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7話 隠し事とスライム少年(1/6)
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ぱあんと軽い音がして、風船が弾け飛ぶ。
ヘトヘトになって座り込んでいたらしいライゴとシェルカも、わあっと歓声を上げて立ち上がる。
「やった!」
「ニディア、すごい!!」
遅れて気付いたらしいリーバも、顔をあげて「われた!?」と叫んだ。
ニディアは俺の方を振り返ると、短くなった緑色の髪をなびかせて誇らしげに笑う。
「どうだ、ちゃんと見ていたか?」
あれだけ走り回っても息が切れないのか、底なし体力のニディアは余裕の表情で俺に言った。
めちゃめちゃ尻尾がバタバタしてるのは、多分嬉しくてたまらないんだろうな。
本人は腕組みしてカッコつけてるようなので、ツッコミはしないが。
「ああ、よく頑張ったな。ニディアは凄いよ」
ちょっと凄すぎて、俺にはついていけないとも思うが、凄いのは間違いない。
ニディアの口元がにまーっと緩みつつあるのは、見ないでおいてやるからな。
「落ちてきたよ!」
ライゴの弾む声。ライゴもシェルカも空を見上げている。
視線をたどれば、確かに空から何かがキラキラと輝く光の粉を撒きながら降ってくる。
「一番大きいのは私のだぞ!」
ニディアが大人気ないことを言いながら駆け出す。
「うん、ニディアが割ったんだもん」
「シェルカも、拾ったらあげるからね」
ライゴとシェルカも空へと手を伸ばして、降ってくる何かを捕まえようとしている。
何だろうなアレ。動きを見る限り薄くてヒラヒラしてるようだが、おやつにも、おもちゃにも見えないな。
バサリと柔らかな羽音をさせて、俺の隣にザルイルが降り立った。
いつの間に飛び立っていたのか、人の姿の背にいつもの翼を生やした姿は、なんだか神々しさすら感じるな。
「食べてみるかい?」
ザルイルからヒラヒラしたものを差し出されて、これが食べ物なんだと知る。
星形……。この世界にもあったんだな。
七色に光るオーロラセロファンのようなものは、まるで誰かが星の形に切り抜いたようだった。
そうだ……、俺も小さい頃、父が買ってくれたこんな色の折り紙を、星の形にたくさん切り抜いて、それで……。
「ヨウヘイ?」
ザルイルの声に、ハッと一瞬の回想から引き戻される。
見上げれば、ザルイルが優しく微笑んでいた。
「こんな食べ物は君の世界には無かったかい? このまま口にしたらいい。子ども用の甘い菓子だよ」
言われるまま、パクリと食べてみる。
薄く柔らかそうなそれは、口の中で甘く広がり、ふわりと溶けて消えた。
ああ、綿菓子みたいなものなんだな。
納得しながら顔を離せば、ザルイルが小さく息を呑んだ。
「っ!?」
ん?
見上げれば、ザルイルがじわりと頬を赤くしている。
何だ?
俺は自分の手元に視線を戻す。
どうやら、俺はぼんやりしていてザルイルの手から直接食べてしまったようだ。
「あ、ごめんなさい。ぼんやりしてました」
謝って、ザルイルの手から食べかけの星形だったものを受け取る。
「い、いや、構わない……」
構わないと言う割には声に動揺が滲んでるようだが。
まあ、俺が逆の立場でもこれは驚くよな。
うっかりとはいえ、悪いことをしてしまった。
反省しつつ、子ども達へと視線を投げれば、子ども達は皆落ちてくる星形のものをせっせと拾い集め、食べたり、しまったりと夢中になっている。
なんか袋があった方がいいか?
「これ使ってちょうだいなー」
俺と同じ事を思ったのか、リリアさんの声と共に空から紙袋のようなものが人数分降ってきた。
……どこに持っていたんだろうか。
俺は何度目かになる疑問をやっぱり抱きつつも、子ども達はもうしばらくかかりそうだと踏んで、後ろを振り返る。
俺達の後ろ、巣の真横に隣接する場所では、レンティアさんの力でそれぞれの建材が次々に保育室へと姿を変えていた。
はぁー……。すごいな。
なんというか『CGみたいだな』という感想しか浮かばない自分がちょっと情けないが、そのくらい現実感のない不思議な光景だ。
まさに魔法だな。いや魔法なんだが。
保育室が出来上がる様に見入っていると、いつの間に側に来たのかライゴが俺の手を取った。後ろにはシェルカもいる。
「ヨーへー。僕もプレゼント作ったんだよ、はいこれ」
手渡されたのは、輪にした厚紙に四角い箱のようなものがついている紙工作だった。なんだか腕時計みたいだな。
「これはねぇ。首輪だよ!」
「首輪!?」
意外な単語に、俺は思わず首に巻かれたザルイルの毛に触れる。
ザルイルの力を借りるためには仕方ないんだが、どうにも首輪っぽくて嫌だなとは思っていた。
なのに、ライゴはそれを俺のために作ったと言う。
もしかして、彼らには首輪にマイナスイメージって無いんだろうか。
「うん。ヨーヘーが僕とずっと一緒に居たいなって思ったら、それを着けてね」
……うん?
今じゃなくて、って事か?
「ベルトのとこに、僕の毛が入ってるんだ!」
えへん、と胸を張ってライゴが告げる。
背筋を薄ら寒いものが通る。
……なんかよくわからんが、分かった。
ライゴがくれたのは、正に今俺に巻きついてるザルイルの毛と同じようなもんなんだな。
「シェルカもっ、シェルカも作ったよ、首輪っ」
シェルカもなのか!?
「シェルカね、ヨーへーとお別れしたくないの……。だから、つけててくれたら嬉しい……」
願うように、祈るように、シェルカは折り紙とリボンで作られたお手製の首輪を俺の手の中へ押し込んだ。
ん? なんだ? この首輪にも、そういう効果があったりするのか……?
ともあれ、二人からの純粋な好意であることには間違いないらしいそれに、笑顔で礼を告げる。
「二人ともありがとう。嬉しいよ」
すると、俺の疑問に気付いたらしいザルイルが横から補足をしてくれた。
「それは正式な契約ではないから強制力は強くないが、多少は君をここに結び付けているよ」
「へえ……、そんな事が……」
なんだか、首にピタリと吸い付いているザルイルの毛が急に大事なものに思えて、俺はすっかり慣れた手触りのそれを指先でなぞる。
ザルイルは、少しだけくすぐったそうな顔をして言う。
「ヨウヘイが帰りたいと強く願ってしまうなら、及ばない程度のささやかな物だけれどね」
「じゃあ、二人のも全部付ければもっと効果が……?」
手の中の二本の首輪を見つめる俺に、ザルイルは静かに忠告する。
「今はやめておきなさい。それは簡易的な眷属契約と同じだ、君から解除することはできないよ。……私に命を握られていると、君は分かっているだろう?」
そうだったよな。
付けられてすぐの頃は結構毎日首切りにビクビクしてた気がするんだが、ザルイルがあまりにも常に紳士的に接してくれるからか、ここんとこすっかり忘れてた。
俺の首は、ザルイルの心一つでいつでも飛ぶんだったな。
「それに……」
ザルイルが珍しく言い淀む。
ザルイルは俯いてどこか苦しげに眉を寄せている。そんなに言いにくい事なのか。
だが俺も、不利益を知らないままにはしたくないしな……。
言い辛そうなザルイルには悪いが、俺はその先を促した。
「それに……?」
ザルイルは迷いを見せながらも、口を開いた。
「…………君の首に、私以外の色を入れて欲しくは、ない……」
ああ、そりゃそうだよな。俺はザルイルの巣でザルイルの大事な子ども達の面倒を見てるのに、ザルイル以外が俺をコントロールできるような状態じゃまずいよな。
そんなの正当な主張だろうに。
ザルイルがそこまで気を遣う必要なんかないのにな。
「そうですね。分かりました」
俺は、遠慮がちに見つめてくる琥珀色の瞳に了解を告げると、足元で心配そうに見上げていた二人に笑って声をかける。
「二人のプレゼントは大事にとっておくよ。いつでも持っておくから。困った時には助けてくれ」
「「うんっ」」
二人の安心したような笑顔に、俺もホッとする。
「ボクからは、これだ」
ニディアの声に振り返れば、ニディアの手には丸くて薄い緑色の円盤のようなものが握られていた。
ヘトヘトになって座り込んでいたらしいライゴとシェルカも、わあっと歓声を上げて立ち上がる。
「やった!」
「ニディア、すごい!!」
遅れて気付いたらしいリーバも、顔をあげて「われた!?」と叫んだ。
ニディアは俺の方を振り返ると、短くなった緑色の髪をなびかせて誇らしげに笑う。
「どうだ、ちゃんと見ていたか?」
あれだけ走り回っても息が切れないのか、底なし体力のニディアは余裕の表情で俺に言った。
めちゃめちゃ尻尾がバタバタしてるのは、多分嬉しくてたまらないんだろうな。
本人は腕組みしてカッコつけてるようなので、ツッコミはしないが。
「ああ、よく頑張ったな。ニディアは凄いよ」
ちょっと凄すぎて、俺にはついていけないとも思うが、凄いのは間違いない。
ニディアの口元がにまーっと緩みつつあるのは、見ないでおいてやるからな。
「落ちてきたよ!」
ライゴの弾む声。ライゴもシェルカも空を見上げている。
視線をたどれば、確かに空から何かがキラキラと輝く光の粉を撒きながら降ってくる。
「一番大きいのは私のだぞ!」
ニディアが大人気ないことを言いながら駆け出す。
「うん、ニディアが割ったんだもん」
「シェルカも、拾ったらあげるからね」
ライゴとシェルカも空へと手を伸ばして、降ってくる何かを捕まえようとしている。
何だろうなアレ。動きを見る限り薄くてヒラヒラしてるようだが、おやつにも、おもちゃにも見えないな。
バサリと柔らかな羽音をさせて、俺の隣にザルイルが降り立った。
いつの間に飛び立っていたのか、人の姿の背にいつもの翼を生やした姿は、なんだか神々しさすら感じるな。
「食べてみるかい?」
ザルイルからヒラヒラしたものを差し出されて、これが食べ物なんだと知る。
星形……。この世界にもあったんだな。
七色に光るオーロラセロファンのようなものは、まるで誰かが星の形に切り抜いたようだった。
そうだ……、俺も小さい頃、父が買ってくれたこんな色の折り紙を、星の形にたくさん切り抜いて、それで……。
「ヨウヘイ?」
ザルイルの声に、ハッと一瞬の回想から引き戻される。
見上げれば、ザルイルが優しく微笑んでいた。
「こんな食べ物は君の世界には無かったかい? このまま口にしたらいい。子ども用の甘い菓子だよ」
言われるまま、パクリと食べてみる。
薄く柔らかそうなそれは、口の中で甘く広がり、ふわりと溶けて消えた。
ああ、綿菓子みたいなものなんだな。
納得しながら顔を離せば、ザルイルが小さく息を呑んだ。
「っ!?」
ん?
見上げれば、ザルイルがじわりと頬を赤くしている。
何だ?
俺は自分の手元に視線を戻す。
どうやら、俺はぼんやりしていてザルイルの手から直接食べてしまったようだ。
「あ、ごめんなさい。ぼんやりしてました」
謝って、ザルイルの手から食べかけの星形だったものを受け取る。
「い、いや、構わない……」
構わないと言う割には声に動揺が滲んでるようだが。
まあ、俺が逆の立場でもこれは驚くよな。
うっかりとはいえ、悪いことをしてしまった。
反省しつつ、子ども達へと視線を投げれば、子ども達は皆落ちてくる星形のものをせっせと拾い集め、食べたり、しまったりと夢中になっている。
なんか袋があった方がいいか?
「これ使ってちょうだいなー」
俺と同じ事を思ったのか、リリアさんの声と共に空から紙袋のようなものが人数分降ってきた。
……どこに持っていたんだろうか。
俺は何度目かになる疑問をやっぱり抱きつつも、子ども達はもうしばらくかかりそうだと踏んで、後ろを振り返る。
俺達の後ろ、巣の真横に隣接する場所では、レンティアさんの力でそれぞれの建材が次々に保育室へと姿を変えていた。
はぁー……。すごいな。
なんというか『CGみたいだな』という感想しか浮かばない自分がちょっと情けないが、そのくらい現実感のない不思議な光景だ。
まさに魔法だな。いや魔法なんだが。
保育室が出来上がる様に見入っていると、いつの間に側に来たのかライゴが俺の手を取った。後ろにはシェルカもいる。
「ヨーへー。僕もプレゼント作ったんだよ、はいこれ」
手渡されたのは、輪にした厚紙に四角い箱のようなものがついている紙工作だった。なんだか腕時計みたいだな。
「これはねぇ。首輪だよ!」
「首輪!?」
意外な単語に、俺は思わず首に巻かれたザルイルの毛に触れる。
ザルイルの力を借りるためには仕方ないんだが、どうにも首輪っぽくて嫌だなとは思っていた。
なのに、ライゴはそれを俺のために作ったと言う。
もしかして、彼らには首輪にマイナスイメージって無いんだろうか。
「うん。ヨーヘーが僕とずっと一緒に居たいなって思ったら、それを着けてね」
……うん?
今じゃなくて、って事か?
「ベルトのとこに、僕の毛が入ってるんだ!」
えへん、と胸を張ってライゴが告げる。
背筋を薄ら寒いものが通る。
……なんかよくわからんが、分かった。
ライゴがくれたのは、正に今俺に巻きついてるザルイルの毛と同じようなもんなんだな。
「シェルカもっ、シェルカも作ったよ、首輪っ」
シェルカもなのか!?
「シェルカね、ヨーへーとお別れしたくないの……。だから、つけててくれたら嬉しい……」
願うように、祈るように、シェルカは折り紙とリボンで作られたお手製の首輪を俺の手の中へ押し込んだ。
ん? なんだ? この首輪にも、そういう効果があったりするのか……?
ともあれ、二人からの純粋な好意であることには間違いないらしいそれに、笑顔で礼を告げる。
「二人ともありがとう。嬉しいよ」
すると、俺の疑問に気付いたらしいザルイルが横から補足をしてくれた。
「それは正式な契約ではないから強制力は強くないが、多少は君をここに結び付けているよ」
「へえ……、そんな事が……」
なんだか、首にピタリと吸い付いているザルイルの毛が急に大事なものに思えて、俺はすっかり慣れた手触りのそれを指先でなぞる。
ザルイルは、少しだけくすぐったそうな顔をして言う。
「ヨウヘイが帰りたいと強く願ってしまうなら、及ばない程度のささやかな物だけれどね」
「じゃあ、二人のも全部付ければもっと効果が……?」
手の中の二本の首輪を見つめる俺に、ザルイルは静かに忠告する。
「今はやめておきなさい。それは簡易的な眷属契約と同じだ、君から解除することはできないよ。……私に命を握られていると、君は分かっているだろう?」
そうだったよな。
付けられてすぐの頃は結構毎日首切りにビクビクしてた気がするんだが、ザルイルがあまりにも常に紳士的に接してくれるからか、ここんとこすっかり忘れてた。
俺の首は、ザルイルの心一つでいつでも飛ぶんだったな。
「それに……」
ザルイルが珍しく言い淀む。
ザルイルは俯いてどこか苦しげに眉を寄せている。そんなに言いにくい事なのか。
だが俺も、不利益を知らないままにはしたくないしな……。
言い辛そうなザルイルには悪いが、俺はその先を促した。
「それに……?」
ザルイルは迷いを見せながらも、口を開いた。
「…………君の首に、私以外の色を入れて欲しくは、ない……」
ああ、そりゃそうだよな。俺はザルイルの巣でザルイルの大事な子ども達の面倒を見てるのに、ザルイル以外が俺をコントロールできるような状態じゃまずいよな。
そんなの正当な主張だろうに。
ザルイルがそこまで気を遣う必要なんかないのにな。
「そうですね。分かりました」
俺は、遠慮がちに見つめてくる琥珀色の瞳に了解を告げると、足元で心配そうに見上げていた二人に笑って声をかける。
「二人のプレゼントは大事にとっておくよ。いつでも持っておくから。困った時には助けてくれ」
「「うんっ」」
二人の安心したような笑顔に、俺もホッとする。
「ボクからは、これだ」
ニディアの声に振り返れば、ニディアの手には丸くて薄い緑色の円盤のようなものが握られていた。
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