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第四章 鳥像の門
帰還3
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音と色が限界に達した瞬間にすっと開放され、目を開くと鏡の空間の中にいた。
昨日の夜ここから移動したばかりなのに、酷く懐かしい感じがした。
怒りを浴びて火照っていた身体が冷まされていく。
「大丈夫か?」
カドを確認した。
「うん、平気。エンドは?」
「ああ、なんとか。凄かったな、神様たちの怒り。人間のもので慣れているつもりだったが、全然違った」
カドの顔を斜め上から見おろして安心する。
同時に感じたことのない不安がよぎり、握っていた手を離すと、身体ごと引き寄せた。
「みんな無事だね? さあ、シロキさんに会おう。人間の神様はもしかしたらシロキさんとは初めてかな?」
あんな門を操っていたとは思えない穏やかな口調で雷の神様が言った。
昨夜来た時はカドが鏡の空間を縮小させ、シロキさんとの距離が縮まったので、それを待っていると遠くに人影が現れた。
鏡の床が滑らかに動き、人影を運んで来る。
速度を感じさせない優雅な動きだ。
「シロキさんの動かし方ですね」
ルキルくんが嬉しそうに言った。
近寄ってくる人影はシロキさんの魂を抱いたアドバンドだった。顔を見たら安堵でそこに座りこみそうになった。
アドバンドが俺の目の前まで来て優しく言う。
「おい、泣きそうじゃないか。子どもだな」
昨日の夜ここから移動したばかりなのに、酷く懐かしい感じがした。
怒りを浴びて火照っていた身体が冷まされていく。
「大丈夫か?」
カドを確認した。
「うん、平気。エンドは?」
「ああ、なんとか。凄かったな、神様たちの怒り。人間のもので慣れているつもりだったが、全然違った」
カドの顔を斜め上から見おろして安心する。
同時に感じたことのない不安がよぎり、握っていた手を離すと、身体ごと引き寄せた。
「みんな無事だね? さあ、シロキさんに会おう。人間の神様はもしかしたらシロキさんとは初めてかな?」
あんな門を操っていたとは思えない穏やかな口調で雷の神様が言った。
昨夜来た時はカドが鏡の空間を縮小させ、シロキさんとの距離が縮まったので、それを待っていると遠くに人影が現れた。
鏡の床が滑らかに動き、人影を運んで来る。
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「シロキさんの動かし方ですね」
ルキルくんが嬉しそうに言った。
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「おい、泣きそうじゃないか。子どもだな」
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