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22、要するに暇なカネダ

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22、要するに暇なカネダ(少し鬼畜話有り)
「カネダさん」
その時、モリヤ ナギに呼ばれたオレが見たモノは、ゾっとオレの背中を這った。

イカレテル。

オレにそう思わせる程の殺意に満ちた目だった。
疑問を投げかける暇も無いうちに食い殺される。
そんな、読むことのできないケモノじみた鋭い眼光。
そこまで、どうして貪欲になれるのか。
アイツはモリヤの体から数センチ離れた場所から、モリヤをゆっくり締め付けるように存在していた。
「よ、風邪、治ったか?」
オレは視線を落として、缶コーヒーのプルを引いた。
「ゼンゼン。鼻が詰まってて、めたくた苦しいんデスヨ」
モリヤは絡み付いてくるワタヌキの手を払いながら答えた。
しかも、かなり乱暴に。肘で距離を取ろうとしたり、最後にはワタヌキの脛(スネ)を踵で、蹴り払う。
恐ろしい事、この上無い。
「イッ!・・テメ!」
ワタヌキが両手で足を押さえて座り込んだ。
だが、目は変わらず、モリヤから離れる事は無い。
「なんで、あんたはそんなワガママなんだよ」
たぶん、モリヤはオレの前でいちゃつくのがイヤなんだろう。
たぶんワタヌキの方はワザとやってるんだろうけど。

恐ろしい猛獣と猛獣使い。

オレがいるのも忘れたように、二人が掴み合いを始める。
いつ喉を食いちぎられるかも知れない猛獣相手に、猛獣使いは首をさらす。
獰猛な唸り声さえ、恐れず猛獣使いは笑って手を伸ばす。
そんな絵が浮かんだ。
オレは次元の違いに呆れて、空を見上げながら、コーヒーをゴクリと飲み込む。
一服つきにきたハズが、とんでもないモノに遭遇してしまった。
よく、こんなコワイ男相手に、平気で立ち向かえるよ。
鈍感なのか。コワイもの知らずなのか。ソンケー。

今日の屋上はカラッとした風が吹いていた。
空の上の上まで透けて見えそうなくらい、透明で、隣でいちゃつくアホ共がいなければ、静かに空でも見ながら昼寝するつもりだった。

缶がカラになって、視線を振ると、猛獣が、目配せした。
「じゃ、オレはこれで」
「え、待って、カネダさん」
思わず、振り返ると、笑ってない目でモリヤが、笑いかける。
「もう、もうちょっといて下さいっ」

なるほど。
オレがいる間はワタヌキも無茶しないと踏んでの抵抗だったってワケか。
猛獣使いは、猛獣の怖さは重々承知していたらしい。
面白い。
「あ、電話だ。わりぃなモリヤ」
オレは鳴ってもいない携帯を開くと、それを耳に当てて、その場を後にした。
だいたいにおいて、オレにはモリヤみたいにアカルイ光を出すヤツは守備範囲外だったワケだが、こうも弱々しい態度を見せられちゃイジメたくもなる。
この後、モリヤがどんな目にあうのかを想像して、オレは噴出した。
あ~楽しい。こんな楽しさもアリだろう。

階段を降りていく途中。
「よお」
「カネダ先輩。サボリですか?」
ツヅキ タカヒサ。
銀のフレームの涼しげなメガネが反射して目玉が見えない。
「いや。これから授業出るよ。屋上?」
「はい。さっきタバコ置いてきちゃったみたいで。飛ばされてないといいんですけど」
オレが見るとこ、コイツも見所ありそうなんだよな。サドの。
オレはそこで思いつく。
確か、ツヅキはモリヤと同中出身だ。
ガッツガツヤられてるモリヤを見たら、コイツは、どう思うだろう?
レイプかと思って、あの猛獣に食って掛かるだろうか?
それとも、逆にモリヤに恋しちゃったり?
素質ありそうなんだよな・・・。

「何、笑ってんですか?」
「ん。オマエさ、今日部活出るか?」
オレは階段の壁に寄りかかって、ツヅキの目を見つめた。
「出ますよ。センパイも、もう生徒会とか理由つけて休むのやめた方がいいッスよ。3年生にバレてますよ絶対」
「ハハ。いいよ別に。オレはたまたま空手が強いだけで、それがイノチってワケじゃねーし、あの先輩達みたいにな」
「・・・・もしかして、もう、話合いとか、ついてたりするんスか?」
半笑いのツヅキのメガネが光る。
「待ち伏せしてたから、肋骨にヒビ入れてやったよ。一人一本ずつな」
思い出すだけで愉快な帰り道だった。
ワザワザ日が暮れた中、闇討ちじゃなく、街灯の下でオレを待っていた。
思わず、顔がニヤけた。
あんたらバカだろ。
オレがムカつくなら、後ろからヤっちまえばいいんだ。
それをワザワザ顔まで見せて、大義名分振りかざして、一人ずつヤろうってんだから。
どんなスポ根だよ?
これだから無駄に武道に走ってるヤツらってサムイ。
「悪かったな。オレが強いなんて知らなかっただろ?あんたらみたいに試合でしかヤラないヤツらにゃ負けねーよ。なんでかわかるか?」
オレは、制服の上着をはたきながら、屋根に穴の開いたボロい工場跡の地面に向かって話しかけた。
そこに綺麗に5人を寝そべらせる。
そしてよく、顔を見る。
ヤツらは痛みに顔を顰めて、呻いて起き上がれやしなかった。
「決めた。あんたにしよう」
オレはその中から、一番睫毛の長い男を選んで引き起こした。
「痛!!」
ソイツの上半身をその辺の台に乗せ、オレは例のごとくパパッとソイツの下半身を剥いだ。
「ヤメろ!!何のつもりだよ!!」
異常事態に痛みも吹っ飛んだのか、ソイツは、体を起こすと、オレに正拳を突き出す。
それを避けて、軽くソイツの胸を押してやるだけで抵抗は止んだ。
上着のポケットから銀の缶に入ったジェルを出す。
これも例のごとく例の場所へ、手早く塗りつけた。
この悲鳴を聞いて、他の4人が一斉に視線を向ける。
「試合が終わった後に、こんなお仕置きされる事なんてないもんな?オレが棲む世界じゃ、敗者ってのは屈辱と罰を受けるモンなんだぜ?よーく、見てろよ。順番だからな」
興奮剤の入ったジェルのせいで、ソイツの顔色がみるみる紅くなっていく。
たぶんもう、痛みが引いてきてるんだろう。
オレはたいして勃起しちゃいなかったが、仕方無く、自分で硬くなるまで扱いて、ゴムをつけるとソイツのケツにグッと押し込んだ。
ソイツは仰け反って、悲鳴を上げた。
それ以外にもう誰の声もしなかった。
呆然と、4人がオレ達を見詰めていた。
オレはゆっくりと出し入れする。
絡みつく肉壁がチンポをさらに硬くさせた。
ゆっくり出して、グッと奥まで挿れて、腰を密着させたまま、グルっと回転させた。
そこで、悲鳴が嬌声に変わる。
『イヤ』が嫌じゃない、イヤに変わった。
後はオレの自由に突き上げるだけだった。
ソイツが瞬きする度に、涙が長い睫毛を伝って滑る。それだけが枠に嵌ったように映画のワンシーンみたいに、綺麗に見えた。
フィニッシュに、腹にキツク吸い付いてやると、ソイツはビクビクと肉の壁を締まらせた。
「ハーーーーーッ最高」
結局、ソイツはケツだけで射精できずに、泣いてオレにねだった。
「イキたいっ・・カネダ、イキタイッオレのチンポ、痛いよ」
ケツ穴をポッカリ開けてジェルと体液をそこから滴らせたソイツは両手で顔を隠しながら、レイプしたオレに懇願した。
「いいよ。先輩。イかせてやる。だけど、オレのをも一回挿れてもいいって言うならネ」
どうする?と、オレはその両手を掴んで広げさせた。
ソイツはグッチャグチャに泣いた顔で、
「いいよ。挿れて」
と言った。
オレはおかしくて堪らなかった。笑いながら、再び、ソイツを犯した。
オレって本当見る目あるよな。
もう、コイツ、オレの言う事なんでも聞くぜ?
どんなに奥に突き入れたって、ソイツは泣いて喜んで、オレの腰に足を絡めた。
その足を払って、自分の手で膝を掴ませて、広げさせた。
ソイツは力一杯自分の股を広げて、オレを飲み込む。
オレはその穴の中に、台がガタガタと動く程激しく突き入れてやった。オレが二回目を発射する間近、ソイツのチンポが勝手に爆ぜた。
快感の限界。
ただ、残念だったのは、ソイツと二発目を始めたせいで、他の4人に逃げられたって事だ。
ま、その後、失神したソイツに4人分楽しませて貰ったけど。
人間って面白いよな。失神してたってイクんだぜ?
チンポの先だけが反応して、精子噴出すシーンは何回見ても笑える。
そんな話を、まぁ、かなりかい摘んで、ツヅキに聞かせてやった。
ヤツは、変わらず無表情で相槌を打つ。
さて、そろそろあの二人も真っ最中な頃か?
「じゃ、オレはそろそろ戻る。またな」
「ハイ。でも、たまには顔出して下さいよ。オレ先輩と組み手したくなりましたよ」
ツヅキは半身振り返ってそう言い、オレを喜ばせる。
「いつでも、相手してやるよ」
オレはニヤけながら数段、階段を下りてから、耳をすませた。
ツヅキが階段を昇る足音。
次いで、ドアが開かれる音がした。
オレは急いで、今降りた階段を駆け上がって、そっと、ドアを開けて覗く。
あれ?居ない?
ソロソロと扉を開いてオレも屋上へ出た。
アイツ、モリヤ達に気づかないで反対方向に行っちまったのか?
と、思った時だった。
「タツ、ト」
「もう一回」
「あッ・・・た、タツ、と」
そっと壁際から覗いた二人の姿。
ワタヌキがただモリヤを後ろから抱きしめて座っている。
だが、今の声からしてたぶん、ワタヌキの手がモリヤを弄っているんだろう。

なんだよ。ヤってねぇし。
それより、アイツ何処行ったんだ?

と、体が後ろに引っ張られた。
そこには眉間にシワを寄せて青ざめたツヅキ。
オレは引っ張られるまま、校舎の中へ戻される。
「先輩っ知ってたんじゃないスか!?」
ツヅキは顔を手で覆って溜息を吐いた。
オレのキチク武勇伝を平然と聞く男が、溜息をついて、マイッタと呟いている。
「あんた、本当に鬼ですネ。オレの気持ち、知ってたんですか?」
「キモチ?ナニ、オマエ、モリヤに恋してるとか?」
「まさか」
「じゃ、ワタヌキにか?」
そりゃ、こっちのが驚きだぞ。
「有り得ないです」
「じゃ、なんだよ?」
「・・オレ」
ツヅキが俯いて、メガネを外す。
「モリヤにキス、したんです」
ツヅキの独白に、しばし耳を傾ける。
が、それ以上無い。
「それだけかよ?」
思わず聞き返すと、ツヅキが頬を染めている。
「なんか、ハズミで。だから、ずっと避けてたんです。なのに・・・!・・チキショ」

火がついたって?
面白いじゃん。

「抱きたいだろ?」
オレはツヅキの耳元で囁いてやった。
ツヅキは耳まで真っ赤にすると、脱兎のごとく階段を駆け下りて行った。


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