33 / 34
33 産声
しおりを挟む
「おい男!変な真似はするなよ。埋めるからな!」
「発想が怖えな!大体どうして壁が砂なんだ?」
「ここは砂の中だからに決まってるだろ!」
「砂の中!?……そうか!流砂にはまって落ちた場所がここなのか?」
「他に何がある!あの罠に人間がかかるとは思わなかったけどな」
「あれは、罠だったのか!」
「他に何がある!罠に決まってるだろ!見れば分かるだろ」
「今思えば怪しいよな。でも死にそうだったからなぁ。罠にはまって良かった」
「……族長の元へ行くぞ」
「え?埋められる?」
「目覚めたら連れてくるように言われてる」
「否定してくれよ……」
アスカはディーディーに連れられて、族長の待つ部屋へと向かった。
砂を固めて造られた、多岐に渡る通路を進んで行く。入り組んでいて、元の部屋には戻れそうも無い。それはまるで、横に続くアリの巣のような構造であった。
(本当に男が1人もいないな)
すれ違うダークエルフは皆、褐色の肌と白髪で、ディーディーと似た服を着ている。彼女たちはアスカを見ると、睨みつけたり、ヒソヒソと話を始めた。
(全く歓迎されてないな)
ディーディーは砂を固めた扉の前で立ち止まった。左右の扉には、向かい合う白いドラゴンが描かれている。ディーディーは、そのドラゴンが持つピンクの玉に手をかざし、名乗りを上げた。
「ディーディーだ。族長、男が目覚をさました」
(この龍、何か見覚えがあるな)
すると反対側のドラゴンが持つ、ピンクの玉が輝き声が聞こえた。
「通してください」
声が聞こえた直後、扉が岩を削るような音を立て、ゆっくりと開いた。
その扉の横幅は、アスカの肩幅ほどの厚さがあった。
「分厚い扉だな。どうやって開いたんだ?」
「行け」
アスカの問いには答えずに、ディーディーが顎で指図する。
「はいはい」
扉を潜ると自動で閉まり、何も見えなくなった。
「暗っ!何も見えない!」
「進め」
「はいはい」
アスカは手探りで進んだ。何度か曲がる一本道を順調に進む。しかし通路は徐々に狭く、低くなり、アスカは中腰になり進んだ。
「狭すぎる!何だこの道は!異常すぎる!」
とうとうアスカは両手をついて、四つん這いとなった。
「出口だ!小人の部屋に繋がってるんじゃないだろうな?文句を言ってやる!お前ら異常だってな!」
小さな出口からの、眩しく目を射る強い光に視界を塞がれた。
「眩しい!先が見えないぞ!まさか、あの先の床が無いって落ちはないよな?いや、床がなかったら落ちるんだけども!」
目を閉じ下を向き、そのまま出口を這いで出た。
(ふぅ~。やっと……)
「動くな!産声を上げよ」
目を開けたアスカは、2本の剣が左右から首元に交差して添えられている事を知った。
(え?)
ゆっくりと頭を上げようとした。
「動くな!次は首が落ちるぞ」
(こいつら異常過ぎる!)
「そのままひれ伏せ。床に頭を擦り付けろ」
剣を握る女性の冷たい声が、それが真実だと伝えている。
(剣があるのに、これ以上頭を下げれるか!)
「産声を聞かせよ」
(産声?オギャーって言えば良いのか?異常者どもが!異常者って言ってやる!)
「正常……」
(言えなかった……俺、かっこ悪すー)
「「「「え?」」」」
女性たちの驚く声が響いた。
「剣を納めなさい」
そして緩やかな声が聞こえた。
「しかし族長様!危険すぎます」
「男の素性も分かっていません」
「構いません。面を上げてください」
アスカの首に添えられた剣が外された。それを受けてアスカはゆっくりと頭を上げた。
正方形の明るい部屋には、4人のダークエルフがいた。中央に台座があり、ピンクの玉が乗せられている。
そして正面のその奥には、砂のかまくらがあり、その中には砂の仮面をつけた女性が座っている。
「誰か罠にはまってるぞ」
「無礼者!族長様に向かって……」
アスカの右隣で剣を持つ前髪ぱっつんが、荒げた声で口を挟んだ。
「リューリュー、構いません」
しかし奥に座る砂仮面の族長は、緩やかな声を発した。
「しかし、この男は……」
「シューシュー、構いません。男、名乗りなさい」
「アスカ。テイマーのアスカだ」
(しまった!本名を名乗った!警報音が!!……鳴らない?変身してないからか?それとも、イセカイザーの他は喋っても良いのか?)
「アスカ、お前はここに何をしに来たのですか」
「ここに来るつもりはなかった。魔物に襲われて砂漠を彷徨っていたら、点滅する光を見つけて、それに近寄ったら流砂に飲み込まれて、暗くなったかと思ったら、明るくなって、激痛が走って助かった」
「あれは食糧になる魔物を、誘き寄せる為の罠です」
「魔物を食うのか?」
「黙れ男!質問をするのは族長様だけだ!次、勝手に口を開けば、埋める」
アスカの左隣で剣を握る、シューシューと呼ばれた前髪ぱっつんが、低い声でたしなめた。
「……」
(こいつらも双子か?)
「我ら砂の民は代々この地を守ってきました。しかし長引く雨のせいで、外には出られぬゆえ、守るべきものも守れぬまま、ただ月日を重ねるのみ」
「雨に弱いのか?だが雨は……」
「男!!それ以上喋るな!埋める!」
かまくらの右に座るベリーショートが、吠えてその場に立ち上がった。
「トゥートゥー待ちなさい。話はまだ終わっていません」
(みんな変な名前だな。ブーブーもいるのか?)
「ぞ、族長様!ではこれだけでも。サンドロック」
かまくらの右に座る、トゥートゥーと呼ばれたベリーショートが、地面の砂を握りアスカに向かって投げつけた。
顔に当たる寸前で、それは帯のように伸びると、そのまま口に巻きついた。目隠しならぬ、口隠しとなった。
「ん~!ん~!」
「族長様の話を最後まで黙って聞け!」
「我らは水に弱い」
「族長様!我らの弱点を軽々しく口にしてはなりません」
「ルゥールゥー、構いません。あの詩を忘れましたか?」
「覚えております。
『双子の眉は 向かい合い 表が裏が 選り分ける
影より白き 箱の世に 現れ救う 死者の整序』
しかしこの男と何の関係が?」
右隣で剣を持つリューリューが、アスカに剣を突き付けた。
「まさかこの男が?」
「そのまさかです」
「族長様!あの詩は、必ず双子で生まれる私たちの詩のはず。昨日今日現れた、素性も知れぬ男など、関係ありません」
左隣で剣を持つシューシューが、アスカに剣を突き付けた。
「私たちダークエルフ族の双子が手を取り合えば、きっとお母様方も無事救えるはずです」
かまくらの左に座るルゥールゥーが、族長に向き直り進言した。
「それに、生誕の通路を通り、この部屋に入って来た者を私たち双子が選別すれば、お母様方も必ず救えます」
かまくらの右に座るトゥートゥーが、族長に向き直り進言した。
「もし、影より白き箱の世が、生誕の通路とこの部屋ではなく、アスカが紛れ込んだ、あの部屋だとしたら?」
族長の言葉に他の4人は絶句した。
「白龍様の御霊の整序を救える者が、外部の者だとしたら?みなさん聞いたでしょう。アスカの産声を」
「整序……」
「そう。そして万が一、アスカにも表と裏があるとしたら?」
族長の言葉に驚いたアスカは、大きく跳ねた胸に手を当て、不自然に目を逸らした。
『ダークエルフの奇妙な名前に翻弄されるアスカ。
しかしそれも束の間、族長に正体がバレたのか、慌てたアスカは目を泳がせた。それはもう、競泳の金メダリストの如く、バシャバシャと。クロールで。
ババ抜きだ!アスカ!
ポーカーフェイスだ!イセカイザー!
次回予告
人身御供』
「エッチ団結が言いたいが為に、四字熟語を並べたな!」
「発想が怖えな!大体どうして壁が砂なんだ?」
「ここは砂の中だからに決まってるだろ!」
「砂の中!?……そうか!流砂にはまって落ちた場所がここなのか?」
「他に何がある!あの罠に人間がかかるとは思わなかったけどな」
「あれは、罠だったのか!」
「他に何がある!罠に決まってるだろ!見れば分かるだろ」
「今思えば怪しいよな。でも死にそうだったからなぁ。罠にはまって良かった」
「……族長の元へ行くぞ」
「え?埋められる?」
「目覚めたら連れてくるように言われてる」
「否定してくれよ……」
アスカはディーディーに連れられて、族長の待つ部屋へと向かった。
砂を固めて造られた、多岐に渡る通路を進んで行く。入り組んでいて、元の部屋には戻れそうも無い。それはまるで、横に続くアリの巣のような構造であった。
(本当に男が1人もいないな)
すれ違うダークエルフは皆、褐色の肌と白髪で、ディーディーと似た服を着ている。彼女たちはアスカを見ると、睨みつけたり、ヒソヒソと話を始めた。
(全く歓迎されてないな)
ディーディーは砂を固めた扉の前で立ち止まった。左右の扉には、向かい合う白いドラゴンが描かれている。ディーディーは、そのドラゴンが持つピンクの玉に手をかざし、名乗りを上げた。
「ディーディーだ。族長、男が目覚をさました」
(この龍、何か見覚えがあるな)
すると反対側のドラゴンが持つ、ピンクの玉が輝き声が聞こえた。
「通してください」
声が聞こえた直後、扉が岩を削るような音を立て、ゆっくりと開いた。
その扉の横幅は、アスカの肩幅ほどの厚さがあった。
「分厚い扉だな。どうやって開いたんだ?」
「行け」
アスカの問いには答えずに、ディーディーが顎で指図する。
「はいはい」
扉を潜ると自動で閉まり、何も見えなくなった。
「暗っ!何も見えない!」
「進め」
「はいはい」
アスカは手探りで進んだ。何度か曲がる一本道を順調に進む。しかし通路は徐々に狭く、低くなり、アスカは中腰になり進んだ。
「狭すぎる!何だこの道は!異常すぎる!」
とうとうアスカは両手をついて、四つん這いとなった。
「出口だ!小人の部屋に繋がってるんじゃないだろうな?文句を言ってやる!お前ら異常だってな!」
小さな出口からの、眩しく目を射る強い光に視界を塞がれた。
「眩しい!先が見えないぞ!まさか、あの先の床が無いって落ちはないよな?いや、床がなかったら落ちるんだけども!」
目を閉じ下を向き、そのまま出口を這いで出た。
(ふぅ~。やっと……)
「動くな!産声を上げよ」
目を開けたアスカは、2本の剣が左右から首元に交差して添えられている事を知った。
(え?)
ゆっくりと頭を上げようとした。
「動くな!次は首が落ちるぞ」
(こいつら異常過ぎる!)
「そのままひれ伏せ。床に頭を擦り付けろ」
剣を握る女性の冷たい声が、それが真実だと伝えている。
(剣があるのに、これ以上頭を下げれるか!)
「産声を聞かせよ」
(産声?オギャーって言えば良いのか?異常者どもが!異常者って言ってやる!)
「正常……」
(言えなかった……俺、かっこ悪すー)
「「「「え?」」」」
女性たちの驚く声が響いた。
「剣を納めなさい」
そして緩やかな声が聞こえた。
「しかし族長様!危険すぎます」
「男の素性も分かっていません」
「構いません。面を上げてください」
アスカの首に添えられた剣が外された。それを受けてアスカはゆっくりと頭を上げた。
正方形の明るい部屋には、4人のダークエルフがいた。中央に台座があり、ピンクの玉が乗せられている。
そして正面のその奥には、砂のかまくらがあり、その中には砂の仮面をつけた女性が座っている。
「誰か罠にはまってるぞ」
「無礼者!族長様に向かって……」
アスカの右隣で剣を持つ前髪ぱっつんが、荒げた声で口を挟んだ。
「リューリュー、構いません」
しかし奥に座る砂仮面の族長は、緩やかな声を発した。
「しかし、この男は……」
「シューシュー、構いません。男、名乗りなさい」
「アスカ。テイマーのアスカだ」
(しまった!本名を名乗った!警報音が!!……鳴らない?変身してないからか?それとも、イセカイザーの他は喋っても良いのか?)
「アスカ、お前はここに何をしに来たのですか」
「ここに来るつもりはなかった。魔物に襲われて砂漠を彷徨っていたら、点滅する光を見つけて、それに近寄ったら流砂に飲み込まれて、暗くなったかと思ったら、明るくなって、激痛が走って助かった」
「あれは食糧になる魔物を、誘き寄せる為の罠です」
「魔物を食うのか?」
「黙れ男!質問をするのは族長様だけだ!次、勝手に口を開けば、埋める」
アスカの左隣で剣を握る、シューシューと呼ばれた前髪ぱっつんが、低い声でたしなめた。
「……」
(こいつらも双子か?)
「我ら砂の民は代々この地を守ってきました。しかし長引く雨のせいで、外には出られぬゆえ、守るべきものも守れぬまま、ただ月日を重ねるのみ」
「雨に弱いのか?だが雨は……」
「男!!それ以上喋るな!埋める!」
かまくらの右に座るベリーショートが、吠えてその場に立ち上がった。
「トゥートゥー待ちなさい。話はまだ終わっていません」
(みんな変な名前だな。ブーブーもいるのか?)
「ぞ、族長様!ではこれだけでも。サンドロック」
かまくらの右に座る、トゥートゥーと呼ばれたベリーショートが、地面の砂を握りアスカに向かって投げつけた。
顔に当たる寸前で、それは帯のように伸びると、そのまま口に巻きついた。目隠しならぬ、口隠しとなった。
「ん~!ん~!」
「族長様の話を最後まで黙って聞け!」
「我らは水に弱い」
「族長様!我らの弱点を軽々しく口にしてはなりません」
「ルゥールゥー、構いません。あの詩を忘れましたか?」
「覚えております。
『双子の眉は 向かい合い 表が裏が 選り分ける
影より白き 箱の世に 現れ救う 死者の整序』
しかしこの男と何の関係が?」
右隣で剣を持つリューリューが、アスカに剣を突き付けた。
「まさかこの男が?」
「そのまさかです」
「族長様!あの詩は、必ず双子で生まれる私たちの詩のはず。昨日今日現れた、素性も知れぬ男など、関係ありません」
左隣で剣を持つシューシューが、アスカに剣を突き付けた。
「私たちダークエルフ族の双子が手を取り合えば、きっとお母様方も無事救えるはずです」
かまくらの左に座るルゥールゥーが、族長に向き直り進言した。
「それに、生誕の通路を通り、この部屋に入って来た者を私たち双子が選別すれば、お母様方も必ず救えます」
かまくらの右に座るトゥートゥーが、族長に向き直り進言した。
「もし、影より白き箱の世が、生誕の通路とこの部屋ではなく、アスカが紛れ込んだ、あの部屋だとしたら?」
族長の言葉に他の4人は絶句した。
「白龍様の御霊の整序を救える者が、外部の者だとしたら?みなさん聞いたでしょう。アスカの産声を」
「整序……」
「そう。そして万が一、アスカにも表と裏があるとしたら?」
族長の言葉に驚いたアスカは、大きく跳ねた胸に手を当て、不自然に目を逸らした。
『ダークエルフの奇妙な名前に翻弄されるアスカ。
しかしそれも束の間、族長に正体がバレたのか、慌てたアスカは目を泳がせた。それはもう、競泳の金メダリストの如く、バシャバシャと。クロールで。
ババ抜きだ!アスカ!
ポーカーフェイスだ!イセカイザー!
次回予告
人身御供』
「エッチ団結が言いたいが為に、四字熟語を並べたな!」
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説

【本編完結済み/後日譚連載中】巻き込まれた事なかれ主義のパシリくんは争いを避けて生きていく ~生産系加護で今度こそ楽しく生きるのさ~
みやま たつむ
ファンタジー
【本編完結しました(812話)/後日譚を書くために連載中にしています。ご承知おきください】
事故死したところを別の世界に連れてかれた陽キャグループと、巻き込まれて事故死した事なかれ主義の静人。
神様から強力な加護をもらって魔物をちぎっては投げ~、ちぎっては投げ~―――なんて事をせずに、勢いで作ってしまったホムンクルスにお店を開かせて面倒な事を押し付けて自由に生きる事にした。
作った魔道具はどんな使われ方をしているのか知らないまま「のんびり気ままに好きなように生きるんだ」と魔物なんてほっといて好き勝手生きていきたい静人の物語。
「まあ、そんな平穏な生活は転移した時点で無理じゃけどな」と最高神は思うのだが―――。
※「小説家になろう」と「カクヨム」で同時掲載しております。

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】
一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。
追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。
無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。
そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード!
異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。
【諸注意】
以前投稿した同名の短編の連載版になります。
連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。
なんでも大丈夫な方向けです。
小説の形をしていないので、読む人を選びます。
以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。
disりに見えてしまう表現があります。
以上の点から気分を害されても責任は負えません。
閲覧は自己責任でお願いします。
小説家になろう、pixivでも投稿しています。
髪の色は愛の証 〜白髪少年愛される〜
あめ
ファンタジー
髪の色がとてもカラフルな世界。
そんな世界に唯一現れた白髪の少年。
その少年とは神様に転生させられた日本人だった。
その少年が“髪の色=愛の証”とされる世界で愛を知らぬ者として、可愛がられ愛される話。
⚠第1章の主人公は、2歳なのでめっちゃ拙い発音です。滑舌死んでます。
⚠愛されるだけではなく、ちょっと可哀想なお話もあります。

異世界楽々通販サバイバル
shinko
ファンタジー
最近ハマりだしたソロキャンプ。
近くの山にあるキャンプ場で泊っていたはずの伊田和司 51歳はテントから出た瞬間にとてつもない違和感を感じた。
そう、見上げた空には大きく輝く2つの月。
そして山に居たはずの自分の前に広がっているのはなぜか海。
しばらくボーゼンとしていた和司だったが、軽くストレッチした後にこうつぶやいた。
「ついに俺の番が来たか、ステータスオープン!」

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!

【スキルコレクター】は異世界で平穏な日々を求める
シロ
ファンタジー
神の都合により異世界へ転生する事になったエノク。『スキルコレクター』というスキルでスキルは楽々獲得できレベルもマックスに。『解析眼』により相手のスキルもコピーできる。
メニューも徐々に開放されていき、できる事も増えていく。
しかし転生させた神への謎が深まっていき……?どういった結末を迎えるのかは、誰もわからない。

平和国家異世界へ―日本の受難―
あずき
ファンタジー
平和国家、日本。 東アジアの島国であるこの国は、厳しさを増す安全保障環境に対応するため、 政府は戦闘機搭載型護衛艦、DDV-712「しなの」を開発した。 「しなの」は第八護衛隊群に配属され、領海の警備を行なうことに。
それから数年後の2035年、8月。
日本は異世界に転移した。
帝国主義のはびこるこの世界で、日本は生き残れるのか。
総勢1200億人を抱えた国家サバイバルが今、始まる――
何番煎じ蚊もわからない日本転移小説です。
質問などは感想に書いていただけると、返信します。
毎日投稿します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる