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第二話 『悪役令息の妹』の元婚約者に追われている
04-12.
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……気遣うなら、気絶するまでするんじゃねえよ。
ブラッドの体調が悪くならないように、腹の中に出した精液を掻き出したりしたのだろう。それでも奥に出されたものは、動くたびに腹の外に出ようと下がってくるのを感じる。尻の穴から零れるほどではない。しかし、なんともいえない不快感があった。
……強引に休暇もとらせやがって。
本来ならば、仕事に向かうはずだった。
それが休暇になったのは、アルバートがウォルトの動きを警戒したからである。業務を妨害していることなど気にもすることなく、ウォルトはブラッドを訪ねてくるだろう。
ウォルトは粘着質の男だ。
思い込んだら、徹底的に感情のままに押し通そうとする。
エーデルワイス王国に迫りくるかもしれない危機に対応する方法の候補策として、提案されただけの聖女召喚を自らの役目と信じ込み、独断で古代魔術書を解析し、実行した。
実力はある。しかし、突拍子のない行動と思い込みの激しい言動により、王族の中でも異端児として扱われていることをウォルトだけが知らなかった。
「……どうするかな」
ブラッドは対策を練ることしかできない。
なにを企んでいるのかさえもわからないウォルトの手綱を握ることができるのは、ウォルトによって召喚された聖女のミレイだけだ。
その事実は不安要素を煽るだけだった。
……このままだと監禁されそうだ。
アルバートは心配性だ。その上、ブラッドに対して執着心が強い。愛しているからこその独占欲も他人と比べても強い方だろう。
愛されていると自覚はしている。
嫌というほどに体に愛を刻まれた。
……仕事を運んでもらおうかな。
頭を過った方法をすぐに否定する。
機密情報を外に出すわけにはいかなかった。
「アルバートといた方が安全な気がしてきたな」
思わず、口にしてしまった言葉を取り消すことはできない。
ブラッドは身を清めるだけのシャワーを止め、いつの間にか脱衣場に置かれていたバスローブに身を包む。
……あ、これ、兄上が作ったやつか。
バスローブに身を包めば、自動で濡れた体を乾かす魔法が発動した。
ブラッドの体調が悪くならないように、腹の中に出した精液を掻き出したりしたのだろう。それでも奥に出されたものは、動くたびに腹の外に出ようと下がってくるのを感じる。尻の穴から零れるほどではない。しかし、なんともいえない不快感があった。
……強引に休暇もとらせやがって。
本来ならば、仕事に向かうはずだった。
それが休暇になったのは、アルバートがウォルトの動きを警戒したからである。業務を妨害していることなど気にもすることなく、ウォルトはブラッドを訪ねてくるだろう。
ウォルトは粘着質の男だ。
思い込んだら、徹底的に感情のままに押し通そうとする。
エーデルワイス王国に迫りくるかもしれない危機に対応する方法の候補策として、提案されただけの聖女召喚を自らの役目と信じ込み、独断で古代魔術書を解析し、実行した。
実力はある。しかし、突拍子のない行動と思い込みの激しい言動により、王族の中でも異端児として扱われていることをウォルトだけが知らなかった。
「……どうするかな」
ブラッドは対策を練ることしかできない。
なにを企んでいるのかさえもわからないウォルトの手綱を握ることができるのは、ウォルトによって召喚された聖女のミレイだけだ。
その事実は不安要素を煽るだけだった。
……このままだと監禁されそうだ。
アルバートは心配性だ。その上、ブラッドに対して執着心が強い。愛しているからこその独占欲も他人と比べても強い方だろう。
愛されていると自覚はしている。
嫌というほどに体に愛を刻まれた。
……仕事を運んでもらおうかな。
頭を過った方法をすぐに否定する。
機密情報を外に出すわけにはいかなかった。
「アルバートといた方が安全な気がしてきたな」
思わず、口にしてしまった言葉を取り消すことはできない。
ブラッドは身を清めるだけのシャワーを止め、いつの間にか脱衣場に置かれていたバスローブに身を包む。
……あ、これ、兄上が作ったやつか。
バスローブに身を包めば、自動で濡れた体を乾かす魔法が発動した。
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