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第四章 守護鳥の夢
獣の形
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オオミ
森の開けた場所で輪になって座った。手を伸ばせば隣の人に触れられる大きさの輪だ。
「……ミーコって、ウルウのTシャツにオゼさんが描いた、白い犬でしたよね」
念のため、もう一度確認した。
「そうだ。もふもふした雑種の犬だ」
オゼさんの声も少し心配そうだ。
身を前に乗りだして、手探りで輪の中心にいるものに触ってみる。
――だめだ。やっぱりこれは猫のチャミーだ。
「お前、それが猫に感じるんだよな。でも、チャミーはぬいぐるみじゃなかったのか。それにお前ネコアレルギーだろ。平気だってことはやっぱり――」
オゼさんの声を遮って言った。
「マモルくんとオゼさんが、足音と手触りと舐めてくる舌でミーコだとわかったのと同じように、僕も、触っただけで確信できるんです。ずっとこの子が生きていたらいいのにって撫でていた、ぬいぐるみのチャミー、こんな所で生きていてくれたんだって」
ずっと僕たちの話を黙って聞いていたアオチさんと無言ちゃんが同時に「あの――」と話し出し、互いに譲って、結局無言ちゃんが言った。
「この子、わたしと親友が学校で世話をしていたウサギだと思う」
「俺にはこいつが去年死んだ、俺んちのハムスターにしか思えないんだよ」
しばらく全員、言葉を失った。
みんなで代わる代わる真ん中に座る動物を撫でるが、その正体が全く合致しない。
百歩譲って、犬と猫を間違えたとしよう。でも、ウサギやハムスターとは似ても似つかないフォルムじゃないか。
でも、闇から聞こえるみんなの声はそれぞれ過去に愛情を注いだ動物へのもので違いない。悪戯で演技をしているなんてあり得ない。
――もう気にしないことにしよう。
チャミーに手を伸ばす。僕の掌に小さな額をこすりつけてくる。
チャミーは生きている。僕を励ますために会いにきてくれた。それで良い。
僕たちの信じているものがそこにある、それが何より重要だ。
森の開けた場所で輪になって座った。手を伸ばせば隣の人に触れられる大きさの輪だ。
「……ミーコって、ウルウのTシャツにオゼさんが描いた、白い犬でしたよね」
念のため、もう一度確認した。
「そうだ。もふもふした雑種の犬だ」
オゼさんの声も少し心配そうだ。
身を前に乗りだして、手探りで輪の中心にいるものに触ってみる。
――だめだ。やっぱりこれは猫のチャミーだ。
「お前、それが猫に感じるんだよな。でも、チャミーはぬいぐるみじゃなかったのか。それにお前ネコアレルギーだろ。平気だってことはやっぱり――」
オゼさんの声を遮って言った。
「マモルくんとオゼさんが、足音と手触りと舐めてくる舌でミーコだとわかったのと同じように、僕も、触っただけで確信できるんです。ずっとこの子が生きていたらいいのにって撫でていた、ぬいぐるみのチャミー、こんな所で生きていてくれたんだって」
ずっと僕たちの話を黙って聞いていたアオチさんと無言ちゃんが同時に「あの――」と話し出し、互いに譲って、結局無言ちゃんが言った。
「この子、わたしと親友が学校で世話をしていたウサギだと思う」
「俺にはこいつが去年死んだ、俺んちのハムスターにしか思えないんだよ」
しばらく全員、言葉を失った。
みんなで代わる代わる真ん中に座る動物を撫でるが、その正体が全く合致しない。
百歩譲って、犬と猫を間違えたとしよう。でも、ウサギやハムスターとは似ても似つかないフォルムじゃないか。
でも、闇から聞こえるみんなの声はそれぞれ過去に愛情を注いだ動物へのもので違いない。悪戯で演技をしているなんてあり得ない。
――もう気にしないことにしよう。
チャミーに手を伸ばす。僕の掌に小さな額をこすりつけてくる。
チャミーは生きている。僕を励ますために会いにきてくれた。それで良い。
僕たちの信じているものがそこにある、それが何より重要だ。
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