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第5話「知り合い。」

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突然現れた刺客。混乱渦巻く田中家は半壊。真二の一撃は半径五キロメートルの範囲の障害物、建物、自然を消滅させる程であった。

真二「うおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ケイン「待つんだ!!!!」

???「ハァ…ハァ…。」

ケイン「父君!母君!」

真二「っ!」

咄嗟に振り向く

母「ケインちゃん、どいて。」

父「こいつはおれ達が知ってる真二じゃねぇ。」

父「おい!てめぇは一体誰なんだ!バカ息子の皮を被った化け物か!!」

母「うちの子は家を壊すような親不孝物じゃないわ!」

父「そう。だから、今!ここで!!!」

ケイン「父君、母君、一端の落ち着くんだ!」

???「ハァ…。ハァ…。今のうちに。」

ケイン「ッ!まてぇ!!!」

???「へへッ。待つわけんねぇじゃん。」

???「あ、そうだ。おい、お前。」

???「綴君(つづりくん)には…ハァ…ハァ…よろしく言っとくぜ。ハァ…ハァ…。」

真二「つ、づり?…ッ!」

???「あばよ。」

真二「おい待て!」

親父「うおおおお!

ケイン「真二、危ない!!!」

真二「ッ!(親父、どうしt…)」

ザッ!!バシュッ!バシュッ!!!

真二&ケイン「ッ!!!」

ケイン「コスギ!」

コスギ「お二人共、お怪我はないですか?」

ケイン「あぁ。この2人は真二のご両親だ。ゆっくり横にしてやってくれ。」

真二「父さん、母さん。」

ケイン「大丈夫。気絶させてるだけだ。コスギ、今の記憶消せるか。」

コスギ「はい。ここ数分の出来事なら容易です。」

ケイン「助かる。それと町の被害も治せるか?」

コスギ「はい。」

ケイン「すまない。労力をかけるが頼む。」

 危険を察知したコスギがドラゴンの姿から人間へ変身し、その場の事態を収束した。

コスギ「これでひとまず大丈夫です。」

ケイン「世話をかけた。楽にしていいぞ。」

真二「ドラゴンも人間に変身できるのか。」

ケイン「そうだ。魔法で姿を変える事ができる。だが、魔法を使えるドラゴンは極僅か。上級のドラゴンしか使えない技であり、エネルギーの消費が激しい。コスギでも持って15分というところだろう。」

真二「そうなのか。」

ケイン「しばらく休め。一旦、呼吸を整えてから状況整理する。いいな?」

真二「あぁ。分かった。」

一時間後

真二「う…ううん。」

ケイン「起きたか真二。」

真二「お、おはよう。」

真二「あれ?コスギは?」

ケイン「コスギも休ませている。エネルギーをものすごく消費したからな。まだ寝ている。」

真二「そうか。」

ケイン「あぁ。」

ケイン「…真二。」

真二「ん?」

ケイン「私の憶測なのだが…。」

真二「あぁ。」

ケイン「おそらく、”これ”(『アースドラゴンナイト』)はバロン一派に狙われてる。」

真二「…。」

ケイン「窓から侵入してきたやつも、おそらくバロンの手下だろう。」

真二「…知ってる。」

ケイン「は?」

真二「知ってるんだあいつの事…。」

つづく。
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