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第三部
48話 レイの記憶(2/4)
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ふ。っと久居が目を開くと、空には星が輝いていた。
(私は……どのくらい、眠っていたのでしょうか)
懐中時計を開くと、七時を回っている。
重いつもりで起こした体は、思ったよりずっと軽かった。
「久居! 元気になった……?」
隣に寄り添っていた空竜と、その上に乗っていたらしいリルが、心配そうに久居を覗き込んだ。
「ええ、ずいぶん楽になりました」
微笑むと、リルがホッとした顔になる。
「リルは……その……大丈夫ですか?」
見れば、リルは妙にぐったりとしている。
「うん…………大丈夫…………ちょっと疲れちゃっただけ」
リルはげっそりと答えてから、
「久居が元気になって、良かった」と嬉しそうに微笑んだ。
久居は、予定よりずっと軽くなりすぎた身体に、違和感を感じる。
「何を……してくださったのですか?」
尋ねると、リルが小さく肩を揺らした。
「えっと……その……、怒らないで聞いてね?」
あせあせと、困ったように縮こまって尋ねるリルに、久居はいつもと変わらない様子で答える。
「それは、リルの答えによります」
「う、うーん。そっか……」
リルはしばらく悩んだ後で、答えた。
「じゃあ内緒にしとく」
久居は、そっと青筋を浮かべながらも、なるべくいつもと変わらぬように話した。
「……分かりました。なるべく怒らないよう尽力しますので、話してください」
リルは、それでも『怒らない』と言わない久居が。
久居が自分に嘘をつかないでくれたことが、ちょっと嬉しかった。
ぽつり、ぽつりと、リルは話し始める。
あの変態を、呼んでしまった話を。
呼べば来る。と言うことだけは分かっていた彼を、何と呼べばいいのかわからないままに、リルはその名を呼んだ。
いや、呼ぼうとした。が、肝心の名前を忘れていた。
「ヒバさーんっ? ヒダさんだっけ? あれ? 三文字だっけ?」
「キュイッ」
「ああ、ヒダナさーーーん? え、違う?」
空竜にダメ出しをされて、リルが首を傾げる。
「うわーんっっ、変態さーーーんっっ、来てーーーーーーーーーーっっ!!」
名前が思い出せないリルの悲痛な叫びに、しかし優秀な変態は応えた。
「……あ。地下から誰か来る……」
リルがそっと岩陰に隠れて待つと、ヒバナは優雅に礼をしながら地中より姿を現した。
「リル様、お呼びですか?」
「あ、うん。来てくれて、ありがとう」
リルが感謝を込めて微笑むと、真っ直ぐなラインの中華風の服を着た男は、その真っ白な服をはためかせ、美しく礼をした。
額から左右に二本生えた角の脇から赤い髪がさらりと揺れる。
「リル様にはご機嫌麗しく、ご健勝なこととは思いますが、万が一があってはなりませんので、ちょーーーーーーっと確認させていただきますね?」
言い終わるより早く、ヒバナはリルを抱き上げると、リルのあらゆる面を撫で回し、あらゆる部分へ指を差し入れた。
「ぅ、あ、や、やめてよぉっっ」
耳の穴に差し込まれた指に、リルが非難の声を上げる。
ヒバナは、すとんとリルを地に下ろした。
「大変失礼致しました。けれど、リル様は変わらずご健勝なようで何よりです。
髪型を変えられたのですね。とても似合っていらっしゃいますよ」
にこり。と三白眼を細めて、ヒバナは全く悪びれる様子なく微笑んだ。
髪は、銃弾に吹き飛ばされたり、マークを落としたりするので仕方なく減っちゃったんだけど……と思いながら、リルは言う。
「ええと、ボクは元気なんだけど、久居が元気じゃなくて……」
ひくり、とヒバナの表情が引き攣る。
視線でじろりと奥に横たわる久居を確認すると、さらにその眉を寄せた。
「その、おとーさんを、呼んでもらえるかな……?」
ヒバナは少し考えてから答えた。
「……その人間を、助けるために。ですか?」
「う、うん……」
「でしたら、そのご依頼はお受けできません」
「……っ」
リルは、ヒバナの言葉に息を呑んだ。
「ああ見えて、私の玖斬様はお忙しい方です」
しゅん……とリルが明らかに肩を落として項垂れる。
その薄茶色の瞳から、ぽろりと涙の粒が零れた。
びくり、とヒバナの肩が揺れる。
「あ……、彼の方のお手を煩わせずとも、この程度の事でしたら、私にお任せください!」
リルがハッと顔を上げる。
その瞳から、もう一粒零れた涙の粒を、目にも止まらぬ速さでヒバナが真っ白なハンカチで受け止める。
額にじわりと冷や汗を浮かべたヒバナが、リルに見上げられ、にこりと微笑む。
リルは溢れる涙をそのままに、花のように微笑んだ。
「ありがとう、変態さんっっ」
「ヒバナ、と、申します……」
ヒバナが、引き攣った笑顔のまま答えた。
ヒバナは久居の上にハンカチを敷き、心っっ底嫌そうな顔で渋々手を当てると、久居の失った体液を成分として補った。
「目が覚め次第、しっかり給水させてください」と言われたが、リル達は水筒も何もかも、荷物をカロッサのところに置いてきてしまった。
「ふむ……仕方ありませんね。少々お待ちください」
と、呟いたヒバナが地中に潜って、十分と経たないうちに彼はリル達の荷物を抱えて戻ってきた。
荷物の中からリルが水筒を出すと「それでは少な過ぎますね」とヒバナは言う。
そうして、彼はまた「少々お待ちください」と言い残し、地中に潜った。
リルは、彼の潜っていった地面を撫でてみる。
この地面の下は、一体どうなっているんだろう。
どんな世界があって、鬼達はどんな風に暮らしているのだろうか。
そう思う一方で、リルは『ボクには死ぬまで行けない場所なのだろうけど』と思う。
妖精の仲間になれないなら、せめて、鬼の仲間になれれば良かったのに……。
ボクは、どちらからも、違うモノだと言われてしまった……。
俯くリルの前に、ずるり、と地下から現れたヒバナは、両手にいっぱいの食べ物を抱えていた。
ぶどうやみかんなど、リルの見覚えのあるものの他に、全く見たことの無い、果物なのか野菜なのかもよくわからないようなものもたくさんある。
「お待たせ致しました。リル様は食べ物の好き嫌いはございませんか?」
ヒバナはにこりと微笑むと、食べ物を敷布の上に並べ始める。
「ボクは何でも食べるよっ」
リルが笑顔を見せると、ヒバナはリルの小さな頭を撫でた。
「流石は私の玖斬様の御子でいらっしゃいます!」
食べ物を並べ終えたヒバナは、くるりと回ると久居をジロッと睨んで言った。
「では、この人間の失った力を補う作業は、リル様にしていただきましょうか」
「……え?」
並んだ食べ物を眺めていたリルが、ヒバナの声に振り返る。
「リル様のお力を、大変遺憾ですが、この人間めにほんの少々お分けください、大変遺憾ですが」
えっと……。……それ、二回繰り返すんだ……?
リルはそう思いながらも答える。
「う、うん、それはいいんだけど……、どうやって?」
リルが首を傾げると、ヒバナが応える。
「リル様のお力……炎を、彼の中に注ぐようイメージしてください」
「えーと……。それって、久居溶けないの?」
リルの質問に、ヒバナはにこりと笑って答えた。
「リル様がお上手になされば問題ございません」
……それって、僕が失敗したら、溶けるってことだよね……?
「じゃあ、まずは変態さんで練習してもいい?」
リルの言葉に、ヒバナの笑顔は大きく引き攣った。
「わ……分かり、ました……。それと私の名前は、ヒバナ、と、申します……」
そうしてリルは、ヒバナの片腕を犠牲に、それを習得した。
久居は、その話を最後まで聞くと、ため息と共にリルを撫でた。
「リル……、私のために、ありがとうございます」
空竜が、自分の上に乗っていたリルを尻尾でひょいと持ち上げると、久居の胸に押し付ける。
久居はまだ幼い少年を抱き留めると、その場に座った。
リルをそっと抱きしめてから、久居が言う。
「けれど、あまり一人で無茶をしないでくださいね。……私が、この話をどれだけ冷や冷やしながら聞いたか……分かりますか?」
リルは、腕の中から、おそるおそる久居の顔を見上げる。
久居の細い眉は小さく寄せられて、黒い瞳は心配そうにリルを見つめていた。
ああ、よかった。とリルは思う。
久居は怒らなかった。
心配は、させてしまったけど。
久居はこうして元気になったし、食べ物までもらえたし、本当に、よかった……。
うと……と、久居の腕の中で、リルが舟を漕ぐ。
ホッとした、安心しきった表情で。
天使に追われている最中だというのに、リルにとって久居の腕の中は安心できる場所らしい。
久居は、船を漕ぐリルを、寝かしつけるべく胸に寄り掛からせた。
「リル、ありがとうございます……。おやすみなさいませ」
「ん……、久居、おやすみね……」
久居は、枕元に置いてあった水筒で、ヒバナの指示通り給水しつつ、腕の中のリルが寝付くのを待った。
(私は……どのくらい、眠っていたのでしょうか)
懐中時計を開くと、七時を回っている。
重いつもりで起こした体は、思ったよりずっと軽かった。
「久居! 元気になった……?」
隣に寄り添っていた空竜と、その上に乗っていたらしいリルが、心配そうに久居を覗き込んだ。
「ええ、ずいぶん楽になりました」
微笑むと、リルがホッとした顔になる。
「リルは……その……大丈夫ですか?」
見れば、リルは妙にぐったりとしている。
「うん…………大丈夫…………ちょっと疲れちゃっただけ」
リルはげっそりと答えてから、
「久居が元気になって、良かった」と嬉しそうに微笑んだ。
久居は、予定よりずっと軽くなりすぎた身体に、違和感を感じる。
「何を……してくださったのですか?」
尋ねると、リルが小さく肩を揺らした。
「えっと……その……、怒らないで聞いてね?」
あせあせと、困ったように縮こまって尋ねるリルに、久居はいつもと変わらない様子で答える。
「それは、リルの答えによります」
「う、うーん。そっか……」
リルはしばらく悩んだ後で、答えた。
「じゃあ内緒にしとく」
久居は、そっと青筋を浮かべながらも、なるべくいつもと変わらぬように話した。
「……分かりました。なるべく怒らないよう尽力しますので、話してください」
リルは、それでも『怒らない』と言わない久居が。
久居が自分に嘘をつかないでくれたことが、ちょっと嬉しかった。
ぽつり、ぽつりと、リルは話し始める。
あの変態を、呼んでしまった話を。
呼べば来る。と言うことだけは分かっていた彼を、何と呼べばいいのかわからないままに、リルはその名を呼んだ。
いや、呼ぼうとした。が、肝心の名前を忘れていた。
「ヒバさーんっ? ヒダさんだっけ? あれ? 三文字だっけ?」
「キュイッ」
「ああ、ヒダナさーーーん? え、違う?」
空竜にダメ出しをされて、リルが首を傾げる。
「うわーんっっ、変態さーーーんっっ、来てーーーーーーーーーーっっ!!」
名前が思い出せないリルの悲痛な叫びに、しかし優秀な変態は応えた。
「……あ。地下から誰か来る……」
リルがそっと岩陰に隠れて待つと、ヒバナは優雅に礼をしながら地中より姿を現した。
「リル様、お呼びですか?」
「あ、うん。来てくれて、ありがとう」
リルが感謝を込めて微笑むと、真っ直ぐなラインの中華風の服を着た男は、その真っ白な服をはためかせ、美しく礼をした。
額から左右に二本生えた角の脇から赤い髪がさらりと揺れる。
「リル様にはご機嫌麗しく、ご健勝なこととは思いますが、万が一があってはなりませんので、ちょーーーーーーっと確認させていただきますね?」
言い終わるより早く、ヒバナはリルを抱き上げると、リルのあらゆる面を撫で回し、あらゆる部分へ指を差し入れた。
「ぅ、あ、や、やめてよぉっっ」
耳の穴に差し込まれた指に、リルが非難の声を上げる。
ヒバナは、すとんとリルを地に下ろした。
「大変失礼致しました。けれど、リル様は変わらずご健勝なようで何よりです。
髪型を変えられたのですね。とても似合っていらっしゃいますよ」
にこり。と三白眼を細めて、ヒバナは全く悪びれる様子なく微笑んだ。
髪は、銃弾に吹き飛ばされたり、マークを落としたりするので仕方なく減っちゃったんだけど……と思いながら、リルは言う。
「ええと、ボクは元気なんだけど、久居が元気じゃなくて……」
ひくり、とヒバナの表情が引き攣る。
視線でじろりと奥に横たわる久居を確認すると、さらにその眉を寄せた。
「その、おとーさんを、呼んでもらえるかな……?」
ヒバナは少し考えてから答えた。
「……その人間を、助けるために。ですか?」
「う、うん……」
「でしたら、そのご依頼はお受けできません」
「……っ」
リルは、ヒバナの言葉に息を呑んだ。
「ああ見えて、私の玖斬様はお忙しい方です」
しゅん……とリルが明らかに肩を落として項垂れる。
その薄茶色の瞳から、ぽろりと涙の粒が零れた。
びくり、とヒバナの肩が揺れる。
「あ……、彼の方のお手を煩わせずとも、この程度の事でしたら、私にお任せください!」
リルがハッと顔を上げる。
その瞳から、もう一粒零れた涙の粒を、目にも止まらぬ速さでヒバナが真っ白なハンカチで受け止める。
額にじわりと冷や汗を浮かべたヒバナが、リルに見上げられ、にこりと微笑む。
リルは溢れる涙をそのままに、花のように微笑んだ。
「ありがとう、変態さんっっ」
「ヒバナ、と、申します……」
ヒバナが、引き攣った笑顔のまま答えた。
ヒバナは久居の上にハンカチを敷き、心っっ底嫌そうな顔で渋々手を当てると、久居の失った体液を成分として補った。
「目が覚め次第、しっかり給水させてください」と言われたが、リル達は水筒も何もかも、荷物をカロッサのところに置いてきてしまった。
「ふむ……仕方ありませんね。少々お待ちください」
と、呟いたヒバナが地中に潜って、十分と経たないうちに彼はリル達の荷物を抱えて戻ってきた。
荷物の中からリルが水筒を出すと「それでは少な過ぎますね」とヒバナは言う。
そうして、彼はまた「少々お待ちください」と言い残し、地中に潜った。
リルは、彼の潜っていった地面を撫でてみる。
この地面の下は、一体どうなっているんだろう。
どんな世界があって、鬼達はどんな風に暮らしているのだろうか。
そう思う一方で、リルは『ボクには死ぬまで行けない場所なのだろうけど』と思う。
妖精の仲間になれないなら、せめて、鬼の仲間になれれば良かったのに……。
ボクは、どちらからも、違うモノだと言われてしまった……。
俯くリルの前に、ずるり、と地下から現れたヒバナは、両手にいっぱいの食べ物を抱えていた。
ぶどうやみかんなど、リルの見覚えのあるものの他に、全く見たことの無い、果物なのか野菜なのかもよくわからないようなものもたくさんある。
「お待たせ致しました。リル様は食べ物の好き嫌いはございませんか?」
ヒバナはにこりと微笑むと、食べ物を敷布の上に並べ始める。
「ボクは何でも食べるよっ」
リルが笑顔を見せると、ヒバナはリルの小さな頭を撫でた。
「流石は私の玖斬様の御子でいらっしゃいます!」
食べ物を並べ終えたヒバナは、くるりと回ると久居をジロッと睨んで言った。
「では、この人間の失った力を補う作業は、リル様にしていただきましょうか」
「……え?」
並んだ食べ物を眺めていたリルが、ヒバナの声に振り返る。
「リル様のお力を、大変遺憾ですが、この人間めにほんの少々お分けください、大変遺憾ですが」
えっと……。……それ、二回繰り返すんだ……?
リルはそう思いながらも答える。
「う、うん、それはいいんだけど……、どうやって?」
リルが首を傾げると、ヒバナが応える。
「リル様のお力……炎を、彼の中に注ぐようイメージしてください」
「えーと……。それって、久居溶けないの?」
リルの質問に、ヒバナはにこりと笑って答えた。
「リル様がお上手になされば問題ございません」
……それって、僕が失敗したら、溶けるってことだよね……?
「じゃあ、まずは変態さんで練習してもいい?」
リルの言葉に、ヒバナの笑顔は大きく引き攣った。
「わ……分かり、ました……。それと私の名前は、ヒバナ、と、申します……」
そうしてリルは、ヒバナの片腕を犠牲に、それを習得した。
久居は、その話を最後まで聞くと、ため息と共にリルを撫でた。
「リル……、私のために、ありがとうございます」
空竜が、自分の上に乗っていたリルを尻尾でひょいと持ち上げると、久居の胸に押し付ける。
久居はまだ幼い少年を抱き留めると、その場に座った。
リルをそっと抱きしめてから、久居が言う。
「けれど、あまり一人で無茶をしないでくださいね。……私が、この話をどれだけ冷や冷やしながら聞いたか……分かりますか?」
リルは、腕の中から、おそるおそる久居の顔を見上げる。
久居の細い眉は小さく寄せられて、黒い瞳は心配そうにリルを見つめていた。
ああ、よかった。とリルは思う。
久居は怒らなかった。
心配は、させてしまったけど。
久居はこうして元気になったし、食べ物までもらえたし、本当に、よかった……。
うと……と、久居の腕の中で、リルが舟を漕ぐ。
ホッとした、安心しきった表情で。
天使に追われている最中だというのに、リルにとって久居の腕の中は安心できる場所らしい。
久居は、船を漕ぐリルを、寝かしつけるべく胸に寄り掛からせた。
「リル、ありがとうございます……。おやすみなさいませ」
「ん……、久居、おやすみね……」
久居は、枕元に置いてあった水筒で、ヒバナの指示通り給水しつつ、腕の中のリルが寝付くのを待った。
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