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第二章 選別の船
わたしを刺さないナイフ
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カオリ
長い、長すぎる。死んでるんじゃないの。あの子がシャワー室に入って何十分たったろう。わたしが身だしなみに気を遣わないで済むようになってから何年も経つ。生きてるころは自分もこんなだったっけ?
生きてる人の事は本当に心配だ。ベッドの縁から立ち上がって、シャワー室のドアをコツコツ叩いた。
「ねえ、大丈夫?」
水の音が止んだ。少なくとも生きてる。なら別にいい。
静かにドアが開いて、大きな深緑色のバスタオルにくるまれた、水浸しの子が出てきた。血で彩られた横顔もきれいだったけれど、水滴の奥から覗く目もまたきれいだ。
「わかっていると思うけど、わたしはもう死んだ人だから、気にせず好きなだけお湯を浴びていて。生きているか心配になっただけ」
甲板で波を見つめていた時から、この子は話さないどころか声一つ出さない。怖いことがあったのはわかっている。それとも、もしかしたらずっと前から話すのをやめてしまっているのかも知れない。
透き通った薄茶色の目をそっとら逸らすと、その子はそのままゆっくり私にもたれかかって来た。
「眠たいの? ちょっと待って。あなた、結構重い」
見た目より筋肉質な子だ。向かい合ったまま社交ダンスでも踊るような恰好でベッドに運び、横たえた。というより、最後は手を離して、落とした。
「びっしょびしょ」
わたしのシャツブラウスにも水滴が染みる。自分でも、なんでパンツスーツでこの船に乗っているのかわからない。昨日の夕方、気がついたらここにいた。回収人と名乗る素敵なおじいさんに会って、この世界はあと少しで閉じてしまうと聞いた。「ふうん」と言う感想だった。
一度死んでいるし、「閉じる」とか「終わる」とかにいちいち心を動かされたりはしない。一晩中、ゆっくりとおじいさんの話に耳を傾けていた。子守歌みたいな声に何度か細切れに眠りに落ちた。
陽が登って、泣いているようにも笑っているようにも見える朝の波を一人眺めていると、てってってっと子どもの走る足音がした。
振り返るとやけに可愛らしい顔立ちの男の子が立っていた。
――この子も死んでる。直ぐにそうわかった。身体の周りにわたしと同じような薄い膜がかかっているのが見えたから。
その子に見覚えがあった。思い出すまで相当時間がかかりそう、そう思った時、男の子が小さな口を開いた。
「僕、マモルだよ。青い鳥と黄色い鳥を飼ってた」
ああ、あの子。窓際でインコを肩に乗せているのを何度か見たことがある。外で会うのは初めてだ。
「お姉さん、『おばさん』でしょ」
突然失礼だし、矛盾しているけど、ピンときた。
この子、オゼくんが良く話していた、あのマモルくんか。
思い出してきた。暗い記憶の奥に閉じ込められる直前、この子といた。
「マモルくんも呼び戻されたの?」
「うん」
日常の一コマみたく、マモルくんは軽く頷いた。子どもらしさに反して落ち着いてる。場違いに仕事に行くような服装をしている大人の自分よりずっと。
「兄ちゃんはまだ鳥を掴まえていないんだね」
私も丁度同じことを思っていた。
「そうみたいだね。でもまだ時間はあるから。ねえ、おばさんと船の中を探検しようか。そうだ、おじちゃんにはもう会った?」
「うん、探検する! おじちゃんには会ったよ。僕さっきまでおじちゃんのお部屋にいた」
「そう」
マモルくんと思ったより広い船内を一つ一つじっくり見て回った。子どもは嫌いなはずだったけど、マモルくんは不思議と好きになれた。それもそうか、この子は一度死んでしまった子。
「ここは個室が並んでるね。マモルくんは一人の部屋が欲しい?」
「うんう、僕おじちゃんの部屋がいい」
「わたしも。ここは生きている人、専用の部屋かもね」
その時、外で話し声がしたかと思うと、若くてかわいい男の子が勢い良く部屋に入って来た。
男の子、と言ったけれど二十代前半くらいの大人だ。もしかしたらもう少し上かも。自分より十歳以上年下の子はみんなかわいらしく見えるけど、この子は顔立ちも幼かった。その顔がみるみる青くなって、眼鏡が――眼鏡の奥の目がマモルくんに釘付けになった。わたしもマモルくんを見て、初めてゾッとした。その眼鏡の子を睨むように見返す表情から、さっきまでの無邪気さが消えていたから。大人が大人を相手に値踏みをしている顔だ。
眼鏡の子は数秒フリーズした後、慌てて今閉めたばかりのドアのノブに再び手をかけた。「待って!」無意識にその背中に向かって声が出た。
確かめたかった。生きている人に自分がどう映っているのか。
合わせたその目はわたし達を覚えている様子はなかった。じゃあ、この子じゃないのか。酷く怯えているその子に伝えてあげないと、そう思った。大丈夫、あなたは殺していない。
それなのに、その子はドアを背に震えながら床に滑り落ちてしまった。そんなに怖いのかなあ、ちょっとショック。いつの間にかマモルくんも顔がふっつきそうなくらいその子に近づいていた。
「ごめんなさい」、何も悪いことをしていないのにそう連呼しながらその子は部屋を出て行ってしまった。
その時、ドアの隙間からスーツ姿の男の人が見えた。場違いな服装にこの人も死んでいるんじゃないかと凄く気になった。
あっと言う間に閉じてしまったドアの向こうまで追いかけて行く勇気がなく立ちすくんでいると、マモルくんがぽつりと言った。
「ごめんなさい、兄ちゃんを消そうとしてるんじゃないかと思って心配だったの」
今朝の出来事を思い返していて、ふとベッドに寝かせた子の薄茶色の髪がまだ濡れているのが気になりだした。風邪をひく、とかよりも寝ぐせが酷いことになりそう、そっちが心配になった。
「一回起きて。髪を乾かさないと寝ぐせになる」
かなり強めに肩を叩いたのに全然起きない。
「もう……」
サイドテーブルを確認すると、結構わかりやすくコンセントがついていた。洗面所からドライヤーを持って来て、寝ているその子の頭に熱風を当てた。さすがに目を覚ますかと思ったのに、薄っすらとも瞼を開かない。生きている人間の方が死んでいるみたい。
とにかく気になってしかたないので、轟音は気にせず「強」にして乾かした。古いタイプのドライヤーのようで、音もすごいけど風量もすごい。びっくりするほど柔らかいくせ毛が痛まないように、距離を保って風向きを変えながら、丁寧に乾かした。
乾いた後はしばらくその感触を指先で楽しんだ。わたしの髪質と全然違う。わたしのは真っすぐで弾力と艶がある。それはそれで気に入っていたけれど、こういうのも良いな。
外がだんだん暗くなってきている。天気が崩れそうだ。
この子は波を見て何を思っていたのだろう。この子のしたことは想像がつく。わたしも似たような場面に遭遇したことがあるから。
アオチくんが――彼には私たちが見えていないのに、一方的に親しみを持っているのだけど――彼が隣の船に飛び込んで行った時は久しぶりに心が躍った。初めて見た時から感じていた生命力が、冬の太陽の下に弾けたみたいで、自然と浮かぶ笑みを隠せなかった。
オゼくんは私たちを失っても、彼のような生気のある人と今を過ごしている。オゼくんは幸せだ。あの眼鏡のオオミくんと、三人とも助かって欲しい。
それにしても、この子はしばらく起きないだろうな。
マモルくんは「ウルウの服にお兄さんたちと絵を描く」と言って、娯楽室へ行ってしまった。わたしも行きたい。あのウルウとかいう子も不思議だ。あの子は身体こそ大きいけれど、最近生まれたばかりに違いない。
だから姿もあんな風に安定していない。これからどんな風に成長するのか楽しみだけれど、それを確認する時間は残されているだろうか。
柔らかい髪と同じ質の寝息を立てているベッドの上の子にタオルケットをかけ直し、静かに立ち上がった。
やっぱりみんなの所へ行きたい。呼び戻された少ない時間を、この船のみんなと過ごしたい。アオチくんにわたしが見えていなくても。
動き出したわたしの手首を温かいものが掴んだ。柔らかい髪の子、こんなに温かい手だったの。驚いてその手を掴み返す。
鳥を掴まえられたなら――きっとこんな感触なのかも知れない。
仰向けのままこちらを向いた大きな目がわたしを見ていた。それでも頑なに声は出さない。
「……あなたも一緒に行く?」
小さく頷くと、今まで寝ていたとは思えない軽い動きでその子はベッドから降りた。
長い、長すぎる。死んでるんじゃないの。あの子がシャワー室に入って何十分たったろう。わたしが身だしなみに気を遣わないで済むようになってから何年も経つ。生きてるころは自分もこんなだったっけ?
生きてる人の事は本当に心配だ。ベッドの縁から立ち上がって、シャワー室のドアをコツコツ叩いた。
「ねえ、大丈夫?」
水の音が止んだ。少なくとも生きてる。なら別にいい。
静かにドアが開いて、大きな深緑色のバスタオルにくるまれた、水浸しの子が出てきた。血で彩られた横顔もきれいだったけれど、水滴の奥から覗く目もまたきれいだ。
「わかっていると思うけど、わたしはもう死んだ人だから、気にせず好きなだけお湯を浴びていて。生きているか心配になっただけ」
甲板で波を見つめていた時から、この子は話さないどころか声一つ出さない。怖いことがあったのはわかっている。それとも、もしかしたらずっと前から話すのをやめてしまっているのかも知れない。
透き通った薄茶色の目をそっとら逸らすと、その子はそのままゆっくり私にもたれかかって来た。
「眠たいの? ちょっと待って。あなた、結構重い」
見た目より筋肉質な子だ。向かい合ったまま社交ダンスでも踊るような恰好でベッドに運び、横たえた。というより、最後は手を離して、落とした。
「びっしょびしょ」
わたしのシャツブラウスにも水滴が染みる。自分でも、なんでパンツスーツでこの船に乗っているのかわからない。昨日の夕方、気がついたらここにいた。回収人と名乗る素敵なおじいさんに会って、この世界はあと少しで閉じてしまうと聞いた。「ふうん」と言う感想だった。
一度死んでいるし、「閉じる」とか「終わる」とかにいちいち心を動かされたりはしない。一晩中、ゆっくりとおじいさんの話に耳を傾けていた。子守歌みたいな声に何度か細切れに眠りに落ちた。
陽が登って、泣いているようにも笑っているようにも見える朝の波を一人眺めていると、てってってっと子どもの走る足音がした。
振り返るとやけに可愛らしい顔立ちの男の子が立っていた。
――この子も死んでる。直ぐにそうわかった。身体の周りにわたしと同じような薄い膜がかかっているのが見えたから。
その子に見覚えがあった。思い出すまで相当時間がかかりそう、そう思った時、男の子が小さな口を開いた。
「僕、マモルだよ。青い鳥と黄色い鳥を飼ってた」
ああ、あの子。窓際でインコを肩に乗せているのを何度か見たことがある。外で会うのは初めてだ。
「お姉さん、『おばさん』でしょ」
突然失礼だし、矛盾しているけど、ピンときた。
この子、オゼくんが良く話していた、あのマモルくんか。
思い出してきた。暗い記憶の奥に閉じ込められる直前、この子といた。
「マモルくんも呼び戻されたの?」
「うん」
日常の一コマみたく、マモルくんは軽く頷いた。子どもらしさに反して落ち着いてる。場違いに仕事に行くような服装をしている大人の自分よりずっと。
「兄ちゃんはまだ鳥を掴まえていないんだね」
私も丁度同じことを思っていた。
「そうみたいだね。でもまだ時間はあるから。ねえ、おばさんと船の中を探検しようか。そうだ、おじちゃんにはもう会った?」
「うん、探検する! おじちゃんには会ったよ。僕さっきまでおじちゃんのお部屋にいた」
「そう」
マモルくんと思ったより広い船内を一つ一つじっくり見て回った。子どもは嫌いなはずだったけど、マモルくんは不思議と好きになれた。それもそうか、この子は一度死んでしまった子。
「ここは個室が並んでるね。マモルくんは一人の部屋が欲しい?」
「うんう、僕おじちゃんの部屋がいい」
「わたしも。ここは生きている人、専用の部屋かもね」
その時、外で話し声がしたかと思うと、若くてかわいい男の子が勢い良く部屋に入って来た。
男の子、と言ったけれど二十代前半くらいの大人だ。もしかしたらもう少し上かも。自分より十歳以上年下の子はみんなかわいらしく見えるけど、この子は顔立ちも幼かった。その顔がみるみる青くなって、眼鏡が――眼鏡の奥の目がマモルくんに釘付けになった。わたしもマモルくんを見て、初めてゾッとした。その眼鏡の子を睨むように見返す表情から、さっきまでの無邪気さが消えていたから。大人が大人を相手に値踏みをしている顔だ。
眼鏡の子は数秒フリーズした後、慌てて今閉めたばかりのドアのノブに再び手をかけた。「待って!」無意識にその背中に向かって声が出た。
確かめたかった。生きている人に自分がどう映っているのか。
合わせたその目はわたし達を覚えている様子はなかった。じゃあ、この子じゃないのか。酷く怯えているその子に伝えてあげないと、そう思った。大丈夫、あなたは殺していない。
それなのに、その子はドアを背に震えながら床に滑り落ちてしまった。そんなに怖いのかなあ、ちょっとショック。いつの間にかマモルくんも顔がふっつきそうなくらいその子に近づいていた。
「ごめんなさい」、何も悪いことをしていないのにそう連呼しながらその子は部屋を出て行ってしまった。
その時、ドアの隙間からスーツ姿の男の人が見えた。場違いな服装にこの人も死んでいるんじゃないかと凄く気になった。
あっと言う間に閉じてしまったドアの向こうまで追いかけて行く勇気がなく立ちすくんでいると、マモルくんがぽつりと言った。
「ごめんなさい、兄ちゃんを消そうとしてるんじゃないかと思って心配だったの」
今朝の出来事を思い返していて、ふとベッドに寝かせた子の薄茶色の髪がまだ濡れているのが気になりだした。風邪をひく、とかよりも寝ぐせが酷いことになりそう、そっちが心配になった。
「一回起きて。髪を乾かさないと寝ぐせになる」
かなり強めに肩を叩いたのに全然起きない。
「もう……」
サイドテーブルを確認すると、結構わかりやすくコンセントがついていた。洗面所からドライヤーを持って来て、寝ているその子の頭に熱風を当てた。さすがに目を覚ますかと思ったのに、薄っすらとも瞼を開かない。生きている人間の方が死んでいるみたい。
とにかく気になってしかたないので、轟音は気にせず「強」にして乾かした。古いタイプのドライヤーのようで、音もすごいけど風量もすごい。びっくりするほど柔らかいくせ毛が痛まないように、距離を保って風向きを変えながら、丁寧に乾かした。
乾いた後はしばらくその感触を指先で楽しんだ。わたしの髪質と全然違う。わたしのは真っすぐで弾力と艶がある。それはそれで気に入っていたけれど、こういうのも良いな。
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この子は波を見て何を思っていたのだろう。この子のしたことは想像がつく。わたしも似たような場面に遭遇したことがあるから。
アオチくんが――彼には私たちが見えていないのに、一方的に親しみを持っているのだけど――彼が隣の船に飛び込んで行った時は久しぶりに心が躍った。初めて見た時から感じていた生命力が、冬の太陽の下に弾けたみたいで、自然と浮かぶ笑みを隠せなかった。
オゼくんは私たちを失っても、彼のような生気のある人と今を過ごしている。オゼくんは幸せだ。あの眼鏡のオオミくんと、三人とも助かって欲しい。
それにしても、この子はしばらく起きないだろうな。
マモルくんは「ウルウの服にお兄さんたちと絵を描く」と言って、娯楽室へ行ってしまった。わたしも行きたい。あのウルウとかいう子も不思議だ。あの子は身体こそ大きいけれど、最近生まれたばかりに違いない。
だから姿もあんな風に安定していない。これからどんな風に成長するのか楽しみだけれど、それを確認する時間は残されているだろうか。
柔らかい髪と同じ質の寝息を立てているベッドの上の子にタオルケットをかけ直し、静かに立ち上がった。
やっぱりみんなの所へ行きたい。呼び戻された少ない時間を、この船のみんなと過ごしたい。アオチくんにわたしが見えていなくても。
動き出したわたしの手首を温かいものが掴んだ。柔らかい髪の子、こんなに温かい手だったの。驚いてその手を掴み返す。
鳥を掴まえられたなら――きっとこんな感触なのかも知れない。
仰向けのままこちらを向いた大きな目がわたしを見ていた。それでも頑なに声は出さない。
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