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第二話「呪われた動画配信者」
01-12.
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「次の被害者はあーくん。逃さない」
太一が読み上げたコメントを聞き、美加が振り返った。
「はあ? 誰よ! そんなことを書いたの!」
美加の機嫌を損ねたようだ。
今にも掴みかかりそうな勢いだ。
「コメントを読んだだけだって!」
太一は自分の意見ではないと全力で否定する。
「そんなコメントばっかりなんだよ。後は文字化けばっかり」
ため息をこぼす。
注目を集めるのは良いことばかりではない。
意味もなく暴言や脅迫を書き込む人もいれば、内容と関係ないことを書き込む人もいる。それに対して反論する人たちによって、あっという間に炎上をしていく。
「再生回数はすごい伸びてるけどな」
「今、どのくらいまでいった?」
「二万四千を過ぎたところ。すごい勢いで増えてるな」
SNSで晒されたと考えるべきだろう。
撮影を中止しろという内容の書き込みが増えているのも、晒されたのが原因と判断しても間違いではないだろう。
「炎上もするだろ」
彰は落ち着いていた。
蘭を救おうともせず、撮影を続行したのだ。
最低だと言われても仕方がない。
「遅いぞ!」
正樹の声がした。
視聴者から非難のコメントが集まっているとは知らない正樹はいつもと変わらない。
「見ろよ! これ!」
正樹が墓地で発見したのは血塗れになっているハンカチだった。それほど時間が経っていないのだろう。あまり変色をしておらず、ハンカチを汚したのが血液であると一目で理解をしてしまった。
正樹は得意げな顔をしている。
大発見をしたのだと言いたげな顔をする正樹に勢いよく近づいた美加は、ハンカチを奪い取った。
「何をするんだよ!」
正樹はハンカチを取り返そうとするが、彰に止められる。
太一が読み上げたコメントを聞き、美加が振り返った。
「はあ? 誰よ! そんなことを書いたの!」
美加の機嫌を損ねたようだ。
今にも掴みかかりそうな勢いだ。
「コメントを読んだだけだって!」
太一は自分の意見ではないと全力で否定する。
「そんなコメントばっかりなんだよ。後は文字化けばっかり」
ため息をこぼす。
注目を集めるのは良いことばかりではない。
意味もなく暴言や脅迫を書き込む人もいれば、内容と関係ないことを書き込む人もいる。それに対して反論する人たちによって、あっという間に炎上をしていく。
「再生回数はすごい伸びてるけどな」
「今、どのくらいまでいった?」
「二万四千を過ぎたところ。すごい勢いで増えてるな」
SNSで晒されたと考えるべきだろう。
撮影を中止しろという内容の書き込みが増えているのも、晒されたのが原因と判断しても間違いではないだろう。
「炎上もするだろ」
彰は落ち着いていた。
蘭を救おうともせず、撮影を続行したのだ。
最低だと言われても仕方がない。
「遅いぞ!」
正樹の声がした。
視聴者から非難のコメントが集まっているとは知らない正樹はいつもと変わらない。
「見ろよ! これ!」
正樹が墓地で発見したのは血塗れになっているハンカチだった。それほど時間が経っていないのだろう。あまり変色をしておらず、ハンカチを汚したのが血液であると一目で理解をしてしまった。
正樹は得意げな顔をしている。
大発見をしたのだと言いたげな顔をする正樹に勢いよく近づいた美加は、ハンカチを奪い取った。
「何をするんだよ!」
正樹はハンカチを取り返そうとするが、彰に止められる。
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