕を大きく振る先に、関と可愛らしい女の子が二人いる。
そう、肩まで伸ばした髪が風に揺れている、可愛い女の子だ。
なのに、オレは、今、吉岡に腕を組まれて引っ張られてる事にドキドキしてる。
こんな事、いつもの事なのに。
いつもやってた事なのに、バカみたいに心臓が痛くなる。
こんな事は間違ってる。
こんな気持ちは、間違ってる。
目の前でピンクに頬を染めて自分達を見上げてる可愛らしい女の子より、隣の男の方が気になるなんて・・・
オレは、一体いつから、こんなおかしな体になっちまったのか。
好き・・・なんだろうな。
きっと、オレは、コイツの事が、好きなんだ・・。
どんなに頭では否定しようとしても、体が反応してしまう。
吉岡の隣にいる時だけ、やたら鼓動が大きくなる。
吉岡の手がオレに触れる度、掌の温度が熱くなる。
決定的、ーーーだ。
オレは絶望の淵に追い込まれながら、せっかく目の前に女の子がいるというのに、その時間を全て上の空で過した。
そんな自分に反して、女子を前にキラキラ笑う吉岡に、項垂れる。
そうだよ。普通、女の子が居たら、そういう反応だろ?
おかしいのは自分なんだ。
好きだと、気付かなければ良かった。
だって、お前はオレの事、そんな風には見ない。
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BL小説『センパイ』(本家)
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