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第二話「呪われた動画配信者」
01-11.
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何枚も撮影した写真を見せられたが、すべて煙がかかったようなものが写っている。彰が撮影をしていた景色や廃墟は一つも写っていない。
写真を見ているだけなのにもかかわらず、なんとも言えない不快感が込み上げてくるのは太一だけだろうか。
「そこの潰れかけの家だけど?」
彰は先ほどまで撮影をしていた家屋に視線を向ける。
そこにあるのは倒壊した家屋と同様にいつ壊れてもおかしくはない古びた家屋だった。
「写真見てみろよ」
太一の言葉に対し、彰はめんどくさそうな顔をした。
「え。お兄ちゃん、下手だね」
美加が携帯電話を覗き込む。
「動画と間違えたの?」
心配そうな声で問いかけるが、視線は携帯電話の写真に釘付けだ。
「……おかしいなぁ」
彰は携帯電話の電源を切り、再起動をする。
携帯電話の不調が起きていると判断をしたのだろう。
通常よりも時間がかかっている再起動の画面を見つめる表情は不信感に満ちていた。
「おーい!」
少し離れたところから正樹の声がした。
彰たちが立ち止まっていることに気づかず、そのまま墓地に向かっていたようだ。
「マッキーがまたしても見つけたみたいだな」
カメラ目線で視聴者に話しかける。
動画配信をしているとは思えないほどに自由に振る舞って入るものの、本来の目的を忘れてしまったわけではないようだ。
「行ってみよう」
彰は歩き始める。
それを追いかける太一の眉が寄る。
「……なあ。コメントを読み上げてもいいか?」
またしても、気になるコメントを発見したようだ。
「マッキーのとこに向かうまでならいいんじゃね?」
彰は適当なことを言う。
普段ならば予定と違うことをしないでほしいと言い聞かせる側である太一の提案を、珍しいと思いつつ、気にしなかったのだろう。
写真を見ているだけなのにもかかわらず、なんとも言えない不快感が込み上げてくるのは太一だけだろうか。
「そこの潰れかけの家だけど?」
彰は先ほどまで撮影をしていた家屋に視線を向ける。
そこにあるのは倒壊した家屋と同様にいつ壊れてもおかしくはない古びた家屋だった。
「写真見てみろよ」
太一の言葉に対し、彰はめんどくさそうな顔をした。
「え。お兄ちゃん、下手だね」
美加が携帯電話を覗き込む。
「動画と間違えたの?」
心配そうな声で問いかけるが、視線は携帯電話の写真に釘付けだ。
「……おかしいなぁ」
彰は携帯電話の電源を切り、再起動をする。
携帯電話の不調が起きていると判断をしたのだろう。
通常よりも時間がかかっている再起動の画面を見つめる表情は不信感に満ちていた。
「おーい!」
少し離れたところから正樹の声がした。
彰たちが立ち止まっていることに気づかず、そのまま墓地に向かっていたようだ。
「マッキーがまたしても見つけたみたいだな」
カメラ目線で視聴者に話しかける。
動画配信をしているとは思えないほどに自由に振る舞って入るものの、本来の目的を忘れてしまったわけではないようだ。
「行ってみよう」
彰は歩き始める。
それを追いかける太一の眉が寄る。
「……なあ。コメントを読み上げてもいいか?」
またしても、気になるコメントを発見したようだ。
「マッキーのとこに向かうまでならいいんじゃね?」
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