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第二話 『悪役令息の妹』の元婚約者に追われている
03-9.※
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ぎこちない手つきで服を脱がし、露になった肌に触れる。
傷をつけないように優しく首元に触れられた。
……物足りない。
優しくしてほしいと口にしたのはブラッドではあったものの、その存在を確かめるかのように丁寧にゆっくりとした動きで少しずつ胸元に手を動かされると居心地が悪い。
「ブラッド」
名を呼ばれ、伏せようとしていた目を開ける。
目の前にあるはずだったアルバートと視線は交わらず、侯爵家の人間とは思えない手入れの行き届いていない髪の毛が視線に入り込む。
「ひぅっ」
名を呼ばれた理由を問いかけようとした口から洩れたのは、甘い悲鳴のような音だった。
首筋を舐められた。
達してしまったことにより、体温が向上したのだろう。ほんのりと汗をかいていたところを舐めとられ、痕が残るのではないかと思うほどに吸い付かれる。
「ひっ、あっ」
それさえもブラッドの身体は快感を拾い上げる。
飼い主にじゃれつく犬のように舐め、手は興奮で主張し続けているブラッドの胸を撫ぜ回す。触ってほしいと言わんばかりの乳首の周りを指で撫ぜ、頂には触れない。
「んっ」
ブラッドは反射的に自分自身の口を手で抑え込んだ。
物理的に抑え込もうとしても、呼吸とともに甘い声が漏れる。
……そこじゃないのに!
撫ぜ回されるだけでも微弱の快感を得るように躾けられている気分だった。
物足りないのだと言いかけそうになる口を押えながら、自身の太ももを擦り合わせる。
先ほど、達したばかりだということを忘れてしまったかのように元気を取り戻しつつある陰茎を無意識に刺激しようとしているのだろう。
「ひぃっ!」
アルバートに覆い被されている状況のまま、動こうとしているブラッドの無意識な行動に気づいたのだろう。
アルバートはブラッドの首筋に歯を立てた。
歯形が残りそうなほどに嚙みついたのは数秒だけだった。血は流れなかったものの、痛みが走る噛み痕を舌で舐めて慰める。
傷をつけないように優しく首元に触れられた。
……物足りない。
優しくしてほしいと口にしたのはブラッドではあったものの、その存在を確かめるかのように丁寧にゆっくりとした動きで少しずつ胸元に手を動かされると居心地が悪い。
「ブラッド」
名を呼ばれ、伏せようとしていた目を開ける。
目の前にあるはずだったアルバートと視線は交わらず、侯爵家の人間とは思えない手入れの行き届いていない髪の毛が視線に入り込む。
「ひぅっ」
名を呼ばれた理由を問いかけようとした口から洩れたのは、甘い悲鳴のような音だった。
首筋を舐められた。
達してしまったことにより、体温が向上したのだろう。ほんのりと汗をかいていたところを舐めとられ、痕が残るのではないかと思うほどに吸い付かれる。
「ひっ、あっ」
それさえもブラッドの身体は快感を拾い上げる。
飼い主にじゃれつく犬のように舐め、手は興奮で主張し続けているブラッドの胸を撫ぜ回す。触ってほしいと言わんばかりの乳首の周りを指で撫ぜ、頂には触れない。
「んっ」
ブラッドは反射的に自分自身の口を手で抑え込んだ。
物理的に抑え込もうとしても、呼吸とともに甘い声が漏れる。
……そこじゃないのに!
撫ぜ回されるだけでも微弱の快感を得るように躾けられている気分だった。
物足りないのだと言いかけそうになる口を押えながら、自身の太ももを擦り合わせる。
先ほど、達したばかりだということを忘れてしまったかのように元気を取り戻しつつある陰茎を無意識に刺激しようとしているのだろう。
「ひぃっ!」
アルバートに覆い被されている状況のまま、動こうとしているブラッドの無意識な行動に気づいたのだろう。
アルバートはブラッドの首筋に歯を立てた。
歯形が残りそうなほどに嚙みついたのは数秒だけだった。血は流れなかったものの、痛みが走る噛み痕を舌で舐めて慰める。
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