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第3話 黄色い花 : 懐かしい色をした花。その甘い香りには、幻惑効果があった。
1.帰途(2/3)
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ホヨンの一つ手前にあるハッシュという町は、ザラッカと家の間にある唯一の町だ。
そこでフローラさんへのお土産物を見繕ってから、ホヨンで宿をとる。
ちなみにフローラさんと言うのは、スカイとデュナの母親だ。
常にふんわりとした雰囲気を纏っていて、それでいてとても……ええと……なんというか……。
いつも些細な失敗をしては皆を和ませてくれるような人。そう、ムードメーカーだ。
失礼な言い方にならずにすんで、ホッとする。
なにせ、私も小さい頃から随分とお世話になっている人だ。
家事全般が壊滅的に不得手な人なので、こんな風に長いこと家を離れている時は色々と心配だったりもする。
私達が長期のクエを引き受けないようにしている最大の理由が、フローラさんの存在だった。
ホヨンという、この小さな村には宿屋が一軒しかなかったが、遅い時間に行っても大抵は部屋が空いていた。
ハッシュから二時間とかからない場所にあるためか、町に用事のある人達は皆、町まで行って宿をとるのだろう。
それでも、私達のようにここらを通過するだけの、手持ちの少ない冒険者には、一定の需要がある宿だ。
「え、満室?」
デュナの声に振り返る。
カウンターの向こうでは、宿のおじさんが、申し訳無さそうにしているが、その表情がどこか嬉しそうにも見えるのは、きっとこの宿が満室になる事が滅多にないからだろう。
「なんだ? 部屋いっぱいなのか?」
スカイがデュナの横から顔を出す。
おじさんが、手をもみながら説明をする。町のホテル等ではちょっとありえない仕草だ。
「いや、一室ならあるんですけどね。二部屋は……」
「ああ、なら俺外で寝るからいいよ。ラズ達だけ泊まれば」
あっさり答えたスカイと「当然ね」と返事をしたデュナを、おじさんが交互に見比べる
「お二人はご姉弟ですか」
「ええ、一応ね」
デュナが嫌そうに答える。
何が一応なのかは分からないが、デュナとスカイは間違いなく、れっきとした姉弟だった。
そういえば、フォルテには兄弟って居たのかな……?
繋いだ手の先に視線を降ろすと、見上げてきたフォルテと目が合った。
「ラズは、ひとりっ子?」
フォルテも同じ事を思ったらしい。
「うん、そうだよ。フォルテはどうだったのかな。分かる?」
「うーん……分かんない……ひとりっ子だったのかなぁ……?」
「そっか。一緒かもしれないね」
微笑みを向けると、フォルテは同じようにラズベリー色の甘い瞳をそうっと細めた。
「うん、そうだね」
顔を上げると、カウンターではスカイとデュナがどちらもほんのちょっとだけ困ったような顔をしていた。
何か困るようなことがあったのかな?
思い当たることは何もなかった。
「どうかしたの?」
声をかけて、フォルテと一緒にそちらへ近付く。
デュナが振り返って
「おじさんが、四人一部屋なら泊められるって言ってくれてるんだけど……」
「へー」
それは有難い申し出なんじゃないだろうか。
一部屋の料金で四人泊めてもらえるということなら。だけれど。
「ベッド、二つしかないんだけど、ラズとフォルテはどうしたい?」
相変わらず、ちょっと困った顔のまま、肩をすくめて聞くデュナに、
「私はそれでいいよ」
と返事をする。
フォルテも元気に、
「私もいいー」
と返事をした。
一瞬だけキョトンとしたデュナは、クスッと笑うと
「そう。じゃあ、これでお願いしようかしら」
と、カウンターのおじさんに向かい直した。
野宿の時だって皆一緒に寝てるのに、何を今さら……。と思ってから気付く。
そういえば、スカイは決まって火の番をしながら一人離れたところで座って寝ているので、並んで寝ていたわけじゃないか……。
まあ今日も、ベッドが二つしかない以上、スカイは椅子か床なのだろうけれど。
シャワー派のデュナとスカイにお風呂を済ませてもらうと、早速浴槽にお湯を溜める。
私にとっては、たっぷりのお湯にゆったり浸かる事が、宿に泊まる幸せだった。
このあたりの地域は基本的にそうなのだが、ご厄介になっているスカイ達の家にも、やはり小さく区切られたシャワールームしかなく、浴槽というものが置かれていない。
以前、スカイが家に浴槽を置く提案をしてくれたことがあったのだが、浴槽を置けるようなスペースがシャワールームには無い事や、浴槽自体の価格が想像以上に高かった事から、実現には至らなかった。
一緒にお湯に浸かっているフォルテが、ちゃぷちゃぷと水面を指先で撫でて遊んでいる。
その姿に、幼い頃の自分が重なる。
お湯に浸かる地方出身の父の影響で、すっかりお風呂好きになってしまった母。
旅先で温泉を見つけると、クエストの期限がギリギリだろうと入らずにはいられない。
そんな両親の許で、私もやはり、お風呂好きに育った。
美しい紅葉に囲まれた露天風呂に、親子三人で入っていた時には、山から猿が降りてきて温泉に浸かりだしたもので、皆吃驚したんだよね……。
両親と一緒にいた頃は、私もフォルテのようにパシャパシャとお湯で遊んでいた記憶がある。
ふと、静かになったフォルテを見ると、眠くなったのか舟を漕いでいる。
「お風呂で寝たら危ないよ、フォルテ」
慌てて揺り起こし、お湯から上げる。
うつらうつらしているフォルテの髪を拭いて、着替えを手伝う。
今日は野宿から一日ずっと歩き通しだ。この小さな子がくたびれるのも無理はない。
デュナの一歩に追いつく為には、フォルテは二歩歩かなくてはならないわけだし……。
お風呂を片付けて、自分の着替えを済ませて浴室から出ると、スカイが、部屋の床に野宿で使う布を敷いていた。
それをベッドの上から見ていたフォルテが呟く。
「スカイ、床で寝るの……可哀相……」
デュナが、奥のベッドに潜り込みながら言う。
「野宿よりずっとマシでしょ、屋根もあるし、風もこないし」
「そうそう、安心してぐっすり眠れるしな。十分だよ」
スカイがそれに同意して、フォルテに笑顔を向ける。
「ベッドこんなに広いんだよ? スカイも一緒にベッドで寝たらいいのに……」
フォルテがしょんぼりする。
確かにベッドは大きかったが、数は二つしかない。
フォルテが座り込んでいるベッドには私も寝るわけだし、そうなると……。
「じゃあ、あんた私と一緒に寝る?」
デュナがニヤリと口端を上げる。
こういう時のデュナは本当に楽しそうだ。
「ねーちゃんと寝るくらいなら野宿の方がずっとマシだよ!!」
スカイが全力でその申し出を却下する。
デュナの寝相は、ええと、なんと言えばいいだろうか、ベッドから落ちるような事は無いのだが、その寝返りが、とても、鋭かった。
ギュルッと音がしそうなほどの速度で回転する寝返りから繰り出される肘鉄や膝蹴りには、隣で眠る人を、夢の国から引き摺り出した上で永遠の眠りの国へと誘えそうなほどの威力があった。
もちろん、この事実は四人共が理解している。
二人のやり取りを困った顔で見つめていたフォルテに声をかける。
「さ、私達もそろそろ寝よ? フォルテももう眠いでしょ」
「うん……」
しぶしぶ布団の端を持ち上げたフォルテだったが、そのまましばし固まって、
「こんなにベッド広かったら、三人でも寝られるよ」
と、顔を上げた。
「ええ!?」
スカイがたじろぐ。
そこでフローラさんへのお土産物を見繕ってから、ホヨンで宿をとる。
ちなみにフローラさんと言うのは、スカイとデュナの母親だ。
常にふんわりとした雰囲気を纏っていて、それでいてとても……ええと……なんというか……。
いつも些細な失敗をしては皆を和ませてくれるような人。そう、ムードメーカーだ。
失礼な言い方にならずにすんで、ホッとする。
なにせ、私も小さい頃から随分とお世話になっている人だ。
家事全般が壊滅的に不得手な人なので、こんな風に長いこと家を離れている時は色々と心配だったりもする。
私達が長期のクエを引き受けないようにしている最大の理由が、フローラさんの存在だった。
ホヨンという、この小さな村には宿屋が一軒しかなかったが、遅い時間に行っても大抵は部屋が空いていた。
ハッシュから二時間とかからない場所にあるためか、町に用事のある人達は皆、町まで行って宿をとるのだろう。
それでも、私達のようにここらを通過するだけの、手持ちの少ない冒険者には、一定の需要がある宿だ。
「え、満室?」
デュナの声に振り返る。
カウンターの向こうでは、宿のおじさんが、申し訳無さそうにしているが、その表情がどこか嬉しそうにも見えるのは、きっとこの宿が満室になる事が滅多にないからだろう。
「なんだ? 部屋いっぱいなのか?」
スカイがデュナの横から顔を出す。
おじさんが、手をもみながら説明をする。町のホテル等ではちょっとありえない仕草だ。
「いや、一室ならあるんですけどね。二部屋は……」
「ああ、なら俺外で寝るからいいよ。ラズ達だけ泊まれば」
あっさり答えたスカイと「当然ね」と返事をしたデュナを、おじさんが交互に見比べる
「お二人はご姉弟ですか」
「ええ、一応ね」
デュナが嫌そうに答える。
何が一応なのかは分からないが、デュナとスカイは間違いなく、れっきとした姉弟だった。
そういえば、フォルテには兄弟って居たのかな……?
繋いだ手の先に視線を降ろすと、見上げてきたフォルテと目が合った。
「ラズは、ひとりっ子?」
フォルテも同じ事を思ったらしい。
「うん、そうだよ。フォルテはどうだったのかな。分かる?」
「うーん……分かんない……ひとりっ子だったのかなぁ……?」
「そっか。一緒かもしれないね」
微笑みを向けると、フォルテは同じようにラズベリー色の甘い瞳をそうっと細めた。
「うん、そうだね」
顔を上げると、カウンターではスカイとデュナがどちらもほんのちょっとだけ困ったような顔をしていた。
何か困るようなことがあったのかな?
思い当たることは何もなかった。
「どうかしたの?」
声をかけて、フォルテと一緒にそちらへ近付く。
デュナが振り返って
「おじさんが、四人一部屋なら泊められるって言ってくれてるんだけど……」
「へー」
それは有難い申し出なんじゃないだろうか。
一部屋の料金で四人泊めてもらえるということなら。だけれど。
「ベッド、二つしかないんだけど、ラズとフォルテはどうしたい?」
相変わらず、ちょっと困った顔のまま、肩をすくめて聞くデュナに、
「私はそれでいいよ」
と返事をする。
フォルテも元気に、
「私もいいー」
と返事をした。
一瞬だけキョトンとしたデュナは、クスッと笑うと
「そう。じゃあ、これでお願いしようかしら」
と、カウンターのおじさんに向かい直した。
野宿の時だって皆一緒に寝てるのに、何を今さら……。と思ってから気付く。
そういえば、スカイは決まって火の番をしながら一人離れたところで座って寝ているので、並んで寝ていたわけじゃないか……。
まあ今日も、ベッドが二つしかない以上、スカイは椅子か床なのだろうけれど。
シャワー派のデュナとスカイにお風呂を済ませてもらうと、早速浴槽にお湯を溜める。
私にとっては、たっぷりのお湯にゆったり浸かる事が、宿に泊まる幸せだった。
このあたりの地域は基本的にそうなのだが、ご厄介になっているスカイ達の家にも、やはり小さく区切られたシャワールームしかなく、浴槽というものが置かれていない。
以前、スカイが家に浴槽を置く提案をしてくれたことがあったのだが、浴槽を置けるようなスペースがシャワールームには無い事や、浴槽自体の価格が想像以上に高かった事から、実現には至らなかった。
一緒にお湯に浸かっているフォルテが、ちゃぷちゃぷと水面を指先で撫でて遊んでいる。
その姿に、幼い頃の自分が重なる。
お湯に浸かる地方出身の父の影響で、すっかりお風呂好きになってしまった母。
旅先で温泉を見つけると、クエストの期限がギリギリだろうと入らずにはいられない。
そんな両親の許で、私もやはり、お風呂好きに育った。
美しい紅葉に囲まれた露天風呂に、親子三人で入っていた時には、山から猿が降りてきて温泉に浸かりだしたもので、皆吃驚したんだよね……。
両親と一緒にいた頃は、私もフォルテのようにパシャパシャとお湯で遊んでいた記憶がある。
ふと、静かになったフォルテを見ると、眠くなったのか舟を漕いでいる。
「お風呂で寝たら危ないよ、フォルテ」
慌てて揺り起こし、お湯から上げる。
うつらうつらしているフォルテの髪を拭いて、着替えを手伝う。
今日は野宿から一日ずっと歩き通しだ。この小さな子がくたびれるのも無理はない。
デュナの一歩に追いつく為には、フォルテは二歩歩かなくてはならないわけだし……。
お風呂を片付けて、自分の着替えを済ませて浴室から出ると、スカイが、部屋の床に野宿で使う布を敷いていた。
それをベッドの上から見ていたフォルテが呟く。
「スカイ、床で寝るの……可哀相……」
デュナが、奥のベッドに潜り込みながら言う。
「野宿よりずっとマシでしょ、屋根もあるし、風もこないし」
「そうそう、安心してぐっすり眠れるしな。十分だよ」
スカイがそれに同意して、フォルテに笑顔を向ける。
「ベッドこんなに広いんだよ? スカイも一緒にベッドで寝たらいいのに……」
フォルテがしょんぼりする。
確かにベッドは大きかったが、数は二つしかない。
フォルテが座り込んでいるベッドには私も寝るわけだし、そうなると……。
「じゃあ、あんた私と一緒に寝る?」
デュナがニヤリと口端を上げる。
こういう時のデュナは本当に楽しそうだ。
「ねーちゃんと寝るくらいなら野宿の方がずっとマシだよ!!」
スカイが全力でその申し出を却下する。
デュナの寝相は、ええと、なんと言えばいいだろうか、ベッドから落ちるような事は無いのだが、その寝返りが、とても、鋭かった。
ギュルッと音がしそうなほどの速度で回転する寝返りから繰り出される肘鉄や膝蹴りには、隣で眠る人を、夢の国から引き摺り出した上で永遠の眠りの国へと誘えそうなほどの威力があった。
もちろん、この事実は四人共が理解している。
二人のやり取りを困った顔で見つめていたフォルテに声をかける。
「さ、私達もそろそろ寝よ? フォルテももう眠いでしょ」
「うん……」
しぶしぶ布団の端を持ち上げたフォルテだったが、そのまましばし固まって、
「こんなにベッド広かったら、三人でも寝られるよ」
と、顔を上げた。
「ええ!?」
スカイがたじろぐ。
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