77 / 88
第二部
第13話
しおりを挟む
炎炎の最中に一人の男の雄叫びが響く。
焦熱地獄の中で、彼は怒る。
「……アーノルド」
叫ぶ仲間の様子を見ながらもクリストファーは最適解を求める。
「ーーゲホッ……エァ、ゴホッ」
呻き、咳き込み。
息をする。
助かりそうにもない。
彼らのそばに近づいて、アーノルドは手を握る。
「生き、てる……! 待て! 絶対に助ける! 死なせない! だから、頑張ってくれ!」
肺に満ちた高温の熱は肺を焦がし、身体は焼け爛れ、未だ息をしているのが奇跡と言える有り様。
「こちらクリストファー。応答願います……」
だが、やらなければならない事がある。ここまでの惨事を目の当たりにして報告をしない方がどうかしている。
『こちらオスカーだ。どうした』
聞こえてくるのはスタジアム側の警備を任された者たちのリーダーの声。
「……攻撃を受けました。まだ仕掛けられる可能性があります」
『了解』
爆発の中心近くに居た人々の中には先程の少女二人、オリビアとソフィアが含まれていた。
あの爆発の中で生き残る事ができたのはパワードスーツを着ていたアーノルドとクリストファーくらいのものだ。
「クソッ! 死ぬな! 待て!」
心臓マッサージを行うアーノルドの姿が見えて、クリストファーは思わずに目を逸らしてしまう。
助かるはずもない。
息をしている。
ただそれだけだ。
頭蓋骨が歪み、大量の出血。見込みは何処にもない。
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!」
分かっているはずだ。
アーノルドにだってこんな行為に意味がない事くらいは。
パァンッ!
彼の悲痛の叫びを切り裂く様に銃声が高らかに響いた。
まさか。
「アーノルド! まずい!」
「そんな場合じゃないっ!」
「現実を見ろ!」
銃を持った集団が列のできていたはずの後方から集まってくる。警察官、ではない。
「敵だ! 被害が拡大する前に食い止めるぞ!」
「クソッ! ごめんな……、ごめんなっ」
タイミングが良すぎる。
まるで計画されていたかの様に。最初の自爆攻撃も、この攻撃も。
「ーー我らの、正義の為にッ!」
高らかな叫びと共に彼らは駆け出した。
装備は迷彩服。黒の布を顔に巻き付け表情も人相も見えない。クリストファーの頭の中にアダーラ教徒の名前が過ぎる。
「正義……」
この言葉は印象強い。
彼らの中には正義の為であれば玉砕をも厭わない過激な思考を持つ者もいる。
「アーノルド、アダーラ教徒だ!」
「……んな事は、どうでもいい」
誰がどうだとか、何が関係ある。
彼らはテロリストで、悪人で、裁くべき存在だ。そこには思想など関係ない。
「俺は……俺はっ! こいつらを許しちゃならねぇんだ!」
アーノルドが駆け出した。
最も近い敵に向けて突進、パワードスーツ『牙』の効力で上がった身体能力により相手を吹き飛ばす。肋骨の二、三本は折れた事だろう。
彼の中の理性のストッパーは、ほぼ外れている。遠慮などするつもりもない。
「お前らは全員……倒す!」
殺す、と言う言葉が出なかったのはアーノルドがギリギリの所で踏みとどまったからだ。だが、内心はこんな奴らは死んでもどうでも良いと。
殺意は隠れもせずにその場に充満する。
「ひっ……」
誰の恐れか。
臆病風に吹かれたのか。僅かにアダーラ教徒が後退る。
何かがおかしい。
ただ、違和感の正体に彼らは気がつかない。
例えば、攻撃が仕掛けられることが分かっていたとしても予想外と言うものが存在する。
これはフィリップとオスカーが担当していた警備位置で発生した。
スタジアムの入り口は三つ。
クリストファーの連絡から数十秒遅れる事暴走トラックが迫る。
「…………」
完全な対処には時間が足りなかった。
トラックは列に並ぶ人々を跳ね飛ばそうとした。所で、トラックの前輪がパンクした。
オスカーの放った弾丸が原因だ。
「これで一先ず、大丈夫だろう」
トラックを止めたことにより人が跳ね飛ばされる事は無くなった。後は運転している人間を殺すか、捉えるか。
銃をオスカーが運転手に向ける。
再度、トリガーが弾かれた。
「オスカー副団長、流石ーー」
です、とフィリップが続けようとして巨大な音が周囲に響き渡った。
「…………おりか」
音が奪われた世界でオスカーが小さな呟きを漏らした。
何を言ったのかは誰にも聞き取れなかった。それ程に爆音が凄まじかったのだ。
「何が、起きた……」
目の前で起きた事象。
単純に爆発とは分かっていても、理解はしたくなかった。
「元から自爆攻撃だったわけだ……」
列後方で人が吹き飛んだ。
燃え盛る地獄。この光景を避ける事はできなかったのだろうか。
「まだ、来るか……」
音のある世界が戻ってくる。
フィリップはオスカーの声を拾い、トラックの後ろを睨む。
そこには黒の布を顔に巻きつけた迷彩服姿の集団が銃を持ち、構えていた。
「正義の名の下にっ!!」
高らかな宣言と共に正義を騙る者達は走り出そうとする。
フィリップの右手が黒色の銃のグリップを握り込んだ。
「許せないなぁ……。キミ達の……どこが正義だって言うんだ」
フィリップは銃を撃ち放ち最も近くの敵を殺す。完璧なヘッドショットだ。惚れ惚れするほどの。
「ボクは……悪を許したくないんだよ。正義を騙る悪なんてものは、この世で最も許してはならない悪だ」
冷め切った声、仮面に隠れた顔。
何も見えないが、きっとフィリップは絶対零度を感じさせるほどに。
憎悪も何もかもが消えた、怒りすら覗くことのできない無を自らの顔に貼り付けていただろう。
「なあ、仕方ないよな。ボクがキミ達を殺すのは……。間違ってないよな」
ゾワリと彼の声が聞こえる者達は背中を走る怖気に凍りついたかのように、永久凍土の大地に立たされたかのように膝が笑い、動くことが出来なくなる。
「……殺せ」
アダーラ教徒と思われる集団は銃を乱射し始める。
飛んで行くのはフィリップ達のいる方向……ではない。
逃げ惑う人々にだ。また、人が死んで行く。助けると言う手段を選ぶことができない。
「……殺、す」
被害を抑えるには敵対者を迅速に殲滅することが最適解なのだとフィリップの脳が導き出す。
最悪の戦いが青空の下で始まった。
九郎義実は困惑していた。
アスタゴ合衆国の大企業、代表取締役社長エイデン・ヘイズの招待に応じ外遊、或いは視察と言うべきか。アスタゴ合衆国に訪問したと言うのに。
飛行機に乗り、年に見合わず楽しみに来てみれば目の前に広がったのは地獄のような光景。念のためにと連れて来ていた部下は時間を稼ぐと言って戻ってこない。
「……何なのだ、一体」
巻き込まれてしまっただけの彼には現状を何一つとして理解できない。アダーラ教徒、中東を主に広がる宗教団体の過激派の起こしたテロに巻き込まれてしまったのだ。
近くで聞こえる銃撃戦の音に身を震わせ必死に逃げていれば、此処がどこなのかも分からない。笑い事ではない。
死ぬわけには行かない。
部下が稼いでくれた時間を無駄にしてはならない。
『あれ~? 殺しちゃいけないのって誰だっけか……?』
どうにも最悪の運を引いてしまったらしい。目の前には黒の布を巻きつけた男が立っていた。
訛りの強いアスタゴ、ノースタリア連合王国で使われる言語を使用している。
死を受け入れかけていた義実の頭の中に疑問が浮かび上がった。
何故、彼らはアスタゴの言葉を使うのか。アダーラ教徒の過激派は基本的にはアンクラメトの住民だ。ならば彼らが扱う言語はその地域に適した物の筈だ。
だが、幾ら考えても無駄な事だ。これから死ぬのだから。
『まあいっか。じゃあ、殺すーーね、ぇ……』
死んだ。
目を瞑って受け入れようとしても死は迎えに来ない。どうしたのかと恐る恐る薄らと目を開く。
「大丈夫か?」
陽の国の言葉で尋ねられる。
「つい癖で殺しちまったけど大丈夫だよな……」
立っていたのは四十代程に見える金髪の男。水色の鋭い瞳が義実を見つめていた。
「アンタ、陽の国の人間だろ?」
「あっ、あ、ああ……」
「久しぶりに会ったな」
これ以上の会話が生まれない。
二人の間は少しばかり重たい空気が漂う。
『ちょっとー! 置いてかないでよ!』
通路の向こうから三十代程の女性がやってきて声を掛けてくる。
『ああ、すまんすまん』
どこか軽い調子で謝罪をする男には、申し訳なさと言う物は欠片もあるようには見えない。
『あ、もしかしてだけど……殺した?』
地面に転がる男を見つけて女性が上目で金髪の男に尋ねる。
『不味かったか?』
『大丈夫、だと思うけど。まあ、情報は欲しかったかなぁ。でも、命が掛かってるなら仕方ないか』
女性は黒色の尾のように縛った髪を揺らしながらしゃがみ込み、息をしていない倒れた男の顔を隠していた黒の布を取り上げる。
彼らの瞳に映ったのは。
「アンクラメト民じゃ、ないのか……?」
義実が正体を確かめるように呟いた。
先程のアスタゴの言語の件も含めて考えてみれば、倒れた黒人男性はアンクラメトの民ではないと言うことは明白であった。
焦熱地獄の中で、彼は怒る。
「……アーノルド」
叫ぶ仲間の様子を見ながらもクリストファーは最適解を求める。
「ーーゲホッ……エァ、ゴホッ」
呻き、咳き込み。
息をする。
助かりそうにもない。
彼らのそばに近づいて、アーノルドは手を握る。
「生き、てる……! 待て! 絶対に助ける! 死なせない! だから、頑張ってくれ!」
肺に満ちた高温の熱は肺を焦がし、身体は焼け爛れ、未だ息をしているのが奇跡と言える有り様。
「こちらクリストファー。応答願います……」
だが、やらなければならない事がある。ここまでの惨事を目の当たりにして報告をしない方がどうかしている。
『こちらオスカーだ。どうした』
聞こえてくるのはスタジアム側の警備を任された者たちのリーダーの声。
「……攻撃を受けました。まだ仕掛けられる可能性があります」
『了解』
爆発の中心近くに居た人々の中には先程の少女二人、オリビアとソフィアが含まれていた。
あの爆発の中で生き残る事ができたのはパワードスーツを着ていたアーノルドとクリストファーくらいのものだ。
「クソッ! 死ぬな! 待て!」
心臓マッサージを行うアーノルドの姿が見えて、クリストファーは思わずに目を逸らしてしまう。
助かるはずもない。
息をしている。
ただそれだけだ。
頭蓋骨が歪み、大量の出血。見込みは何処にもない。
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!」
分かっているはずだ。
アーノルドにだってこんな行為に意味がない事くらいは。
パァンッ!
彼の悲痛の叫びを切り裂く様に銃声が高らかに響いた。
まさか。
「アーノルド! まずい!」
「そんな場合じゃないっ!」
「現実を見ろ!」
銃を持った集団が列のできていたはずの後方から集まってくる。警察官、ではない。
「敵だ! 被害が拡大する前に食い止めるぞ!」
「クソッ! ごめんな……、ごめんなっ」
タイミングが良すぎる。
まるで計画されていたかの様に。最初の自爆攻撃も、この攻撃も。
「ーー我らの、正義の為にッ!」
高らかな叫びと共に彼らは駆け出した。
装備は迷彩服。黒の布を顔に巻き付け表情も人相も見えない。クリストファーの頭の中にアダーラ教徒の名前が過ぎる。
「正義……」
この言葉は印象強い。
彼らの中には正義の為であれば玉砕をも厭わない過激な思考を持つ者もいる。
「アーノルド、アダーラ教徒だ!」
「……んな事は、どうでもいい」
誰がどうだとか、何が関係ある。
彼らはテロリストで、悪人で、裁くべき存在だ。そこには思想など関係ない。
「俺は……俺はっ! こいつらを許しちゃならねぇんだ!」
アーノルドが駆け出した。
最も近い敵に向けて突進、パワードスーツ『牙』の効力で上がった身体能力により相手を吹き飛ばす。肋骨の二、三本は折れた事だろう。
彼の中の理性のストッパーは、ほぼ外れている。遠慮などするつもりもない。
「お前らは全員……倒す!」
殺す、と言う言葉が出なかったのはアーノルドがギリギリの所で踏みとどまったからだ。だが、内心はこんな奴らは死んでもどうでも良いと。
殺意は隠れもせずにその場に充満する。
「ひっ……」
誰の恐れか。
臆病風に吹かれたのか。僅かにアダーラ教徒が後退る。
何かがおかしい。
ただ、違和感の正体に彼らは気がつかない。
例えば、攻撃が仕掛けられることが分かっていたとしても予想外と言うものが存在する。
これはフィリップとオスカーが担当していた警備位置で発生した。
スタジアムの入り口は三つ。
クリストファーの連絡から数十秒遅れる事暴走トラックが迫る。
「…………」
完全な対処には時間が足りなかった。
トラックは列に並ぶ人々を跳ね飛ばそうとした。所で、トラックの前輪がパンクした。
オスカーの放った弾丸が原因だ。
「これで一先ず、大丈夫だろう」
トラックを止めたことにより人が跳ね飛ばされる事は無くなった。後は運転している人間を殺すか、捉えるか。
銃をオスカーが運転手に向ける。
再度、トリガーが弾かれた。
「オスカー副団長、流石ーー」
です、とフィリップが続けようとして巨大な音が周囲に響き渡った。
「…………おりか」
音が奪われた世界でオスカーが小さな呟きを漏らした。
何を言ったのかは誰にも聞き取れなかった。それ程に爆音が凄まじかったのだ。
「何が、起きた……」
目の前で起きた事象。
単純に爆発とは分かっていても、理解はしたくなかった。
「元から自爆攻撃だったわけだ……」
列後方で人が吹き飛んだ。
燃え盛る地獄。この光景を避ける事はできなかったのだろうか。
「まだ、来るか……」
音のある世界が戻ってくる。
フィリップはオスカーの声を拾い、トラックの後ろを睨む。
そこには黒の布を顔に巻きつけた迷彩服姿の集団が銃を持ち、構えていた。
「正義の名の下にっ!!」
高らかな宣言と共に正義を騙る者達は走り出そうとする。
フィリップの右手が黒色の銃のグリップを握り込んだ。
「許せないなぁ……。キミ達の……どこが正義だって言うんだ」
フィリップは銃を撃ち放ち最も近くの敵を殺す。完璧なヘッドショットだ。惚れ惚れするほどの。
「ボクは……悪を許したくないんだよ。正義を騙る悪なんてものは、この世で最も許してはならない悪だ」
冷め切った声、仮面に隠れた顔。
何も見えないが、きっとフィリップは絶対零度を感じさせるほどに。
憎悪も何もかもが消えた、怒りすら覗くことのできない無を自らの顔に貼り付けていただろう。
「なあ、仕方ないよな。ボクがキミ達を殺すのは……。間違ってないよな」
ゾワリと彼の声が聞こえる者達は背中を走る怖気に凍りついたかのように、永久凍土の大地に立たされたかのように膝が笑い、動くことが出来なくなる。
「……殺せ」
アダーラ教徒と思われる集団は銃を乱射し始める。
飛んで行くのはフィリップ達のいる方向……ではない。
逃げ惑う人々にだ。また、人が死んで行く。助けると言う手段を選ぶことができない。
「……殺、す」
被害を抑えるには敵対者を迅速に殲滅することが最適解なのだとフィリップの脳が導き出す。
最悪の戦いが青空の下で始まった。
九郎義実は困惑していた。
アスタゴ合衆国の大企業、代表取締役社長エイデン・ヘイズの招待に応じ外遊、或いは視察と言うべきか。アスタゴ合衆国に訪問したと言うのに。
飛行機に乗り、年に見合わず楽しみに来てみれば目の前に広がったのは地獄のような光景。念のためにと連れて来ていた部下は時間を稼ぐと言って戻ってこない。
「……何なのだ、一体」
巻き込まれてしまっただけの彼には現状を何一つとして理解できない。アダーラ教徒、中東を主に広がる宗教団体の過激派の起こしたテロに巻き込まれてしまったのだ。
近くで聞こえる銃撃戦の音に身を震わせ必死に逃げていれば、此処がどこなのかも分からない。笑い事ではない。
死ぬわけには行かない。
部下が稼いでくれた時間を無駄にしてはならない。
『あれ~? 殺しちゃいけないのって誰だっけか……?』
どうにも最悪の運を引いてしまったらしい。目の前には黒の布を巻きつけた男が立っていた。
訛りの強いアスタゴ、ノースタリア連合王国で使われる言語を使用している。
死を受け入れかけていた義実の頭の中に疑問が浮かび上がった。
何故、彼らはアスタゴの言葉を使うのか。アダーラ教徒の過激派は基本的にはアンクラメトの住民だ。ならば彼らが扱う言語はその地域に適した物の筈だ。
だが、幾ら考えても無駄な事だ。これから死ぬのだから。
『まあいっか。じゃあ、殺すーーね、ぇ……』
死んだ。
目を瞑って受け入れようとしても死は迎えに来ない。どうしたのかと恐る恐る薄らと目を開く。
「大丈夫か?」
陽の国の言葉で尋ねられる。
「つい癖で殺しちまったけど大丈夫だよな……」
立っていたのは四十代程に見える金髪の男。水色の鋭い瞳が義実を見つめていた。
「アンタ、陽の国の人間だろ?」
「あっ、あ、ああ……」
「久しぶりに会ったな」
これ以上の会話が生まれない。
二人の間は少しばかり重たい空気が漂う。
『ちょっとー! 置いてかないでよ!』
通路の向こうから三十代程の女性がやってきて声を掛けてくる。
『ああ、すまんすまん』
どこか軽い調子で謝罪をする男には、申し訳なさと言う物は欠片もあるようには見えない。
『あ、もしかしてだけど……殺した?』
地面に転がる男を見つけて女性が上目で金髪の男に尋ねる。
『不味かったか?』
『大丈夫、だと思うけど。まあ、情報は欲しかったかなぁ。でも、命が掛かってるなら仕方ないか』
女性は黒色の尾のように縛った髪を揺らしながらしゃがみ込み、息をしていない倒れた男の顔を隠していた黒の布を取り上げる。
彼らの瞳に映ったのは。
「アンクラメト民じゃ、ないのか……?」
義実が正体を確かめるように呟いた。
先程のアスタゴの言語の件も含めて考えてみれば、倒れた黒人男性はアンクラメトの民ではないと言うことは明白であった。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
サイバーオデッセイ - バーチャル都市の守護者と精霊たち - (挿絵アニメ)
寄代麻呂人
SF
未来×リアル&バーチャル(サイバーパンク)×AI(神)×ファンタジー×サイバー攻撃の物語。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
西暦3666年、地球上のいくつかの都市がすでに水没。
それでも3つの人間の抗争が千年繰り返されており、度重なる戦いや環境破壊の影響のため、
人々は10万人規模の自給自足可能な水上都市上にリアルとバーチャルが融合したバーチャル都市で生活を営んでいた。
第一部 デジタル国家編
進化を望む人間の物語
人々は、自立分散国家を形成し、
・シーブリーズサンクチュアリ
・アクアメトロポリス
・ブルーホライゾン
・アトランティスリボーン
といった水上都市国家(アクアポリス)で生活を営んでいる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最初はゆっくりと物語は進んでいきます。
書きたいテーマとなんとなくの荒筋は決まっているので、
ちょっと退屈な「話」のときもありますが、読み進めていくとつながりがあり、
基本毎日更新するので、気長に読んでください。
AIやコンピュータ関連のネタをちりばめていきます。
第二部 デジタルゴット編
第三部 TOK YO編
クリックしてみてくださいとある挿絵は、挿絵が動きます。
(第14話~漆黒の女~ の最初の女性画像等)
挿絵みるだけでも面白いと思うので、ぜひご覧ください。
武装魔術戦争~融奏のフリーディア~
めぐりん
ファンタジー
自分が何をしたいのか? どう在りたいのか? 何を為すべきなのか? そんな葛藤を胸にユーリ・クロイスは中等部卒業後、フリーディア統合連盟軍に入隊する。
この世界には、異種族と呼ばれる生物が存在し、その異種族の侵略から人々を守るためにフリーディア統合連盟軍は存在している。進路について母親と喧嘩して家を飛び出したユーリだが、初めて戦場に赴き、自分が今まで何も知らずに安穏とした日常を送っていたことを痛感する。それと同時にこれまで当たり前だと思ってきたことに対する疑問も同時に浮かび上がる。
そもそも異種族とは何だ? 何故彼らと戦争をする必要があるのか? この世界の在り方は本当に正しいのか?
これは、ユーリ・クロイスという一人の少年を起点に、様々な登場人物たちの想いが交錯し、世界に大きな変革を齎していく物語。
『悲劇に満ちた残酷なこの世界で、今度こそ完全無欠の大円団を目指して――』
関西訛りな人工生命体の少女がお母さんを探して旅するお話。
虎柄トラ
SF
あるところに誰もがうらやむ才能を持った科学者がいた。
科学者は天賦の才を得た代償なのか、天涯孤独の身で愛する家族も頼れる友人もいなかった。
愛情に飢えた科学者は存在しないのであれば、創造すればいいじゃないかという発想に至る。
そして試行錯誤の末、科学者はありとあらゆる癖を詰め込んだ最高傑作を完成させた。
科学者は人工生命体にリアムと名付け、それはもうドン引きするぐらい溺愛した。
そして月日は経ち、可憐な少女に成長したリアムは二度目の誕生日を迎えようとしていた。
誕生日プレゼントを手に入れるため科学者は、リアムに留守番をお願いすると家を出て行った。
それからいくつも季節が通り過ぎたが、科学者が家に帰ってくることはなかった。
科学者が帰宅しないのは迷子になっているからだと、推察をしたリアムはある行動を起こした。
「お母さん待っててな、リアムがいま迎えに行くから!」
一度も外に出たことがない関西訛りな箱入り娘による壮大な母親探しの旅がいまはじまる。
sweet home-私を愛したAI-
葉月香
SF
天才と呼ばれた汎用型人工知能研究者、久藤朔也が死んだ。愛する人の死に打ちひしがれ、心を患う彼の妻、陽向は朔也が遺した新居――最新型OSにより管理されるスマートホームに移り住む。そこで彼女を迎えたのは、亡き夫の全てを移植されたという人工知能、立体ホログラム・アバターのsakuyaだった。
えっ俺が憧れの劉備玄徳の実の弟!兄上に天下を取らせるため尽力します。
揚惇命
SF
三国志の三英雄の1人劉備玄徳が大好きな高校生の劉義賢が劉備玄徳の墓を訪れるが、くまなく調べると何かの装置が作動し墓の中に落ちる。
辺りを見回すと奥に劉備玄徳愛用の双股剣があったので触れると謎の女性の『玄徳様の運命をお変えください』という言葉で光に包まれ目を覚ますとそこは後漢末期の涿郡涿県楼桑村だった。
目の前にいる兄だと名乗る劉備殿に困惑しながらも義勇兵を結成し、激動の時代を劉備殿の天下のために尽力する物語。
1章 黄巾の乱編 完結
2章 反董卓連合編 完結
3章 群雄割拠編 完結
4章 三国鼎立編 完結
5章 天下統一編 鋭意製作中
※二次創作ではありますが史実に忠実ではなくオリジナル戦記寄りとなってます。
数多くの武将が出るため、誰が話しているかわからなくなることを避けるために「」の前に名前を入れます。
読みにくい場合はコメントなどで教えてもらえるとありがたいです。
オリジナルキャラも登場します。
※小説家になろう様・カクヨム様でも掲載しています。
アシュターからの伝言
あーす。
SF
プレアデス星人アシュターに依頼を受けたアースルーリンドの面々が、地球に降り立つお話。
なんだけど、まだ出せない情報が含まれてるためと、パーラーにこっそり、メモ投稿してたのにパーラーが使えないので、それまで現実レベルで、聞いたり見たりした事のメモを書いています。
テレパシー、ビジョン等、現実に即した事柄を書き留め、どこまで合ってるかの検証となります。
その他、王様の耳はロバの耳。
そこらで言えない事をこっそりと。
あくまで小説枠なのに、検閲が入るとか理解不能。
なので届くべき人に届けばそれでいいお話。
にして置きます。
分かる人には分かる。
響く人には響く。
何かの気づきになれば幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる