5 / 34
5 勇姿
しおりを挟む
「変身……」
毒による息苦しさを抑えるために、左手を胸に当て遠のく意識の中、藁をも掴む思いで『あの言葉』を呟くとそれは起こった。
左手に持っていた魔石が輝き出したのだ。
同時に意識がハッキリとして、背中の痛みがなくなると、力が身体中にみなぎった。
そして、魔石がアスカの胸に吸い込まれると、眩い光に包まれた。
(何だこれは?そうか俺は死んだのか……いや、景色が変わらない。洞窟だ。蜘蛛もいる。これはまさか!)
光が弱まると、そこにはイセカイザーに変身中のアスカがいた。
未だ体中が発光していて、どのような姿かは分からないが、シルエット的にゴキブリではない。
「変身出来た!力もみなぎってくる!これなら勝てる!準備よし!」
アスカはデーモンスパイダーを睨みつけた。
「I’m ready!」
デーモンスパイダーは八本の足を縮め、体に引き寄せた。
「それで防御のつもりか!行くぜっ!」
地面を蹴って駆け出すと、『ドンッ』という音と共に、地面が足の形にへこむ。
とんでもない速さで進み、目の前にデーモンスパイダーが急接近してきた。
「うわっ!ぶつかるっ!ブレーキ!」
両足でブレーキを掛けたが、地面を削りながらも止まらず、デーモンスパイダーをそのまま轢いてしまった。
デーモンスパイダーは粉々に砕け散り、足の一本すら残らなかった。
ーテレッテレッテ~ツクタンジャジャ~ンジャン『レベルが上がった』ー
「か、勝った…夢なら覚めないでくれ~!」
両手を上げて天井を仰ぎ勝利の雄叫びをあげた。
変身した興奮と、デーモンスパイダーを倒した喜びで、頭の中で流れた曲など全く気にも止めなかった。
「ハァハァ。ステータスオープン」
ーーーーーーーーーーー
名前 : 一色 飛翔
種族 : 人間
分類 : 異世界人
属性 : 異属性、幻属性
年齢 : 20
性別 : 男
職業 : 変身ヒーロー
名称 : イセカイザー〔ピンク〕
Lv :3
HP : 35/35〔200/350〕
MP : 29/29〔290/290〕
攻撃力:40 〔400〕
防御力:35(+6) 〔350〕
素早さ:32 〔320〕
知 能:26 〔260〕
器用さ:31(+ 20)〔310〕
幸運値:14(+10) 〔140〕
装 備 : 地球の服、地球のズボン、地球の靴
〔鞭〕:なし
アクセサリー :ブレスレット、ブレスレット、イヤーカフ
スキル : 言語理解、ナレーション、アナライズ、体術Lv1
ユニークスキル : 変身〔誘惑〕
ーーーーーーーーーーーー
「おぉ!レベルが2も上がってる!HPは全快して、毒も消えてる!これは変身したからだな!
スゲェ!変身したらHPのMAXが350。と言うことは150減ってるな。ダメージを受けてないのにどうして?」
アスカは腕組みをして、ウインドに顔を寄せた。
「うおっ!MPもMAX290。これは……10倍か!女神に俺が言ったまんまだな……しかし、数10倍って言ったのに、10倍って一番少ない値だし。嫌がらせが過ぎませんか?」
そこでアスカは、名称の欄を二度見した。
「えっ?は?括弧ピンクって何だ!?」
慌てて自分の体を見た。
淡く輝いていた全身の光は消えていた。
アスカはまさかの、眩ゆいばかりのピンク色になっていた。
「ピンクはないだろぉ~!」
しかし良く見ると、肩や胸元、肘、腰回り、膝、ブーツには、薄いピンク色をした鋼鉄のアーマーが付いていて、以外と格好よかった。ブレスレットの金色が良いアクセントになっている。
「顔が見えないな」
鏡がないので確認できないが、触った感じでは悪くないようだ。
だが、再度体を見直してとんでもないことに気付いた。
「何ぃ~~!」
格好良いと思っていた鋼鉄の腰のアーマーは、なんと、スカートの形をしていた。しかも、超ミニ。
スカートの下に、ピンクのズボンを履いているのが、せめてもの救いだ。
しかし極め付けは、胸元のアーマーである。
それは変な形に膨らんでいた。
「おっぱいだぁ~(涙)」
アスカは両手で胸を隠すように抑えて、天を仰いだ。
「夢なら覚めてくれぇ~!」
『キュ~』
「そうだ!狐!」
咄嗟に振り向き、狐の元へダッシュした。しかし一瞬で狐の目の前まで移動していた。
「ヤベッ!今度は間に合え!!」
地面に足が、めり込む程ブレーキをかけた。
「止まれぇ~~!!」
ガガガガッと地面を削り、大量の砂埃を巻き上げ、狐の目と鼻の先で止まる事に成功した。
「慣れないな。無駄に速い!今度はブレーキが間に合ってよかった。今助けてやるからな!小石が当たったが許してくれ」
そう言うと、狐は安心したのか目をつぶって動かなくなった。
決して石が当たったからではない…
アスカは急いで蜘蛛の糸を取り外し、狐を助け出した。
「息はしてるみたいだが、マズいな」
衰弱した狐を抱きしめて、入り口を目指していると、狐が突然淡い光を放った。
しかしそれと同時に、アスカは自分の体に違和感を感じた。
「なんだ?力が抜けたような…ステータスオープン」
なんとMPが減っていた。
「HPに続いて、MPが200も減ってる!」
アスカは軽い目眩を覚え、左手で側頭部を押さえた。
「ど、どうしてHPもMPも減ってるんだ?」
『説明しよう!
変身後のHPとは、ヒーローポイントの略である。スキルはヒーローポイントを使用して発動する。そして、ダメージを受けてもヒーローポイントは減っていく。ヒーローポイントが0になると、変身が強制的に解除されるのだ!そしてMPは九尾に吸われたのだ!』
(ヒットポイントじゃなくてヒーローポイントだった!MPは九尾に吸われたって……この狐のことか?)
「鞭は?」
『説明しよう!
鞭を装備することができる』
「分かるわ!誘惑は?」
『説明しよう!
誘惑することができる』
「想像できるわ!使えねぇ…ところで何のスキルを使ったんだ?」
『説明しよう!
誘惑である』
「使ったつもりは無いのに」
アスカは狐を見て、スキルを使用した。
「アナライズ」
ーーーーーーーーーーーー
名前 : ー (魅了)
種族 : 九尾
分類 : 聖獣
属性 : 聖属性
年齢 : 9
性別 : 雌
Lv : 9
HP : 99/99
MP : 49/99
攻撃力:9
防御力:9
素早さ:9
知 能:9
器用さ:9
幸運値:99
装備 : なし
スキル : 噛み付きLv3、引っかきLv2、聖魔法初級Lv1、エナジードレイン
ーーーーーーーーーーーー
(魅了してるし…全快してるみたいだけど、何で?)
「九尾はどうして回復してるんだ?」
『説明しよう!
九尾はMPを吸収することで、HPを回復することが出来るのだ!』
「そうか!スゲェな!」
『キュ~』
九尾はとても嬉しそうに、アスカの手に頬擦りをしている。よく見ると、黒目の中に薄いハートが見える。そして尻尾が二本あり、先の方がそれぞれ白と濃いピンクになっている。
(あれ?尻尾二本あったっけか?)
「お前可愛いな。一緒に行くか?」
『キュ~』
イセカイザーピンクのMPを吸収して全快した九尾は、嬉しそうにひと鳴きすると、アスカの左肩に乗った。
「そうか。だったら名前を付けないとな。ん~。リスみたいに小さいキツネだから、リスネ……違うか…そうだ!キュウビだし、鳴き声もキュウで、ステータスも全部9だから、キュウでどうだ?」
『キュ~』
「気に入ってくれたか!よろしくな!キュウ」
キュウは嬉しそうに、アスカに頬擦りをした。
「しかし…なぁキュウ。どうやったら変身解除できるのかな…」
『キュ~…』
こうしてアスカの、縛りがエグい異世界を歩む旅の幕が、切って落とされた!
『イセカイザーの驚異的な力で窮地を脱したアスカ!新たな仲間との旅が今、始まった!
ネーミングのセンスは、ひとまず置いておこう!
そして!変身したいと言いつつも、次に出た言葉は変身解除!
行けアスカ!
愛と勇気と我がままな戦士。イセカイザーピンク!
次回予告
仲間』
「おいおい、変身の解き方を教えてくれよ……しかも最後のは悪口だぞ!」
毒による息苦しさを抑えるために、左手を胸に当て遠のく意識の中、藁をも掴む思いで『あの言葉』を呟くとそれは起こった。
左手に持っていた魔石が輝き出したのだ。
同時に意識がハッキリとして、背中の痛みがなくなると、力が身体中にみなぎった。
そして、魔石がアスカの胸に吸い込まれると、眩い光に包まれた。
(何だこれは?そうか俺は死んだのか……いや、景色が変わらない。洞窟だ。蜘蛛もいる。これはまさか!)
光が弱まると、そこにはイセカイザーに変身中のアスカがいた。
未だ体中が発光していて、どのような姿かは分からないが、シルエット的にゴキブリではない。
「変身出来た!力もみなぎってくる!これなら勝てる!準備よし!」
アスカはデーモンスパイダーを睨みつけた。
「I’m ready!」
デーモンスパイダーは八本の足を縮め、体に引き寄せた。
「それで防御のつもりか!行くぜっ!」
地面を蹴って駆け出すと、『ドンッ』という音と共に、地面が足の形にへこむ。
とんでもない速さで進み、目の前にデーモンスパイダーが急接近してきた。
「うわっ!ぶつかるっ!ブレーキ!」
両足でブレーキを掛けたが、地面を削りながらも止まらず、デーモンスパイダーをそのまま轢いてしまった。
デーモンスパイダーは粉々に砕け散り、足の一本すら残らなかった。
ーテレッテレッテ~ツクタンジャジャ~ンジャン『レベルが上がった』ー
「か、勝った…夢なら覚めないでくれ~!」
両手を上げて天井を仰ぎ勝利の雄叫びをあげた。
変身した興奮と、デーモンスパイダーを倒した喜びで、頭の中で流れた曲など全く気にも止めなかった。
「ハァハァ。ステータスオープン」
ーーーーーーーーーーー
名前 : 一色 飛翔
種族 : 人間
分類 : 異世界人
属性 : 異属性、幻属性
年齢 : 20
性別 : 男
職業 : 変身ヒーロー
名称 : イセカイザー〔ピンク〕
Lv :3
HP : 35/35〔200/350〕
MP : 29/29〔290/290〕
攻撃力:40 〔400〕
防御力:35(+6) 〔350〕
素早さ:32 〔320〕
知 能:26 〔260〕
器用さ:31(+ 20)〔310〕
幸運値:14(+10) 〔140〕
装 備 : 地球の服、地球のズボン、地球の靴
〔鞭〕:なし
アクセサリー :ブレスレット、ブレスレット、イヤーカフ
スキル : 言語理解、ナレーション、アナライズ、体術Lv1
ユニークスキル : 変身〔誘惑〕
ーーーーーーーーーーーー
「おぉ!レベルが2も上がってる!HPは全快して、毒も消えてる!これは変身したからだな!
スゲェ!変身したらHPのMAXが350。と言うことは150減ってるな。ダメージを受けてないのにどうして?」
アスカは腕組みをして、ウインドに顔を寄せた。
「うおっ!MPもMAX290。これは……10倍か!女神に俺が言ったまんまだな……しかし、数10倍って言ったのに、10倍って一番少ない値だし。嫌がらせが過ぎませんか?」
そこでアスカは、名称の欄を二度見した。
「えっ?は?括弧ピンクって何だ!?」
慌てて自分の体を見た。
淡く輝いていた全身の光は消えていた。
アスカはまさかの、眩ゆいばかりのピンク色になっていた。
「ピンクはないだろぉ~!」
しかし良く見ると、肩や胸元、肘、腰回り、膝、ブーツには、薄いピンク色をした鋼鉄のアーマーが付いていて、以外と格好よかった。ブレスレットの金色が良いアクセントになっている。
「顔が見えないな」
鏡がないので確認できないが、触った感じでは悪くないようだ。
だが、再度体を見直してとんでもないことに気付いた。
「何ぃ~~!」
格好良いと思っていた鋼鉄の腰のアーマーは、なんと、スカートの形をしていた。しかも、超ミニ。
スカートの下に、ピンクのズボンを履いているのが、せめてもの救いだ。
しかし極め付けは、胸元のアーマーである。
それは変な形に膨らんでいた。
「おっぱいだぁ~(涙)」
アスカは両手で胸を隠すように抑えて、天を仰いだ。
「夢なら覚めてくれぇ~!」
『キュ~』
「そうだ!狐!」
咄嗟に振り向き、狐の元へダッシュした。しかし一瞬で狐の目の前まで移動していた。
「ヤベッ!今度は間に合え!!」
地面に足が、めり込む程ブレーキをかけた。
「止まれぇ~~!!」
ガガガガッと地面を削り、大量の砂埃を巻き上げ、狐の目と鼻の先で止まる事に成功した。
「慣れないな。無駄に速い!今度はブレーキが間に合ってよかった。今助けてやるからな!小石が当たったが許してくれ」
そう言うと、狐は安心したのか目をつぶって動かなくなった。
決して石が当たったからではない…
アスカは急いで蜘蛛の糸を取り外し、狐を助け出した。
「息はしてるみたいだが、マズいな」
衰弱した狐を抱きしめて、入り口を目指していると、狐が突然淡い光を放った。
しかしそれと同時に、アスカは自分の体に違和感を感じた。
「なんだ?力が抜けたような…ステータスオープン」
なんとMPが減っていた。
「HPに続いて、MPが200も減ってる!」
アスカは軽い目眩を覚え、左手で側頭部を押さえた。
「ど、どうしてHPもMPも減ってるんだ?」
『説明しよう!
変身後のHPとは、ヒーローポイントの略である。スキルはヒーローポイントを使用して発動する。そして、ダメージを受けてもヒーローポイントは減っていく。ヒーローポイントが0になると、変身が強制的に解除されるのだ!そしてMPは九尾に吸われたのだ!』
(ヒットポイントじゃなくてヒーローポイントだった!MPは九尾に吸われたって……この狐のことか?)
「鞭は?」
『説明しよう!
鞭を装備することができる』
「分かるわ!誘惑は?」
『説明しよう!
誘惑することができる』
「想像できるわ!使えねぇ…ところで何のスキルを使ったんだ?」
『説明しよう!
誘惑である』
「使ったつもりは無いのに」
アスカは狐を見て、スキルを使用した。
「アナライズ」
ーーーーーーーーーーーー
名前 : ー (魅了)
種族 : 九尾
分類 : 聖獣
属性 : 聖属性
年齢 : 9
性別 : 雌
Lv : 9
HP : 99/99
MP : 49/99
攻撃力:9
防御力:9
素早さ:9
知 能:9
器用さ:9
幸運値:99
装備 : なし
スキル : 噛み付きLv3、引っかきLv2、聖魔法初級Lv1、エナジードレイン
ーーーーーーーーーーーー
(魅了してるし…全快してるみたいだけど、何で?)
「九尾はどうして回復してるんだ?」
『説明しよう!
九尾はMPを吸収することで、HPを回復することが出来るのだ!』
「そうか!スゲェな!」
『キュ~』
九尾はとても嬉しそうに、アスカの手に頬擦りをしている。よく見ると、黒目の中に薄いハートが見える。そして尻尾が二本あり、先の方がそれぞれ白と濃いピンクになっている。
(あれ?尻尾二本あったっけか?)
「お前可愛いな。一緒に行くか?」
『キュ~』
イセカイザーピンクのMPを吸収して全快した九尾は、嬉しそうにひと鳴きすると、アスカの左肩に乗った。
「そうか。だったら名前を付けないとな。ん~。リスみたいに小さいキツネだから、リスネ……違うか…そうだ!キュウビだし、鳴き声もキュウで、ステータスも全部9だから、キュウでどうだ?」
『キュ~』
「気に入ってくれたか!よろしくな!キュウ」
キュウは嬉しそうに、アスカに頬擦りをした。
「しかし…なぁキュウ。どうやったら変身解除できるのかな…」
『キュ~…』
こうしてアスカの、縛りがエグい異世界を歩む旅の幕が、切って落とされた!
『イセカイザーの驚異的な力で窮地を脱したアスカ!新たな仲間との旅が今、始まった!
ネーミングのセンスは、ひとまず置いておこう!
そして!変身したいと言いつつも、次に出た言葉は変身解除!
行けアスカ!
愛と勇気と我がままな戦士。イセカイザーピンク!
次回予告
仲間』
「おいおい、変身の解き方を教えてくれよ……しかも最後のは悪口だぞ!」
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
だって私、悪役令嬢なんですもの(笑)
みなせ
ファンタジー
転生先は、ゲーム由来の異世界。
ヒロインの意地悪な姉役だったわ。
でも、私、お約束のチートを手に入れましたの。
ヒロインの邪魔をせず、
とっとと舞台から退場……の筈だったのに……
なかなか家から離れられないし、
せっかくのチートを使いたいのに、
使う暇も無い。
これどうしたらいいのかしら?
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
魔法少女の異世界刀匠生活
ミュート
ファンタジー
私はクアンタ。魔法少女だ。
……終わりか、だと? 自己紹介をこれ以上続けろと言われても話す事は無い。
そうだな……私は太陽系第三惑星地球の日本秋音市に居た筈が、異世界ともいうべき別の場所に飛ばされていた。
そこでリンナという少女の打つ刀に見惚れ、彼女の弟子としてこの世界で暮らす事となるのだが、色々と諸問題に巻き込まれる事になっていく。
王族の後継問題とか、突如現れる謎の魔物と呼ばれる存在と戦う為の皇国軍へ加入しろとスカウトされたり……
色々あるが、私はただ、刀を打つ為にやらねばならぬ事に従事するだけだ。
詳しくは、読めばわかる事だろう。――では。
※この作品は「小説家になろう!」様、「ノベルアップ+」様でも同様の内容で公開していきます。
※コメント等大歓迎です。何時もありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる