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第二話「呪われた動画配信者」
01-6.
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「マッキーの言う通りだな。心霊スポット巡りとランランの救出をすればいいんだろ? 簡単なことじゃないか」
彰は正樹に同調した。
落ち着かないのか。周囲を見渡したり、髪をいじったりと普段の冷静さは欠け落ちてしまっている。
「簡単に言うなよ」
太一は呆れたような声を上げる。
「わかってるのか? ランランは地面に引きこまれた。普通はどう考えてもありえない」
「そんなことはわかってる。だから、原因を突き止めるんだ!」
「その前に全滅するだろ!」
大声を上げた太一に対し、正樹は気にもしていないようだ。太一に背を向け、大股で歩き始める。
「あー! そうかよ! 弱虫大ちゃんはそこにいればいいだろ!」
正樹は振り向くことなく、言い放った。
この得体の知れない状況下の中、単独行動は危険を増やす。正樹の後先考えない言動を非難することはあっても、見捨てることはできない。
「俺はマッキーといくけど?」
彰は太一に問いかけた。
蘭を助けられなかったことに対し、罪悪感があるのだろう。
今にも泣き出しそうな顔をした美加は彰の左腕に抱きつき、離れる気はなさそうだ。
「……引き返すなら言えよ」
太一は諦めたように言った。
少し離れたところで半壊した民家の壁を触っている正樹の元に急いで向かう。
「マッキー」
太一は正樹にカメラを向ける。
「なにか見つけたか?」
動画配信者として覚悟を決めたようだ。
人気が出るはずだからと動画配信専用に購入したカメラを持つ手は僅かに震えていた。
「ん?」
正樹は振り返った。
「見ろよ! これ!」
横に移動する。
そして、今まで触っていた壁を指さした。
彰は正樹に同調した。
落ち着かないのか。周囲を見渡したり、髪をいじったりと普段の冷静さは欠け落ちてしまっている。
「簡単に言うなよ」
太一は呆れたような声を上げる。
「わかってるのか? ランランは地面に引きこまれた。普通はどう考えてもありえない」
「そんなことはわかってる。だから、原因を突き止めるんだ!」
「その前に全滅するだろ!」
大声を上げた太一に対し、正樹は気にもしていないようだ。太一に背を向け、大股で歩き始める。
「あー! そうかよ! 弱虫大ちゃんはそこにいればいいだろ!」
正樹は振り向くことなく、言い放った。
この得体の知れない状況下の中、単独行動は危険を増やす。正樹の後先考えない言動を非難することはあっても、見捨てることはできない。
「俺はマッキーといくけど?」
彰は太一に問いかけた。
蘭を助けられなかったことに対し、罪悪感があるのだろう。
今にも泣き出しそうな顔をした美加は彰の左腕に抱きつき、離れる気はなさそうだ。
「……引き返すなら言えよ」
太一は諦めたように言った。
少し離れたところで半壊した民家の壁を触っている正樹の元に急いで向かう。
「マッキー」
太一は正樹にカメラを向ける。
「なにか見つけたか?」
動画配信者として覚悟を決めたようだ。
人気が出るはずだからと動画配信専用に購入したカメラを持つ手は僅かに震えていた。
「ん?」
正樹は振り返った。
「見ろよ! これ!」
横に移動する。
そして、今まで触っていた壁を指さした。
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