1 / 5
第1話「我が名は”ケイン・エイダム・シュプリンガー!!!”」
しおりを挟む
田中真ニ、24歳。フリーター。ごくごく普通のフリーター。昔から特撮、アニメ、漫画が好きで気づいたら自らでストーリーを考えていた。高校生くらいから自分の作品を世に出したいと思い始める。とは、言うものの、それを形にできるのは限られた人間だけ。面白くても人気じゃない作品はたくさんあるし、実力だけでなく、運も持ち合わせていないとできない事なのだ。
真二「はぁ~。やっと7時か。かーえろっと。」
社員「田中さん、お疲れさま~。明日もよろしくね~。」
「お疲れ様でした~。」
アルバイトを続けて2年になる。大学卒業後、就職もせず知り合いの紹介で入った。最初は全然慣れないが今ではベテラン。バイトリーダーにもなり時給は入った時より全然良い。社員にもならず好きな時に休める今の環境がベストだとしみじみ思っている。が、ほんとにこれでいいのかと風呂に浸かっている時に感じる節もある。定職についたら安泰というが、果たして何を持ってして安泰というのか、世間の偏見と自分の考えが擦り合わない。
真二「(ん。そうだアイス買おっと。)」
アイスは好きだ。週5で食べてる。
店員「ありがとうございました~。」
コンビニで買うよりスーパーの買う方が安い。
スーパーの帰り、珍しくアイスを公園で食べることにした。梅雨が明け、夜も暑くなりかけてきたのでアイスが美味しく食べられると感じた。マンションから溢れ出る光、公園の周りにある電灯と無邪気にはしゃいでいたあの頃を思い出させるブランコに座りながら食べるアイスは格別だ。
真二「うわ~。むっちゃ綺麗だ。」
夏の夜空、星空が輝く。銀河の一部。その惑星から見る銀河も絶景である。これが美しいと感じられる事に喜びを感じる。
懐かしい、ブランコ。無邪気だったあの頃は“好き“に夢中だった。かっこいいものが好き。特撮、アニメ、漫画。全少年が通るであろう道を愚直に進み続けていたのだと思い出に浸っていた。
真二「…。」
昔は昔。胸の高鳴りがなくなってしまった今、一体何に全力を出せるのかもわからなくなっていることに気づく。
真二「そろそろ帰るか。」
感傷に浸り、帰路に経つ。ブランコから降りた瞬間、気づいたら夜空を見上げていた。
真二「ほんと、見飽き無いくらい綺麗だ……。」
星空に見惚れている最中、気づいたら1番光を放つ星を探す遊びをしていた。
真二「う~ん…。あれが1番大きいかな~。」
大きな光一点を見る。
真二「ん?なんか段々大きくなってきてね?」
その光は星の光ではなく、隕石の落下に伴い出た光だった。
真二「え、、えええええ!!!!ヤババババやばいイイイイイ~~!!!
ちょちょちょちょちょちょど~すんのこれ!死ぬの!?俺死ぬの!?やーーーーーーーーーだーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」
紫色の光が真二に迫る。
真二「た、すけ…」
あたり一面が光に包まれた。隕石による被害はなく、そこにはただ1人の真二だけが立っていた。
真二「え…?」
不思議そうにあたりを見回す。
真二「今、隕石にぶつかt…気のせい?…いや。いやいやいや気のせいなんかじゃない!だって今完全にぶつかって!」
真二は現状を把握しきれなかった。そのまま帰路に立ち、自分の中で解決できないまま一夜を過ごした。
ー朝ー
真二「結局寝れなかった…。ちっくしょ~今日のバイト終わった~。今何時だ…てもうこんな時間かよ!早く支度しないと!…あれ、急に眠く…なって…。」
ー2日後ー
真二「んぅ~。…ヤッベ寝ちまった!店長に怒られるっ!!」
真二「ッ!!!!ヤッベ~!!!案の定店長からめちゃ電話来てる~!ああああああああああわわわわわどどどどどうどうしよう!……ん?7月21?今日って確か19日じゃ。…え、うそだろ。寝落ちしてから2日経ってんのか…。」
真二「え…。待って。なんで窓誰か侵入したみたいに割られてるの。うん?でもガラス補破片は外に出てるぞ。そうなると内側から破られた事になる。いや待て人まず店長に連絡だ~!」
事件後、警察に連絡。これといった目撃情報もなく未解決のまま終わった。
ー翌日朝ー
真二「よっし。今日は余裕持って起きれたぞ。店長も許してくれたし、長く続けててよかった~。にしてもガラスがなんで内側から壊されてたんだ?」
???「バロンのせいだ。」
真二「…え?」
???「だからバロンのせいだ。」
真二「耳かゆ。耳かきどこだっけ。」
???「おい無視するな!!」
真二「誰だ!!家の中にいるのか!?」
???「いない。真二。お前の中にいる。」
真二「は!?わけわかんねぇし!!」
???「ケインだ。」
真二「ケイン?…!」
ケイン「なんだ。覚えてないのか。」
真二「…。フルネームは…。」
ケイン「ケイン・エイダム・シュプリンガー」
真二「与えられた称号は…。」
ケイン「アースドラゴンナイト。」
真二「倒すべき相手の名は…」
ケイン&真二「アバロン・デルーロ」
真二「やっぱりだ!!お前は俺が小3の時に作った物語『アースドラゴンナイト』の主人公、ケイン・エイダム・シュプリンガーだ!」
ケイン「だからそう言ってるだろう。」
真二「てか、なんで喋れてるんだ!?おかしくないか自分の作ったキャラと話してるなんて!ありえない、、絶対ありえないぞ!!!」
ケイン「なぜ喋れているかなど知るか。ただ、喋れそうだったから話しかけた。それだけだ。」
真二「んなめちゃくちゃな~。(当時の俺はかっこいい男に憧れてたお陰でちょっとめんどくさい性格にしちまった~クッッソ~。)」
ケイン「おい真二。今めんどくさいと言ったか。」
真二「(ギクっ!!!)なんでわかるんだよ!!!」
ケイン「お前の中にいるからな。」
真二「あ、そうだった。てっ!今までの流れめちゃくちゃなんですけど~!まじ、これほんとに夢じゃないよな…。」
ケイン「フンっ。そんな事知るか。」
真二「…。あ、それよりさっき言ってたことほんとか?」
ケイン「何がだ。」
真二「窓ガラス。」
ケイン「窓ガラス?あぁ戸の事か。本当だ。」
ケイン「私はお前の中からずっと見ていた。お前の中からバロンが出るところも。バロンが戸を破壊しこの家から脱走するところも。」
真二「脱走?俺の中から?」
ケイン「そうだ。」
真二「じゃあケインも出れるの?」
ケイン「出れる。」
真二「え!」
ケイン「驚きすぎだ。」
真二「なんで追いかけないんだよ!」
ケイン「愚問だな。」
ケイン「私を作ったのは誰だ。」
真二「俺だ。」
ケイン「私の戦士たる称号は?」
真二「アースドラゴンナイト」
ケイン「そう!私は誇り高きアースドラゴンナイト!!!竜の力を身に纏い偉母なる大地を護らんとする者!!ケイン・エイダム・シュプリンガー!!!」
真二「・・・。」
ケイン「…なんだ。」
真二「いや、なんでもない。」
真二「んで、何が言いたいんだよ。」
ケイン「私を作ったのは真二、貴様だ。私を作り出してくれたこと誠に感謝する。腑抜けの部分はあるが我が主(あるじ)。主人を置き去りにする事など私には出来ない。以上だ。」
真二「おおおこれは慕われてるのか貶されてるのかわからないけどまあいいや!(興奮)」
真二「ケイン。」
ケイン「なんだ。」
真二「とりあえず俺の中から出てさ、朝飯でも食べようぜ?」
ケイン「いいだろう。」
ケインが真二の中から出現。
真二「お~!」
ケイン「なんだ真二。」
真二「でっけぇ~!」
ケイン「何を言っている。私を作り出したのは貴様だ。キャラ設定したのは忘れたのか?」
真二「にしても自分が作ったキャラを1/1スケールで見られることなんてそうそうねぇ~よ!よろしくな、ケイン!」
ケイン「フン。所々厚かましいやつだ。」
ー朝食ー
真二「いただきます!」
ケイン「ちょっと待て。」
真二「どうした?」
ケイン「なんだこの白いのは。」
真二「これは米だ!日本人の元気の源!!」
ケイン「米?に、ほんじん?…なんだそれは。」
真二「あああもうとりあえず食え!」
ケイン「わかった。」
ケイン「あ~ん。…ッ!!!」
ケイン「なんだこれは!モチモチとした食感と弾力。真二の世界ではこれが主流なのか!?わからない、意味がわからない!!口に運べば運ぶほど食欲が増し、噛めば噛むほど美味になる!!!これは…是非執事に教えたいものだ!!
ううううう、美味い。うますぎる!!!!!」
真二「リアクションは100点満点だな。」
ケイン「おい真二。もっと食わせろ。」
真二「大好きかよ!!」
テレビ「続いてのニュースです。昨夜、東京都釜戸市で軽自動車が切り刻まれる事件が発生しました。目撃情報はなく、車自体が切り刻まれる事件は今回が初です。」
真二「なんだこれ凄いな。しかも、釜戸市って、、、うちの近くじゃないか。窓ガラスといい、物騒過ぎやしないか…。」
ケイン「バロンだ。」
真二「え?」
ケイン「傷跡を見れば分かる。バロンの攻撃の後だ。にしても傷が大きいな。こっちの世界に来て何かしたのか?何を考えているかわからんバロンなら、しでかし兼ん。このおかしな箱の中に入っている女が言う通りならな。」
真二「これはテレビって言っていろんな情報を発信してくれる便利なもんなんだ!」
ケイン「やはり真二の生きている世界は少し変わっているな。この中に人が入れるのか?不思議だ。」
真二「それは電波って言って…あ~もう今話したいのはそんなんじゃない!」
ケイン「…おかしなやつだ。」
真二「お互い様だろうが!」
真二「とりあえず、これが本当にバロンの仕業なら、あいつをどうにかするしかないな。くっそ~なんでこうなっちまったんだ~。」
ケイン「1つ聞くが真二。」
真二「なんだ?」
ケイン「『アースドラゴンナイト』の結末はどうなるんだ?」
真二「…。」
ケイン「どうした。」
真二「…覚えてない。」
ケイン「なんだと。」
真二「いや…思い出したくない…。」
真二「はぁ~。やっと7時か。かーえろっと。」
社員「田中さん、お疲れさま~。明日もよろしくね~。」
「お疲れ様でした~。」
アルバイトを続けて2年になる。大学卒業後、就職もせず知り合いの紹介で入った。最初は全然慣れないが今ではベテラン。バイトリーダーにもなり時給は入った時より全然良い。社員にもならず好きな時に休める今の環境がベストだとしみじみ思っている。が、ほんとにこれでいいのかと風呂に浸かっている時に感じる節もある。定職についたら安泰というが、果たして何を持ってして安泰というのか、世間の偏見と自分の考えが擦り合わない。
真二「(ん。そうだアイス買おっと。)」
アイスは好きだ。週5で食べてる。
店員「ありがとうございました~。」
コンビニで買うよりスーパーの買う方が安い。
スーパーの帰り、珍しくアイスを公園で食べることにした。梅雨が明け、夜も暑くなりかけてきたのでアイスが美味しく食べられると感じた。マンションから溢れ出る光、公園の周りにある電灯と無邪気にはしゃいでいたあの頃を思い出させるブランコに座りながら食べるアイスは格別だ。
真二「うわ~。むっちゃ綺麗だ。」
夏の夜空、星空が輝く。銀河の一部。その惑星から見る銀河も絶景である。これが美しいと感じられる事に喜びを感じる。
懐かしい、ブランコ。無邪気だったあの頃は“好き“に夢中だった。かっこいいものが好き。特撮、アニメ、漫画。全少年が通るであろう道を愚直に進み続けていたのだと思い出に浸っていた。
真二「…。」
昔は昔。胸の高鳴りがなくなってしまった今、一体何に全力を出せるのかもわからなくなっていることに気づく。
真二「そろそろ帰るか。」
感傷に浸り、帰路に経つ。ブランコから降りた瞬間、気づいたら夜空を見上げていた。
真二「ほんと、見飽き無いくらい綺麗だ……。」
星空に見惚れている最中、気づいたら1番光を放つ星を探す遊びをしていた。
真二「う~ん…。あれが1番大きいかな~。」
大きな光一点を見る。
真二「ん?なんか段々大きくなってきてね?」
その光は星の光ではなく、隕石の落下に伴い出た光だった。
真二「え、、えええええ!!!!ヤババババやばいイイイイイ~~!!!
ちょちょちょちょちょちょど~すんのこれ!死ぬの!?俺死ぬの!?やーーーーーーーーーだーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」
紫色の光が真二に迫る。
真二「た、すけ…」
あたり一面が光に包まれた。隕石による被害はなく、そこにはただ1人の真二だけが立っていた。
真二「え…?」
不思議そうにあたりを見回す。
真二「今、隕石にぶつかt…気のせい?…いや。いやいやいや気のせいなんかじゃない!だって今完全にぶつかって!」
真二は現状を把握しきれなかった。そのまま帰路に立ち、自分の中で解決できないまま一夜を過ごした。
ー朝ー
真二「結局寝れなかった…。ちっくしょ~今日のバイト終わった~。今何時だ…てもうこんな時間かよ!早く支度しないと!…あれ、急に眠く…なって…。」
ー2日後ー
真二「んぅ~。…ヤッベ寝ちまった!店長に怒られるっ!!」
真二「ッ!!!!ヤッベ~!!!案の定店長からめちゃ電話来てる~!ああああああああああわわわわわどどどどどうどうしよう!……ん?7月21?今日って確か19日じゃ。…え、うそだろ。寝落ちしてから2日経ってんのか…。」
真二「え…。待って。なんで窓誰か侵入したみたいに割られてるの。うん?でもガラス補破片は外に出てるぞ。そうなると内側から破られた事になる。いや待て人まず店長に連絡だ~!」
事件後、警察に連絡。これといった目撃情報もなく未解決のまま終わった。
ー翌日朝ー
真二「よっし。今日は余裕持って起きれたぞ。店長も許してくれたし、長く続けててよかった~。にしてもガラスがなんで内側から壊されてたんだ?」
???「バロンのせいだ。」
真二「…え?」
???「だからバロンのせいだ。」
真二「耳かゆ。耳かきどこだっけ。」
???「おい無視するな!!」
真二「誰だ!!家の中にいるのか!?」
???「いない。真二。お前の中にいる。」
真二「は!?わけわかんねぇし!!」
???「ケインだ。」
真二「ケイン?…!」
ケイン「なんだ。覚えてないのか。」
真二「…。フルネームは…。」
ケイン「ケイン・エイダム・シュプリンガー」
真二「与えられた称号は…。」
ケイン「アースドラゴンナイト。」
真二「倒すべき相手の名は…」
ケイン&真二「アバロン・デルーロ」
真二「やっぱりだ!!お前は俺が小3の時に作った物語『アースドラゴンナイト』の主人公、ケイン・エイダム・シュプリンガーだ!」
ケイン「だからそう言ってるだろう。」
真二「てか、なんで喋れてるんだ!?おかしくないか自分の作ったキャラと話してるなんて!ありえない、、絶対ありえないぞ!!!」
ケイン「なぜ喋れているかなど知るか。ただ、喋れそうだったから話しかけた。それだけだ。」
真二「んなめちゃくちゃな~。(当時の俺はかっこいい男に憧れてたお陰でちょっとめんどくさい性格にしちまった~クッッソ~。)」
ケイン「おい真二。今めんどくさいと言ったか。」
真二「(ギクっ!!!)なんでわかるんだよ!!!」
ケイン「お前の中にいるからな。」
真二「あ、そうだった。てっ!今までの流れめちゃくちゃなんですけど~!まじ、これほんとに夢じゃないよな…。」
ケイン「フンっ。そんな事知るか。」
真二「…。あ、それよりさっき言ってたことほんとか?」
ケイン「何がだ。」
真二「窓ガラス。」
ケイン「窓ガラス?あぁ戸の事か。本当だ。」
ケイン「私はお前の中からずっと見ていた。お前の中からバロンが出るところも。バロンが戸を破壊しこの家から脱走するところも。」
真二「脱走?俺の中から?」
ケイン「そうだ。」
真二「じゃあケインも出れるの?」
ケイン「出れる。」
真二「え!」
ケイン「驚きすぎだ。」
真二「なんで追いかけないんだよ!」
ケイン「愚問だな。」
ケイン「私を作ったのは誰だ。」
真二「俺だ。」
ケイン「私の戦士たる称号は?」
真二「アースドラゴンナイト」
ケイン「そう!私は誇り高きアースドラゴンナイト!!!竜の力を身に纏い偉母なる大地を護らんとする者!!ケイン・エイダム・シュプリンガー!!!」
真二「・・・。」
ケイン「…なんだ。」
真二「いや、なんでもない。」
真二「んで、何が言いたいんだよ。」
ケイン「私を作ったのは真二、貴様だ。私を作り出してくれたこと誠に感謝する。腑抜けの部分はあるが我が主(あるじ)。主人を置き去りにする事など私には出来ない。以上だ。」
真二「おおおこれは慕われてるのか貶されてるのかわからないけどまあいいや!(興奮)」
真二「ケイン。」
ケイン「なんだ。」
真二「とりあえず俺の中から出てさ、朝飯でも食べようぜ?」
ケイン「いいだろう。」
ケインが真二の中から出現。
真二「お~!」
ケイン「なんだ真二。」
真二「でっけぇ~!」
ケイン「何を言っている。私を作り出したのは貴様だ。キャラ設定したのは忘れたのか?」
真二「にしても自分が作ったキャラを1/1スケールで見られることなんてそうそうねぇ~よ!よろしくな、ケイン!」
ケイン「フン。所々厚かましいやつだ。」
ー朝食ー
真二「いただきます!」
ケイン「ちょっと待て。」
真二「どうした?」
ケイン「なんだこの白いのは。」
真二「これは米だ!日本人の元気の源!!」
ケイン「米?に、ほんじん?…なんだそれは。」
真二「あああもうとりあえず食え!」
ケイン「わかった。」
ケイン「あ~ん。…ッ!!!」
ケイン「なんだこれは!モチモチとした食感と弾力。真二の世界ではこれが主流なのか!?わからない、意味がわからない!!口に運べば運ぶほど食欲が増し、噛めば噛むほど美味になる!!!これは…是非執事に教えたいものだ!!
ううううう、美味い。うますぎる!!!!!」
真二「リアクションは100点満点だな。」
ケイン「おい真二。もっと食わせろ。」
真二「大好きかよ!!」
テレビ「続いてのニュースです。昨夜、東京都釜戸市で軽自動車が切り刻まれる事件が発生しました。目撃情報はなく、車自体が切り刻まれる事件は今回が初です。」
真二「なんだこれ凄いな。しかも、釜戸市って、、、うちの近くじゃないか。窓ガラスといい、物騒過ぎやしないか…。」
ケイン「バロンだ。」
真二「え?」
ケイン「傷跡を見れば分かる。バロンの攻撃の後だ。にしても傷が大きいな。こっちの世界に来て何かしたのか?何を考えているかわからんバロンなら、しでかし兼ん。このおかしな箱の中に入っている女が言う通りならな。」
真二「これはテレビって言っていろんな情報を発信してくれる便利なもんなんだ!」
ケイン「やはり真二の生きている世界は少し変わっているな。この中に人が入れるのか?不思議だ。」
真二「それは電波って言って…あ~もう今話したいのはそんなんじゃない!」
ケイン「…おかしなやつだ。」
真二「お互い様だろうが!」
真二「とりあえず、これが本当にバロンの仕業なら、あいつをどうにかするしかないな。くっそ~なんでこうなっちまったんだ~。」
ケイン「1つ聞くが真二。」
真二「なんだ?」
ケイン「『アースドラゴンナイト』の結末はどうなるんだ?」
真二「…。」
ケイン「どうした。」
真二「…覚えてない。」
ケイン「なんだと。」
真二「いや…思い出したくない…。」
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
バイトで冒険者始めたら最強だったっていう話
紅赤
ファンタジー
ここは、地球とはまた別の世界――
田舎町の実家で働きもせずニートをしていたタロー。
暢気に暮らしていたタローであったが、ある日両親から家を追い出されてしまう。
仕方なく。本当に仕方なく、当てもなく歩を進めて辿り着いたのは冒険者の集う街<タイタン>
「冒険者って何の仕事だ?」とよくわからないまま、彼はバイトで冒険者を始めることに。
最初は田舎者だと他の冒険者にバカにされるが、気にせずテキトーに依頼を受けるタロー。
しかし、その依頼は難度Aの高ランククエストであることが判明。
ギルドマスターのドラムスは急いで救出チームを編成し、タローを助けに向かおうと――
――する前に、タローは何事もなく帰ってくるのであった。
しかもその姿は、
血まみれ。
右手には討伐したモンスターの首。
左手にはモンスターのドロップアイテム。
そしてスルメをかじりながら、背中にお爺さんを担いでいた。
「いや、情報量多すぎだろぉがあ゛ぁ!!」
ドラムスの叫びが響く中で、タローの意外な才能が発揮された瞬間だった。
タローの冒険者としての摩訶不思議な人生はこうして幕を開けたのである。
――これは、バイトで冒険者を始めたら最強だった。という話――
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
拝啓、あなた方が荒らした大地を修復しているのは……僕たちです!
FOX4
ファンタジー
王都は整備局に就職したピートマック・ウィザースプーン(19歳)は、勇者御一行、魔王軍の方々が起こす戦闘で荒れ果てた大地を、上司になじられながらも修復に勤しむ。平地の行き届いた生活を得るために、本日も勤労。
俺と幼女とエクスカリバー
鏡紫郎
ファンタジー
憧れた世界で人をやめ、彼女と出会い、そして俺は初めてあたりまえの恋におちた。
見知らぬ少女を助け死んだ俺こと明石徹(アカシトオル)は、中二病をこじらせ意気揚々と異世界転生を果たしたものの、目覚めるとなんと一本の「剣」になっていた。
最初の持ち主に使いものにならないという理由であっさりと捨てられ、途方に暮れる俺の目の前に現れたのは……なんと幼女!?
しかもこの幼女俺を復讐のために使うとか言ってるし、でもでも意思疎通ができるのは彼女だけで……一体この先どうなっちゃうの!?
剣になった少年と無口な幼女の冒険譚、ここに開幕
封印されていたおじさん、500年後の世界で無双する
鶴井こう
ファンタジー
「魔王を押さえつけている今のうちに、俺ごとやれ!」と自ら犠牲になり、自分ごと魔王を封印した英雄ゼノン・ウェンライト。
突然目が覚めたと思ったら五百年後の世界だった。
しかもそこには弱体化して少女になっていた魔王もいた。
魔王を監視しつつ、とりあえず生活の金を稼ごうと、冒険者協会の門を叩くゼノン。
英雄ゼノンこと冒険者トントンは、おじさんだと馬鹿にされても気にせず、時代が変わってもその強さで無双し伝説を次々と作っていく。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
トレンダム辺境伯の結婚 妻は俺の妻じゃないようです。
白雪なこ
ファンタジー
両親の怪我により爵位を継ぎ、トレンダム辺境伯となったジークス。辺境地の男は女性に人気がないが、ルマルド侯爵家の次女シルビナは喜んで嫁入りしてくれた。だが、初夜の晩、シルビナは告げる。「生憎と、月のものが来てしまいました」と。環境に慣れ、辺境伯夫人の仕事を覚えるまで、初夜は延期らしい。だが、頑張っているのは別のことだった……。
*外部サイトにも掲載しています。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる