知らない間に破滅を回避していた悪役令息は、侯爵家の嫡男に執着される

佐倉海斗

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第3話 悪役令息は知らない間に破滅を回避していたことを知る

03-12.

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 その間も乳首を弄り続ける。

 ゆっくりと快感を教え込まれつつあるレオナルドの身体は変化をしていた。

 刺激が足りないというかのように足が動いている。座った姿勢のまま押し倒れた為、少々窮屈そうだった。

 翻弄していた唇を離す。

 顔を真っ赤にしながらも蕩け切った目をしているレオナルドの頬に口付けをしてから、少し、離れる。

「ジェイド……?」

 続きを強請るような声だった。
 それに応えたい気持ちを抑えながらジェイドはレオナルドの足に触れる。

「姿勢が苦しいだろ?」

「……ん」

 ジェイドの言葉に従うようにレオナルドは寝具に足を上げ、壁側に向けられた頭の位置を枕のある方向へと戻し、仰向けで寝転がった。

「良い子だ。その方が気持ちよくなるからな」

 恋人を甘やかすかのように頬に口付けをする。
 与えられる快感と興奮により、主張するようになったレオナルドの陰部に手を伸ばす。

「苦しいか?」

 先走りをしているのだろうか。
 僅かにズボンが濡れてしまっている。

「キスと胸だけで先走ってる」

 わざと状況を声に出す。

 それはレオナルドの羞恥心を煽り、さらに快感に溺れていくことになるだろう。

「胸だけでもイけそうだけどな」

 ジェイドの言葉に想像をしたのだろうか。

 レオナルドは首を横に振った。発熱しているのではないかと思わせるほどに頬や耳を赤くしていては説得力がない。

 ズボンの上から陰部を撫ぜる。

 早くズボンから解放してほしいと言わんばかりの主張を始めたそこを撫ぜられると、レオナルドの身体が僅かに動いてしまう。

「一回、イっておくか?」

 ジェイドに問いかけられるのが、レオナルドに応えるような余裕はなかった。

 返事を待つこともせずにズボンを下げられる。先走りにより僅かに濡れてしまっている下着の上から何度か撫ぜた後、下着も脱がされた。
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