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第4話 白いウサミミ (4/5)
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「仲良いんだね……」
思わずそう言ってしまって、慌てて息を呑む。
やだな……、なんか嫉妬してるみたいだったかな……?
私の言葉にカタナは苦笑して、あゆはにっこり笑った。
「ああ。こいつはリア友なんだ」
「もうずーっと仲良しだよねー」
えっ……、と、それって……二人は付き合ってるって事……?
いやいや。いとことか、そういう可能性だってあるよね??
「小学生の頃体操教室で一緒になって。あゆは元から体が弱かったし、俺は粗大運動が苦手だったから」
「好きなキャラが一緒で、全く同じパンツ履いてたんだよねーっ」
「そんな話はしなくていい」
「ええー? この話出てくる流れじゃなかった? それで仲良くなったって話でしょ?」
え?
ええと……いや、でも……。
低学年だって、習い事なら更衣室って男女バラバラ……だよね?
んんん……? まさか、その子……。
「あゆって、もしかして……」
「?」
カタナが首を傾げる。逆にあゆはピンと来た顔をして答えた。
「ボク、中身は男子だよ」
「えええええええええっっ」
驚く私に、今度はカタナが不思議そうな顔で尋ねる。
「何だ? みさみさも中身は男なんだと思っていたが、違うのか?」
えっ、えっ、えっ!?
そうなの!?!?!?
そういうものなの!?
「ええ、と……」
「MMORPGの女キャラのうち、8割は男だと言われているからな。女キャラの中身はまず男だと思っておけばいい」
そ、そうなの……?
「女性プレイヤーもいることにはいるが、女だと知られれば変な奴に付きまとわれたりすることがあるからな。男キャラを使う人が半数らしい」
なるほど……。
「みさみさは男じゃなかったのか? 俺が勝手に勘違いしていたなら、申し訳ないな……」
しょんぼりと赤い瞳の視線が地に落ちる。
ど、どうしよう。カタナが私を男なんだと思ってたなら、そう思ってカタナが色々してくれてたなら、ここで女だなんて言わない方がいいのかな……。
「う、ううんっ。わ、私も男だよっ」
私の言葉に、カタナが顔を上げる。
黒髪の向こうで、赤い瞳がちょっとホッとしたように細められた。
「そうか、良かった」
その姿に私もホッとして、それからじわじわと後悔が押し寄せてくる。
お、大嘘をついてしまった……。
これからカタナは私のこと、ずっと男の子だと思って過ごすのかな……。
うう、どうして私って、いつも嘘ばっかりついて逃げちゃうんだろう。
……本当は、嘘なんて一つもつきたくないのに……。
そんな私たちを、あゆがちょっと困った顔で見ていたことに、私たちはどちらも気付かなかった。
思わずそう言ってしまって、慌てて息を呑む。
やだな……、なんか嫉妬してるみたいだったかな……?
私の言葉にカタナは苦笑して、あゆはにっこり笑った。
「ああ。こいつはリア友なんだ」
「もうずーっと仲良しだよねー」
えっ……、と、それって……二人は付き合ってるって事……?
いやいや。いとことか、そういう可能性だってあるよね??
「小学生の頃体操教室で一緒になって。あゆは元から体が弱かったし、俺は粗大運動が苦手だったから」
「好きなキャラが一緒で、全く同じパンツ履いてたんだよねーっ」
「そんな話はしなくていい」
「ええー? この話出てくる流れじゃなかった? それで仲良くなったって話でしょ?」
え?
ええと……いや、でも……。
低学年だって、習い事なら更衣室って男女バラバラ……だよね?
んんん……? まさか、その子……。
「あゆって、もしかして……」
「?」
カタナが首を傾げる。逆にあゆはピンと来た顔をして答えた。
「ボク、中身は男子だよ」
「えええええええええっっ」
驚く私に、今度はカタナが不思議そうな顔で尋ねる。
「何だ? みさみさも中身は男なんだと思っていたが、違うのか?」
えっ、えっ、えっ!?
そうなの!?!?!?
そういうものなの!?
「ええ、と……」
「MMORPGの女キャラのうち、8割は男だと言われているからな。女キャラの中身はまず男だと思っておけばいい」
そ、そうなの……?
「女性プレイヤーもいることにはいるが、女だと知られれば変な奴に付きまとわれたりすることがあるからな。男キャラを使う人が半数らしい」
なるほど……。
「みさみさは男じゃなかったのか? 俺が勝手に勘違いしていたなら、申し訳ないな……」
しょんぼりと赤い瞳の視線が地に落ちる。
ど、どうしよう。カタナが私を男なんだと思ってたなら、そう思ってカタナが色々してくれてたなら、ここで女だなんて言わない方がいいのかな……。
「う、ううんっ。わ、私も男だよっ」
私の言葉に、カタナが顔を上げる。
黒髪の向こうで、赤い瞳がちょっとホッとしたように細められた。
「そうか、良かった」
その姿に私もホッとして、それからじわじわと後悔が押し寄せてくる。
お、大嘘をついてしまった……。
これからカタナは私のこと、ずっと男の子だと思って過ごすのかな……。
うう、どうして私って、いつも嘘ばっかりついて逃げちゃうんだろう。
……本当は、嘘なんて一つもつきたくないのに……。
そんな私たちを、あゆがちょっと困った顔で見ていたことに、私たちはどちらも気付かなかった。
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