17 / 51
2話 歌声と言葉(11/16)
しおりを挟む「いらっしゃいませ~!」
洋服売場に入ると、元気のいい店員さんの声が聞こえてきた。店内は広く、たくさんの商品が置かれていた。
うわぁ、いろんな種類があって迷っちゃうなぁ……。どれを選べば良いのか分からないぞ……。
「京太くん、早く選びにいこうよ!」
「えっ?あ、ああ……、そうだな……」
俺と由衣ちゃんはメンズファッションコーナーにやってきた。
「ねぇねぇ、京太くん、どんな服を買うつもりなの?」
「えっと……、一応勇者っぽい服装にしようかなぁって思ってるんだけど……」
「ふ~ん……。でも、そんなにお金ないんでしょ?」
「う~ん、実はそうなんだよね……。だから安いやつで済ませるしかないかなぁって思って……」
「そっか……。でも京太くん、こういうのはどう?」
そう言って、由衣ちゃんはある服を着て見せた。それは黒を基調としたロングコートだった。
「おお、かっこいいな!最近の勇者って感じだ!それにしよう!由衣ちゃん、ありがとう!」
「いえいえ、どういたしまして」
俺は早速その服を試着することにした。サイズはピッタリで、とても動きやすかった。
よし!これでいいな!
しかし、値札を見ると、なんと15,000円もした。う~む、結構高いな……。
「由衣ちゃん、この服、すごく高かったから買えないよ……」
「えぇ!? 買わないの!? せっかく選んだのに!?」
「だってしょうがないじゃないか……。金が無いんだもん……」
「お金が無いのに会社サボってるの!?」
「え?……ああ、そうだよ」
「京太くん、それヤバくない?クビになるんじゃないの?」
「大丈夫だよ……。俺には魔王を倒す使命があるんだ……」
「あはは……、そうですか……。まあ、いいや……。じゃあとりあえず、私が買ってあげるよ」
「え?マジで?」
「うん」
「本当に?」
「うん」
「ありがとう!由衣ちゃん!愛しているぜ!」
「はいはい……」
俺は由衣ちゃんにお礼を言った後、会計を済ませた。そして着替えた後、今度は由衣ちゃんの服を見に行った。
名前:佐藤京太
職業:勇者
レベル1
HP:1000/1000
MP:500/500
攻撃力:100
防御力:100
素早さ:100
魔力 :100
スキル:なし
装備:パンツ、ズボン、Tシャツ、ポロシャツ、黒いロングコート
所持金:10,000円(銀行残高:50,000円)
洋服売場に入ると、元気のいい店員さんの声が聞こえてきた。店内は広く、たくさんの商品が置かれていた。
うわぁ、いろんな種類があって迷っちゃうなぁ……。どれを選べば良いのか分からないぞ……。
「京太くん、早く選びにいこうよ!」
「えっ?あ、ああ……、そうだな……」
俺と由衣ちゃんはメンズファッションコーナーにやってきた。
「ねぇねぇ、京太くん、どんな服を買うつもりなの?」
「えっと……、一応勇者っぽい服装にしようかなぁって思ってるんだけど……」
「ふ~ん……。でも、そんなにお金ないんでしょ?」
「う~ん、実はそうなんだよね……。だから安いやつで済ませるしかないかなぁって思って……」
「そっか……。でも京太くん、こういうのはどう?」
そう言って、由衣ちゃんはある服を着て見せた。それは黒を基調としたロングコートだった。
「おお、かっこいいな!最近の勇者って感じだ!それにしよう!由衣ちゃん、ありがとう!」
「いえいえ、どういたしまして」
俺は早速その服を試着することにした。サイズはピッタリで、とても動きやすかった。
よし!これでいいな!
しかし、値札を見ると、なんと15,000円もした。う~む、結構高いな……。
「由衣ちゃん、この服、すごく高かったから買えないよ……」
「えぇ!? 買わないの!? せっかく選んだのに!?」
「だってしょうがないじゃないか……。金が無いんだもん……」
「お金が無いのに会社サボってるの!?」
「え?……ああ、そうだよ」
「京太くん、それヤバくない?クビになるんじゃないの?」
「大丈夫だよ……。俺には魔王を倒す使命があるんだ……」
「あはは……、そうですか……。まあ、いいや……。じゃあとりあえず、私が買ってあげるよ」
「え?マジで?」
「うん」
「本当に?」
「うん」
「ありがとう!由衣ちゃん!愛しているぜ!」
「はいはい……」
俺は由衣ちゃんにお礼を言った後、会計を済ませた。そして着替えた後、今度は由衣ちゃんの服を見に行った。
名前:佐藤京太
職業:勇者
レベル1
HP:1000/1000
MP:500/500
攻撃力:100
防御力:100
素早さ:100
魔力 :100
スキル:なし
装備:パンツ、ズボン、Tシャツ、ポロシャツ、黒いロングコート
所持金:10,000円(銀行残高:50,000円)
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
忠犬ハジッコ
SoftCareer
児童書・童話
もうすぐ天寿を全うするはずだった老犬ハジッコでしたが、飼い主である高校生・澄子の魂が、偶然出会った付喪神(つくもがみ)の「夜桜」に抜き去られてしまいます。
「夜桜」と戦い力尽きたハジッコの魂は、犬の転生神によって、抜け殻になってしまった澄子の身体に転生し、奪われた澄子の魂を取り戻すべく、仲間達の力を借りながら奮闘努力する……というお話です。
※今まで、オトナ向けの小説ばかり書いておりましたが、
今回は中学生位を読者対象と想定してチャレンジしてみました。
お楽しみいただければうれしいです。
児童絵本館のオオカミ
火隆丸
児童書・童話
閉鎖した児童絵本館に放置されたオオカミの着ぐるみが語る、数々の思い出。ボロボロの着ぐるみの中には、たくさんの人の想いが詰まっています。着ぐるみと人との間に生まれた、切なくも美しい物語です。
悪魔さまの言うとおり~わたし、執事になります⁉︎~
橘花やよい
児童書・童話
女子中学生・リリイが、入学することになったのは、お嬢さま学校。でもそこは「悪魔」の学校で、「執事として入学してちょうだい」……って、どういうことなの⁉待ち構えるのは、きれいでいじわるな悪魔たち!
友情と魔法と、胸キュンもありの学園ファンタジー。
第2回きずな児童書大賞参加作です。
守護霊のお仕事なんて出来ません!
柚月しずく
児童書・童話
事故に遭ってしまった未蘭が目が覚めると……そこは死後の世界だった。
死後の世界には「死亡予定者リスト」が存在するらしい。未蘭はリストに名前がなく「不法侵入者」と責められてしまう。
そんな未蘭を救ってくれたのは、白いスーツを着た少年。柊だった。
助けてもらいホッとしていた未蘭だったが、ある選択を迫られる。
・守護霊代行の仕事を手伝うか。
・死亡手続きを進められるか。
究極の選択を迫られた未蘭。
守護霊代行の仕事を引き受けることに。
人には視えない存在「守護霊代行」の任務を、なんとかこなしていたが……。
「視えないはずなのに、どうして私のことがわかるの?」
話しかけてくる男の子が現れて――⁉︎
ちょっと不思議で、信じられないような。だけど心温まるお話。
魔法少女はまだ翔べない
東 里胡
児童書・童話
第15回絵本・児童書大賞、奨励賞をいただきました、応援下さった皆様、ありがとうございます!
中学一年生のキラリが転校先で出会ったのは、キラという男の子。
キラキラコンビと名付けられた二人とクラスの仲間たちは、ケンカしたり和解をして絆を深め合うが、キラリはとある事情で一時的に転校してきただけ。
駄菓子屋を営む、おばあちゃんや仲間たちと過ごす海辺の町、ひと夏の思い出。
そこで知った自分の家にまつわる秘密にキラリも覚醒して……。
果たしてキラリの夏は、キラキラになるのか、それとも?
表紙はpixivてんぱる様にお借りしております。
生贄姫の末路 【完結】
松林ナオ
児童書・童話
水の豊かな国の王様と魔物は、はるか昔にある契約を交わしました。
それは、姫を生贄に捧げる代わりに国へ繁栄をもたらすというものです。
水の豊かな国には双子のお姫様がいます。
ひとりは金色の髪をもつ、活発で愛らしい金のお姫様。
もうひとりは銀色の髪をもつ、表情が乏しく物静かな銀のお姫様。
王様が生贄に選んだのは、銀のお姫様でした。
瑠璃の姫君と鉄黒の騎士
石河 翠
児童書・童話
可愛いフェリシアはひとりぼっち。部屋の中に閉じ込められ、放置されています。彼女の楽しみは、窓の隙間から空を眺めながら歌うことだけ。
そんなある日フェリシアは、貧しい身なりの男の子にさらわれてしまいました。彼は本来自分が受け取るべきだった幸せを、フェリシアが台無しにしたのだと責め立てます。
突然のことに困惑しつつも、男の子のためにできることはないかと悩んだあげく、彼女は一本の羽を渡すことに決めました。
大好きな友達に似た男の子に笑ってほしい、ただその一心で。けれどそれは、彼女の命を削る行為で……。
記憶を失くしたヒロインと、幸せになりたいヒーローの物語。ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
表紙絵は写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID:249286)をお借りしています。
『空気は読めないボクだけど』空気が読めず失敗続きのボクは、小六の夏休みに漫画の神様から『人の感情が漫画のように見える』能力をさずけられて……
弓屋 晶都
児童書・童話
「空気は読めないけど、ボク、漫画読むのは早い方だよ」
そんな、ちょっとのんびりやで癒し系の小学六年の少年、佐々田京也(ささだきょうや)が、音楽発表会や学習発表会で大忙しの二学期を、漫画の神様にもらった特別な力で乗り切るドタバタ爽快学園物語です。
コメディー色と恋愛色の強めなお話で、初めての彼女に振り回される親友を応援したり、主人公自身が初めての体験や感情をたくさん見つけてゆきます。
---------- あらすじ ----------
空気が読めず失敗ばかりだった主人公の京也は、小六の夏休みに漫画の神様から『人の感情が漫画のように見える』能力をさずけられる。
この能力があれば、『喋らない少女』の清音さんとも、無口な少年の内藤くんとも話しができるかも……?
(2023ポプラキミノベル小説大賞最終候補作)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる