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第二話 『悪役令息の妹』の元婚約者に追われている

03-11.※

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「胸だけでイけるのか」

 感心したかのような声をあげる。

 アルバートは手を緩めることもなく、攻め続ける。

「かわいい」

「かわっ、いいってぇっ、いうなぁっ」

 快感から逃げようとするかのように、ブラッドの目からは涙が零れる。

 それを舌で舐めとった。

「かわいいよ。ブラッド」

 アルバートの指で乳首を摘ままれる。

 そのまま握りつぶされるのではないかというほどに力を籠められ、ブラッドは目を見開いた。

「んっ、あっ、あ、ああっ!!」

 快楽に弱くなった乳首は痛みさえも快感にとらえる。

 これ以上は耐えられないと言わんばかりにブラッドの陰茎からは精子が噴き出し、達してしまう。何度も達しそうになるのを堪えていたからなのか、絶頂はいつもよりも長く、激しいものだった。

 無意識に体を逸らす。

 激しい快感を逃がそうとするかのように動くブラッドに対し、アルバートはゆっくりと乳首から指を離した。

 そして、そのまま姿勢を動かし、腫れあがった右側の乳首を口に含む。

「やっ、やりゃあっ」

 高い声がでる。

 腫れているのを宥めるかのように舌で嬲られ、それだけで再び陰茎は硬さを増す。

 何度も何度も繰り返されるたびにブラッドは蕩けた声をあげ続けた。

「んっ」

 声を抑える余裕さえもない。

「ひっ」

 甘噛みされるたびに腰が動く。

「やっ」

 また陰茎から精子が零れ落ちる。

 先ほどの勢いはないが、なかなか止まらない。

「ひっ、んっ、ひぁっ」

 目の前が眩しくなり、思考もまとまらない。

 空気に触れていた左側の胸を揉まれ、アルバートの指が思い出したかのように乳首を擦り、快感を与え続ける。
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