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第二話 魔法の針と新たな仲間 (3/6)
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翌朝、登校した咲歩の机の中に、昨日無くなったはずの写真が入っていた。
「先生、今見たら机の中に写真が入っていました」
「あら、そうだったの? 机の裏にでも張り付いてたのかしらね。見つかってよかったわね」
「なんだよー。内野もよく見ろよなー」
「でも机の中って、昨日先生も一緒に見てたじゃん」
「誰かがとって、また戻したってこと?」
「えー、何それ怖っ」
「やっぱ千山だったんじゃねーの?」
「はぁ!? まだ言う気か!?」
「太田さん、やめましょうね。千山さんも声が大きすぎよ」
業間休み、私は三組の廊下で咲歩から朝の話を聞いていた。
「そっか、見つかったんだ。良かった」
「ですが……すっきりしませんね」
あれ? 窓の向こう、咲歩の机に誰か手を付いて……かがみ込んだ?
「昨日見た時には、無かったのにな……」
あの大きすぎる独り言。
「あれって……」
私と咲歩は教室に入る。
「ちやまくん? そんなとこで何して――」
千山くんは私をギロリとにらんだ。
こっわ。めっちゃにらまれたんだけど。なんで?
「はぁ……。いや、誰が内野さんの写真を持ってったのかと思ってさ」
え、なんで今ため息ついたの……?
「そうですね、それは私も気になります……」
ん? そっか。昨日無かったはずの机に写真があったってことは、あの後誰かがここに入れたって事か。
「……言っとっけど、俺じゃねーからな」
「私は千山さんを疑っていませんよ」
「そんならいーけどさ」
この席って、確かに咲歩のランドセルの場所からまっすぐ見える位置だなぁ。
何の気なしにロッカーを見ると、何やら白いものがぴょこぴょこ跳ねて……ってぷっぷちゃん!?
わーっ、ダメダメっ、見つかっちゃうっ!!
私は慌ててロッカー前に走ると体で棚をふさいだ。
そんな私を不思議そうに眺めてる場合じゃないでしょ咲歩っ!
動けない私が手招きをすると、咲歩がトトトと小走りでやってくる。
「ちょっ、咲歩はどうしてぷっぷちゃん学校に連れて来ちゃったわけ!?」
「いつも通りランドセル横につけてきましたよ?」
「って方法じゃなくて理由だよぅぅぅぅっ」
私が咲歩とヒソヒソ話してる間に、千山くんは「内野さん、机、無断でのぞいて悪かったな」と一言あやまると去っていった。
「もしかして、誤解させてしまったでしょうか」
「誤解?」
咲歩は申し訳なさそうに、廊下に出て行く千山くんの背中を見ていた。
あ、私達が急にヒソヒソ内緒話を始めたから、千山くんの悪口を言ってるみたいに思われたかもって事か。
『勝手に人の机のぞくなんてサイテー』みたいな感じ?
それは確かにショックかも。
悪気はなかったけど……、悪いことしちゃったかな……?
いやでも、千山くんって元から私のこと嫌ってない?
こっちは何もしてないのに。
そんな奴のこと、心配しなくても良いんじゃないかな?
「みこちゃん?」
「あ、ううん。それより、なんでぷっぷちゃんを学校に連れてきたの!?」
「ふっふっふ……。ぷっぷちゃんはすごいんですよ! 聞いてください!」
咲歩がぐいと顔を近づけてくる。
「え……?」
翌朝、登校した咲歩の机の中に、昨日無くなったはずの写真が入っていた。
「先生、今見たら机の中に写真が入っていました」
「あら、そうだったの? 机の裏にでも張り付いてたのかしらね。見つかってよかったわね」
「なんだよー。内野もよく見ろよなー」
「でも机の中って、昨日先生も一緒に見てたじゃん」
「誰かがとって、また戻したってこと?」
「えー、何それ怖っ」
「やっぱ千山だったんじゃねーの?」
「はぁ!? まだ言う気か!?」
「太田さん、やめましょうね。千山さんも声が大きすぎよ」
業間休み、私は三組の廊下で咲歩から朝の話を聞いていた。
「そっか、見つかったんだ。良かった」
「ですが……すっきりしませんね」
あれ? 窓の向こう、咲歩の机に誰か手を付いて……かがみ込んだ?
「昨日見た時には、無かったのにな……」
あの大きすぎる独り言。
「あれって……」
私と咲歩は教室に入る。
「ちやまくん? そんなとこで何して――」
千山くんは私をギロリとにらんだ。
こっわ。めっちゃにらまれたんだけど。なんで?
「はぁ……。いや、誰が内野さんの写真を持ってったのかと思ってさ」
え、なんで今ため息ついたの……?
「そうですね、それは私も気になります……」
ん? そっか。昨日無かったはずの机に写真があったってことは、あの後誰かがここに入れたって事か。
「……言っとっけど、俺じゃねーからな」
「私は千山さんを疑っていませんよ」
「そんならいーけどさ」
この席って、確かに咲歩のランドセルの場所からまっすぐ見える位置だなぁ。
何の気なしにロッカーを見ると、何やら白いものがぴょこぴょこ跳ねて……ってぷっぷちゃん!?
わーっ、ダメダメっ、見つかっちゃうっ!!
私は慌ててロッカー前に走ると体で棚をふさいだ。
そんな私を不思議そうに眺めてる場合じゃないでしょ咲歩っ!
動けない私が手招きをすると、咲歩がトトトと小走りでやってくる。
「ちょっ、咲歩はどうしてぷっぷちゃん学校に連れて来ちゃったわけ!?」
「いつも通りランドセル横につけてきましたよ?」
「って方法じゃなくて理由だよぅぅぅぅっ」
私が咲歩とヒソヒソ話してる間に、千山くんは「内野さん、机、無断でのぞいて悪かったな」と一言あやまると去っていった。
「もしかして、誤解させてしまったでしょうか」
「誤解?」
咲歩は申し訳なさそうに、廊下に出て行く千山くんの背中を見ていた。
あ、私達が急にヒソヒソ内緒話を始めたから、千山くんの悪口を言ってるみたいに思われたかもって事か。
『勝手に人の机のぞくなんてサイテー』みたいな感じ?
それは確かにショックかも。
悪気はなかったけど……、悪いことしちゃったかな……?
いやでも、千山くんって元から私のこと嫌ってない?
こっちは何もしてないのに。
そんな奴のこと、心配しなくても良いんじゃないかな?
「みこちゃん?」
「あ、ううん。それより、なんでぷっぷちゃんを学校に連れてきたの!?」
「ふっふっふ……。ぷっぷちゃんはすごいんですよ! 聞いてください!」
咲歩がぐいと顔を近づけてくる。
「え……?」
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